ヒアルロン酸の4つの効果と注入できる部位を紹介
人の体内にもともと多く含まれているヒアルロン酸は、水分を蓄えることができるため、ヒアルロン酸が不足してしまうと肌の弾力が失われることでシワやたるみを引き起こします。
そこで、不足したヒアルロン酸を補うために、皮膚に直接注射針で注入する治療がヒアルロン酸注射です。
この記事では、ヒアルロン酸注射の効果とヒアルロン酸を注入できる部位について詳しくご紹介します。
ヒアルロン酸注射の施術を考えている方、ヒアルロン酸の効果を詳しく知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ヒアルロン酸注射の効果
ムコ多糖類の1つであるヒアルロン酸は、もともと人間の身体の関節内や眼球内、皮膚などに多く含まれています。
皮膚内では水分保持に関わっていて、自信の質量の約6000倍もの水分をひきつけ膨張するという性質があることから、シワが気になる部分に注入することでその部位にボリュームを出すことが可能。
まずは、ヒアルロン酸注射の効果についてご紹介します。
シワの改善
シワには種類があり、加齢によってできるシワや乾燥、女性ホルモンの低下、光老化、表情癖などさまざまですが、表情癖によって皮膚が折りたたまれることでできる表情ジワには、筋肉の収縮を抑えるボトックス注射が向いています。
それ以外のシワにはヒアルロン酸が効果的で、不足しているヒアルロン酸を注入することで、シワを伸ばすだけではなくコラーゲン組織を保持する働きもあるため、肌組織の水分や受難性を保つことができます。
リフトアップ
顔のたるみは肌弾力が低下することやターンオーバー機能の低下、筋力の低下によって引き起こされます。肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンが減少し、弾力が失われたことで皮下脂肪が厚くなり、重力に逆らえなくなった皮膚が下に下がってきます。
ヒアルロン酸注射は、ピンポイントで打つだけではなく原因となる複数の箇所に注入することで、顔全体のリフトアップが叶い、自然な若返り効果を得ることができます。
ボリュームアップ
ボリュームが少なくなることでとくに老化を感じさせるのは、おでこや唇です。加齢によって筋肉や脂肪が痩せてしまい、ボリュームがなくなることで一気に老けた印象に見られてしまいます。
ヒアルロン酸注射は注入することで、注入箇所のボリュームアップができます。おでこ、唇だけではなく、ゴルゴ線、ほうれい線、マリオネットラインなどの気になる部分に注入して、ボリュームを出すことで若々しさを取り戻せます。
ヒアルロン酸の効果持続期間について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
→ヒアルロン酸注射の効果期間はどのくらい?長持ちさせる方法も紹介
輪郭形成
ヒアルロン酸には、硬いヒアルロン酸と柔らかいヒアルロン酸が存在します。輪郭形成には硬いヒアルロン酸が適していて、硬いヒアルロン酸をあごに注入すればきゅっと尖ったあごのラインを形成できますし、鼻に注入すれば鼻の高さを整えることができます。
プロテーゼなどの人工物を挿入するのに抵抗がある方や、整形前に鼻を高くするイメージを持ちたい方などが使用します。
ヒアルロン酸を注入できる部位
ヒアルロン酸を注入することで、シワやたるみを解消してボリュームアップし、若々しい印象に導くことができます。
ここからは、ヒアルロン酸を注入することで変化を感じられる部位をご紹介していきます。
おでこ
もともとおでこが平らな方や、加齢によってハリがなくなり皮膚が痩せてしまった方は、おでこにヒアルロン酸を注入することで、女性らしい丸みのある額になります。
おでこへのヒアルロン酸注入は、若い女性にも人気の施術で生え際から眉の上までの範囲にバランスよくヒアルロン酸を注入することで、おでこ全体を丸く女性らしい印象に仕上げることができます。
また、加齢によって額にできたシワが目立たなくなり、立体感が出ることで若々しい印象にすることも可能です。
眉間
眉間にシワがあると、不機嫌に見えたり人相が悪くなったりすることから、改善させたいと思う方が多い症状でもあります。
表情のクセによって、つい眉間にシワを寄せてしまう方のケースでは、ボトックス注射が向いている場合もありますが、紫外線や乾燥による肌のダメージによるシワにはヒアルロン酸注入が適しています。
表情ジワではないシワが形成されている場合、ボトックス注射をすることで目が重くなってしまうという場合は、ヒアルロン酸注射がおすすめです。
こめかみ
こめかみは、年齢とともにボリュームが落ちて頬骨や目の周りの骨が張って見えることがあります。髪の毛で隠れる部分ではありますが、髪の毛を結んだときなどにふと気になってしまうということも。
こめかみが痩せてしまったと感じたら、ヒアルロン酸注射で痩せている部分をなだらかにすることができます。こめかみは施術をしたことがわかりづらい場所なので、自然に若返りを叶えるポイントでもあります。
頬
頬は、急激なダイエットや加齢によって痩せてしまい、こけて見えることがあります。そうなると、老けているという印象を与えてしまうことがあるため、改善させたいと考える方も多いでしょう。
頬にヒアルロン酸を注入すると、部分的にボリュームを出すことができ、ふっくらとした若々しい印象を与えることが可能。頬が下がってきた、こけているように見えるという方は、ヒアルロン酸注射がおすすめです。
目の下(涙袋)
涙袋は、下まぶたの眼球に沿ったふくらみのことで、涙袋があると目元が柔らかく愛らしい印象になることや、顔に立体感が出ることから、メイクで作るという方も多いです。しかし、メイクで作る涙袋は毎日面倒と感じることや、色素沈着によって将来クマを作り出してしまう可能性も。
ヒアルロン酸は、注入する量を調節することができるため、自分の理想の涙袋を形成することができます。メイクで毎日涙袋を描いているという方は、ヒアルロン酸の施術を検討してみてはいかがでしょうか。
唇
唇はふっくらさせることでセクシーな唇を演出できたり、縦ジワが改善されたりして、若々しい印象を手に入れることができます。
年齢を重ねるごとに、唇にもハリがなくなっていきますが、ヒアルロン酸を注入することで若々しさを取り戻すことができるため、もともと唇が薄い方だけではなく、加齢による唇のボリューム低下が気になるという方にもおすすめできます。
ほうれい線
ほうれい線は、骨格の変化や靭帯のたるみによってできると考えられていますが、ほうれい線があることで実年齢よりも老けて見えてしまうことがあります。
メイクやスキンケアで改善させるのは難しく、表情筋を鍛えるなどの方法もやり方を間違えてしまうと反対にシワを作ってしまう可能性があります。
ほうれい線の深い層にヒアルロン酸を注入することで、鼻から唇にかけての皮膚がふっくらとするため、若々しい印象を取り戻せるのが特徴です。
鼻
ヒアルロン酸は、プチ整形として鼻を高くしたいという方に使用することもできます。鼻を高くする手術はメスを使用したものやプロテーゼを使用したものなどさまざまですが、ヒアルロン酸は手軽にできるプチ整形として人気。
顔全体のバランスを見て適量を注入することで、すっきりとした輪郭が整い、横顔に自信が持てるようになります。
あご
ヒアルロン酸によって、手軽に自然なあごのプチ整形も行うことができます。あごにヒアルロン酸を注入すると、あご先が伸びることでシュッとしたVラインを手に入れることができるのです。
ヒアルロン酸をあごに注入することで、輪郭がシャープになり小顔効果も得られます。理想のEラインを整えることもできると、近年話題になっている治療。
ダウンタイムがほぼない治療なので、時間や費用を含めてメスを使用した整形よりも手軽に理想的なフェイスラインを手に入れることができます。
ヒアルロン酸注射に副作用はある?
ヒアルロン酸は副作用の少ない治療ですが、中には以下のような副作用が出てしまうこともあるので、事前に把握しておきましょう。
内出血
ヒアルロン酸注射は針を刺す治療なので、どうしても内出血を起こすリスクがあります。とくに、皮膚の薄い部分や毛細血管の多い部分に施術を起こなうと起こりやすいとされています。
しかし、内出血は長くても2週間以内にはおさまるため、様子を見てひどくなっていくようだったらクリニックに相談するようにしましょう。
痛みや違和感
ヒアルロン酸を注入する際、針や注入したことによる痛みを感じるケースもありますが、この痛みは麻酔である程度緩和することができます。
また、麻酔薬入りのヒアルロン酸であれば、傷みを感じづらいのですが、麻酔が切れてしまったときに、あとから痛みや違和感が生じる方もいらっしゃいます。
血管閉塞
ヒアルロン酸で起こる副作用の中でも、とくに危険視されている副作用が、血管閉塞です。
ヒアルロン酸を誤って血管に注入してしまうことで、必要な場所に血液が届かなくなり、最悪の場合はその部分が壊死してしまうこともあります。
ヒアルロン酸による血管閉塞は、医師の技術不足によって起こるため、ヒアルロン酸の施術について、安心できる医師がいるクリニックを選ぶようにしましょう。
感染症
不衛生な状況でヒアルロン酸の施術を起こなうと、注射の中に菌が入り込み感染症になってしまうことがあります。
クリニックの感染対策はしっかり確認することが重要です。しかし、どんなにしっかり衛生面に気を付けていても、感染症を引き起こすリスクはゼロではありません。
万が一、異常を感じたら、すぐにクリニックへ連絡をし、適切な処置を施してもらうようにしましょう。
アレルギー反応
ヒアルロン酸に対して、アレルギー反応を起こす可能性もあります。もともとアレルギー体質で、他の製剤や経口薬でアレルギーを起こしたことがある方は注意が必要です。
ヒアルロン酸のアレルギー発症率は高い数値ではありませんが、稀にアレルギーを起こす方もいらっしゃいます。
心配な方は、事前に医師に相談するようにしましょう。
ヒアルロン酸注射の施術の流れ
ヒアルロン酸注射は、以下のような流れで施術が行われます。
- カウンセリング
- 洗顔
- 冷却
- 施術
- 終了
- 経過観察
まずは医師とのカウンセリングでなりたい顔のイメージや注入箇所を決めて、デザインを行います。その後メイクを落とすために洗顔を行い、希望によって麻酔クリームを塗布します。
ヒアルロン酸を注入したらすぐにメイクをして帰宅することができます。1ヵ月後に経過観察を行っているため、予約をとって帰宅するようにしましょう。
まとめ
ヒアルロン酸は、痛みや副作用が少ない施術としてさまざまなお悩みに対応できるのが特徴です。今の自分に満足できていない、若いころのハリを取り戻したいなど、お悩みに応じてヒアルロン酸注射を行うことで、理想の自分に近づくことができるのです。
ヒアルロン酸注入は、注射針を使用して行うため、一般的に感じる針の痛みはありますが、注入による痛みの感じ方には個人差があります。痛みが不安な方は、麻酔クリームや麻酔テープで痛みを軽減させたり、麻酔入りのヒアルロン酸を使用したりすることができるため、クリニックでの施術時に相談してみるようにしましょう。
シワやたるみだけではなく、おでこや唇など、ボリュームを出したいという部分にも適しているヒアルロン酸の施術は、整形に比べると手軽にできる治療です。
ヒアルロン酸で若々しさを取り戻したいという方、コンプレックスを解消させたいという方は、ぜひ本記事を参考にクリニックに足を運んでみてくださいね。