サーマクールとウルセラ(HIFU)どう違うの?
サーマクールは高周波と呼ばれる電磁波を利用します。
電磁波は周波数により多種類の機器で利用されていますが、サーマクールで利用している電磁波はラジオ波(RF)と呼ばれ、ラジオやスマホ、無線LAN等で利用されている周波数に属します。[赤く囲んだ周波数ですね]
肩こり等への治療器具にも高周波と低周波がありますが、低い周波数では筋肉を収縮させ、高周波では血管拡張と組織内での熱産生作用があります。
サーマクールは、真皮深層と皮下脂肪浅層のコラーゲンに対してラジオ波(RF)による収縮を起こし、その結果、顔面の皮膚と皮下を三次元的に引き締めます。RFは真皮~皮下脂肪浅層に焦点が合わせてあります。ここを通過する際に、真皮と皮下脂肪の一部である膠原線維を引き締めます。
サーマクールは、表皮から真皮にかけての膠原線維(コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸等)を主に熱作用で引き締めます。
若い肌では、コラーゲンが主体で皮膚の構造を維持していますが、日光等によりコラーゲン線維が断裂し、エラスチンというタンパク質が作られてしまいます。エラスチンの増加が皮膚表面にできる「小ジワ」の主な成因と考えられています。
- ウルセラで利用しているのは超音波で、つまりは「音」です。病院で超音波検査を受けた方も多いかと思います。
ウルセラの機器にもエコー装置がついています。
画面上の断層図で、白っぽく見えているのが真皮で、緑の⇒は皮膚から3.0mmの深さを示しています。ターゲットとしているのは真皮の深い部分で、この例ではここに焦点を合わせています。
①ウルセラは、真皮と脂肪層の線維組織(浅層線維とSMAS)に対して働き、引き上げ効果をもたらします。
②ウルセラの焦点が合う仕組みは、虫眼鏡によく例えられます。
赤い矢印の部分は熱いけれど、上下の緑の部分は熱くないです。