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ヒアルロン酸注射をしたら痛い?膝の病気をヒアルロン酸注射で改善する方法

ヒアルロン酸注射 痛い

年齢とともに感じやすくなる膝の痛みは、進行すると日常生活にも支障をきたす病気である可能性があります。

膝の病気の中には、ヒアルロン酸注射を打つと症状が緩和し、痛みなどの症状に左右されず生活ができるようになるものもあります。

今回は、膝の痛みをヒアルロン酸注射で軽減させる方法や、ヒアルロン酸注射のメリット・デメリット、膝の病気を改善に導く他の治療方法など、膝のヒアルロン酸注射治療について詳しく解説します。

膝の痛みをヒアルロン酸注射で軽減させる

ヒアルロン酸注射 痛い

水分を多く含むヒアルロン酸は、体の至る場所でさまざまな役割を担っている物質で、特に、関節の中では潤滑油として関節の動きを良くする作用があります。

まずは、ヒアルロン酸を用いた膝の痛みの治療について紹介します。

膝の痛みに効くヒアルロン酸について

ヒアルロン酸注射というと美容医療で使用されるイメージが強いですが、関節の痛みにヒアルロン酸を注入することで痛みを緩和させる作用があるため、膝などの病気の治療にも用いられています。

膝の病気にも種類がありますが、代表的なものに「変形性膝関節症」が挙げられます。

変形性膝関節症は加齢が原因で起こりやすい膝の病気で、膝関節が変形し痛みや腫れなどが生じます。

変形性膝関節症の症状として、初期の段階では膝に一時的な痛みを感じる程度だったものが、進行すると膝の激痛や足の形が凸凹してきたり歩行や起き上がることが困難になるなど、日常生活にも影響を及ぼします。

変形性膝関節症の治療でヒアルロン酸注射が用いられる目的として、膝関節の動きを滑らかにすることが挙げられます。

もともと膝関節の中は膝の動きをスムーズにするための滑液で満たされていて、その滑液にはヒアルロン酸が含まれています。

滑液内のヒアルロン酸は加齢などが原因で量が減少することがあり、ヒアルロン酸の量が減ってしまうと膝をスムーズに動かしにくくなるだけでなく、痛みが生じたり軟骨がすり減ってしまったりと症状が悪化していきます。

このように、変形型膝関節症の影響で膝が動かしにくかったり痛みがあったりする場合に、ヒアルロン酸注射を打てば膝が動かしやすくなり痛みなどの症状を緩和させることができます。

ヒアルロン酸注射の副作用

ヒアルロン酸は副作用が起こる可能性が少ないといわれているため、比較的安心して受けやすい治療方法ですが、下記のような点が変形性膝関節症などの膝の病気におけるヒアルロン酸注射の副作用として挙げられます。

  • 過敏症
  • 蕁麻疹
  • 発疹
  • そう痒感
  • むくみ
  • 一時的な痛み

変形性膝関節症などの治療でヒアルロン酸注射をした場合、一時的に痒みなどの違和感や蕁麻疹、発疹、むくみ、痛みを生じる可能性がありますが、症状自体は重症化しにくいといわれています。

稀に、ヒアルロン酸注射を繰り返し行うことで、関節にばい菌が入り関節が化膿する化膿性膝関節炎になる可能性があります。

ヒアルロン酸注射を受けた後に、激しい痛みや発熱があった場合はすぐに医師の診察を受けましょう。

膝の治療でヒアルロン酸注射をするメリット

ヒアルロン酸注射 痛い

変形性膝関節炎のような膝の病気の治療で、ヒアルロン酸を受けるメリットとして下記の3つが挙げられます。

手術などの他の治療と比べて体への負担が少ない

ヒアルロン酸注射の治療内容としては、主に、膝に注射を打ってヒアルロン酸を注入するだけであるため、手術のようにメスを使って切開をする治療に比べて体への負担が抑えられ、日常生活へ支障もでにくく傷跡が残る心配もありません。

ヒアルロン酸は、元から体内にある物質なので注入してもアレルギー反応や副作用、拒絶反応などの症状が出づらいため安心です。

保険適応で治療ができる

膝の病気の中でも変形性膝関節症の場合、週に1回までヒアルロン酸注射を保険適応で受けられます。

ヒアルロン酸注射の効果は1週間〜2週間持続しますが、効果を保つためにはヒアルロン酸を定期的に注入し続ける必要があるため、保険適応内で治療ができれば費用も抑えられます。

他にも、肩関節周囲炎とリウマチ膝の治療でもヒアルロン酸注射を保険診療で受けられます。

しかし、膝の他の病気や足首など違う関節の痛みを改善したい場合、週に2回ヒアルロン酸注射をする場合は、保険適応外となるため自由診療で治療を受けなければなりません。

即効性があり痛みが緩和されやすい

ヒアルロン酸注射は即効性があり、ヒアルロン酸を注入すると滑液にヒアルロン酸が補充され、治療後すぐから膝の動きがスムーズになります。

また、クッション性を高めることができるため、動くことで膝に痛みを感じていた方も、ヒアルロン酸を注入してすぐに痛みなどの症状が緩和します。

膝の治療でヒアルロン酸注射をするデメリット

ここまで、膝をヒアルロン酸で治療する場合のメリットについて解説しましたが、デメリットも少なからずあります。

膝をヒアルロン酸で治療する場合のデメリットは、下記の3点が挙げられます。

重症化すると効かなくなる可能性がある

変形性膝関節症をヒアルロン酸注射で治療する場合、症状が重症化しているとヒアルロン酸を注入するだけでは痛みなどが改善されない可能性があります。

あくまで、ヒアルロン酸注射で症状を緩和できるのは、変形性膝関節症の初期段階といわれていて、痛みが強かったり膝が動かせなかったりと日常生活にまで影響が出るレベルの状態の場合は他の治療方法を選択しなければなりません。

激痛を伴う場合はステロイド注射や、関節の状態によっては手術をする必要性も考えられます。

ステロイド注射や手術は、副作用や体への負担が大きいため、なるべく症状が軽いうちに治療を開始するのが良いでしょう。

ヒアルロン酸注射を打つときに痛みがある

ヒアルロン酸注射は打つ場所によっては痛みを伴う場合があるため、治療中に痛みを伴わないためにはどこに打つかが重要になります。

膝の治療でヒアルロン酸を打つ場合は、痛みを抑えるために神経などが少ない膝の外側から打つことが多いです。

日本人の場合、膝の痛みは膝の内側に出やすいといわれていますが、膝の内側にヒアルロン酸注射を打つと激痛を伴う可能性が高くなります。

ヒアルロン注射は関節内に注入できればどこから打っても問題はないため、痛みのある膝の内側に打つ必要はなく、注入時の痛みを抑えられる外側から打ちます。

効果が持続する期間が短い

ヒアルロン酸注射を打つことで症状が緩和できる期間は、個人差がありますが、1週間程度であることが多いです。

そのため、ヒアルロン酸注射で膝の治療をする場合、1週間に1回通院しヒアルロン酸を注入する必要があります。

ヒアルロン酸注射で効果がない場合の治療方法

ヒアルロン酸注射 痛い

ヒアルロン注射を打っても膝の症状が緩和されない場合や、効果を感じにくくなった場合、他の治療方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

ここからは、ヒアルロン酸注射で効果がない場合の治療方法を、3つ解説します。

PRP療法

PRP療法とはご自身の血液から血小板を取り出し、血小板の細胞を修復する力や成長因子の働きを利用した治療方法です。

ヒアルロン酸注射の場合、変形性膝関節症の初期段階のみ治療ができますが、PRP療法は進行期でも治療が可能なので、痛みが強くなってきたり歩きにくかったりと症状が悪化している状態でも症状を緩和できます。

ご自身の血液に含まれる血小板を使用するので、拒否反応などを引き起こすリスクが低く、副作用として注入後一時的に腫れる可能性がありますが、1週間程度で治まります。

また、ヒアルロン注射とは異なり即効性はありませんが、効果は6ヶ月ほど持続します。

自費診療であるため、費用はヒアルロン酸注射よりもかかるため、ヒアルロン酸注射で治療ができなくなったときにPRP療法に切り替えてみるのも良いでしょう。

ステロイド注射

ヒアルロン酸注射で改善が難しいときに使用されることが多いステロイド注射は、激しい痛みを抑える作用があり、炎症を鎮める効果が期待できます。

しかし、ステロイド注射は副作用が出やすく、続けて何回も治療を受けると軟骨の新陳代謝を悪化させ軟骨損傷を引き起こす可能性があります。

ステロイド注射を使って治療をする場合は、副作用のリスクを把握したうえで医師の指示にしたがって治療計画を立てることが重要です。

手術

上記のような注入治療などを用いても症状が改善しない場合は、外科的な手術を行います。

以前までは、年を取るまでは痛みなどの症状を我慢し人工関節を入れる手術が一般的でしたが、最近は手術の種類やアプローチ方法が増えたため、ご自身の症状に応じたプランを選択肢の中から選べるようになったので、痛みを我慢し続ける必要は少なくなっています。

まとめ

今回は、ヒアルロン酸注射で膝の病気を治療する方法について詳しく解説しましたが、いかがでしたか?

ヒアルロン酸注射は美容医療で使用されるイメージが強いですが、膝を動かしやすくするための治療としても活用されています。

手術やステロイド注射と比べて、副作用や日常生活に戻れるまでの期間が短縮できるため、安心して受けやすい治療の1つです。

しかし、変形性膝関節症など膝の病気の初期段階でのみ効果がある治療でもあるため、膝に異変を感じたら早めに医師の診察を受けて治療を始めることが重要です。

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