口角ボトックスの美容効果とは?メリットやデメリットを徹底解説
年齢を重ねるごとに口元に重さを感じるようになった、笑った時のシワが目立つようになった、このような悩みを抱えていませんか。
口周りのたるみは顔を老けさせる要因になります。また、口角が下がっているように見える原因となるため、周囲に怒っている印象を持たれやすくもなります。
そして、そのような問題を解消する美容施術として口角ボトックスがあるのをご存知でしょうか。
この記事では、口角ボトックスの概要、メリット・デメリットについて詳しく解説します。口角ボトックスを検討する際の参考にしてください。
口角ボトックスの概要
口角ボトックスは、ボツリヌストキシンと呼ばれるボツリヌス菌から抽出されるたんぱく質を、直接口角に注入する美容治療法です。
ボトックス注射には、注射部位の筋肉を緩める効果があり、これを口角に実施することで口角部分の筋肉を柔らかくし、口角が自然に上がるようになります。
口角ボトックスの施術方法
具体的な口角ボトックスの施術方法について、施術時間は約15分で完了します。他のボトックス施術と比較して時間が短い点が特徴です。
また、口角部分への注射のみで治療を行えるため、時間の短さも含め、手軽だと人気を集めています。
口角部分への注射は、極細の医療針を使用して口元の筋肉にボトックスを注入していきます。注入部位は口元1~2cmの範囲内となります。
口角ボトックスの効果
口角ボトックスの効果は大きく以下2つが挙げられます。
- 口角の引き上げ
- 口元のシワ改善
口角ボトックスは、口角を引き下げている筋肉(口角下制筋)にボトックスを注入します。結果として、口角の自然な引き上げを図り、明るさを感じられる表情を作り出していきます。
また、口角下制筋は収縮を繰り返すことで、口の両端から顎まで伸びるマリオネットラインと呼ばれるシワを形成するようになります。
ボトックスの注入によって口角下制筋の収縮が抑制されるため、マリオネットラインも改善するようになります。
口角ボトックスの効果の発現期と持続期間
口角ボトックスの効果は、注射後3日~1週間ほどで現れます。持続期間は個人差があるものの3~6ヵ月ほどと考えておくと良いでしょう。
ボトックスの効果は永続的なものではないため、継続的な効果を得るためには、定期的な施術が必要となります。
口角ボトックスの施術費用
口角ボトックスの費用相場は1~5万円です。
美容医療は自由診療に該当するため、クリニックごとに自由に料金を設定することができるようになっています。
費用が変化する要素として大部分を占めるのは注入するボトックスの種類です。
また、クリニックによっては口角ボトックスの費用と別に麻酔料金などを設定している場合もあるため、施術を検討する際にはきちんと確認するようにしましょう。
口角ボトックスのメリット
ここでは、口角ボトックスのメリットについて解説します。
口角が上がり自然で明るい表情を手にできる
口角ボトックスによって口角が上がるため、自然に微笑んでいるような表情を手にすることができます。
加齢にともなって口角が下がってきた、生まれつき口角が下がり気味となっていることで不機嫌な印象を与えてしまっていると感じている方に効果的だといえます。
施術が手軽である
口角ボトックスは注射による施術であるため、メスを使う美容施術と比べて施術時間が短く済み、手軽に受けられる治療です。
家事や仕事などで、休みを取ることが難しい方でも治療を検討しやすいのは嬉しい利点だといえます。
施術中の痛み・ダウンタイムが少ない
口角ボトックスは注射による施術であるため、メスを使用する施術より痛みを感じることが少ないです。
さらに施術で用いられる医療針は年々細くなっており、注射による痛み自体も少なくなっています。
施術にあたって表面麻酔を併せて実施するクリニックが増えてきていることもあり、痛みに弱い方にとって嬉しい点だといえます。
また、施術後のダウンタイムが短く済むことも利点です。
周囲にバレにくい
口角ボトックスのダウンタイムは非常に短いため、患部の腫れや内出血が生じたとしても症状が軽く、ほとんどが数日のうちに消失します。
そのため、周囲にボトックス注射をしたことがバレることはないでしょう。
周囲の視線が気になる方でも施術を検討しやすい美容治療だといえます。
口角ボトックスのデメリット
ここでは、口角ボトックスのデメリットについて解説します。
副作用が出る場合がある
口角ボトックスは痛み・ダウンタイムが小さい美容施術ですが、施術後に一時的な以下の副作用が生じる場合があります。
- 腫れ
- 内出血
- 違和感
- 痛み
- アレルギー
上記の副作用は、1週間あれば治まると考えられますが、アレルギーに関しては患者さんの体調やアレルギー耐性に左右されるため、場合によっては重篤な症状が起こる場合があります。
施術前に担当ドクターとアレルギーに関して十分な確認作業を行うようにしましょう。
笑顔が作りにくくなる場合がある
口角ボトックスは口角下制筋を緩めて口角を上げる美容施術です。
そのため、注入するボトックスの量や注入箇所を間違えてしまうと、口元が動かしにくくなったり、笑顔が作りにくくなったりする危険性があります。
表情に左右差が出てしまう場合がある
口角ボトックスを実施すると、ボトックスの効果によって口角下制筋が緩むため、口角が自然と上がるようになりますが、それ以外にも表情が変化します。
しかし、人によって筋肉の付き方や位置は異なっており、左右差もあります。
同じ量のボトックスを左右の口角に注入したとしても、個人の身体的特徴から表情の左右差が崩れてしまう可能性があります。
永続的な効果ではない
口角ボトックスは手軽な施術でありますが、施術効果が永続するものではありません。個人差はあるものの、施術による美容効果は最長でも6ヵ月ほどです。
そのため、継続的な効果を得るためには定期的なボトックス注入が必要であり、人によってはこの定期的な治療を手間に感じてしまう方もいます。
口角を上げる施術方法として、ボトックス注射だけでなく、皮膚の切開と縫合による直接的な引き上げを図る切開リフトもあります。
切開リフトの場合は1度の施術で年単位の効果を期待できるため、生活スタイルなどを考慮して適切な施術方法を選択すると良いでしょう。
また、美容皮膚科で受けられるリフトアップ施術について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
⇒切らないリフトアップで半永久的な効果持続は可能?おすすめの方法7つ
口角ボトックスがおすすめの人
最後に、口角ボトックスの施術がおすすめの人について解説します。
口角が下がり暗い印象に見えている人
口角が下がっていると暗い印象に見えやすくなります。また、日本人は生まれつき口角が下がっている人が多いといわれています。
口角が下がりやすい要因には歯並びの悪さが考えられており、きれいな噛み合わせができていない場合、口周辺の筋肉が緊張しやすくなり、自然と口角が下がりやすくなります。
下がり気味の口角によって顔付きが暗いと悩まれている方が口角ボトックスを行うことで、自然で明るい表情へと改善されるようになります。
常にへの字口となっていて怒っているように見られる人
口角下制筋が過度に発達していると、への字口と呼ばれるまでに口角が下がってしまうため、周囲から怒っているような印象を持たれやすくなります。
口角へのボトックス注射を行うことで口角が上がり優しい印象に近づくようになるでしょう。
そして、口角ボトックスを検討する際に気に掛けて欲しいこととして、への字口が日常的な生活でのストレスから生じていないかが挙げられます。
ストレスに晒されることで物事をネガティブに捉えるようになったり、不機嫌な感情での生活を続けたりしていると、への字口になりやすいです。
さらに、そのような日常生活を過ごしている人は口周りだけでなく、その他の顔の筋肉も緊張状態になっている可能性が高いです。代表例としては眉間のシワが挙げられます。
への字口が上記のような生活環境から生じている場合には、顔の他の部位にも怒り顔の要素が及んでいないかを確認するようにしましょう。
そして、それらの部位も併せて治療を行い、にこやかな表情を手にするようにすると良いでしょう。
普段の表情が変化することで自らの精神状態も健やかになり、日常的なストレスも緩やかになることが期待できます。
口周りのシワが深くなり実年齢より老けて見られてしまう人
口角が下がって見える要因である口角下制筋は、収縮を繰り返すことでマリオネットラインを形成するようにもなります。
マリオネットラインが形成されると、顔にできる影が濃くなり老けた印象に見られやすくなります。
小さなシワであれば化粧で隠すことも可能ですが、マリオネットラインが深くなると化粧でカバーすることも難しくなり、ファンデーションのヨレも起こりやすくなります。
口角ボトックスは、口周りのシワによって実年齢よりも老けて見られてしまう方にもおすすめだといえます。
まとめ
この記事では口角ボトックスに関して解説しました。ボトックスを筋肉に注射することで筋肉の働きを弱めることができます。
そして、これを口周りの筋肉(口角下制筋)に行うことで結果的に口角の引き上げを実現することができます。口角が上がることで自然と明るい表情となり、暗い印象や怒った印象を解消できるようになります。
ですが、ボトックス注射は継続的な効果を得るために定期的な施術が必要であること、施術後の表情にトラブルが生じた場合には効果が薄れるまで経過を待たなければいけないことなどデメリットもあります。
口角ボトックスを検討する際には、この記事の内容を参考に、施術に関して十分な理解を図るように心掛けましょう。