コラーゲンを摂取しても意味がないって本当?効果的なアプローチ方法を解説!
「コラーゲン配合のサプリを飲んでも意味がないって本当?」
「コラーゲンを効率的に摂取するにはどうすればいい?」
「コラーゲンでぷるぷるのお肌を手に入れたい!」
美肌を手に入れる上で欠かせない成分のひとつにコラーゲンがあります。
しかし、コラーゲンを摂取しても意味がないといった情報を目にしたことがある方もいるでしょう。
実際、コラーゲンを食べて摂取するのが無意味というのは本当なのでしょうか。
本記事では、美肌に欠かせないコラーゲンについて食べて摂取するのは意味がないのか、効果的に取り入れるにはどうすれば良いのかを解説します。
過剰摂取した場合の身体への影響についても紹介しているため、コラーゲンの効率的な摂取方法が知りたい方、ぷるぷるの美肌を手に入れたい方はぜひ、本記事を参考にしてください。
目次
コラーゲンとは
そもそも、コラーゲンとはどのような成分なのでしょうか。
ここでは、コラーゲンの役割や肌への効果、不足によって与える影響について見ていきましょう。
コラーゲンの役割
コラーゲンとは、皮膚や臓器といった身体のさまざまな部位を構成しているタンパク質のひとつです。
体内の全タンパク質の約30%を占めており、身体の機能を維持したり、組織や臓器の形状を保ったりする役割を担っています。
ひとくちにコラーゲンといっても、その種類はさまざまです。
コラーゲンは発見された順に「Ⅰ型」「Ⅱ型」といったローマ数字が付けられています。
よく知られているコラーゲンは、次の5つです。
名前 | タイプ | 特徴 |
---|---|---|
Ⅰ型 | 線維性 | 皮膚・骨・じん帯など身体の全組織に広く含まれている。肌のハリや弾力性に関わるタンパク質。 |
Ⅱ型 | 線維性 | 軟骨に含まれている。関節部分の形成に重要。 |
Ⅲ型 | 線維性 | 皮膚や血管に含まれている。血管の柔軟性に関わる。 |
Ⅳ型 | 膜型 | 各組織の基底膜に含まれている。 |
Ⅴ型 | 線維性 | Ⅰ型・Ⅲ型とともに身体の全組織に少量ずつ広く含まれている。 |
(参考:藤本大三郎著『コラーゲンの生化学ー最近のトピックス』を元に筆者作成)
コラーゲンは分子の構造や機能などによって「線維性」「膜性」などのタイプに分類され、身体のさまざまな組織に関わっています。
そのため、コラーゲンは身体機能の維持に欠かせない成分といえるでしょう。
コラーゲンが肌に与える影響
では、コラーゲンは私たちの肌にどのような影響を与えるのでしょうか。
よく知られているのは「ハリツヤをアップさせてお肌をぷるぷるにする」といった効果です。
皮膚は、外側から「表皮層」「真皮層」といった層で構成されています。
コラーゲンは真皮層に含まれ、弾力性に関わる「エラスチン」や美肌成分を生成する「線維芽細胞」とともに存在しています。
コラーゲンには角質の水分量を高める効果、エラスチンには弾力性をアップさせる効果があり、2つの成分によってハリツヤのある美肌が作られているのです。
コラーゲンが減るとどうなる?
コラーゲンが減ると肌にハリツヤがなくなり、しわやたるみといった肌トラブルを引き起こします。
コラーゲンの減少に大きく関わっているのが、加齢と紫外線です。
加齢によって線維芽細胞の働きが悪くなったり、紫外線によってコラーゲンやエラスチンが破壊されると、真皮層を満たしていた美肌成分が減少します。
美肌成分が減少してハリや弾力がなくなった真皮層では、上の表皮層を支えきれません。
このように、コラーゲンをはじめとする美肌成分が減少することで、表皮層が真皮層に落ち込み、しわやたるみなどの肌トラブルが起こるのです。
そのため、ハリツヤのある美肌を保つには、コラーゲンなどの美肌成分が欠かせないといえるでしょう。
コラーゲンは食べても意味がない?
美肌をつくる上で欠かせないコラーゲンですが、「食べ物やサプリで外から摂取しても意味がない」といったウワサを聞いたことがある方もいるかと思います。
本当にコラーゲンは食べても意味がないのでしょうか?結論から述べると、意味がないわけではありません。
では、なぜ意味がないといわれているのでしょうか。
ここでは、コラーゲンを食べても意味がないといわれる理由について解説します。
意味がないといわれる理由は?
意味がないといわれる理由は、コラーゲンが吸収される過程で「アミノ酸」に分解されるためです。
食べたコラーゲンはそのまま肌や身体の組織になるわけではありません。
分子の小さいアミノ酸に分解し、そこから体内で新たにコラーゲンを生成しています。
そのため、一度アミノ酸に分解されるのであれば、どのタンパク質を摂っても同じだと考えられていたのです。
しかし、近年の研究では、摂取したコラーゲンがすべてアミノ酸に分解されるのではなく、一部が「コラーゲンペプチド」という物質として体内に吸収されることが分かっています。
つまり、コラーゲンは「アミノ酸」と「コラーゲンペプチド」になって体内に吸収されているのです。
コラーゲンとコラーゲンペプチドの違い
では、コラーゲンとコラーゲンペプチドにはどのような違いがあるのでしょうか。
コラーゲンとペプチドの違いは、分子の大きさです。
そもそも、コラーゲンは多くのアミノ酸が鎖のようにつながった複雑な構造をしています。
しかし、分子が大きいコラーゲンはそのままでは体内に吸収されないため、分解して低分子のアミノ酸にする必要があるのです。
コラーゲンを加熱分解したものは「ゼラチン」、ゼラチンを酵素分解したものが「コラーゲンペプチド」、最小の状態は「アミノ酸」と呼ばれています。
元々、コラーゲンはアミノ酸まで分解しないと体内で吸収されないとされてきましたが、近年ではコラーゲンペプチドの状態でも吸収が可能であると分かってきました。
コラーゲンペプチドは低分子のため吸収効率が非常に高く、コラーゲンよりも高い美容・健康効果が期待できるとされています。
コラーゲンを取りすぎるとどうなる?
「美容に効果があるなら、大量に摂取すれば美肌になれるのでは?」と思う方がいるかもしれませんが、コラーゲンの大量摂取には注意が必要です。
ここでは、コラーゲンの摂りすぎで起こる身体への影響について解説します。
体重増加につながる
コラーゲンを多く含む食べ物は脂質が多い傾向にあるため、食べ過ぎると体重増加の原因になるでしょう。
たとえば、1本60gの手羽先の脂質は5.7g、100gの牛すじの脂質は4.9gです。
これらの食材は脂質が高すぎるわけではありませんが、過剰に摂取すると脂肪として蓄積されやすくなります。
肌トラブルの原因になる
コラーゲンの過剰摂取は、体重増加だけでなく肌トラブルの原因にもなるため注意が必要です。
コラーゲンが豊富な食材の食べ過ぎは、同時に脂質も大量に摂取することになるため、皮脂が過剰に分泌する可能性があります。
皮脂の過剰分泌によって毛穴がつまると「白ニキビ」が発生しやすくなり、場合によっては「赤ニキビ」や「黄ニキビ」など炎症や化膿をともなうニキビに悪化することもあるでしょう。
美肌のために摂取したコラーゲンでニキビが悪化するのは避けたいものです。
過剰摂取はせず、適切な量のコラーゲンを取り入れるようにしましょう。
1日のコラーゲン摂取量の目安
では、適切な量のコラーゲンとはどれくらいなのでしょうか。
美容や健康に効果があるとされる適切なコラーゲン摂取量は、1日5~10g程度です。
たとえば、食材100gあたりに含まれるコラーゲン量は牛すじで4.9g、手羽先で1.5g程度となっています。
そのため、毎日5~10gのコラーゲンを食べ物のみで摂取するのは、なかなか大変といえるでしょう。
コラーゲンは食材だけで補うのではなく、サプリメントやドリンクなどを上手く活用することが大切です。
サプリメントやドリンクでコラーゲンを摂取する場合は、体内に吸収されやすい「コラーゲンペプチド」が配合されているものを選ぶと良いでしょう。
コラーゲンの効果的な摂取方法
せっかく美肌や健康のためにコラーゲンを摂取するなら、効率良く取り入れたいものです。
ここでは、コラーゲンを効果的に摂取する方法やポイントについて解説します。
コラーゲンの効果や効率的な摂取方法については、こちらの記事も合わせてチェックしてみてください。
→コラーゲンの効果が現れるのはいつ?効率のいい飲み方と飲み過ぎの注意点について
ビタミンCや鉄分と一緒に摂取する
コラーゲンを効果的に取り入れるには、ビタミンCや鉄分を含む食材やサプリメントを一緒に摂取するのがおすすめです。
ビタミンCや鉄分には、体内のアミノ酸がコラーゲンを生成する働きをサポートする役割があります。
そのため、これらの成分を一緒に摂取すると、コラーゲンの効果をより高められるでしょう。
サプリメントやドリンクで補う場合は、コラーゲンに加えてこれらの成分が含まれているものを選ぶのをおすすめします。
継続して取り続ける
コラーゲンを継続して取り続けるのも大切なポイントです。
私たちの身体は、新陳代謝によって常に物質の合成と分解を行っているため、摂取したコラーゲンの効果はいずれなくなります。
コラーゲンは吸収されてから24時間で効果がなくなるとされているため、毎日継続して摂取し続けることが重要です。
「朝起きてすぐ」「昼食の後」など、毎日同じタイミングで摂取することを習慣化すると、続けやすくなるでしょう。
美容医療を受ける
「コラーゲンを食材やサプリメントで毎日摂取するのは大変…」という方は、美容医療がおすすめです。
線維芽細胞に直接アプローチできる美容医療であれば、コラーゲンの生成を根本から改善できます。
線維芽細胞にアプローチできる美容医療は、主に以下4つです。
- ハイフ
- ダーマペン
- 水光注射
- レーザーフェイシャル
いずれの施術も線維芽細胞を活性化させることにより、コラーゲンやエラスチンといった美肌成分の生成を促進する効果が期待できます。
当院で取り扱っている美容医療についての詳しい情報は、こちらをご覧ください。
→水光注射
まとめ
本記事では、コラーゲンは食べても意味がないのか、効率的に取り入れるにはどうすれば良いのかを解説しました。
コラーゲンを食べても意味がないわけではありませんが、過剰摂取は体重増加や肌トラブルなどを引き起こす可能性があるため注意が必要です。
食事以外でもコラーゲンを増やす対策がしたい人は、ハイフやダーマペンといった美容医療を活用するのがおすすめです。
線維芽細胞に直接アプローチすることで、コラーゲンやエラスチンなどの美肌成分の生成を促進できます。
コラーゲンを効率的な取り入れ方を探している方は、ぜひ美容医療を検討してみてはいかがでしょうか。