ジュベルックとリジュランの違いは?主成分や効果を比較して解説
美容医療の進歩は目覚ましく、肌の若返りを目指す治療法も日々進化しています。中でも注目を集めているのが、「ジュベルック」と「リジュラン」という2つの注射治療です。
これらの治療法は、肌の内側からアプローチすることで、自然な若返り効果を目指します。本記事では、ジュベルックとリジュランの特徴、効果、そして両者の違いについて詳しく解説していきます。
目次
ジュベルックとは
ジュべルックは、韓国発の次世代スキンブースター製剤です。ポリ乳酸と非架橋(ひかきょう)ヒアルロン酸を主成分とし、肌の再生を促進する効果を持ちます。
ここでは、ジュべルックの特徴と期待される効果について解説します。
ジュべルックの特徴
ポリ乳酸は、肌の真皮層に存在する線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進する働きを持ちます。
体内で1〜2年かけてゆっくりと分解されるため、長期的に効果が持続することが特徴です。
一方、非架橋ヒアルロン酸は、肌の保水力を高める働きがあります。注入後、速やかに肌に広がり、保湿効果をもたらします。
ジュベルックは、これら2つの成分の相乗効果により、肌の内側から若返りを促すことが可能です。
ポリ乳酸は周囲への刺激が少なく、しこりや炎症などの副作用が少ないことも特徴です。アメリカFDAや韓国MFDSにも承認されています。
施術方法には、医師による手打ち注射や水光注射などの機械を使用した注入方法があり、患者さんの肌状態や希望に応じて選択されます。
なお、ジュべルックの施術は医療行為のため、施術を受ける際は、必ず医師の診断と説明を受ける必要があります。
ジュべルックに期待できる効果
ジュべルックによって以下のような効果が期待できます。
- コラーゲン生成促進
- 肌のハリ・弾力向上
- 毛穴引き締め
- ニキビ跡改善
コラーゲン生成の促進により肌本来のハリが回復し、それに伴い、開いた毛穴の引き締めや凹んだ肌表面が徐々に平らになっていく効果が期待できます。
ただし、これらの効果は個人の肌質や状態により異なる場合があり、また効果が出るには時間がかかる場合があります。
ジュべルックについては以下の記事でも解説しているので、合わせてチェックしてみてください。
→ジュベルックとは?メリットデメリット・リスクや効果の持続期間なども解説
リジュランとは
リジュランは、サーモン由来のポリヌクレオチド(PN)を主成分とする、次世代型のスキンブースター製剤です。細胞を活性化させ、肌の再生を促進する効果を持ちます。
ここでは、リジュランの特徴と期待できる効果について解説します。
リジュランの特徴
ポリヌクレオチドは、肌の真皮層に存在する線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進する働きがあります。
サーモン由来のポリヌクレオチドはDNAに似た構造を持ち、人の体と相性が良いため、肌に注入すると細胞が元気になり、新しい肌を作る手助けをしてくれます。
また、ポリヌクレオチドには新しい血管の生成を促進する作用があります。これにより栄養や酸素の供給が増加し、肌の健康が向上するのです。
人間のDNAと似た構造であるサーモン由来の成分を使用しているため、アレルギー反応のリスクが低く、副作用が少ないことも特徴です。
なお、リジュラン注射は医療行為のため、施術を受ける際は、必ず医師の診断と説明を受ける必要があります。
リジュランに期待できる効果
リジュランによって、以下のような効果が期待できます。
- 肌の再生促進
- ハリ・弾力向上
- 小じわ改善
- 保湿力向上
効果には個人差があり、通常2〜3週間後から実感し始め、6ヶ月から1年でリジュランの効果が最大になります。
リジュランは即効性はありませんが、肌本来の再生力を考慮した自然な若返り効果が特徴です。正しい施術と継続的なケアにより、長期的な肌質改善が期待できるでしょう。
リジュランについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
ジュべルックとリジュランの違い
ジュべルックとリジュランは、どちらも肌の再生を促進する注射治療ですが、主成分や効果、特徴に違いがあります。
以下に主な違いをまとめます。
ジュべルック | リジュラン | |
主成分 | ポリ乳酸(PDLLA)と非架橋ヒアルロン酸 | サーモン由来のポリヌクレオチド |
効果の現れ方 | 2〜3週間後から効果が現れ始め、効果を実感できるのに1~3ヶ月程度かかる | 2〜3週間後から効果を実感できる |
持続期間 | 約1~2年 | 約6ヶ月~1年 |
主な効果 | コラーゲン生成促進
肌のハリ・弾力向上 毛穴引き締め ニキビ跡改善 |
肌の再生促進
肌のハリ・弾力向上 小じわ改善 保湿力向上 |
適した症状 | 毛穴の開き
ニキビ跡 肌のハリ不足 |
全体的な肌質改善
小じわ クマ |
特徴 | FDAやMFDSで承認 | サーモン由来で人の肌に合いやすい |
施術方法 | 手打ち注射
ポテンツァ 水光注射など |
手打ち注射
水光注射 ダーマペンなど |
全体的な治療方法や、肌の内側からアプローチする点は共通していますが、使用する成分や主な効果に違いがあります。
ジュベルックは、毛穴の開きやニキビ跡に悩む方、より長期的な効果を求める方に適しています。一方、リジュランは、全体的な肌質の改善やシワ・たるみの改善を希望する方に向いています。
それぞれの肌状態や目的に応じて、医師と相談し治療方法を選択しましょう。
ジュベルックとリジュランは同時に受けられる?
ジュべルックとリジュランは同時に施術を受けることが可能です。
ジュベルックは肌のハリや弾力改善に効果を発揮し、リジュランは肌全体の回復と潤いを促進します。
同時に施術を受けることで相乗効果を得られ、効果アップや効果の長持ちが期待できます。
ジュベルックとリジュランの施術の流れ
ジュベルックとリジュランの施術の流れは、基本的に似ており、以下のような手順で行われます。
- カウンセリングと診察
- クレンジングと洗顔
- 麻酔
- 製剤の注入
- 施術後のケア
- 経過観察
医師の診察で、肌の状態や悩みを確認し、正しい治療法を決定します。診察の段階で、アレルギーや不安点などがあれば相談しておきましょう。
両治療法とも、即効性はなく、効果が現れるまでに2〜3週間程度かかります。また、どちらも効果を得るためには、複数回の施術が推奨されます。
ジュべルックとリジュランの副作用
ジュベルックとリジュランは、どちらも肌の再生を促進する注射治療ですが、それぞれに副作用と注意点があります。
ジュべルックとリジュラン両方に共通する主な副作用は、以下の通りです。
- 施術部位の腫れ
- 赤み
- 内出血
- 痛み
- かゆみ
これらの症状は通常、数日から2週間程度で自然に治まります。
ジュべルック特有の副作用は、まれに固結(しこり)が生じる可能性があり、施術方法によっては、熱感、乾燥、かさぶた、一時的な肌荒れが起こることもあります。
リジュランの場合、サーモン由来の成分を使用しているため、魚や魚卵にアレルギーのある方は注意が必要です。また、まれに炎症反応が起こる可能性があります。
副作用の程度は個人差があり、肌質や施術部位によっても異なります。施術を受ける際は必ず医師の診断と説明を受け、自身の体質について相談することが大切です。
ジュべルックとリジュランの注意点
ジュベルックとリジュランの施術を受ける際に、いくつかの注意点があります。ここでは注意点について解説します。
複数回の施術が推奨されている
ジュべルックとリジュランの効果を引き出すためには、複数回の施術が推奨されています。
ジュベルックは1〜2ヶ月おきに3回、リジュランは2〜3週間おきに3〜4回の施術が一般的です。
また、施術後は、どちらも半年〜1年に1回程度のメンテナンス施術が推奨されています。
ただし、施術の回数は個人の肌の状態や目的によって異なる場合があるため、医師とカウンセリングを行い、自分に合った施術計画を立てましょう。
施術後はアフターケアを行う
ジュべルックとリジュランの施術後は、正しいケアを行うことで効果を引き出し、副作用のリスクを軽減できます。
施術当日は、施術部位を清潔に保ち、強くこすったり、マッサージをしたりするなどの過度な刺激は避けましょう。
お風呂や洗顔は当日から行っても問題ありませんが、施術後1週間程度は長時間の入浴やサウナの使用、激しい運動は控えることが推奨されています。
また、施術後は肌が敏感になっているため、日焼け止めを使用し、強い日差しから肌を守りましょう。
まとめ
ジュベルックとリジュランは、肌の内側からアプローチする次世代型の注射治療法です。
ジュベルックはポリ乳酸と非架橋ヒアルロン酸、リジュランはサーモン由来のポリヌクレオチドが主成分です。
両治療法とも、コラーゲン生成促進、肌のハリ・弾力向上、小じわ改善などの効果が期待できますが、効果の現れ方や持続期間に違いがあります。
ジュべルックはハリと潤いを与え肌を元気にしたい方に、リジュランは毛穴やニキビ跡が気になる方、小じわが気になる方におすすめです。
自分の肌にはどちらが良いか分からない人は、カウンセリングで医師と相談してみましょう。
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