ダイエット点滴のデメリットとは?効果を最大限に感じる方法も紹介
ダイエット点滴は、α-リポ酸やL-カルニチンを主成分とする美容点滴で、医療機関でのみ受けられる施術です。モデルや芸能人も体型維持のために受けているといわれているため、施術を受けようか迷っている方も多いのではないでしょうか。
ダイエット点滴は、体脂肪の増加を抑制して脂肪の燃焼を促進させる薬剤を直接血管に注入することで、サプリメントなどを摂取するよりも有効成分を効率よく体内に取り込めます。しかし、治療が受けられなかったり、失敗したりなどのデメリットがあるのも事実です。
この記事では、ダイエット点滴のデメリットやその他の医療ダイエット、ダイエット点滴の効果を最大限に感じるための方法をご紹介します。
ダイエット点滴を受けるか迷っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
ダイエット点滴のデメリットとは
ダイエット点滴は、運動をしているのになかなか痩せない方や、痩せやすい体質になりたい方などにおすすめの施術です。生活習慣病の予防効果やアンチエイジング効果も期待できるので、美と健康を同時に手に入れたい方にも向いています。
施術時間は15〜30分程度と短く、ダウンタイムもほとんどないなどメリットも多いですが、どんな施術でも必ずデメリットがあることを忘れてはいけません。施術を受ける際は、事前にデメリットについてもきちんと理解しておくようにしましょう。
ここでは、ダイエット点滴のデメリットを4つご紹介します。なお、ダイエット点滴の効果について、詳しくはこちらでご紹介していますので、ぜひ参考になさってください。
効果持続期間が短い
ダイエット点滴の効果持続期間は、数日から1週間程度と短いのがデメリットです。
体への負担も少なく手軽に受けられる一方、脂肪吸引など1回で確実に効果を実感できる施術とは異なり、1回で劇的な効果が得られるわけではないので、効果を実感できるまで1週間に1〜2回程度通わなければいけません。
効果を実感し始めたら少しずつ間隔を長くしていき、最終的には月に1回程度の通院で済むようになりますが、忙しい方にとってはその時間を取るのも一苦労かもしれません。
失敗する可能性がある
ダイエット点滴は、代謝を活性化することで脂肪燃焼を促進したり、脂肪の蓄積を抑制したりする施術ですが、その一方で代謝が上がって施術を受ける前よりも食欲が増すこともあります。
そのため、ダイエット点滴を受けているからといって食べたいものを好きなだけ食べてしまうと、せっかく費用をかけてダイエット点滴を受けているにもかかわらず、逆に太ってしまう可能性もあるでしょう。
治療が受けられない場合もある
ダイエット点滴は、以下のような方は受けられません。
- 妊娠中・授乳中の方
- 肝機能障害の方
- 胃酸過多症の方
- 急性膵炎・慢性膵炎の方
- 糖尿病の方
- 薬物過敏症の方
- 体調がすぐれない方
アレルギーや基礎疾患を抱えている方などは、ダイエット点滴を受けると体に悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、胃酸過多症の方はL-カルニチンが胃酸分泌を亢進してしまうため、L-カルニチンを主成分とするダイエット点滴は禁忌となります。
また、妊娠中や授乳中の方も、ダイエット点滴を受けられません。
クリニックでは、施術の前に問診やカウンセリングを行うので、そのときに必ず持病や妊娠の有無などを医師に伝えてください。医師の判断により、施術を受けられない場合もありますが、その際は自分に最適の医療ダイエットはどれか聞いてみることをおすすめします。
ごく稀に副作用が出ることもある
ダイエット点滴の主成分である「α-リポ酸」と「L-カルニチン」は、もともと人間の体内に存在するため、副作用が出ることはほとんどありませんが、ごく稀に以下のような症状が現れることもあります。
- 手足が熱くなる
- 痺れ
- 吐き気
- 下痢
- 頭痛
- 発疹や呼吸苦などのアレルギー反応
この他、点滴の針を皮膚に刺すことによる血管痛や注射痕などが起こる可能性があります。薬剤によるアレルギー反応が出た場合、重症になるとアナフィラキシーショックが起こる可能性もあるので注意が必要です。
なお、ダイエット点滴は基本的にサプリメントとの併用も可能です。しかしα-リポ酸のサプリメントを併用する場合、過剰摂取すると危険なので、取り過ぎになってしまわないよう、医師とよく相談してから服用しましょう。
ダイエット点滴以外の医療ダイエットとは
ダイエット点滴は、1回で目に見える劇的な変化は得られないものの、代謝を促進して体脂肪をためにくくする効果により、ダイエットを強力にサポートしてくれる医療ダイエットのひとつです。
美容クリニックでは、ダイエット点滴の他にも即効性が期待できる医療ダイエットの方法がいくつかあります。それは一体どのような施術なのでしょうか。
ここでは、ダイエット点滴以外の医療ダイエットを5つご紹介します。
脂肪吸引
もっとも即効性が高いといわれているのが「脂肪吸引」です。痩せたい部分に専用の管を入れ、皮下脂肪を直接吸引するため、術後すぐに見た目の変化を実感できます。
特に太ももや下腹部など、ダイエットをしてもなかなか思うような効果が出ない部分の脂肪に有効です。
脂肪細胞の数も減るので、リバウンドしにくいのがメリットですが、他の医療ダイエットと比べてダウンタイムが長いというデメリットもあります。
脂肪溶解注射
脂肪溶解注射は、部分痩せを目的とした医療ダイエットです。二の腕や太もも、下腹部、フェイスラインなどに注射を打つだけで、施術箇所のサイズダウンが叶います。
薬剤が脂肪細胞を破壊して体外に排出してくれるため、リバウンドしにくくいのがメリットです。
ただし、1回の施術では効果を実感しにくく、ダウンタイムもその都度あるなどのデメリットもあります。回数に応じて施術費用もかかるので、1回分の費用は安くても、最終的には高額になる可能性がある点に注意しましょう。
GLP-1ダイエット
もともと人体に存在し腸から分泌されるGLP-1という「痩せるホルモン」を注射する医療ダイエットの方法です。食欲を抑えて脂肪の分解を促進する効果が期待できるので、全身痩せを目指す方に向いています。
GLP-1ダイエットでは、1日1回患者さんが自分で注射を行います。クリニックによっては、内服薬タイプが用意されていることもあるので、自身のライフスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。
内服薬
ダイエットができる内服薬にはいくつかの種類があり、クリニックによって使用する薬が異なります。例えば、当院で使用しているのは以下の内服薬です。
- リベルサス(GLP-1内服薬)
- カナグル
リベルサスは飲むタイプのGLP-1で、日本では2021年2月に発売されました。1日1回1錠を朝内服するだけなので、注射が苦手な方におすすめです。
カナグルは、取り過ぎた糖を尿と一緒に排出することで血中の糖を減らす薬剤です。カロリーに換算すると約240〜400kcal相当の糖が体外へ排出されるため、体重を減らす効果が期待できます。
ふくらはぎボトックス
ボトックス注射をふくらはぎに打つことで、発達し過ぎたふくらはぎの筋肉を退縮させて細くします。
施術後は1ヶ月ほどで効果が現れますが、その間に運動をしてしまうと効果が得られない場合もあるので注意が必要です。
ダイエット点滴の効果を最大限に感じるための方法
ダイエット点滴は、定期的に点滴を打ちながら運動を併用することで、体脂肪燃焼をさらに促進する効果が期待できます。
運動するおすすめのタイミングは、点滴を打った後です。ウォーキングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動を行うと、ダイエット効果がより高まります。
また、食事の内容に注意することも重要です。しかし、断食や食事の回数を減らしたり、特定の食品のみを食べ続けたりするのではなく、栄養バランスとカロリー摂取量を意識した食事を規則正しく食べましょう。
なお、ダイエット点滴は他の医療ダイエットと組み合わせることで効果をさらに高めることができるので、医師とよく相談して自身に最適なダイエットプランを立ててください。
まとめ
ダイエット点滴は、点滴を打つだけでどんどん痩せていくわけではありません。脂肪燃焼を促進したり、脂肪の蓄積を抑制したりできる施術なので、運動や食事制限との併用がおすすめです。
ダイエットは自己流で行うこともできますが、年齢を重ねるごとに効果を実感しにくくなるため、諦めてしまうことも少なくありません。
ダイエット点滴なら、体内の組織や仕組みに直接作用して徐々に痩せていくことが可能です。周囲に医療ダイエットを利用したことがバレたくない方や、ダウンタイムの少ない施術を希望する方は、ぜひダイエット点滴を検討してみてくださいね。