アートメイク部位別の持ち&持続期間を長持ちさせる方法!薄くなったらどうする?
アートメイクは、コスメを使ったメイクのように汗や水で落ちてしまうことがなく、きれいな見た目を保てる施術です。しかし、タトゥーとは異なり、アートメイクで入れた色は時間の経過によって少しずつ薄くなっていきます。
「アートメイクを入れたいけど、どれくらい持つの?」「すぐに消える可能性はある?」「薄くなったらどうすればいい?」など、アートメイクの持ちについての疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、アートメイクの持続期間や、長持ちさせる方法について詳しく解説します。これからアートメイクを入れたいとお考えの方は、ぜひ記事を参考にしてみてくださいね。
目次
アートメイクの持ちは平均1〜3年!部位別の持続期間
アートメイクの持ちには個人差もありますが、平均1〜3年ほどが目安です。
色の薄くなり方や消え方も人によって異なり、人によってはまだらに色が残るなど、色がきれいにすべて消えるわけではありません。
なお、アートメイクの持続期間は施術部位によっても違いがあります。ここからは、眉アートメイク、アイラインアートメイク、リップアートメイクのそれぞれの持続期間を見ていきましょう。
眉アートメイクの持続期間
眉アートメイクの持続期間は、1〜3年ほどが目安です。
また、アートメイクの技法には「手彫り」「マシン彫り」「ミックス(手彫り+マシン彫り)」があり、これらも持続期間に影響します。
技法 | 特徴 | 持続期間 |
---|---|---|
手彫り | 専用の針を使い、手作業で1本1本毛並みを描き込んでいく手法。本物の眉毛のような自然な仕上がりになる | 持続期間が短い傾向にある |
ミックス (手彫り+マシン彫り) |
手彫りとマシン彫りをミックスさせた技法。「手彫り」の自然な仕上がりと、「マシン彫り」の持ちの良さが特徴 | 手彫りと比べると持続期間が長い傾向にある |
マシン彫り | 専用のマシンを使い、グラデーションにしたり、パウダーメイクのように均一に色を入れる手法。メイクをしたときのような仕上がりになる | 持続期間が長い傾向にある |
ただし、技法によっても見た目や仕上がりが変わるため、アートメイクの持続期間だけではなく仕上がりにもこだわって技法を選ぶのがおすすめです。
アイラインアートメイクの持続期間
アイラインアートメイクも、1〜3年ほどが持続期間の目安です。
アイラインアートメイクメイクは施術する場所によって「アウトライン(まつ毛の外側)」「ナチュラルライン(まつ毛とまつ毛の間)」「インライン(まつ毛の内側)」とあり、インラインの場合は少し持続期間が短くなる傾向にあります。
なお、インラインへのアイラインアートメイクの施術はドライアイなどのリスクもあるため、注意が必要です。
リップアートメイクの持続期間
リップアートメイクは基本的には1年以上は持つものの、持続期間は1〜3年と個人差が出やすい部位です。これは、唇は色が定着しにくく、また、普通の肌とは違って細胞が生まれ変わるサイクルも早いため。
リップアートメイクの施術には、本来の唇の大きさから少しはみ出してオーバー気味に色を入れる「オーバーリップ」というデザインがありますが、過度なオーバーリップにすると、唇とオーバーした部分の色持ちに差が出る可能性も。
過度なオーバーリップは失敗につながることもあるため、注意が必要なデザインです。
アートメイクの持続期間に影響する要因
アートメイクの持ちや色の定着には、肌のターンオーバーをはじめとして、以下のようにさまざまな要因が影響しています。
- 肌のターンオーバー周期(新陳代謝)
- 施術者の技術力
- アートメイクの技法(手彫り、マシン彫り、ミックス(手彫り+マシン彫り))
- 施術に使用するインクの質、種類
- 施術に使用するインクと肌の相性
- ダウンタイム中のアフターケアのやり方
- 肌の状態
初めてアートメイクを入れる方の場合、身体がインクを異物と判断して排除しやすくなるため、2回目以降のほうが色が定着しやすい傾向にあります。
アートメイクが消えるのはなぜ?タトゥーとの違い
アートメイクはタトゥー(刺青)とは違い、肌のターンオーバーによって少しずつ薄くなるため、色の持ちは平均して1〜3年ほどです。
アートメイクもタトゥーも同じく針とインクを使用する施術ですが、「針を刺す深さ」に違いがあります。
- アートメイク……表皮(0.1mm~0.3mm)
- タトゥー……真皮(2mm)
タトゥーの場合、「真皮」まで針を刺してインクを入れるため、色素が半永久的に残ります。一方、アートメイクの場合は、真皮よりも浅い「表皮」にインクを注入する施術です。表皮は真皮とは異なりターンオーバーの影響を受けるため、時間の経過によって少しずつ色が排出され、薄くなっていくのです。
アートメイクを長持ちさせるコツ
アートメイクは、コツを押さえることで長持ちさせることができます。コツをまとめたので、ぜひチェックしてみてください。
ダウンタイム中の丁寧なアフターケア
気に入ったデザインを長持ちさせるためにも、施術後のダウンタイム中は丁寧にケアしましょう。アフターケアを怠ると、色ムラになる、すぐに色が消える、感染症が起こるなどの原因になります。
- ワセリンや軟膏を塗って保湿し、乾燥・汚れを防ぐ
- なるべく刺激を与えない
- かさぶたを無理に剥がさない
- 紫外線対策をする
- 施術部位のピーリングを避ける
- その他、洗顔やメイク、過ごし方などダウンタイム中の注意点を守る
ダウンタイム中は上記のアフターケアのポイントを守り、なるべく安静にして過ごしましょう。
ターンオーバー周期を正常に保つ
アートメイクは肌のターンオーバーによって薄くなっていくため、ターンオーバー周期を正常に保つことも大切です。
肌荒れや傷、過度な洗顔やピーリングはターンオーバーを早める原因になるため、注意してケアをしましょう。
また、入浴やサウナ、激しいスポーツなど新陳代謝が高まる活動をする機会が多い人はアートメイクの色が薄まりやすい傾向にあります。
技術力を重視してクリニックを選ぶ
アートメイクの色持ちは、施術者の技術力も影響しています。
アートメイクの施術を行うクリニックはいくつもありますが、症例や実績などをチェックし、技術力のあるクリニックや施術者を選ぶといいでしょう。
アートメイクが薄くなったらどうすればいい?
ここからは、アートメイクが薄くなった場合の対処法を見ていきましょう。
コスメを使ったメイクでカバーする
色抜けやまだらになった部分が気になってきたら、コスメを使ってメイクでカバーしましょう。
色抜けした部分を補うようにメイクすると、アートメイクにナチュラルに馴染みます。
リタッチの施術を受ける
アートメイクで入れた色が薄くなったら、リタッチ(メンテナンス)の施術を受けることで、薄くなった色を補うことができます。
アートメイクで入れた色の薄れ方は人によって違いがありますが、リタッチの期間としては1〜2年ほどでのメンテナンスがおすすめです。
リタッチでは、薄くなった色を濃くする、まだらに色抜けした部分を調整する、細いラインを太くするなどの修正ができます。
アートメイクをすぐに消したいときは?除去できる?
アートメイクはターンオーバーによって少しずつ薄くなっていくものの、一度入れたらすぐに消すことはできません。
失敗してしまった場合や仕上がりが気に入らなかった場合など「アートメイクを消したい」と考えたときはどうすればいいでしょうか?詳しく解説します。
まずはリタッチによる修正を考える
アートメイクは、入れるときよりも除去するときの方がお金も時間もかかります。「アートメイクに失敗してしまったかもしれない」と思ったら、まずはリタッチで修正できないか、クリニックに相談してみましょう。
「薄い色を濃くする」「細い線を太くする」「形を調整する」などであれば、修正可能なケースがあります。
アートメイクを入れたばかりのときは色が濃く見えることがあるため、1ヶ月くらい経ってから失敗かどうかを判断するのがおすすめです。
修正が難しい場合は除去施術を受ける
アートメイクに失敗してしまい、修正が難しい場合は、除去施術を受けることでアートメイクを消すことができます。除去施術は、主に以下の4つの方法があります。
- レーザー治療
- 切除手術
- 特殊な除去剤
- 肌と同じ色インクによるカモフラージュ
一般的には、レーザー治療でアートメイク除去を行うケースが多いですが、施術部位や希望に合わせた方法で除去します。
まとめ
アートメイクの持続期間は施術部位や技法によっても違いがあるものの、平均して1〜3年ほど持つことが一般的です。
少しでもアートメイクを長持ちさせたいという人は、丁寧なアフターケアを行うなど、長持ちのコツを押さえておくのがおすすめ。アートメイクが薄くなった場合は、リタッチによって調整も可能です。
ぜひ記事でご紹介した内容を参考にして、お気に入りのアートメイクを長持ちさせてみてください。