プラセンタは肌に塗っても効果がある?プラセンタ配合化粧品の選び方など解説
さまざまな栄養素や成長因子などを含んでいる胎盤から抽出されるプラセンタは、美容のみならず医療現場でも使用され、さまざまな病気の治療薬として使用されています。
プラセンタというと、クリニックなどの医療機関で治療を受けるイメージがありますが、最近はプラセンタ配合の化粧品がドラッグストアなどの身近な場所でも購入することができ、セルフケアの1つとして取り入れられます。
そんなプラセンタですが、肌に直接塗っても美肌効果などを期待できるのでしょうか。
今回は、プラセンタを肌に塗ったときに期待できる効果や、プラセンタ配合の化粧品を選ぶときのポイントを詳しく解説していきます。
目次
プラセンタは肌に塗っても効果がある?
美肌を手に入れるためにプラセンタを活用する方法として、体の内側から作用させる方法と、肌に塗る方法があります。
まずはじめに、肌に塗るプラセンタについて詳しく解説しましょう。
肌に塗るプラセンタとは
美容目的などで使用されるプラセンタエキスは哺乳類の胎盤から抽出したもので、10種類以上のアミノ酸やビタミン類、酵素、成長因子などが含まれており、シミ予防やアンチエイジング効果などが期待できます。
プラセンタはヒトや動物の胎盤を用いているので、感染症のリスクがゼロとは言い切れませんが、使用する胎盤や製造する過程で厳しい審査基準を設けているので、感染症にかかる確率は極めて少なく副作用も出にくいと言われています。
プラセンタをスキンケアの一環として取り入れる方法として、体の内側からケアする方法と直接肌に塗る方法があります。
体の内側からプラセンタを取り入れる場合は、美容クリニックなどで受けられるプラセンタ注射や、美容クリニックだけではなくドラッグストアなどでも購入できるプラセンタ配合のサプリメント、プラセンタドリンクなどが挙げられます。
一方で、より手軽にプラセンタを取り入れる方法として、直接肌にプラセンタを塗るプラセンタ配合の化粧品があります。
プラセンタ配合の化粧品は、胎盤から抽出したプラセンタエキスをはじめ、美肌効果のある成分が配合されていて、化粧水や美容液、美容クリームなどさまざまな種類で販売されています。
特に、プラセンタ配合の化粧品の中には美容クリニックで取り扱っているものもありますが、ドラッグストアやネットショッピングでも購入できるものも多く、他の方法よりも手軽に始めやすいのも特徴の1つです。
肌に塗るプラセンタの効果
プラセンタ配合の化粧品を使用すると、下記のような効果を得られる可能性があります。
- 保湿
- メラニンの生成を抑制
- 肌のハリアップ
- 肌のターンオーバーを促進
プラセンタ配合の化粧品を直接肌に塗ることで確実に効果があるとは断言できませんが、プラセンタは保湿効果が高いので乾燥肌を改善させたり肌のハリや弾力をアップさせたりする効果が期待できるでしょう。
また、肌にプラセンタを塗ると線維芽細胞が活性化するので、肌のターンオーバーが促され美白効果なども得られる可能性があります。
プラセンタ配合の化粧品を使用するときには、顔に膜が張ってしまうと浸透しづらくなってしまうので、洗顔後すぐに塗るのがオススメです。
プラセンタ配合化粧品に含まれるプラセンタの種類
プラセンタには種類があり、プラセンタ配合の化粧品には動物性プラセンタが多く使用されています。
日本で特に多く使用されている動物性プラセンタは馬や豚由来のもので、海外では羊由来のものもありますが日本ではあまり流通していません。
植物性や海洋性プラセンタを使用しているプラセンタ配合の化粧品なども購入できますが、植物や魚には胎盤がなく胎盤と似た働きを持つ組織から抽出されているので、厳密に言うとプラセンタではないので注意しましょう。
プラセンタ配合化粧品の選ぶポイント
それでは、効果を実感するためにもプラセンタ配合の化粧品を選ぶときには、どのようなポイントに気をつければ良いのでしょうか。
ここからは、プラセンタ配合の化粧品を選ぶときに覚えておきたい3つのポイントを解説しましょう。
プラセンタの種類を選ぶ
市販されているプラセンタ配合の化粧品の多くは、動物性プラセンタである豚や馬プラセンタが使用されており、厳しい審査をクリアした胎盤のみから注入されるので安全性が高いと言われています。
また、植物性プラセンタ配合の化粧品もあり、アレルギー反応が出にくいと言われていますが、成長因子が含まれていないので胎盤から抽出したプラセンタと同じような効果を得るのは難しい可能性があるので注意しましょう。
プラセンタがどのくらい配合されているか確認
市販のプラセンタ配合の化粧品の中には、配合されているプラセンタの量が少ない場合があります。
プラセンタ配合と記載されている商品でもプラセンタの濃度が薄いと、スキンケアとして取り入れていてもプラセンタの効果を実感できない可能性もありえるのです。
パッケージの裏などにある成分表には、配合されている濃度が高いものから順に記載されているので、プラセンタの順番がなるべく前に記されているか購入前に確認しましょう。
他の美容成分もチェック
プラセンタ配合の化粧品には、他の美容成分が含まれていることが多いので、ご自身の肌悩みに合わせた美容成分が含まれているか比較してみるのも良いでしょう。
例えば、美白効果を高めたい方はビタミンC、ニキビなどの炎症が気になる方は抗炎症作用成分、乾燥肌を改善したい方はコラーゲンなど、プラセンタ以外の美容成分をチェックして於けばご自身に合うプラセンタ配合の化粧品を見つけられます。
インナーケアでもプラセンタを取り入れる
これまでは、プラセンタ配合の化粧品は肌に塗ることでプラセンタをスキンケアの一環として取り入れる方法を解説しましたが、インナーケアとして体の内側からプラセンタを取り入れるのもオススメです。
インナーケアとしてのプラセンタは、プラセンタ注射やプラセンタ配合のサプリメントなどで取り入れることが可能で、特に、美容クリニックなどの医療機関で取り扱っているヒトプラセンタ配合のものだとより高い美肌効果が期待できます。
ヒトプラセンタは栄養素や成分、成長因子などを豊富に含んでおり、拒否反応を起こしにくいので安全性が高いと言われています。
ヒトプラセンタは日本国内で、医療行為でのみ使用が可能とされているので、ヒトプラセンタを用いたサプリメントやプラセンタ注射は医療機関で購入したり、施術を受けたりできます。
日本でヒトプラセンタを用いた製剤が使用されてから50年以上経過していますが、大きな副作用などの報告もありません。
即効性を求めるならダイレクトに体の内側にプラセンタを届けられるプラセンタ注射、継続しやすいプラセンタ治療ならヒトプラセンタ配合のサプリメントがオススメです。
プラセンタ注射
プラセンタ注射は、ヒトプラセンタ製剤を静脈注射や筋肉注射で注入します。
即効性を感じられるのがプラセンタ注射の大きな特徴で、初めてプラセンタ注射をした方でも注入翌日から効果を感じられる場合があります。
気をつけたい点は、ヒトプラセンタ製剤を使用しているので、プラセンタを1度でも使用した経験がある方は、献血による提供を厚生労働省より禁止されているということです。
禁止されている理由は、安全性が高く感染のない胎盤を使用していても未知のウイルスへの感染を完全に否定できないためです。
また、プラセンタは効果の持続期間がもともと短いので、プラセンタ注射を打つ場合は週に1回以上通院する必要があり、時間に余裕がある方で即効性を求めている方におすすめの治療方法です。
プラセンタ注射について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
→プラセンタ注射を打ってはいけない人は?おすすめできる5つのケースを紹介
ヒトプラセンタ配合のサプリメント
ヒトプラセンタ配合のサプリメントの場合、即効性はプラセンタ注射よりも劣りますが、毎日決まった時間に服用すればいいので持続しやすく通院の手間も省けます。
ヒトプラセンタを使用していても、サプリメントなら献血が禁止されてないので、献血ができないことへ不安がある方も安心して使用できます。
プラセンタ配合のサプリメントは、ヒトプラセンタだけではなく豚や馬といった動物プラセンタを使用しているものもあるので、ご自身の予算や効果などを比べながらどの商品を購入するか検討してみましょう。
まとめ
今回は、プラセンタ配合の化粧品の効果や選び方について解説しましたが、いかがでしたか?
プラセンタ配合の化粧品は、確実な効果を断言することはできませんが、保湿効果や美白効果などが期待でき、他に配合されている美容成分を知ることで、ご自身の肌悩みに合った化粧品を選ぶことができます。
プラセンタが配合されているからといって、配合量や成分を確認せずに購入してしまうと、満足できる効果を実感できない可能性もあるので、プラセンタ本来の効果を得るためにも、必ず配合量をチェックしてから商品を選びましょう。
また、プラセンタはインナーケアとしても取り入れることが可能です。
インナーケアでもプラセンタを取り入れることで、理想とする美しい肌を手に入れられる可能性が高まるので、気になる方はヒトプラセンタを取り扱っている美容クリニックを受診してみるのもオススメです。