ピコフラクショナルと水光注射は同時施術可能?適切な間隔や注意点を解説
肌のハリやキメの改善、毛穴の縮小などの効果を得られる美容治療としてピコフラクショナルと水光注射があります。
しかし、それぞれがどういった美容治療で、どういった違いがあるのか詳しく知っている方は少ないかもしれません。
この記事では、ピコフラクショナルと水光注射について、効果やそれぞれの違い、同時施術は可能かどうかなどについて詳しく解説します。
ピコフラクショナルや水光注射の施術を受けたいと思っている方、自分はどちらが向いているのか知りたい方はぜひ最後までご覧ください。
ピコフラクショナルと水光注射とは?
まずはピコフラクショナルと水光注射について解説します。
それぞれどういったものなのか、それぞれの違いについて知っておきましょう。
ピコフラクショナルと水光注射について
ピコフラクショナルと水光注射はどちらも皮膚に小さな穴をあけて、肌本来の自然治癒力によってコラーゲンやエラスチンの増産を促します。
どちらもニキビ跡・毛穴の開き・たるみ・小じわなど肌の悩みの改善効果が期待できる美容治療です。
それぞれどのような治療なのか詳しく解説します。
ピコフラクショナルについて
ピコフラクショナルは、ピコレーザーを皮膚に照射することで、極小の空洞を作り、皮膚再生能力の活性化により肌質改善をはかる治療です。
ピコレーザーは皮膚表面を傷つけずに真皮部分に空洞を作るため、皮膚へのダメージを抑えられます。
従来のレーザーでは、皮膚表面にもダメージを与えていたため、痛みが強かったりダウンタイムが長かったりしました。
しかし、ピコフラクショナルでは皮膚表面には傷をつけないためダウンタイムがほとんどありません。
痛みも少なく、従来のレーザー治療が痛くて受けられなかった方でも、ピコフラクショナルなら受けられる方が多いです。
水光注射について
水光注射は、極細の針(マイクロニードル)がついた専用マシンを使い、肌に直接美容成分を注入する美容治療機器です。
針で穴をあけた部分を修復することでコラーゲンやエラスチンの増産を促します。
また、指した針によって浅く広く美容成分を注入することで、肌の内側に直接有効成分を届けられることが大きな特徴です。
水光注射ではお悩みや症状に合わせてオーダーメイドで薬剤を選べるため、一人ひとりの肌質や悩みに合わせて効果的にアプローチできます。
水光注射と似た針を使う美肌治療方法に「ダーマペン」や「ポテンツァ」があります。ダーマペンには薬剤を肌にダイレクトに注入する機能はありません。
ポテンツァは針で美容成分を注入する点は水光注射と同じですが、RF照射を行う場合はやけどのリスクがあります。
ピコフラクショナルと水光注射の違い
ピコフラクショナルと水光注射はどちらも皮膚に穴を開ける美肌治療の1つですが、それぞれ違いがあります。
主な違いは以下のとおりです。
ピコフラクショナル | 水光注射 | |
穴を開ける方法 | ピコレーザー | 針(マイクロニードル) |
痛み | 比較的軽い(出力による) | 痛みが起こることがある(針の深さによる) |
ダウンタイム | 数日~1週間程度 | 2〜3日程度 |
料金相場(全顔1回) | 15,000~50,000円 | 20,000円~140,000円(薬剤によって変動) |
メリット | ・照射パワーや間隔の設定ができる
・肌への負担が少ない |
・ダウンタイムが短い
・薬剤を選ぶことで幅広い肌の悩みに対応できる ・やけどのリスクがない |
デメリット | ・照射パワーが高ければ点状出血が起きる可能性がある | ・料金がやや高め
・針の注入する深さによっては痛みが強くなる |
ピコフラクショナルはレーザー治療のため熱エネルギーが発生しますが、水光注射の場合は針を使用するため熱によるやけどのリスクがありません。
ピコフラクショナルと水光注射、どっちがいい?
ここまでで、ピコフラクショナルと水光注射がそれぞれどういった美容治療なのか、どんな違いがあるのかを解説しました。
ピコフラクショナルと水光注射は異なる施術であるため、どちらがおすすめかは、一人ひとりの肌の状態や悩み、希望によって変わってきます。
ここでは、選ぶときの参考にできるよう、向いている方と向いていない方とそれぞれご紹介します。
ただし、こちらはあくまでも目安であるため、詳しくは肌の状態や希望を確認してもらったうえで担当医師と相談して決めましょう。
ピコフラクショナルが向いている方
ピコフラクショナルが向いている方は以下のとおりです。
- ニキビ跡を改善したい
- クレーターや毛穴の開きを改善したい
- 小じわやたるみを改善したい
- 肌のハリや弾力を取り戻したい
- 複数の肌トラブルを抱えている
- ダウンタイムが短い施術を受けたい
- 従来のレーザー治療は痛くて受けられなかった など
ピコフラクショナルは特にダウンタイムを短くしたい方や痛みに不安のある方におすすめです。
ピコフラクショナルが向いていない方
ピコフラクショナルが向いていない方は以下のとおりです。
- 妊娠中や妊娠の可能性がある
- てんかんや光過敏症などの持病がある
- 糖尿病で治療を受けていない
- ケロイド体質
- 施術箇所に金属が入っている
- 日焼けをしている
- アートメイクやタトゥーをしている など
妊娠に関しては、治療による胎児への影響がはっきりとわかっていないため、影響がある可能性を考えて施術が受けられない場合が多いです。
また、レーザーの光が見えないような配慮はしてもらえますが、完全に遮断することは難しいです。
そのため、てんかんや光過敏症などの持病がある場合、レーザーの光で誘発される可能性があり施術を断られることがあります。
もし、施術に不安点があれば、カウンセリング時に相談してみましょう。
水光注射が向いている方
水光注射が向いている方は以下のとおりです。
- ダウンタイムの症状や期間を軽くしたい
- 複数の肌トラブルを抱えている
- 薬剤による相乗効果を得たい
- やけどのリスクがない治療を受けたい など
水光注射は、マイクロニードル・メソセラピーの相乗効果が得られることが特徴です。
また、使用する薬剤を変えることで、悩みに合わせたさまざまな効果が得られる点も水光注射の魅力です。
水光注射が向いていない方
水光注射が向いていない方は以下のとおりです。
- なんらかのアレルギーがある
- 妊娠中・授乳中
- 施術部位に皮膚疾患がある など
水光注射は針を刺すだけではなく、薬剤も使用するためアレルギーによっては使用できない可能性があります。
その他、持病や健康状態によっても水光注射の施術が受けられないことがあるため、気になることがある場合は事前のカウンセリングで医師に相談してみましょう。
ピコフラクショナルと水光注射は同時施術可能?
水光注射は、レーザー治療や注入治療などさまざまな治療との組み合わせができます。
しかし、ピコフラクショナルの場合、同じく肌に微細な穴をあける治療となり、肌に負担がかかります。
また、効果や目的が重複する部分もあるため、同時施術ではなくどちらか一つを受けてから、間隔を空けて受けるのがおすすめです。
ピコフラクショナルと水光注射を併用する際の施術間隔について
ピコフラクショナルと水光注射を併用する際、どちらを先に受ける場合も、1ヶ月以上間隔をあけることが推奨されています。
これは、レーザーや針によってあけた穴が治癒するまでに時間がかかるためです。肌が十分回復するための修復期間をしっかり取ったうえで治療を受けましょう。
ピコフラクショナルと水光注射の注意点
最後にピコフラクショナルと水光注射それぞれの注意点を解説します。安心して治療を受けるためにも、施術を受ける前に確認しておきましょう。
ピコフラクショナルの注意点
ピコフラクショナルの施術後はその日からメイクが可能ですが、肌への刺激を考えると翌日以降がおすすめです。
赤み・腫れ・かゆみが出ている場合は肌への負担を軽減するためにメイクは避けましょう。
また、ピコフラクショナルはダウンタイムが少ないものの、副作用やリスクがまったくないわけではありません。
たとえば色素沈着ですが、施術後に紫外線対策や保湿ケアを怠ると色素沈着のリスクが上がります。
また、レーザーで皮脂腺が刺激され、ニキビが悪化することがあります。
ニキビに関しては、多くが一時的な症状で数週間程度で改善するため、一度様子を見てみましょう。
水光注射の注意点
水光注射はヒアルロン酸をベースにした通常の薬剤のみでも効果を期待できますが、気になる肌悩みにしっかりアプローチしたいのであれば、薬剤の追加がおすすめです。
追加する薬剤によって期待できる効果が変わるため、カウンセリング時にしっかりとどういった悩みがあるのか、どういった効果を得たいのかを担当医師へ伝えましょう。
例えば、ダリア銀座スキンクリニックでは以下のような薬剤を取り扱っています。
リジュランヒーラー | 皮膚再生能力、油分と水分のバランスを整える働きがあり、根本的な肌の治療がしたい方におすすめ |
ベネブ成長因子 | 細胞の遺伝子の損傷を修復する働きがあり、乾燥小ジワ、ハリやキメの低下、毛穴の開き、くすみのお悩みにおすすめ |
アムニオジェニックス | ニキビ跡のクレーター、肌荒れ、シワ、ハリや弾力アップにおすすめ |
ボトックス | 毛穴の引き締め効果、ハリ・弾力、リフトアップしたい方などにおすすめ |
トランサミン | 肌の赤み、かぶれ、ニキビ跡の色素沈着、美白ケアがしたい方におすすめ |
アスコルビン酸 (ビタミンC) |
活性酸素を除去する作用がありエイジングケア、美白ケアがしたい方におすすめ |
ピドキサール (ビタミンB6) |
ニキビ予防改善、肌の新陳代謝(ターンオーバー)促進、肌荒れ改善したい方におすすめ |
どの薬剤がいいかわからない、迷っている方はカウンセリングでお気軽にご相談ください。ドクターがご希望を詳しくうかがい、肌質や肌の状態に適した薬剤をご提案いたします。
まとめ
この記事では、ピコフラクショナルと水光注射について、それぞれの違いや向いている方・向いていない方などを解説しました。
ピコフラクショナルと水光注射はどちらも皮膚に穴をあけて、穴を修復することでコラーゲンやエラスチンの増産を促す治療方法です。
どちらを選ぶかは期待する効果や希望によって変わるため、どちらの治療方法が自分に合うのか知りたい場合はまずカウンセリングを受けてを担当医師に相談してみましょう。
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