たるみはプチ整形で治る?重症度セルフチェックとおすすめの治療を紹介
30代を過ぎた頃から、頬やまぶたなどの顔をはじめ、お腹やヒップなど体全体の老化現象として現れるたるみ。その中でも顔のたるみは、ひと目見てすぐにわかってしまうので、見た目年齢を上げる大きな要因になってしまいます。メイクでは隠しきれないたるみの症状は、シワを悪化させることにもつながってしまうため、早めに対策をしなければいけません。
そこで検討したいのが、近年よく耳にするようになったプチ整形です。
従来のたるみ治療というと、皮膚をメスで切開する外科的手術の印象が強く、抵抗感のある方も多いですが、プチ整形は手術の必要もなく気軽にトライできます。近年では、メンテナンスの一環として施術を受ける方も多いため、美容医療に対する世間のイメージも変わりつつあるのではないでしょうか。
この記事では、プチ整形の詳しい情報、たるみの重症度セルフチェックと結果別おすすめの治療をご紹介します。たるみをプチ整形で改善したい方はぜひ最後まで読んでみてください。
目次
プチ整形とは
プチ整形は、いわゆる整形に対して抵抗感のある方の間で注目されている美容医療です。施術によってはかなり高い効果を期待できるものもあり、整形をしなくても美しい肌を取り戻せたという方も。
メイクやスキンケアの延長としてはじめられると人気のプチ整形ですが、一体どこまでがプチ整形でどこからが美容整形になるのかをご存知ですか?
ここでは、プチ整形とはどのようなものなのかと、プチ整形と美容整形の代表的な施術例をご紹介します。
手術をしない美容医療
プチ整形とは、メスを使用せずに簡単にできる整形のことです。注射やレーザーなどを照射して、気になる部分の改善を目指します。
それに対して整形手術は、皮膚にメスを入れて切開するような手術などによって体や顔の形を整える治療のことです。骨を削るような手術を行う場合もあるため、骨格やもともとの形を変えることでリスクが高まる一方で、半永久的に効果を得られるのが特徴です。
プチ整形は、手術のように痛みや術後の腫れなども少なくそれに伴うリスクも低いですが、その一方で永久的に効果があるわけではないため、定期的に施術を受ける必要があります。
以下は、プチ整形と整形手術のメリットとデメリットです。
【プチ整形のメリット】
- 手術のリスクが低い
- 術後の腫れや痛みが少ない
- 傷跡がほとんど残らない
- 術後すぐにメイクや洗顔、入浴が可能
- 施術時間が短いため日帰りで治療できる
- 費用が安価
【プチ整形のデメリット】
- 劇的な変化が期待できない
- 効果持続期間が短いため、定期的に施術を受ける必要がある
- すべての症状に対応できるわけではない
- 費用がかさんでしまう場合もある
プチ整形は、気軽に安価で行える点が魅力です。しかし、メスを使用しないとはいえ立派な医療行為であるため、施術を行う医師の腕が非常に重要です。
【整形手術のメリット】
- 半永久的に効果が持続する
- 重度の症状も改善できる場合がある
- 複数のお悩みを一気に改善できる可能性がある
【整形手術のデメリット】
- 失敗する可能性もゼロではない
- 術後の腫れや内出血が引くまで時間がかかる
- 体への負担が大きい
- 費用が高い
- 元に戻せない
整形手術は切開することが多いため、手術をする場所によっては複数のお悩みを一気に解決できる可能性があります。しかし、医師の技術が未熟な場合は失敗したり、術後しばらくして形が崩れたりすることもあります。
代表的なプチ整形
以下は、代表的なプチ整形の施術です。
- ヒアルロン酸注入などのフィラー注射
- メスではなく糸を使用して二重まぶたにする埋没法
- 薬剤を注入してシワやたるみを改善する
- レーザーでシミやあざを解消する
- ボトックス注射でエラや輪郭を整える
いずれも手術を行わずに、短時間で施術を受けられます。いわゆるダウンタイムもないので、仕事をしている方や、学校に通っている方でもメンテナンスの一環として気軽に受けられる施術がほとんどです。
ひとつの症状に対しても、さまざまな治療法があります。自分の症状の程度やライフスタイルに合わせて、どの施術にするか医師と相談するとよいでしょう。
代表的な整形手術
以下は、代表的な整形手術です。
- 切開して二重まぶたにする切開法
- 骨を削って整える鼻先形成や、人工軟骨を皮膚の下に入れるインプラント
- 切開してたるんだ皮膚を引っ張り上げるたるみ手術
- 奥歯の根元を切除して顎のエラを削る
- シリコンジェルや生理食塩水バッグでバストを大きくする
全身麻酔をして行う手術も多いため時間はかかりますが、大幅に症状を改善できます。しかし1度手術をしてしまうと元には戻せないことも多いため、信頼できる医師に手術をしてもらうことが非常に大切です。
手術の内容によっては、数年に1度はメンテナンスが必要になることもあるので、それについても理解してから治療を受けなければいけません。
たるみの重症度セルフチェックと結果別おすすめの治療
切開をせずに皮膚のたるみを治したい方に向いているプチ整形によるたるみ治療。現在では研究も盛んに行われており、その方法も日々進歩しています。
たるみ治療で大切なのは、少しでも気になり出したらクリニックで適切な治療を受けることです。症状が進んでしまう前に治療をはじめれば、費用も比較的かからず短い期間でたるみを改善できます。
そのためにはまず、自分のたるみの重症度をチェックして、症状に合った治療を知ることが大切です。ここでは、たるみの重症度チェックと結果別のおすすめ治療法をご紹介します。
たるみの重症度チェック
以下の質問の中から、自分に当てはまるものが何個あるのかチェックしてみましょう。
□ 肌にハリがないと感じる
□ 最近メイクのノリが悪い
□ 下まぶたがたるんでいる
□ ほうれい線が気になる
□ 小ジワが増えた
□ 毛穴が目立つ
□ 疲れていると勘違いされる
□ 頬がこけているように見える
□ 口角が下がってきた
□ 顔全体のたるみが気になる
□ 部分的に気になる箇所がある
□ 顔全体に対する施術を受けたい
□ 切開しない施術を受けたい
たるみの症状は、皮膚や骨、靭帯や脂肪など多くの要因が絡み合って現れるので、このチェックの結果が絶対ではありません。参考程度になりますが、ぜひチェックしてみてください。
【チェック項目が2つ以内】注入系
少したるみが現れ出した方には、まずは注入系のプチ整形がおすすめです。
水光注射
水光注射は、ソフトヒアルロン酸を皮膚の浅いところに均一に注入してハリを出す施術です。広範囲に注入するので、顔全体に煌めくようなツヤと弾力性を取り戻せます。
また、ヒアルロン酸の生体内反応により体内のコラーゲンの増生を促進するため、自身のコラーゲンが増殖し、肌の弾力や透明感を蘇らせる効果が期待できます。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射は、もともと人間の皮膚などに存在するヒアルロン酸のフィラー(皮膚注入剤)を気になる部分に直接注入し、真皮層を内側から持ち上げることで肌をふっくらとさせる施術です。
さまざまな部位に適応しており、改善したい箇所によって薬剤の硬さを選べるので、自分の理想に近い顔立ちに造形しやすいのも特徴です。
PRP皮膚再生療法
PRP皮膚再生療法は、自分の血液を使用して皮膚を細胞レベルで活性化します。採血した血液の中から血小板や白血球を取り出し、肌機能の低下した箇所に直接注入することで、細胞の自己再生力を高め、肌を若返らせます。
自分の血液を使用するため、副作用やリスクの心配がないのも嬉しいポイントです。
【チェック項目が4つ以内】高周波
肌の奥からたるみを改善したい方には、高周波により肌の奥からアプローチする施術がおすすめです。
サーマクールFLX
サーマクールは高周波(RF波)の熱で真皮細胞に傷をつけ、人間がもともと持っている自己修復力でコラーゲンの生成と活性化を促進します。
切らないたるみ治療として有名なサーマクールの最新機種であるサーマクールFLXは、従来の機器と比べて痛みが大幅に軽減されています。さらに、熱ボリュームも1.3倍にアップしているため、高い出力での施術が可能となっており、1回の治療で引き締め効果が実感できるようになりました。
たるみを改善するだけでなく、美肌効果も期待できるので、若い頃の引き締まった顔を取り戻せます。ちなみに、サーマクールFLXは顔だけでなく、全体的な身体の引き締めにも使用できます。
【チェック項目が6つ以上】HIFU
年齢によるたるみが気になる方は、たるみのもとである肌の土台からアプローチできるHIFUによる施術がおすすめです。
ウルセラ
ウルセラは、高周波による治療と並んで切らないたるみ治療として人気の施術ですが、高周波よりも肌の深い部分に作用するため、引き締め効果よりも引き上げ効果が強いのが特徴です。
日本の厚生労働省にあたるアメリカのFDAという機関に承認されているため、安全性と効果が立証されており、安心して施術を受けられます。
これまで手術でしか治療できなかった、SMAS筋膜という表在性筋膜に集中して超音波の熱エネルギーを照射できます。手術とは違い皮膚の内側のみに作用するため、治療後はメイクをして帰宅できるのも嬉しいポイントです。
まとめ
プチ整形の詳しい情報、たるみの重症度セルフチェックと結果別おすすめの治療をご紹介しました。
気軽にトライできて効果を実感できるプチ整形。最新の施術は痛みのほとんどないものが多く、リーズナブルで続けやすくなっています。
ただ、プチ整形は手軽にできるため、メリットやデメリットなどの情報を知らずに施術を受けてしまう方が多いのも事実です。治療の種類によっては、後悔することにもなりかねませんので、受けたい施術の情報を十分に集めて理解したうえで、施術を受けなければいけません。
たるみ治療は、症状がひどくなる前に行うことが大切です。どの施術を選ぶかも大切なことですが、自分はこの施術が受けたいと思っていても、医師から見ると適切でない場合もありますので、必ずカウンセリングで納得いくまで相談するようにしましょう。