ピコレーザーとピコトーニングの違いは?その他のシミ取り治療との違いも紹介

ピコレーザーは、濃いシミや薄いシミ、そばかすや肝斑に効果があるだけでなく、肌質改善やエイジング効果も期待できる今人気の美肌治療です。
ピコレーザーについて調べていると「ピコトーニング」や「ピコスポット」「ピコフラクショナル」など、いくつか似た名称の施術を目にします。
これらは同じピコレーザーを用いた施術ですが、照射モードによって得られる効果も異なるため、きちんと違いを理解したうえで治療を受けなければ、期待するような効果は得られません。
また、ピコレーザー以外にもシミ取りなどの美肌治療はいくつかあります。自身に最適の治療を受けるためにも、それらとピコレーザーの違いについても知っておきましょう。
この記事では、ピコレーザーの照射モードによる違いと、その他のシミ取り治療との違いをご紹介します。ピコレーザーの施術を検討している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
ピコレーザーは照射モードによって名称が異なる
年齢を重ねるごとに目立ってくるシミやくすみ、肝斑などの肌悩み。自宅でのセルフケアだけで改善するのはなかなか困難です。
そんなときにおすすめなのが、手軽に受けられて効果も高いピコレーザーですが、照射モードによって名称が異なるため「ピコレーザーとどう違うの?」「これはピコレーザーじゃないの?」と混乱してしまう方も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、ピコレーザーの照射モードによる違いについて詳しくご紹介します。
ピコレーザーとピコトーニングの違いは?
「ピコトーニングとピコレーザー 、どっちを選べばいいの? 」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、まずはそれら2つの違いを知っておきましょう。
そもそもピコレーザーとは、ピコ秒(1兆分の1秒)という非常に短い単位でレーザーを照射できるレーザー治療マシンのこと。痛みやお肌へのダメージも少なく色素沈着を起こしにくいうえ、術後のリスクもほとんどありません。
ピコトーニングとは、ピコレーザーのマシンで行える治療のひとつです。以下のような肌悩みの方におすすめできます。
- シミやくすみ、そばかす
- 毛穴の開き・肌のハリ改善
- 赤ら顔
- 肝斑
ピコトーニング最大の特徴は、適応外の種類のシミがないことです。弱い出力のレーザーを照射することで、少しずつメラニンを破壊し、お肌の黒ずみを除去します。お肌へのダメージも少なく、広い範囲にレーザーを照射できるので、顔全体を美白したい方に最適です。
また、施術中の痛みやダウンタイムがほとんどないのもピコトーニングの特徴です。平均して5回以上は施術を受ける必要がありますが、定期的に行うことで、高い美白効果を得られます。
ピコレーザーとピコスポットの違いは?
ピコスポットも、ピコトーニングと同様、ピコレーザーのマシンで行える治療のひとつです。以下のような肌悩みの方におすすめできます。
- シミやくすみ、そばかす
- ほくろ
- タトゥー
- アートメイク
ピコスポットは、濃く目立つシミやそばかすなど、部分的な肌悩みに対して集中して照射することで効果的にメラニン色素を分解する、いわゆる「シミ取りレーザー」です。出力の強いレーザーを照射するため、施術時間も短くて済みます。
ただし、輪ゴムで弾いたような痛みがあるので、痛みに弱い方は表面麻酔の使用を検討した方がよいかもしれません。
施術後は、レーザーを照射した部分のシミがかさぶたになってポロッと取れます。はっきりとしたシミは1回の治療でかなり薄くなりますが、かさぶたを無理に剥がしたり刺激を与えたりすると炎症後色素沈着が生じる可能性もあるため注意が必要です。
ピコレーザーとピコフラクショナルの違いは?
ピコフラクショナルも、ピコレーザーのマシンで行える治療のひとつですが、他の2つとは異なり、主にシワやニキビ跡、毛穴の開き、肌質の改善などに効果を発揮します。レーザーを点状に集中させ、お肌の深いところまで照射することで、皮膚の再生を促進するのが特徴です。
ダーマペンやCO2フラクショナルレーザーと似ていますが、それらと比べてダウンタイムが短いので、仕事などで忙しい方に人気があります。ただその反面、施術1回あたりの効果は高くなく、効果を実感するまでに10回程度繰り返し施術を受けなければならない点に注意が必要です。
※ダリア銀座スキンクリニックでは、ピコトーニング・ピコスポットのみ取り扱っておりますのでご注意ください。
ピコレーザーとレーザーフェイシャルの違い
レーザーフェイシャルとは、出力の弱いレーザーを患部に照射し、シミやくすみ、ニキビやニキビ跡などを改善する治療法のこと。一般的にはメラニン色素に反応する「アレキサンドライトレーザー」を使用して施術を行います。
つまり、アレキサンドライトレーザーを搭載したピコレーザーを用いて行うピコレーザーの施術は、レーザーフェイシャルの一種なのです。
では、アレキサンドライトレーザーを搭載したピコレーザーとは、どのマシンのことなのでしょうか。以下は、ピコレーザーの代表的なマシンです。
- ピコシェア:アレキサンドライトレーザー
- ピコウェイ:Yagレーザー
- エンラントンIII:Yagレーザー
- ディスカバリー・ピコプラス:Yagレーザー
- スペクトラピコ:Yagレーザー
この中でアレキサンドライトレーザーを搭載しているのは、ピコシェアのみです。クリニックによっては、ピコシェアで行う美肌治療のことをレーザーフェイシャルとして紹介しています。
なお、ダリア銀座クリニックのレーザーフェイシャルの施術には、日本ではじめて薬事承認を取得した「ジェントルレーズプロ」を使用しておりますので、気になる方はぜひご相談ください。
レーザーフェイシャルについて、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
→肌の若返りが叶うおすすめのレーザー治療と美容医療を受けるときに大切なこと
→20代は美容医療デビュー適齢期!おすすめしたい施術5選を紹介
ピコレーザーとその他のシミ取り治療の違い
ピコレーザーの他にも、いわゆるシミ取りができる治療はいくつかあります。
ここからは、ピコレーザーとその他のシミ取り治療の違いをご紹介しますので、自身に適した治療法がわからない方はぜひ参考になさってください。
ピコレーザーとレーザートーニングの違い
ピコレーザーと同様、シミやそばかす改善効果がある治療法として知られているレーザートーニングは、一般的なレーザー治療に比べて弱い出力でレーザーを照射する治療法です。メラノサイトを刺激せず、メラニン色素だけを破壊できるのが最大の特徴だといえます。
レーザートーニングは施術時の痛みが軽減されているだけでなく「肝斑」への効果が高いことでも注目されています。
以下は、ピコレーザーとレーザートーニングで使用する「Yagレーザー」の違いをまとめたものです。
熱ダメージ | ダウンタイム | 濃いシミへの効果 | 薄いシミへの効果 | 治療回数 | |
ピコレーザー | ほとんどなし | 数日〜1週間程度 | あり | あり | 数回(2〜3回)以上 |
Yagレーザー | あり | 1〜2週間 | なし | 非常に効果的 | 1回で効果を得られることも多い |
細かく薄いシミにはピコレーザー、大きく濃いシミにはYagレーザーといった具合に、シミの状態によって使い分けるのがおすすめです。ダウンタイムや治療回数もそれぞれ異なるので、医師と相談して自身の生活スタイルに合った施術を選びましょう。
ピコレーザーとメドライトの違い
メドライトも、ピコレーザーと同じ医療用のレーザー機器です。弱い出力のレーザーを照射して、メラニンを少しずつ破壊します。効果の感じ方には個人差がありますが、2〜3回の治療で効果を実感することが多く、回数を重ねる度お肌の透明感が戻ってきます。
従来のレーザーでは難しかった肝斑にも効果を発揮しますが、ピコレーザーの方が施術時間も短くメラニンへの反応や粉砕力も高いです。痛みもメドライトより少ないので、痛みに弱く短い治療時間、通院期間で済ませたい方にはピコレーザーがおすすめです。
ただし、費用はメドライトの方が安いケースが多いため、できるだけ費用をかけずにシミ取りをしたい場合はメドライトを選択するのもひとつの方法でしょう。
ピコレーザーとフォトフェイシャルの違い
ピコレーザーはレーザー、フォトフェイシャルは光を用いる治療法であるため、メカニズムがまったく異なります。
レーザーはピンポイントで照射することでお肌のより深いところまでレーザーを届けることが可能です。一方、光は蛍光灯が部屋全体を照らすように照射するため、一度に広い範囲の治療が行えます。
また、ピコレーザーとフォトフェイシャルは波長が異なります。
レーザーは一波長にすべてのエネルギーを集中させて治療するため、1回の効果が高く、多波長の光は複数の波長で幅広いお悩みに利用できますが、1回の効果はそれほど高くないのが特徴です。
まとめると、1回の照射ですぐに効果を感じたい方はピコレーザー、じっくりと時間をかけて治療をしたい方はフォトフェイシャルを選ぶのが正解だといえるでしょう。
まとめ
ピコレーザーの照射モードによる違いと、その他のシミ取り治療との違いをご紹介しました。
ピコレーザーにはピコトーニングとピコスポット、ピコフラクショナルの3つの照射モードがあり、それぞれに効果が異なります。
また、ピコレーザーと同じようにシミ取りができる治療法もいくつかありますが、シミの種類や自身が求める効果、生活スタイルによっても最適な方法は異なるので、それぞれの特徴を理解したうえで選択する必要があります。
ピコレーザーの施術を検討している方は、ぜひ本記事を参考に、美しい肌を取り戻してくださいね