幹細胞治療はほうれい線に効果あり?ヒアルロン酸との違いやおすすめの投与方法などを紹介
年齢とともに気になり出すほうれい線。普段からお肌の手入れを怠らない方でも、どうしても目立ってきてしまいます。
「頬の下にほうれい線があることで老けて見えてしまう」「どんどん深くなっている気がする‥」など、ほうれい線は実年齢よりも老けて見えてしまう原因に直結しやすいため、鏡を見るたびに気分が重くなってしまうという方もいるのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、今話題の「幹細胞治療」です。
擦り傷や切り傷ができると、誰でもいつの間にかカサブタができて自然に傷が治ります。幹細胞治療とは、このように人間の体にもともと備わっている自己修復能力を利用し、欠損したり古くなったりした肌細胞の機能を取り戻す再生医療なのです。
この記事では幹細胞の詳細、ほうれい線ができやすい方の特徴と原因、ほうれい線が気になる方におすすめの幹細胞治療についてご紹介します。ほうれい線を根本的になくしたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
幹細胞とは
幹細胞とは、自分と同じ能力をもつ細胞を複製する「分化能」と、自分とは異なる能力をもつ細胞に分化する「自己複製能」の2つをあわせもつ細胞のことです。
人間の身体の細胞の中でも、皮膚や血液は一つひとつの寿命が短く、絶えず入れ替わり続ける必要があります。美容に敏感な方であれば、人間の肌が約28日周期で新しいものに生まれ変わっていることは、すでにご存知の方も多いでしょう。
このときに古い細胞が残ってしまうと、肌が生まれ変われず徐々に衰えていきます。幹細胞は、分身と変身の2つの能力によって、新たな細胞を作り出し肌がスムーズに生まれ変わるように働きかけてくれるのです。
幹細胞治療では皮膚の表面だけでなく、年齢によって壊れやすくなった毛細血管や血管壁などを内側から補修し、シワやほうれい線など肌機能の低下によって起こる症状を予防します。
肌本来の再生能力にアプローチし、エイジング効果が期待できる幹細胞治療は、これからの美容医療の主流になっていくでしょう。
ほうれい線が目立ちやすい方の特徴と原因
ほうれい線とは、鼻の端と唇の端を結ぶようにできるシワのことです。誰にでもあるものですが、骨格や年齢、筋肉のつき方、肌質などによって異なり、それによって顔の印象も大きく変わってきます。
30代以降から気になり出す方が多く、年齢を重ねるとともに目立ちやすくなるのが特徴です。では、ほうれい線が目立ちやすい方には、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、ほうれい線が目立ちやすい方の特徴と、ほうれい線ができる原因についてご紹介します。
ほうれい線が目立ちやすい方の特徴
30代以降から、とくに真顔のときに目立ちやすいほうれい線。エイジングの代表的なお悩みであり、意外と自分では改善しにくいとお困りの方も多いのではないでしょうか。
以下は、ほうれい線が目立ちやすい方の特徴です。
- 普段うつむきがちな方
- いつも同じ方向を向いて寝ている方
- 咀嚼するのはいつも片方の顎しか使わない方
- 乾燥肌
- 紫外線対策を行わない方
- 食生活が不規則な方
- 頬骨が高く口元も出ている方
ほうれい線は、東洋人に多い頬骨が高く口元も出ているタイプの骨格の方が目立ちやすいようです。そこに姿勢の悪さや生活習慣がプラスされると、さらにほうれい線が目立ちやすくなってしまうので、普段から注意しておきたいものです。
ほうれい線ができる原因
ほうれい線は、一般的なシワとは原因が異なることをご存知ですか?以下は、ほうれい線の主な原因です。
- 加齢による表情筋の衰え
- コラーゲンやエラスチンの減少
- 肌の乾燥
- 年齢に伴う脂肪の減少
どんなに美しい方でも、年齢を重ねれば皮膚の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンは減少し、表情筋も衰えます。間違ったスキンケアや生活習慣による肌の乾燥も、ほうれい線を目立たせる原因の一つです。
また、意外と盲点なのは年齢に伴う皮下脂肪と、さらに深部にある脂肪の減少です。とくに顔面深部の脂肪量が減少すると、その上を覆っている皮下脂肪を支えられなくなるため、ほうれい線が深くなってしまいます。頬もこけて見えるようになり、さらに老け見えの原因になります。
ほうれい線が気になる方におすすめの幹細胞治療とは
若い頃はぱつっとしてハリがあった肌も、年齢を重ねるごとにどことなくしぼんで見え、ほうれい線も目立ってしまうため、そこで老化を感じるという方も多いようです。
ほうれい線が目立っていることに気づいてしまうと、鏡で自分の顔を見るのも辛くなったり人前で笑うことすらはばかられるようになったりと、憂鬱な気分になってしまうことも。
そんな厄介なほうれい線は、今話題の幹細胞治療で根本から改善していきましょう。ここでは、ほうれい線が気になる方におすすめの幹細胞治療について、詳しくご紹介します。
幹細胞治療とヒアルロン酸の違い
これまでの美容医療では、ほうれい線の治療といえば糸を用いた「フェイスリフト」や「ヒアルロン酸注入」が主流でした。とくに最近では、外科的な処置を含む治療は避けたいという方を中心に、ヒアルロン酸で気軽にほうれい線を解消する方法が人気を博しています。
しかし実際のところ、ヒアルロン酸を注入するだけでは超えられない壁があり、根本的な解消ができるとは言い難いものがあります。
なぜなら、ヒアルロン酸は肌の表面に近いところがターゲットだからです。もちろん、ヒアルロン酸でほうれい線を目立たなくすることは可能です。しかし、頬が下がってたるんでいる状態でほうれい線だけにヒアルロン酸を注入すると、頬はたるんだままほうれい線だけが目立たなくなってしまうため、不自然な仕上がりになることもあります。
一方、幹細胞治療では顔の皮膚の深い部分にまでアプローチが可能です。しかも皮膚の再生作用により潤いやハリが回復するので、ほうれい線が目立たなくなるだけでなく、ふっくら感まででてきます。
さらに、ヒアルロン酸注入には効果の持続期間というものがあります。その期間は、1ヶ月から半年のものも多く、長くて1年程度です。つまり、ヒアルロン酸でほうれい線が目立たない状態を保つには、繰り返し打ち続けなければならないのです。
幹細胞治療は、1年から2年、3年と時間が経過するとともに肌が若返り、長期的なアンチエイジング効果が期待できます。患者さんの肌細胞として定着し活動を続けるため、根本からほうれい線を目立たなくさせるのです。
ただし、肌は常にさまざまな要因によって常に細胞が老化して減少していくものです。エイジングケアを継続するという意味でも、1年半から2年ごとに施術を受けることをおすすめします。
幹細胞治療の安全性について
幹細胞治療は、患者さん自身の幹細胞を利用するため、安全性が非常に高く副作用の心配もほとんどない治療法です。
患者さんの腹部を1cm程度切開して米粒大の脂肪を採取し、肌細胞の抽出と培養を行います。脂肪由来の幹細胞は、拒絶反応やガン化のリスクも低く、安心して治療を受けられるでしょう。
自身の細胞を利用する幹細胞治療は、薬品や人工物を使った方法と比べてアレルギー反応の心配がほとんどなく、より自然な仕上がりが期待できます。
ただし、幹細胞治療を安全に受けるには、以下の点に注意しなければいけません。
- 厚生労働省が認可した特定認定再生医療等委員会の審査に合格した施設であること
- 治療後の補償があるクリニックや病院を選ぶこと
幹細胞治療は、現時点では厚生労働省から認可を受けている医療機関でなければ行えません。高い技術力や安全性が要求されますので、治療受ける前に認可されているかどうか確認してみることをおすすめします。
ほうれい線におすすめの幹細胞の投与方法
幹細胞治療の方法は、点滴で全身にくまなく投与する方法と、注射で狙ったところへピンポイントに注入する方法の2つです。
点滴で投与する方法では、幹細胞が損傷部位を発見してそこに取り込まれて組織を修復していきます。そのため、脳や肺、血管などさまざまな部位に働きかけることで、病気として発症する前に予防する効果が期待できます。
一方の注射で注入する局所投与は、シワやほうれい線など肌機能が低下したところに直接幹細胞を注入するので、気になる肌悩みへの高い効果が期待できるでしょう。
このことから、ほうれい線におすすめなのは局所投与だといえますが、全身に点滴投与することでさまざまな病気予防にも繋がりますので、自分が欲しい効果によって選ぶことも大切です。
投与方法については、治療に入る前に必ず医師とよく相談し、最適な方法を選択するようにしましょう。
まとめ
幹細胞の詳細、ほうれい線ができやすい方の特徴と原因、ほうれい線が気になる方におすすめの幹細胞治療についてご紹介しました。
女性は、男性に比べて口周りの血流が悪く、筋肉の構造などからシワができやすくなっています。したがって、ほうれい線もできやすく、深くなりやすくなってしまいます。
ほうれい線は、多くの女性が抱える肌悩みの一つです。一度できてしまうと元に戻りにくく、目立つようになったときには、溝を埋めるだけでは改善できない状態になっています。
幹細胞治療は、従来の美容医療で行われていた切らない治療法とは異なり、肌の深いところにまで作用するため、ほうれい線をもとから解消します。
自身の体にもとから備わっているコラーゲンやエラスチンの産生力を引き出すことで、継続的な効果が期待できますので、ほうれい線のお悩みから解放されたい方は、ぜひ本記事を参考に幹細胞治療をはじめてみてはいかがでしょうか。