PRP療法は目の下のクマに有効!メカニズムやメリットなどを徹底解説
目の下のクマは、疲れ顔や老け顔に見える原因です。実年齢よりも5歳上に見えることもあるといわれており、多くの女性が改善したいと思っているお悩みでもあります。
鏡に映る自分の顔にショックを受け、なんとかセルフケアで改善しようとした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、クマを自分で改善するのはなかなか難しく、セルフケアのみで改善できるとは限りません。なぜなら、クマができてしまうのには理由があり、根本から改善する必要があるからです。
近年、そんな悩みの種である目の下のクマを改善できる、「PRP療法」という施術が話題になっているのをご存知ですか?
クマを治療すると目周りが明るくなり、人に与える顔の印象もアップします。
PRP療法はすべてのクマを改善できる優秀な施術です。ただし、クマの種類によっては他の施術と組み合わせる必要があるので、まずは正しい情報を知り、最適な施術を受けるようにしましょう。
この記事では目の下のクマの種類と一般的な治療法、PRP療法で目の下のクマが改善するメカニズムとメリット、PRP療法で目の下が膨らみすぎる原因と対処法をご紹介します。
目次
目の下のクマの種類と一般的な治療法
目の下がどんよりとして疲れて見えるクマは、年齢を重ねるごとに目立つようになった、もともとクマが出やすいなど、現れ方は人それぞれ異なります。
PRP療法でクマを改善するためには、自分のクマがどの種類なのかを突き止め、原因に適した施術を受けなければいけません。
ここではまず、目の下のクマの種類と一般的な治療法についてご紹介します。
茶クマ
茶クマは、主に色素沈着が原因のクマです。目の下にメラニン色素が沈着し、角質が厚くなっているために発生します。
以下は、茶クマの原因になる生活習慣の例です。
- アレルギーなどで目を頻繁に擦る
- 日焼けをしたときでもお手入れは普段と一緒
- メイクをしたまま寝てしまう
- メイクはゴシゴシ擦って落とす
色素沈着によってできる茶クマには、トレチノイン・ハイドロキノンの外用薬による治療や、レーザーでメラニン色素を破壊する治療などが一般的に行われています。
効果に個人差はあるものの、PRP療法は色素沈着を改善し透明感のある肌質へと導くため、茶クマにも有効だといわれています。
青クマ
青クマは、主に血流の悪さが原因です。冷え性や睡眠不足などで血行不良になることで、目の下の皮膚が透けて血液が見えています。
以下は、青クマの原因になる生活習慣の例です。
- デスクワークやスマホの使いすぎで目を酷使している
- 夜ふかしで常に睡眠不足になっている
- 運動をすることはほとんどない
- インスタント食品やファーストフードをよく食べる
血行不良によってできる青クマには、赤外線治療やプラセンタ注入などの治療が一般的に行われています。
青クマには、PRP療法が非常に効果的です。肌内部のコラーゲン繊維を増生させ、皮膚に厚みを与えることで青みを目立たなくできます。
黒クマ
黒クマは、主に目の下の脂肪が原因です。目周りの筋力が衰えることで、目の下の皮膚がたるんだりくぼんだりして影ができて、クマのように見えてしまいます。
以下は、黒クマの原因になる生活習慣の例です。
- 塩分や糖分の多い食べ物をよく食べる
- スキンケアをあまりしない
黒クマは、他の2種類よりも生活習慣によって発生する可能性は低く、加齢によるものや骨格的な問題で発生しやすくなります。
目の下の皮膚をリフトアップする治療や、眼窩脂肪を取り除く治療が一般的に行われている黒クマ治療です。
PRP療法では、肌の若返りを図ることで目のくぼみやたるみを改善し、黒クマをなくすことができます。ただし、目の下のたるみが重度の場合、脱脂術とPRP療法を組み合わせることで、相乗効果による治療を行うこともあります。
PRP療法で目の下のクマが改善するメカニズムとメリット
近年、PRP療法が誕生したことで、手軽に目の下のクマを改善できるようになりました。
PRP療法では、肌の気になる箇所に直接薬剤を注入するため、施術直後からクマの改善が実感できます。
では、なぜPRP療法で目の下のクマが改善するのでしょうか。ここでは、PRP療法の詳細と目の下が改善するメカニズムとメリットについて解説します。
PRP療法とは
PRP療法とは、患者さん自身の血液から血小板と血漿のみを採取し、肌の気になる箇所に直接注入する施術です。
血小板の成長因子がもつ組織修復能力を利用して、人本来の自然治癒力や再生能力を引き出します。シワやニキビ痕など、肌の機能が低下した箇所に直接注入することで皮膚の再生を促進し若返らせる効果があるため、近年美容に敏感な方々の間で話題となっています。
採血やPRPの注入には針を使用しますが、メスで切開する必要がないので、手術などに抵抗のある方も安心して受けられるのではないでしょうか。
メカニズム
PRP療法で目の下のクマが改善するメカニズムは、クマ治療でよく行われるヒアルロン酸注入とはまったく異なるものです。
そもそもハリのある肌というは、コラーゲンがバネとなってしっかりと肌を支えています。しかし年齢を重ねると、コラーゲンが減少した肌を支えきれなくなり弾力がなくなるため、肌に溝ができ、徐々にくぼみとなっていきます。
PRP療法は、肌の細胞そのものを増殖し肌のくぼんだ部分を再生することで、クマを根本から改善する治療です。
ヒアルロン酸注入は時間と共に吸収されていきますが、PRP療法は肌自体を若返らせるため、長期にわたって効果を感じられます。
メリット
PRP療法は、目元周辺のエイジングケアに適した施術です。注入後少しずつ効果を発揮し、仕上がりもナチュラルなため、周囲の人に気づかれずに目の下のクマを改善できます。
以下は、PRP療法で目の下のクマを改善するメリットです。
- 仕上がりがナチュラル
- 周囲の人に気づかれにくい
- 即効性と持続性を持ち合わせている
- 効果持続期間が長い
- メスやレーザーを使用しない
- ダウンタイムが短い
- 塞栓症のリスクがない
- 副作用やアレルギーが出ない
クマ治療は、すぐに効果が現れることももちろんですが、長期的に効果を得られることが重要です。PRP療法は、効果が1年から長くて3年、またはそれ以上と非常に長続きすることが多いのもメリットです。
PRP療法で目の下が膨らみすぎる原因と対処法
目の下のクマを消し去り、美しく仕上げるポイントは、PRPの注入量と注入する深さにあります。
PRP療法を含む注入系の美容医療の施術でもっとも多い失敗は、目の下が膨らむことです。せっかく受けた美容医療の施術で失敗しないためにも、原因と対処法を知っておきましょう。
目の下が膨らみすぎる原因
PRP療法で目の下が膨らみすぎる原因は、PRPの入れすぎです。PRPを入れすぎると注入部位が膨らみ、クマを逆に目立たせてしまう原因にもなります。
肌の再生する力が優れているため、熟練した医師が注入する量をしっかりと見極めなければいけません。
PRPには2種類あり、自身の血小板のみのものとそれに成長因子を加えたものがあります。成長因子を加えたものは、膨らみすぎてしまう可能性が高く学会でも議論がされているようです。
とくに膨らみすぎやしこりが出やすいのは、PRPに含まれる成長因子の働きが出はじめた頃で、術後およそ1週間から2週間経った頃です。組織の再生力が予想を上回ってしまうと、施術部位が過剰に膨らんでしまうと考えられています。
対処法
PRP療法で目の下が膨らみすぎてしまった場合、早めに対処することが重要です。そのため、症状に気づいた時点で施術を行ったクリニックへ連絡する必要があります。
クリニックで行ってくれる対処法としては、ケナコルト注射というステロイド注射などによる症状の修正です。しかし、ケナコルト注射はリスクもあるため注入が難しく、しかもなかなか効果がみられない、再度膨らんできたなどのケースもあります。
PRP療法は1度施術を受けると効果が長期間続き、コスパも良い魅力的な施術です。しかし、美容医療を含むすべての治療には、リスクが存在するということを理解したうえで施術を受けるようにしましょう。
とくに成長因子を加えたPRP療法を受ける場合には、本当に信頼のおけるクリニックで施術を受けることをおすすめします。
まとめ
目の下のクマの種類と一般的な治療法、PRP療法で目の下のクマが改善するメカニズムとメリット、PRP療法で目の下が膨らみすぎる原因と対処法をご紹介しました。
PRP療法は、ナチュラルに目の下のクマを改善してくれる嬉しい治療です。クマの種類や症状の重さによっては他の施術と組み合わせる必要もありますが、効果は長期間継続するため、クマが気になっている方にはおすすめです。
PRPは患者さん自身の血液で作られるので、アレルギーや副作用の心配がないのも嬉しいポイントではないでしょうか。
ただし、注入時のPRP量や注入箇所、などを適切に見極めてくれる医師でないと難しい施術でもありますので、事前にそのクリニックがどのくらいPRPの実績をもっているかなど調べておくようにしましょう。