ブルドッグ顔が若い世代で起こる原因は?セルフケア&美容医療での治療を紹介
加齢とともに起こりやすいブルドッグ顔ですが、若い世代でも生じることがあり、実年齢よりも老けて見えることに悩みをもつ方は少なくありません。
若い世代でブルドッグ顔になってしまうのにはいくつかの原因があるため、把握して予防に努める必要があります。
この記事では、ブルドッグ顔になってしまう原因やセルフケア、美容医療での治療方法を紹介します。
ブルドッグ顔に悩んでいる方、改善方法が知りたい方は、ぜひご覧ください。
目次
ブルドッグ顔とはどんな顔?
ブルドッグ顔といわれる顔は、フェイスラインのもたつきや口角のたるみによって起こります。
ここでは、それぞれの特徴を紹介します。
フェイスラインがもたついている
フェイスラインのもたつきは、皮膚の弾力や筋肉の張りが低下することで生じます。
若い世代でも、スマ-トフォンやパソコンの使用による姿勢の悪さなどによって、あご下の筋肉がゆるみフェイスラインがぼやけることがあります。
また、むくみや脂肪の偏りによって輪郭が不明瞭に見えることも特徴です。
ハリがなくなるとフェイスラインのもたつきが発生しやすくなるため、日常的なケアが重要です。
口角がたるんでいる
口角が下がると、疲れている、不機嫌などの印象を与えがちです。
口元を支える口角挙筋や頬筋などの衰えや、表情グセによって起こる点が特徴です。
特に、無表情で過ごす時間が長い方や、口呼吸の癖がある方は注意が必要なため、癖を見直す必要があります。
意識的に口角を上げる習慣をつけ、筋肉の動きを促したり、咀嚼回数を増やして顔の下半分の筋肉を刺激するのがおすすめです。
若い世代でブルドッグ顔になる原因

ブルドッグ顔は加齢によって起こる代表的な例ですが、若い世代でも起こる場合はなんらかの癖やNG習慣がある可能性があります。
ここでは、若い世代でブルドッグ顔になる原因を紹介します。
むくみ
むくみは、余分は水分や老廃物が滞ることで生じ、フェイスラインのたるみを強調させる原因になります。
長時間同じ姿勢を続けたり、塩分の多い食事を摂ると血行やリンパの流れが悪くなり、顔が膨張したように見えることもあるため注意が必要です。
特に、朝のむくみは睡眠中の姿勢や水分摂取のバランスが影響します。
軽いマッサージやホットタオルで循環を促すケアをしつつ、カリウムを多く含むバナナやきゅうりなどを食べると効果的な場合があります。
姿勢の悪さ
猫背の方やストレートネックの方は、あご下の筋肉がたるみやすく、フェイスラインがもたつく原因のひとつです。
重力の影響で顔全体が下がって見えるため、デスクワークやスマートフォンの使用時間が長い方は意識的に改善する必要があります。
背筋を伸ばす、肩を開くなどを意識すると、首から顔への血流やリンパが流れてたるみにくい姿勢を維持できます。
間違ったスキンケア
強くこする洗顔や保湿不足、日焼け止めを塗らない習慣などが続くと、肌のバリア機能が低下して弾力を保つコラーゲンやエラスチンが損なわれることがあります。
特に注意が必要なのは、クレンジング時に強くこすって摩擦を与えすぎることで、たるみの原因になりやすいです。
肌を優しく洗ったあとにしっかり保湿をし、紫外線対策を怠らないことを意識してたるみを防ぎましょう。
急激に体重が変化した
急激な体重の変化は、顔の皮膚にも影響を及ぼします。
急に痩せた場合、皮下脂肪が減少して皮膚があまり、あごや頬にたるみが生じやすくなります。
反対に、短期間で太ると脂肪が蓄積して、むくみや輪郭のもたつきが目立つ点が特徴です。
体重をコントロールする際は、食事内容とともに運動量を調整しながら、少しずつ変化をつけるのが理想です。
紫外線対策不足
紫外線は、肌老化の主な原因のひとつで、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンを破壊してシワやたるみを引き起こすことがあります。
若い世代でも、日常的に紫外線にさらされる状況が多い方は、ダメージが蓄積されることがあります。
日焼け止めは季節を問わず毎日使用することを基本とし、日傘や帽子などのアイテムを活用することがおすすめです。
食いしばり・歯ぎしり
無意識の食いしばりや歯ぎしりは、あごの咬筋を過剰に発達させ、エラの張りやフェイスラインの歪みにつながることがあります。
これが続くと筋肉の緊張で血流が悪くなり、たるみやむくみが出やすくなります。
ストレスや集中時のクセが原因の場合も多いため、意識してリラックスする習慣をつけることが大切です。
寝る前に軽くあご周りをマッサージする、マウスピースを使用するなどの方法で負担を減らすことも検討できます。
ブルドッグ顔を予防するセルフケア

実年齢よりも老けて見えてしまうブルドッグ顔を予防するためには、日々のセルフケアが欠かせません。
ここでは、ブルドッグ顔を予防するセルフケアについて紹介します。
表情筋を鍛える
表情筋を意識的に動かすことで、顔全体のたるみやもたつきを防ぐサポートになります。
頬や口元の筋肉は日常生活では意外と使われにくく、放っておくと衰えやすい部位です。
代表的な方法として、口を大きく動かす「あ・い・う・え・お体操」や、頬を膨らませたりすぼめたりする動きがあります。
これらはテレビを見ながらでも手軽にできるため、習慣化しやすいのがメリットです。
ただし、過度な力を入れすぎるとシワの原因になることもあるため、やさしく、ゆっくり行うことを心がけましょう。
姿勢改善
姿勢を正すことは、フェイスラインのたるみ予防に直結します。
背中が丸まり、あごが前に出た「猫背姿勢」は、首やあご下の筋肉をゆるませ、顔全体を下がって見せてしまいます。
椅子に深く座り、背筋を伸ばして骨盤を立てる意識を持つだけでも、首から顔へのラインが自然に引き上がります。
さらに、ストレッチや肩甲骨を動かす運動を取り入れると血行が良くなり、むくみ対策にもつながります。
デスクワーク中は1時間ごとに姿勢をリセットする習慣をつけましょう。
スキンケアの見直し
肌のハリや弾力を保つためには、日々のスキンケアを見直すことが大切です。
乾燥はたるみの大敵であり、保湿不足が続くと肌の土台となる真皮層がダメージを受けやすくなります。
化粧水や乳液をしっかり重ね、肌のうるおいを保ちましょう。
また、摩擦の少ない洗顔とクレンジングを意識することも重要です。
肌を強くこすらず、やさしく包み込むようにケアすることで、皮膚のハリを維持しやすくなります。
季節や肌質に合わせてスキンケアアイテムを見直すのも効果的です。
紫外線対策
紫外線は年中降り注いでおり、たるみやシワなどの光老化を進行させる要因となります。
若い世代でも、外出時だけでなく室内光や窓越しの紫外線にも注意が必要です。
日焼け止めは「顔・首・耳・あご下」まで均一に塗り、2〜3時間ごとに塗り直すことが理想です。
さらに、UVカットの帽子や日傘、サングラスを組み合わせて物理的に防御することも効果的となります。
紫外線を防ぐことで、将来の肌弾力を保ち、フェイスラインのたるみを防ぐことにつながります。
美容皮膚科でのたるみ治療

一度発生してしまったたるみは自力で改善することが難しいため、美容皮膚科で治療を受けるのもひとつの方法です。
ここでは、美容皮膚科でのたるみ治療について紹介します。
サーマクール
サーマクールは、高周波(RF)エネルギーによって肌内部を加熱し、コラーゲンの収縮と再生を促す美容施術です。
切らずにリフトアップ効果を目指せる点が特徴で、肌の引き締まりやハリ感の向上を期待できます。
若い世代でも、軽いたるみやフェイスラインのもたつきが気になる場合に検討されることがあります。
施術後すぐにメイクが可能なケースも多く、ダウンタイムが短いのも利点です。
ただし、効果や持続期間には個人差があるため、専門医に相談して適切な施術間隔を確認しましょう。
ハイフ(HIFU)
ハイフは、超音波エネルギーを使って皮膚の深部に熱を与え、たるみの原因となる筋膜(SMAS層)を引き締める治療です。
外科的な切開を行わずにリフトアップを目指せる点が人気で、フェイスラインの引き締めやほうれい線の緩和をサポートします。
若年層では予防的な目的で受ける人も増えています。
施術直後から軽い引き締まりを感じる場合もありますが、最大の効果は数週間後に現れることが多いです。
痛みの感じ方や適応範囲は人それぞれのため、医師の診察を受けて判断しましょう。
ボトックス注射
ボトックス注射は、筋肉の働きを一時的に緩めることで、エラの張りや食いしばりによるフェイスラインの硬さを和らげる治療法です。
咬筋の過度な緊張を抑えることで、顔の印象をすっきりと見せる効果が期待できます。
また、歯ぎしりの軽減にも用いられることがあります。
注射のみで短時間で施術でき、ダウンタイムがほとんどないのも特徴です。
ただし、注入量や部位によっては表情に違和感が出る場合もあるため、経験豊富な医師のもとで適切な施術を受けることが大切です。
糸リフト
糸リフトは、特殊な医療用糸を皮下に挿入して、物理的にたるみを引き上げる施術です。
コラーゲン生成を促す作用もあり、引き上げ効果とハリ感の両立が期待されます。
比較的即効性があり、自然なフェイスラインを目指す人にも選ばれやすい治療法です。
使用する糸の種類(溶ける糸・溶けない糸)やデザインによって効果の持続期間が異なります。
若年層では、軽度なたるみやフェイスラインのゆるみを改善する目的で選ばれることもあります。施術内容は医師とよく相談して決めましょう。
まとめ
ブルドッグ顔は年齢を問わず、生活習慣や姿勢、スキンケアの影響で起こることがあります。
まずはセルフケアや生活の見直しから始め、必要に応じて美容皮膚科での治療を検討するとよいでしょう。
重要なのは「早めの対策」と「継続的なケア」です。無理のない範囲で日常に取り入れることで、将来的なたるみ予防にもつながります。