医療脱毛の間隔が1ヶ月では早い理由とベストな施術ペース
「肌を隠せる冬のうちに、医療脱毛を終わらせたい!」
医療脱毛を検討している方の多くは、肌の露出が増える夏までの間に、ツルツルの肌を手に入れようと思っているのではないでしょうか。
医療脱毛はエステサロンよりも痛みを感じやすいですが、その分効果が高く短い期間で終了する傾向にあるため人気があります。
よく、早く脱毛を終わらせたいからと1ヶ月も間隔をあけないで次の施術を受ける方もいますが、適切な施術ペースを守らなければ、安全で効果的な脱毛は行えません。なぜなら、毛には「毛周期」という生え替わりのサイクルがあり、それに合わせて照射しなければ効果が半減してしまうからです。
毛周期を無視して施術を受け続けると、結果的に追加での照射が必要となり、費用や通院時間の負担が増えてしまう可能性もあります。
そこでこの記事では、医療脱毛の間隔が1ヶ月では早い理由と、ベストな施術ペースについてご紹介します。医療脱毛を検討している方や、できるだけ早く脱毛を完了させたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
医療脱毛の間隔が1ヶ月では早い理由
自分で一生懸命処理をしても、1週間もかからずにいつの間にか生えてくるムダ毛。
「自己処理は肌を傷めてしまうし、毎回剃ったり抜いたりするのは面倒臭い!」と医療脱毛を検討している方も多いのではないでしょうか。
医療脱毛は、エステの脱毛よりも効果が高く短い期間で脱毛が終了します。しかし中には、早く脱毛を終わらせたいからと、クリニックで言われた施術間隔を守らず1ヶ月も経たない間に再度施術を受けに行く方もいるようです。
冒頭でもご紹介した通り、医療脱毛では毛周期を無視してしまうと思ったような効果を得られませんので注意が必要です。
ここでは、医療脱毛の間隔が1ヶ月では早い理由についてご紹介します。
成長期の毛に照射しないと十分な効果が得られないから
そもそも、毛周期には「成長期」と「退行期」、「休止期」の3つの期間があるのをご存知ですか?
成長期は新しく毛が生まれて伸びていく期間で、毛の成長がストップして自然と抜けていくのが退行期、毛が抜け落ちて新たに生まれるまでの間を休止期といい、2〜3ヶ月のサイクルで繰り返し生え変わっていきます。
この3つの期間の違いは、メラニン色素の多さです。通常の場合だと、成長期の毛はメラニン色素が多く、退行期と休止期はメラニン色素が少なくなります。
医療脱毛では、毛根のメラニン色素に反応する医療用レーザーを使用して毛根組織にダメージを与えて毛を減らしていきます。その際、メラニン色素の量が十分でないとレーザーがきちんと反応せず、毛根組織の細胞を破壊できません。
そのため、医療脱毛の施術を受けるのは、成長期で毛がしっかりと生えてからということになります。
成長期の毛が多くなった段階でレーザーを照射できれば、1回の施術でより多くの毛を脱毛できるため、脱毛の効果を最大化できます。反対に、退行期や休止期の毛が多い期間に脱毛の施術を受けても、レーザーが反応しにくく、思ったような効果は得られなくなってしまうのです。
肌へのダメージはゼロではないから
医療脱毛の間隔が1ヶ月では早いもう一つの理由は、医療用レーザーによる肌へのダメージを防ぐためです。
医療用レーザーは、レーザーを照射することにより、毛根に熱ダメージを与えて脱毛します。エステで行う光脱毛などに比べて脱毛効果が高い反面、肌への負担も大きくなってしまうのです。
そのため、適切な間隔をあけずに施術を繰り返してしまうと、レーザーを照射した部位によっては皮膚が赤くなったり、炎症が起きたりすることもあります。
赤みや炎症が出た場合には、治るまでに数日間かかったり軟膏を塗布したりして炎症が治るのを待つしかありません。
強い威力のレーザーを短期間で何度も照射した場合、肌に必要以上のダメージを与えてしまうことは、容易に想像がつくのではないでしょうか。
施術ペースがあきすぎるとどうなるの?
「仕事が不規則で忙しい」「生理が急に来てしまった」などの理由で、予定していた施術日に通院できないこともあるでしょう。人気のあるクリニックであればなおさらですが、近い日程で予約が取れず、施術の間隔があきすぎてしまうことも。
一般的に、医療脱毛で施術の間隔をあけすぎてしまうのはあまりよくないといわれています。
しかし、間隔があきすぎてしまったことで、これまで通った脱毛の効果がなくなってしまうわけではありませんので安心してください。むしろ、1ヶ月も経たないうちに施術を受けてしまうよりも、間隔をある程度あけた方が医療脱毛によるリスクは軽減できます。
ただし、あまりにも間隔をあけ過ぎてしまうと毛周期と施術の間隔にズレが出てしまい、効率よく脱毛できなくなってしまうので注意しましょう。
医療脱毛のベストな施術ペースとは
個人差はありますが、一般的に医療脱毛の効果が感じられるまでに必要な施術回数は、5〜8回程度だといわれています。また、適切な施術ペースで通院している場合、脱毛にかかる期間は1年間前後です。
希望する仕上がりにもよりますが、自己処理が必要なくなる状態になるまでには、ある程度の時間と通院が必要だということです。
では、もっとも通院の回数を少なく、効率的に脱毛を完了するには、具体的にどのくらいのペースで施術を受ければよいのでしょうか。ここでは、部位別の毛周期一覧と医療脱毛に通うベストな施術ペースなどをご紹介します。
部位別の毛周期一覧とベストな通院ペース
上述したように、医療脱毛では毛周期に合わせて施術を受けることが非常に重要です。しかし、部位によって毛周期はさまざまですので、施術を受ける部位の毛周期を踏まえた上で施術の間隔をあける必要があります。
以下は、部位別の毛周期を表にしたものです。
部位 | 成長期 | 休止期 |
顔 | 4ヶ月〜1年 | 2〜3ヶ月 |
ワキ | 4ヶ月 | 3ヶ月 |
腕 | 3〜4ヶ月 | 4〜5ヶ月 |
脚 | 4ヶ月 | 6ヶ月 |
VIO(デリケートゾーン) | 1〜2年 | 1〜1年半 |
たとえば、ワキの場合は4ヶ月成長を続けたあと休止期に入り毛が抜け落ちます。その後は3か月の休止期を終えると、再び毛が生えてくるという具合です。
一般的に、毛が濃く長く伸びる毛ほど毛周期のサイクルが長い傾向にあります。
複数の部位を脱毛する場合、一つひとつの毛周期に合わせて通院するのは難しいため、全身の毛周期にぶつかりやすい約2〜3ヶ月おきに通院するのがベストです。
ただし、成長期の毛は全体の約15〜20%しかありません。毛周期に合わせたからといって1度の施術ですべてのムダ毛を処理することはできませんので、適切な間隔をあけた上で施術の回数を重ねることが大切です。
実際にクリニックへ通う際は、自分で毛周期を管理するわけでなく、クリニックの方から次の予約の提案を受けます。そのため、自分のベストな間隔がわからなくても大丈夫ですので安心してください。
回数を重ねたら施術ペースをあけても大丈夫
はじめて脱毛の施術を受ける際は、ムダ毛の量が多いため、最適なペースを守ってコンスタントに施術を受ける必要があります。
しかし、回数を重ねて徐々に毛量が減ってくると、脱毛に通いはじめた頃よりも間隔をあけて通院することも可能になっていきます。
忙しい中で何度もクリニックへ足を運ぶのは大変ですし、肌への負担を考えると施術のペースを少し遅らせた方が安心です。数回施術に通い毛が薄くなってきたのを実感したら、クリニックで施術間隔をあけても大丈夫かどうか確認してみるとよいでしょう。
まとめ
医療脱毛の間隔が1ヶ月では早い理由と、ベストな施術ペースについてご紹介しました。
「早く脱毛を終わらせたいから、1ヶ月おきに通いたい!」
その気持ちは非常によくわかります。しかし、医療脱毛では部位によって毛周期に合わせた適切なサイクルで施術を受けなければ、思ったような効果は得られません。
毛周期には部位や個人によって差がありますが、間隔が短すぎると思わぬトラブルに見舞われる原因にもなります。
また、適切な間隔を守らなかったことで効果が出ず、結果的に回数を多く受けなければいけなくなる可能性もあります。そうなってしまうと、大切なお金を無駄にしてしまうことにもなりかねませんので、クリニックでいわれた間隔を守り、最短で脱毛を終わらせましょう。
医療脱毛を最短で終わらせたい方や、なかなか脱毛が終わらずお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。