アートメイクを除去する方法とは?費用とデメリットを紹介!

アートメイクとは、皮膚の薄い部分に針でインクを入れていくことで眉やアイラインを描くメイクのことです。通常の化粧品を使って行うメイクと違って汗や水などで落ちないのが特徴です。
除去する方法はタトゥーとよく似ていますが、タトゥーよりも浅い部分にインクを注入するのでおおよそ2〜3年で色が薄くなっていきます。
一生残るものでないとはいえ、顔に施すものなので「もし失敗したら…」「理想と違ったら…」と不安に思う方もいますよね。
こちらの記事では、アートメイクを除去する方法や流れ、かかる費用などについてご紹介します。
これからアートメイクを受けるという方も、「アートメイクをしたけど失敗してしまった」という方もぜひ参考にしてみてください。
目次
アートメイクとは
まず初めに、アートメイクについて詳しく説明します。
アートメイクとは、皮膚の表皮層という浅い部分に数回に分けて少しずつインクを注入する施術です。主に眉(アイブロウ)、アイライン、リップなどの施術が可能です。最近はほくろをアートメイクで入れる人も増えているみたいですね。
タトゥーは真皮層という皮膚の更に深い場所に濃い色素を注入するので、半永久的に消えないものとなりますが、アートメイクは皮膚のターンオーバーに合わせて徐々に薄くなっていきます。
皮膚に針を刺していくアートメイクは医療行為です。そのため、医師か医師の指示を受けている看護師のみが施術することが可能です。
きちんとした医療機関(クリニックなど)で施術を受けるのなら問題ありませんが、個人経営のサロンの中には医療従事者がいないような場所でアートメイクの施術を行っている場所もあります。
施術後の仕上がりへの不満や肌トラブルを避けるために、しっかりと下調べをして気をつける必要があります。
除去手術ができるようになるのはいつ?
アートメイクは針で皮膚の薄いところにインクを入れる施術なので、施術直後は針によって肌が傷ついている状態です。この状態で除去するのは、肌が余計に傷ついてしまう恐れがあり危険です。
そのため、アートメイクを施した部分がかさぶたになり、色が落ち着くまで待つ(ダウンタイム)必要があります。個人差はありますが、大体1〜2週間でかさぶたは取れます。
ダウンタイムが終わって傷が完璧に治れば、アートメイクを消す除去手術を行うことが可能になります。
アートメイク除去の方法
ダウンタイムが終わって除去できるようになったら、次の4つの方法のいずれかを使ってアートメイクを消していきます。
- レーザー手術
- 除去液
- 切除手術
- カモフラージュ
アートメイクを施した箇所や、注入したインクの色によってどの方法を使うかが決まります。
レーザー手術
アートメイクで注入したインクにレーザーを当てて、インクを分解する方法です。
もっとも多く行われている方法なので症例も多数あること、また他の方法に比べて肌への負担も少ないことがメリットとして挙げられます。
主に黒系、青系の色の除去が対象なので、眉のアートメイクの除去に使われることが多いです。
また、最新のレーザー機器であるピコレーザーを使えば、赤系や黄色系の色も除去できます。しかも従来のレーザー機器よりも少ない回数で済むので、肌にかかる負担がさらに少なくなります。
しかしレーザーで除去しようとした場合、何回か通院しなければならないというデメリットがあります。
時間をかける分、肌への負担が少なくキレイに消すことはできるので、時間をとるか仕上がりをとるか、担当医師と相談してみてください。
除去液
アートメイクのインクが入っている場所に、アートメイク施術時のように針で除去液を注入する方法です。
跡が残りづらいなどのメリットはありますが、除去液はネイルをオフするときの除光液のように刺激が強いものです。そのため、肌への影響やダメージが他の除去方法よりも強い場合があります。
除去液にはさまざまな種類があるので、自分の肌の状態を確認した上で担当の医師としっかり相談してください。
切除手術
レーザーで消せない色味を使ったアートメイクを行っている場合や、レーザーが肌に合わない場合など何らかの理由でレーザー除去ができない時は、アートメイクを施した場所を切除するという方法があります。
眉やアイラインのアートメイクを切除する場合、まぶたを切る手術になるので、リフトアップ効果などが得られる可能性があります。
また、切除すると1回で除去が完了するので、「いますぐにでも消したい!」という方はこちらを検討してみるのもいいかもしれません。
カモフラージュ
この方法は、自分の肌の色と同じ色味のインクをアートメイクの施術部分に注入して、アートメイクの色を目立たなくする方法です。
つまり、アートメイクの上から更にアートメイクを重ねるということです。
レーザーを当てたり部位を切除するよりも肌への負担は少ない上、見た目にも早く効果が出ます。
しかし、肌色のインクは注入した後除去しにくいというデメリットもあります。レーザーで除去もできないため、他の除去方法が何らかの理由で使えなかった際の最終手段として用いられます。
アートメイク除去のデメリット
ここまでそれぞれの方法によるデメリットは紹介してきましたが、ここからはアートメイクを消す際の全体的なデメリットについてご紹介していきます。
- 肌へのダメージ
- まつ毛や眉毛が生えなくなる可能性がある
- 傷跡が残るかもしれない
大きく3つのデメリットがあります。順に解説していきますね。
肌へのダメージ
どんなに肌に負担の少ない方法で除去したとしても、肌に多少の負荷はかかってしまいます。
除去後に施術した肌に赤みや腫れ、かゆみなどが出てしまうこともあるため、肌をしっかり休めて、たくさん保湿してあげてください。
注意点として、敏感肌の方やレーザー脱毛を行った際に肌トラブルが起きてしまった方は上記のようなことが起こってしまうかもしれません。そのような経験がある方は施術前に担当医師に相談してみてくださいね。
まつ毛や眉毛が生えなくなる可能性がある
アートメイク除去をレーザーで行う場合、稀にアートメイクのインクの部分だけでなく、まつ毛や眉毛の毛根にあるメラニン色素まで破壊してしまうことがあります。
これは眉やアイラインのアートメイクを除去したい時に気をつけなければならないことです。
高いお金を払って除去したのに、眉やまつ毛が生えて来なくなってしまうのは避けたいですよね。
そのようなことを防ぐために、除去手術はきちんと症例があって、技術やアフターフォローもしっかりしているクリニックを選ぶことをオススメします。
傷跡が残るかもしれない
アートメイクの色素が濃かったり、赤系や黄色系の色を注入している場合は、1回のレーザー照射では色が抜け切らず、何回か照射する必要が出てきてしまいます。
何度もレーザー照射を繰り返すと、その部分の肌に凹凸の跡が残ってしまうことも。
最新機器であるピコレーザーであれば、従来の機器よりも赤系や黄色系の色素を消しやすく回数も少なく済むので、クリニックを探すときはぜひ機器の充実度も見てみてください。
傷跡が残る危険はレーザー照射だけでなく切除手術にもあります。未熟な医師の元で切除手術を受けると傷跡が残ってしまうかもしれません。
そのため、どの方法を選ぶにしてもきちんと信頼できる医師のいるクリニックを探すことが大切です。
費用はどれくらいかかるの?
アートメイクの除去にかかる費用は、一般的にアートメイクの施術にかかる費用よりも高めになっています。
レーザー手術の場合は、1c㎡あたり約1万円以上、眉のアートメイク除去の場合は約3万円以上が一般的なクリニックの相場ですが、中には10万円以上かかるクリニックもあります。
また切除手術はレーザー手術よりも値段が高いことが多いので、自分のお財布とも相談して除去方法を決める必要があります。
まとめ
アートメイクは、個人差や施術担当の技術、使用機材によって変わりますが平均1〜3年持つと言われています。
せっかく高いお金を払ってアートメイクをしたのに、納得いかない仕上がりだったら落ち込んでしまいますよね。
そんな時、除去する方法もたくさんあるんだと知っていれば精神的に楽になると思います。
またそのような知識も大切ですが、信頼できる医療機関、医師を見つけることも大切です。自分にはどの除去方法が合っているのか、どの機材が良いのかなど気軽に相談できる担当医師を探してみてください。
しかし、アートメイクの除去は肌への負担もかかるので、「失敗したら除去すればいいや」と考えるのではなく、アートメイクの施術の段階で失敗しないようなクリニック選びをすることを心がけてください。
アートメイクの除去は、修正などでどうにもならない場合の最終手段として考えておくのがよいかもしれません。
もしアートメイクに納得がいっていなくて除去することを考えていたら、ぜひこちらの記事を参考に、よく考えて自分が納得のいく除去方法を選んでくださいね。