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ヘリオケアは体に悪い?日焼けに効くメカニズムや注意点から分かる安全性

ヘリオケア 体に悪い

日差しが強い季節になると、日焼け止めが欠かせませんが、塗るタイプの他に、飲むタイプの日焼け止めがあるのをご存じですか?

「飲む日焼け止め」としてメディアやSNSで近年話題になっているヘリオケアは、体に悪いサプリメントではありませんが、服用には注意が必要です。

ヘリオケアが日焼けに効くメカニズムはどのようなものなのか、注意点などを詳しく知って、安心して使用できるよう、是非参考にしてください。

日焼けとは

ヘリオケア 体に悪い

太陽光線のうち、50%の可視光線は眩しさを感じ、45%は暖かさを感じる赤外線ですが、残り5%の紫外線は、光も熱も感じません。

しかしそのように浴びている自覚がないままに紫外線から与えられるダメージは、シミやくすみ・乾燥やゴワつきなどとして現れる肌老化の原因の、60%以上を占めているのです。

一体、紫外線はどのようにして人の肌に悪影響を与えるのでしょうか?

UVAとUVBの包囲網

紫外線には波長の違う3種類があり、波長が長い順にUVA(紫外線A波)、UVB(紫外線B波)、UVC(紫外線C波)に分けられます。

UVCは波長が短いため、オゾン層に吸収されて地表まで届きませんが、UVAとUVBの2つの紫外線が日焼けの元となり、それぞれ違った方法で、人の肌を攻撃します。

UVAは地表まで届く紫外線の約90%を占め、雲や衣類・ガラスや、当然、肌の表皮も通過してしまいます。

エネルギーは弱いですが天候に関係ない上に降り注ぐ量も多く、生活紫外線と呼ばれるほど常に浴び続けるので、日焼けによるシミやシワの原因となります。

一方UVBはUVAより波長は短いですが、肌の表皮の細胞を傷付けるほどエネルギーが強いので、炎症(サンバーン)や皮膚がんを引き起こします。

晴れた日に猛威を振るう為「レジャー紫外線」とも呼ばれますが、雲などで遮られやすく、皮膚に対しても真皮深くまでは殆ど届きません。

私たちの肌はこういった特徴の違う2種類の紫外線から、同時に攻撃を受けているようなものなのです。

肌を守るメラニンが仇に

人の肌の表皮と真皮の境目には、紫外線による傷害や発がん・老化などから真皮を守る色素細胞「メラノサイト」が存在しています。

UVAが表皮に届くとメラノサイトに信号が送られ、それを受けたメラノサイトはメラニン色素を生成します。

ターンオーバーによって表皮の一番下から上へと徐々に押し上げられていくメラニン色素によって肌の色を濃くすること(サンタン)で、肌を守ろうとします。

順調であれば1ヶ月ほどで角質となり剥がれ落ちていくようになっていますが、度が過ぎる日焼けをした場合や、ターンオーバーが正常に働いていない場合、メラノサイトはより活発になります。

肌を守るはずのメラニン色素が必要以上に肌に滞留してしまい、シミの原因になってしまうのです。

ヘリオケアは体に悪い?副作用や注意点

ヘリオケア 体に悪い

「ヘリオケアは体に悪い」と耳にしたことはないでしょうか?

ヘリオケアは、体に悪いわけではないのですが、誤解を生んでしまう注意点がいくつかあります。

ヘリオケアのデメリットや副作用など、使用する上で気を付けるべき注意点についてもしっかり見てみましょう。

ヘリオケアの副作用

ヘリオケアの主成分であるフェーンブロックはシダ植物の一種から抽出されたもので、中央アメリカやヨーロッパではアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の治療薬として、25年以上も昔から使用されています。

日本では未承認の医薬品ですが、伝統的に使用されている中でも副作用などの報告がないので、安全性が高いサプリメントといえます。

しかし、含まれている成分にアレルギーがある方については、使用は避けなければいけないでしょう。

ヘリオケアのみの日焼け対策

塗る日焼け止めと、飲む日焼け止め、この2つの日焼け止めは、紫外線による日焼けに対するアプローチに違いがあります。

塗る日焼け止めは紫外線を反射、または吸収し形を変えて放出しますが、飲む日焼け止めは紫外線を浴びることで増える活性酸素を破壊して、肌への悪影響を軽減します。

単体で使用することでできてしまう「隙」を、補い合う形で併用するのが、日焼け止めとしての最も効果的な使い方といえるでしょう。

ヘリオケアを飲んでいても、日焼け止めを塗らなければ、紫外線に肌を無防備に晒していることになり「体に悪い」ということに繋がってしまいます。

可能な限りの手立てを揃えた紫外線対策にできるよう、ヘリオケアは塗る日焼け止めとの併用をおすすめします。

また、ヘリオケアや塗る日焼け止めで紫外線対策を講じる他に、併せておすすめできる効果的な美容医療の施術もありますので、ご参考ください。

【関連記事】

飲む日焼け止めとは?皮膚科でもらえる「ヘリオケア」と同時におすすめできる施術と紫外線について紹介

ヘリオケアの偽物

ヘリオケアはドラッグストアなどで入手することができない「医療機関専売品(メディカルコスメ)」であり、本来は美容クリニックなどの医療機関で診療を受けた上で処方されるものです。

海外(ヘリオケアはスペイン)製の未承認医薬品は個人で購入すると輸入扱いとなりますが、その人気のため偽物も多く出回っています。

入手ルートが信用できるものでない限り、成分が不明確な偽物を服用することで健康被害に遭うなどのリスクを自身で被ることになりかねません。

サプリメントとはいえ、ヘリオケアは正規ルートである医療機関から入手するのが安心でしょう。

ヘリオケアのPLエキス

ヘリオケアに含まれる成分であるPLエキスは、シダ植物から抽出されますが、シダ植物はアレルギーを誘発しやすいと考えられています。

観葉植物などで痒みを感じたことがないかどうか、また、ヘリオケアを使い始めたことで自身に変化がないかなど、様子に気を付けて使用することが必要かもしれません。

ヘリオケアが日焼けに効くメカニズム

ヘリオケア 体に悪い

上述のように日焼けとは、肌に降り注ぐ光の線によるものですが「飲む日焼け止め」とは一体、どこにどのように効くのでしょうか?

日焼けよりももっと根本に働きかける

塗る日焼け止めは、紫外線散乱剤のように紫外線を反射・散乱させたり、紫外線吸収剤のように紫外線を吸収し熱に変え放出したりする方法で、日焼けを防止します。

それに対してヘリオケアは、塗る日焼け止めのようにダイレクトに働くわけではありません。

肌は紫外線を浴びると、不安定で過激な反応をする活性酸素である「フリーラジカル」が体内に多く発生し、シミやシワなどの老化の原因になりますが、ヘリオケアは、そのフリーラジカルを破壊する力を持っています。

紫外線を浴びた後に皮膚を襲う数々の悪化を予防し、表皮の細胞やコラーゲンを保護、DNA細胞の損傷を防ぎ、免疫力を高める効果もあるなど、肌の老化の原因を防ぐ他に、実は健康にとってもいい効果が期待できる優秀な成分でできているのです。

ヘリオケアの成分

ヘリオケアの含有成分は以下の通りです。

  • フェーンブロック
  • ビタミンC
  • ビタミンD
  • ビタミンE
  • リコピン
  • ルテイン

主成分のフェーンブロックは、シダ植物の一種から抽出された天然成分で、主に日焼けによる赤みや皮膚ダメージを軽減しますが、皮膚がんのリスクを下げる効果も見込まれています。

そして紫外線対策を行うことでカルシウムの吸収を促進するビタミンDが不足しがちになりますが、ヘリオケアではそれを補うことができます。

合わせて、上述の通り肌は紫外線が当たると活性酸素が増えるので、必要以上の活性酸素を作らせない抗酸化作用のあるビタミンCとEが有効的です。

リコピンとルテインも抗酸化作用のある成分ですが、特にルテインはUVAが目に及ぼす悪影響から守ってくれると言われています。

ヘリオケアのメリット

ヘリオケア 体に悪い

飲む日焼け止めとしての効果が期待できるヘリオケアですが、そのメリットも多様です。

  • なんと言っても「飲むだけ」
  • 塗り直しが要らない
  • 塗る日焼け止めと併用できる
  • 子供でも服用可能(妊娠中は避けましょう)

塗る日焼け止めは塗り忘れてしまったり、こまめな塗り直しが必要だったりと、気を遣う場面が多くありますが、その点ヘリオケアは紫外線を浴びる前の30分程前に飲むだけで済みます。

効き目は1錠で4時間程度続き、外出が長引いた場合は1日2錠まで飲めるので途中で飲み直すなど、扱いが非常に手軽です。

塗る日焼け止めと併用することで、身体の外側と内側の両方から、塗り残しや塗り忘れた箇所をカバーできる他に、それぞれ違うアプローチで日焼け対策を行うことができることになります。

小さなお子様でも4歳以上であれば使用に問題はなく、塗る日焼け止めが苦手だったり、汗をかいても遊びに夢中で塗り直しを忘れてしまったりするお子様の、目の届かない外出先での日焼け対策にもなります。

まとめ

ヘリオケアが体に悪いのかどうか、安心して使用していいサプリなのかどうかを、効くメカニズムや注意点に注目して解明してみました。

内服薬やサプリなど体に入れるものは、効き目があるものほど、本当にリスクを負わないで済むのか心配ですよね。

美容クリニックなどでの診察の上で処方されるということは、例え効き目には影響しなくとも、安心や信頼も一緒に処方されることといえるのではないでしょうか。

海外のサプリはちょっと心配、本当に安全なのか?など、ヘリオケアを使う上での不安を、気軽にクリニックに相談してみてくださいね。

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