ヒアルロン酸を打ち続けることのデメリットとは?ヒアル顔にならないための3つの対策法
美容クリニックで受けられる顔の施術といわれて、まず思い浮かべる方も多いヒアルロン酸注入。近年では美容への意識が高い方も増えてきており、ヒアルロン酸注入はますます身近なものになっています。
ヒアルロン酸注入は、ごく少量のヒアルロン酸を皮膚に注入することで、リフトアップやボリュームアップが期待できる施術として知られています。実際に受けられた方は、自然に若返ったと喜んでクリニックから帰られることがほとんどです。
しかし注入治療を検討している方の中には、「ヒアルロン酸を打ち続けると体に悪影響はないの?」「打ちすぎると不自然なヒアル顔になるって本当?」など、ヒアルロン酸を打ち続けることや打ちすぎてしまうことへの不安を感じている方もいるようです。
そこでこの記事では、ヒアルロン酸を打ち続けることのデメリットや、ヒアル顔にならないための3つの対処法などについてご紹介します。ヒアルロン酸注入を検討している方やすでに施術を受けていて、継続しても大丈夫か不安な方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
ヒアルロン酸注入の効果
ヒアルロン酸注入は、年齢を重ねるごとに体内での産生量が減少するヒアルロン酸を注射することで、お肌のトラブルやお悩みの解消が期待できます。また、施術後はすぐに効果を実感できるのも嬉しいポイントです。
以下は、ヒアルロン酸注入の主な効果です。
- リフトアップ
- シワの改善
- 目の下のクマ改善
- 頬のこけ改善
- 鼻筋をシャープにする
- フェイスラインを整える
- 唇をふっくらと立体的にする
- おでこに丸みをもたせる
- 豊胸やヒップアップ
注入量や注入部位によって患者さんの理想の見た目に調整できますが、ひと口にヒアルロン酸注入といってもさまざまな種類があり、求める効果によって適した製剤は異なります。施術を受ける際は、担当の医師とよく相談するようにしましょう。
ヒアルロン酸を打ち続けることのデメリット
ヒアルロン酸注入は、年齢に伴うさまざまなお肌のお悩みに効果的な施術のひとつです。数ある美容医療の中では、比較的手が届きやすい費用で受けられるので、継続して施術を受けているという方も多いのではないでしょうか。
美容医療の施術は、メリットにばかり目を向けていると、実際にトラブルが起きたときに対応できなくなる恐れも。
そこでここでは、ヒアルロン酸を打ち続けることのデメリットについてご紹介します。
見慣れてしまいさらに打ちたくなる
ヒアルロン酸注入に限らず、美容医療の施術は繰り返し受けているうちに見慣れてしまい、効果を感じにくくなる可能性があります。
ヒアルロン酸を注入した自分の顔を見慣れてしまうと、「もう少し量を増やして美しくなりたい」と欲が出たり、手放せなくなったりすることも。
ヒアルロン酸は、もともと人間の体内に存在する物質です。そのため、注入し続けてもリスクはほとんどありませんが、他の人から見ると不自然な顔になっている可能性もあります。
また、ヒアルロン酸注入後は、時間をかけてゆっくりと製剤が体内に吸収されていきます。もともとなかった凹凸を人工的に作り出している場合、ヒアルロン酸を注入しすぎていると皮膚が伸びてしまう恐れもあるので注意が必要です。
施術した部位に副作用が現れることもある
ヒアルロン酸注入は、たしかな注入技術をもっている医師による施術を受けないと、注入した部位に副作用が起こることもあります。
以下は、ヒアルロン酸注入で起こりうる副作用の例です。
- 内出血
- 腫れやむくみ
- 違和感や痛み
- アレルギー
- チンダル現象(皮膚の浅いところに注入後、製剤が青白く透けて見える現象)
品質の高いヒアルロン酸は、厳しい管理のもと作られているため、原材費が高い製品です。
近年、ヒアルロン酸注入にかかる費用を極端に安く設定しているクリニックもあるようですが、そのような場合、粗悪な製剤によって副作用が強く出る可能性も考えられます。
また、架橋が不十分だと短期間しか効果が持続しません。そのため、施術を受けてもすぐに元通りになってしまい、結果的にコストが掛かるという悪循環に陥る可能性もあるので注意しましょう。
しこりになる可能性がある
上述した通り、ヒアルロン酸は注入すると時間をかけて徐々に体内へ吸収されていくので、効果がなくなる頃に再度施術を受けるという方も少なくありません。
以下は、ヒアルロン酸注入でしこりができる原因です。
- 毎回同じ箇所へ注入している
- 一度の注入量が多い
- 中で製剤が塊になっている
- ヒアルロン酸の種類によるもの
- 医師の技術力不足
毎回同じ箇所へ注入していると、ヒアルロン酸製剤が吸収されずに残ってしまい、しこりになる恐れがあります。
また、ヒアルロン酸注入でしこりができる原因において特筆すべきは、製剤の種類と医師の注入技術についてです。
ヒアルロン酸は、注入する箇所に適した種類を選択する必要があります。しかし、皮膚の薄いところに硬いヒアルロン酸を注入するなど、製剤のチョイスを間違えてしまうとしこりが目立ってしまうことも。
そのようなチョイスミスをするクリニックは、注入技術にも不安が残ります。とくに顔の施術では、皮膚の厚さや注入する深さも熟考する必要があるうえ、かなり細かく注入しなければ自然な仕上がりにはなりません。
つまり、ヒアルロン酸注入の経験と知識、繊細な技術を併せもつ医師でないと、しこりができるリスクは高まるということです。
ヒアル顔にならないための3つの対策法
ヒアルロン酸は、打ち続けることによって上記でご紹介したようなデメリットが生じる恐れもあるため、打ちすぎには注意すべきです。
とはいえ、ヒアルロン酸の効果を持続させるには、打ち続けなければならないのも事実。そこでここからは、ヒアルロン酸を打ちすぎてヒアル顔にならないための3つの対策法をご紹介します。
客観的な意見をもらう
上記でもご紹介したように、ヒアルロン酸注入は繰り返し受けることで効果を実感できなくなる恐れがあります。
そのため、「そろそろヒアルロン酸を注入しようかな」と思ったときに、家族や友人などから見てヒアルロン酸を入れすぎていないかどうか意見を聞くようにしましょう。その際は、ひとりにだけ聞くのではなく、複数の人にアドバイスをもらうとより客観的な意見が集まります。
友人や家族には聞きにくいという方は、クリニックのスタッフなどに聞いてみるのもおすすめです。クリニックとしては、患者さんが不自然な顔になろうとも注射を打ってくれれば儲かりますが、はっきり「これ以上は不自然です」と言ってくれるクリニックの方が、患者さんのことを第一に考えているといえます。
きちんとアドバイスしてくれるか不安なときは、初回のカウンセリングでその点について質問し、スタッフの反応によって判断するとよいでしょう。
プロテーゼも検討する
プロテーゼとは、シリコンでできた医療用の人工軟骨のことです。体内に何十年と入っていても変質することなく半永久的に使用できます。
ヒアルロン酸の打ちすぎが心配な方は、ヒアルロン酸のように吸収されないプロテーゼの利用を検討するのもひとつの方法です。
ただし、プロテーゼは鼻や顎、おでこなど使用できる部位に限りがあるので、希望するところに入れられるか医師に相談してみるとよいでしょう。
打ちすぎたと感じたら溶解する施術を受ける
ヒアルロン酸は、打ちすぎたと感じたら「ヒアルロニダーゼ」という注射で溶解できるのをご存知ですか?
ヒアルロニダーゼは、ヒアルロン酸を加水分解する酵素です。ヒアルロン酸注入で思うような結果が出なかったり、不自然になってしまったりしたときに使用されます。
この注射は、注入系の施術の中でもヒアルロン酸のみに有効な施術で、その他のコラーゲンやレディエッセなどには効き目がありません。
ただし、ヒアルロン酸溶解注射はすべてのクリニックで取り扱っているわけではありません。せっかく受けたヒアルロン酸注入が無駄になってしまううえに、溶解注射の費用もかかってしまうので、初回から技術力の高いクリニックで施術を受けることをおすすめします。
まとめ
ヒアルロン酸を打ち続けることのデメリットや、ヒアル顔にならないための3つの対処法などについてご紹介しました。
ヒアルロン酸注入は、メスを使用せずにシワやほうれい線、目の下のくぼみなどを改善できる美容医療の施術です。即効性が期待できるだけでなく、関節の痛みの改善などにも用いられる確立された治療法であるため、安心して受けられます。
しかしその反面、打ち続けることによって思わぬデメリットが生じる可能性も。そのため、メリットだけでなくデメリットもきちんと理解したうえで施術を受けることをおすすめします。
ヒアルロン酸注入を検討している方や、ヒアルロン酸注入を定期的に受けている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。