PRP療法を美容目的で行う際のダウンタイムは?症状や過ごし方を紹介
自分の血液の中に含まれるPRP(多血小板血漿)を気になる部分に注入することで、しわやたるみに効果があることをご存知ですか?
PRP療法は再生医療とも呼ばれる治療法で、メスを使わずに注射を行うだけで悩みを改善できることから、人気が高まっています。
しかし、美容医療を受ける際気になるのはダウンタイムの症状や期間ですよね。
PRP療法はダウンタイムの少ない治療として認知されていますが、全くダウンタイムがない方もいれば、何かしらの症状が出るという方もいます。
この記事では、PRP療法について詳しくご紹介したあとに、ダウンタイムについて、ダウンタイム中の過ごし方について解説します。
PRP療法を受けようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
PRP療法とは
PRP療法による治療は、膝の痛みや外傷を負った際にも使われるもので、自己治癒力をサポートする治療法としてヨーロッパやアメリカでは頻繁に行われています。
まずは、美容目的で行うPRP療法についてご紹介します。
皮膚の再生能力を促す治療
PRP療法とは、例えば手を切ってしまったときなどに傷がふさがり、かさぶたになり、元の状態にもどるというような自己再生能力を利用します。
傷が治っていく過程で活躍する血小板は、血を止める役割や成長因子を作り出す働きがあります。
シワやたるみなどの老化が進んだ肌に対して、血小板を多く含むPRPを注入して皮膚の細部を再生させることで、症状を改善させる治療です。
血液からPRPを抽出する手順は以下のようになっています。
- 血液を採取する
- 採取した血液を遠心分離機にかける
- 血液から血小板を分離させる
- 血液から血小板を抽出する
- PRPを患部に注射する
自分の血液を使用するため、他の治療に比べて副作用やリスクの心配は少ないため、安心して治療を受けられます。
PRP療法で期待できる効果
PRP療法は以下のような悩みに効果的です。
- 額、眉間、目尻のシワ
- 目の下のたるみ
- 頬のへこみ
- ほうれい線
- ニキビ跡
- 首のシワ など
効果は肌の修復に合わせて現れるため、すぐに顔が変わってしまうということはなく、1~3ヵ月ほど経過したのちに実感できる治療です。
さらに、その効果は6か月ほど持続するともいわれており、頻繁に施術を行わなくてもよいことがメリットとなります。
ダリアスキンクリニックでは、ダーマシャイン(水光注射)によってPRP注入を導入しているため針の深さが設定でき、スピーディーに均一にPRPを肌に注入することが可能です。
PRP療法を受けられない方
PRP療法は以下に該当する方は受けられないため注意しましょう。
- 妊娠中または妊娠の可能性がある方
- 心臓病や脳梗塞などの既往歴がある方
- 肝臓疾患のある方
- 血液が固まりにくくなる薬を服用している方
他にも肌の状態や既往歴などから施術を断られてしまう可能性もあるため、施術前のカウンセリングで気になることがあれば医師に相談するようにしましょう。
PRP療法のダウンタイムはどのくらい?
PRP療法は注入部位や体質、肌の状態によって変動しますが、3日~2週間ほどダウンタイムが続きます。
ここからは、PRP療法のダウンタイムについてご紹介します。
腫れ・赤み
腫れや赤みは3日~2週間ほど続きます。
腫れや赤みは、皮膚が薄い場所や骨ばっている場所への注入は目立つ可能性が高いですが、翌日からはメイクが可能となるため、メイクやマスクで隠れる程度と考えてよいでしょう。
1回目のPRP療法は腫れや赤みが出すい傾向にあるため、はじめてPRP療法を行う際はダウンタイムが長引く可能性があることを理解し、仕事の調整などが必要であれば事前に準備しておく必要があります。
内出血
内出血が現れた場合、1~2週間ほど続きますが、コンシーラーなどで隠すことが可能なため、翌日以降はメイクをすることで内出血は目立たなくなります。
メイクで隠れないほどひどい内出血が起こっている場合は、施術をしたクリニックに相談するようにしましょう。
痛み
PRP療法の施術後感じる痛みは、2~3日ほどで落ちつきます。
痛みの原因は単純に注射針を刺したことによる痛み、血管が傷ついたことによる炎症、PRPが注入されたことによる細胞の活発化などさまざまです。
長く続くことはありませんが、表情を動かしたときや患部に触ったときに痛みを感じることがあります。
ダウンタイム中の過ごし方
ダウンタイム中は過ごし方に気を付けることで、ダウンタイムを長引かせずにすみます。
ここからは、ダウンタイム中の過ごし方をご紹介します。
刺激を与えない
ダウンタイム中はとくに患部へ刺激を与えないよう気を付ける必要があります。PRPを注入した箇所はデリケートな状態となっているため、紫外線や乾燥など外部からの刺激に敏感です。
日焼け止めを塗る、保湿をしっかり行うなどの対策をしっかり行う必要があります。
また、クレンジングや洗顔の際にごしごし洗ってしまったり、タオルで乱暴に拭いたりすることも控えましょう。
スキンケアアイテムは敏感肌用の低刺激のものを選ぶなど、肌に優しい成分が入っているものを使用することをおすすめします。
医師からの指示による内服薬や外用剤を使用する
PRP療法を行ったあとに、患部が腫れている場合や痛みがある場合に、医師から内服薬や外用薬が処方されることがあります。
市販薬で対応しようとせずに、医師から薬を処方されている場合は指示に従って服用するようにしましょう。
血行がよくなる行動は控える
施術後に以下のような血行がよくなる行動は控えましょう。
- 飲酒
- 入浴
- 運動 など
血行がよくなることで、施術箇所に血が多く巡ってしまい、腫れや炎症を起こしているケースでは症状が長引く原因となります。
ダウンタイム中はできる限り入浴を避け、シャワーで済ませるようにし、ジョギングを日課としている方も少し休むなど、血行が良くなる行動は避けるようにしましょう。
圧迫を避ける
皮膚にPRPを注入したあとは、強い圧迫を避ける必要があります。
そのため、フェイシャルマッサージなどは当日だけではなくダウンタイム中も避けるようにしましょう。
異常があったらすぐクリニックへ相談する
PRP療法のダウンタイムは長くて2週間ほどです。それ以上長引いていたり、腫れや赤み、痛みが強かったりする場合など、おかしいと感じることがあればすぐに施術を受けたクリニックに相談するようにしましょう。
場合によっては薬を処方してもらえる場合もあるため、自己判断で大丈夫だろうと安心せずに、何かあれば医師に相談することが重要です。
クリニック選びは慎重に
PRP療法は、再生医療として認知されつつありますが、他の治療法に比べると新しい治療方法で、医師は症状のある部位や年齢、皮膚の状態などから配合率や注入量、注入場所を的確に見極める必要があります。
症例数が少ないクリニックや、経験の浅い医師が施術をするクリニックでPRP療法を行ってしまうとトラブルを引き起こしてしまう可能性もあるため注意が必要です。
PRP療法に対しての知識が豊富で、技術力の高い安心できるクリニックを選ぶようにしましょう。
まとめ
PRP療法のダウンタイムや、ダウンタイム中の過ごし方についてご紹介しましたが、参考になりましたか?
PRP療法はダウンタイムの少ない治療として人気の治療ですが、ダウンタイムとして3日~2週間ほどは腫れや赤み、内出血などが続くこともあります。
ダウンタイム中に気を付けるべきことを医師ともしっかり確認し、ダウンタイムを長引かせたり、治療の効果が薄れたりするような行動をしないようにしましょう。
万が一ダウンタイム中に異変を感じたら、すぐに施術を受けたクリニックへ相談し、対処してもらうことも重要です。
PRP療法を検討している方は、ダウンタイムについてもよく理解したうえで施術を受け、施術後の計画を立てるようにしましょう。