肩ボトックスは失敗する?効果やリスクを詳しく解説
リモートワークなども増え、近年増加している肩こり。
スマホやパソコンを長時間使用し姿勢が悪くなったり、運動不足で肩周りが血行不良になったりと肩こりが起こってしまう原因はさまざまです。
肩こりを治すために思いつく方法としてマッサージやエステ、整体などがありますが、ここ最近注目されているのが「肩ボトックス」です。
ボトックスと聞くと、顔のシワを改善するものと思い浮かべる方も多いと思いますが、実は、肩にボトックスを打つことで肩周辺の筋肉に直接アプローチすることができ、マッサージなどでも治リづらかった肩こりにも効果を発揮します。
しかし、ボトックスは失敗すると修正が難しいことから、どのようなリスクがあるのかを事前に把握しておきたいという方も多いですよね。
今回は、肩ボトックスの基礎の知識や効果をはじめ、肩ボトックスを打つと負う可能性があるリスクを解説します。
目次
肩ボトックスとは
肩ボトックスとは、ボツリヌス毒素から抽出したタンパク質からできているボトックス製剤を肩に注入することで、肩の張りを和らげる施術です。
ボトックスには、神経の伝達を遮断する効果があり、肩の筋肉に注入すると筋肉の動きが止まり過剰な発達を抑えることができるので、肩こりなどの改善に繋がります。
肩ボトックスの施術時間は約5分〜10分ととても短く、会社帰りなどでも気軽に施術を受けることができます。
ボトックスにはさまざまな製剤の種類がありますが、一番安全と言われているのがアラガン社の「ボトックスビスタ」です。
ボトックスビスタは何十年もの間、臨床実験を繰り返し行っており、日本で唯一厚生労働省に承認されている製剤で、その安全性の高さから約80カ国以上の世界の国々で使用されています。
また、ボトックスビスタを扱う医師は製剤の扱い方や知識を習得しなければなりません。
肩ボトックスでは、肩の筋肉に直接製剤を注入するため、安全性の高いボトックスビスタを選ぶのがおすすめです。
肩ボトックスで得られる効果
肩ボトックスは肩こりの治療として用いられることが多いですが、実は、肩こり以外にも得られる効果があるのです。
ひどい肩こりに悩まれている方はもちろんですが、下記の効果を期待したい方にも肩ボトックスがおすすめです。
肩こり解消
肩こりは、主に、首の後ろから背中にある僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉が関わっており、僧帽筋が張ることで痛みなどの肩こりの症状を自覚しやすいと言われています。
肩こりになる原因は、長時間のデスクワークやスマホを見ることで姿勢が悪くなり肩周りの筋肉の緊張状態が続くことや、運動不足で血行が悪くなることなどが挙げられます。
肩ボトックスを打つと、僧帽筋などの筋肉の緊張状態を緩和することができ、肩こりの改善に繋がります。
肩ボトックスは筋肉に直接アプローチするので、今までマッサージやエステなどに通っていても肩こりが改善せず悩まれている方にもおすすめです。
肩まわりがスッキリとする
僧帽筋が張ると肩周りが盛り上がるため、見た目も変化します。
肩ボトックスを打つことで僧帽筋の緊張が和らぎ、肩周りの盛り上がりも落ち着くため、首から肩のラインをスッキリさせることができます。
肩ボトックスを打ってから1週間程で効果が現れはじめるため、結婚式やパーティーなどで肩周りが開いたオフショルダーのような服を着る場合は、効果の出る期間に合わせて施術を受けましょう。
小顔効果
首から肩のラインがスッキリすると、小顔効果も期待できます。
肩ボトックスを打つことで、肩の盛り上がりが減少し首が細く長く見えます。顔の大きさが変わらなくても、首から肩のラインがスッキリすると小顔になった印象を与えることができます。
肩ボトックスで負う可能性がある5つのリスク
肩ボトックスで得られる効果がある一方で、口コミなどでは「肩ボトックス失敗した!」というコメントを見ることがあります。
肩ボトックスで負う可能性があるリスクは、どのようなものなのでしょうか。
ここからは、肩ボトックスを受けたら負うかもしれないリスクを5つ解説します。事前にリスクを確認し、リスクを回避できるように準備しましょう。
効果がすぐにはでにくい
肩ボトックスは施術してからすぐに効果は出ません。基本的に、施術を受けてから1週間程で効果を実感できるでしょう。
個人差がありますが、施術してから1ヶ月間程で一番効果が出やすい時期になります。
肩ボトックスを受ける際は、今後の予定に合わせて施術時期を医師に雑談をしてみましょう。
アレルギー反応が出る
肩ボトックスに限らず、体内に薬を注入することでアレルギー反応を起こす場合があります。
肩ボトックスは筋肉注射で、直接筋肉に注射します。
肩ボトックスは安全性が高い施術と言われていますが、万が一、薬や食品でアレルギーがでたことがある方は事前に医師に相談し、体調が悪い時は施術日を延期してもらうようにしましょう。
保険適応外である
肩ボトックスは自費診療で保険が効かないため、金額が高額になる場合があります。
肩ボトックスは1回約3万円〜8万円とクリニックによって金額に幅があります。使う薬剤の種類や量、施術方法などで金額に差がつきます。
支払いを安く済ませたいからといって即決するのではなく、製剤の種類などを確かめ慎重にクリニックを選択しましょう。
注射で痛みを感じる
肩ボトックスは筋肉注射なので、普通の注射よりも痛みを感じる可能性があります。
また、肩ボトックスは一度の施術で複数の箇所を注射で刺すので、注射が怖かったり痛みに弱かったりする場合は、事前に医師に伝えましょう。
追加料金を払えば、ボトックス注入前に麻酔をしてくれるクリニックがあります。施術をリラックスした状態で受けられるように、痛みなどが苦手な方は麻酔を検討しましょう。
肩が上げづらい
肩ボトックスを打つことで、一時的に筋肉が収縮しづらくなり肩や首などに違和感が生じる場合があります。
肩が上げづらくなったり重いものを持ち上げにくかったりしますが、数日経てば回復するので、施術後異変を感じたら肩に過度な負担をかけず様子を見ましょう。
数日経っても症状が治らずさらに悪化した時には、施術を受けたクリニックを再度受診し、診察を受けましょう。
また、過度な負担をかけないためにも、注入後は肩周りのマッサージや筋トレなどは控え、安静にしておくことも大切です。
肩ボトックスを打つときにはクリニック選びが大切
前項では肩ボトックスのリスクについて解説しましたが、基本的に肩ボトックスは安全性が高い施術です。
リスクを負わないためには、肩ボトックスをどのクリニックで打つのかが重要になってきます。
肩ボトックスを行っているクリニックは数多くありますが、どのようなクリニックを受診すればより安心して施術を受けられるのでしょうか。
最後に、肩ボトックスを打つクリニックを選ぶポイントを2つご紹介します。
肩ボトックスを熟知している医師を探す
肩ボトックスは直接筋肉に製剤を注入するため、注入する箇所や量を誤ると効果が出なかったり術後の症状が悪化したりする場合があります。
安全で、なおかつ、効果を実感できる肩ボトックスを受けるためにも、ボトックスに関しての知識や経験が豊富な医師を探しましょう。
例えば、アラガン社の「ボトックスビスタ」を扱う医師は製剤の扱い方などを習得する講習を受けなければ使用できないため、信頼性が高くなります。
ボトックスビスタは他の製剤に比べると少し金額が高くなりますが、製剤としても安全性が高いので、より安心して施術を受けることができます。
丁寧なカウンセリング
多くのクリニックは初回の診察でカウンセリングを行い、次回の診察で施術を行います。
まずは、カウンセリングでご自身の悩みや症状などを細かく相談してみましょう。
このカウンセリングで、医師から施術の流れや効果、リスクなどがしっかりと説明されるかどうか、また、ご自身の不安を取り除いてくれるかどうかを確認します。
肩ボトックスを受ける上で心配なことなどが払拭されないまま施術を受けてしまい、万が一、失敗してしまうと施術を受けたことに対して後悔をしてしまう可能性もあります。
医師とのコミュニケーションがしっかり取れたか、信頼ができるクリニックであるのか、カウンセリングの時間を使って判断しましょう。
まとめ
今回は、肩ボトックスの効果とリスクについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
肩ボトックスは安全性が高いため、肩こりでひどく悩まれていた方にはおすすめできる施術です。
肩ボトックスに限らず、どのような施術を受ける時も重要ですが、リスクがあることやリスクに対処する方法などを事前に確認しておきましょう。
また、筋肉注射である肩ボトックスは医師との相性や製剤の選択が大切になります。
この記事を参考にしていただき、少しでも満足度の高い効果を得られるようにクリニックや医師を探してみてください。