糸リフトの施術後に顔が大きくなった?気になる原因や注意点
糸リフトはたるみや輪郭の改善、肌のハリ・ツヤに効果が期待できる美容施術です。ダウンタイムが短い、施術が手軽などのメリットもあり、人気を集めています。
その一方、「施術後に顔が大きくなったような気がする」「頬骨が目立つようになった」「違和感がある」などの声もあります。
多くの場合は深刻な事態にならず、時間とともに改善へ向かいますが、そのように感じることがあれば不安になる人もいるでしょう。
この記事では、「糸リフト後に顔が大きくなった」「頬骨や違和感が気になる」と感じる原因や対処法について詳しく解説します。
目次
糸リフト後に顔が大きくなったと感じる原因は?
糸リフトの施術後、顔が大きくなったと感じる人がいます。糸リフトには顔が大きくなる効果はありませんが、顔の大きさに違和感を覚える原因は3つです。
腫れ・むくみが一時的に出ている
糸リフトの施術後には一時的な腫れ・むくみが出ることがあります。
施術後すぐにメイクができるほどダメージが少ないことが知られている糸リフトですが、まったくダメージを受けないとは言い切れません。
顔への糸の挿入はどうしても小さな傷ができてしまいます。人間の身体はこのような傷を治すためにエネルギーを必要としますが、その反応として腫れやむくみが起こるのです。
「顔が大きくなった」と感じた場合、このような反応が原因の1つだと考えて差し支えないでしょう。
腫れやむくみは一時的なものであり、身体が落ち着けば自然に治まります。しばらく様子を見て、それでも改善しないようならクリニックへの相談をおすすめします。
リフト効果で見え方が変わった
糸リフトは挿入した糸で皮膚を引っ張ることにより、顔を持ち上げ、たるみなどを引き上げて位置を変える施術です。
フェイスラインが引き上げられれば、今までとは違う場所に脂肪が移動し、結果として「見え方が違う、ここはもっと小さかった」と感じる可能性があります。
見え方の違和感は本人の記憶や思い込みも関係しているため、「顔が大きいと感じる=施術がうまくいかなかった」とすぐに判断するのはあまりおすすめできません。
どうしても気になる場合にはクリニックで相談し、見え方の違和感や不安などへの対処を求めましょう。
また、改めて施術について説明してもらうのもよいでしょう。わかるまでじっくりと話を聞き、安心感を得ることも、美容医療にとって大切な一面です。
顔の重心に変化があった
前述の「見え方が変わった」と共通する部分がありますが、糸リフトで脂肪が移動し、顔の重心が変わった可能性があります。
たとえば、口元や輪郭のたるみ対策として糸リフトを受けた人がいるとしましょう。糸リフトでたるみが引き上げられ、目元から頬にかけて脂肪が移動します。
結果として、たるみの改善とともに痩せていた頬がふっくらと美しくなるのですが、施術前よりもボリュームのある部分が口元から頬に移動するため、顔の重心が移動するのです。
人の顔に限らず、重心が変われば印象が変わります。ボリュームアップした部分に視覚が慣れないうちは「顔が大きくなった」と感じることもあるでしょう。
糸リフト後に違和感?頬骨が気になることも
糸リフトの施術後、顔の大きさだけではなく、「頬骨が気になる」「頬骨が目立つようになった」と感じる人もいます。
実際に糸リフトで骨が大きくなることはありませんが、頬骨の見え方に違和感を持つ人がいることも確かです。その原因として次の2つが考えられます。
腫れによる可能性
糸リフトの施術後に軽い腫れが出ることがありますが、その腫れが頬骨を目立たせる原因です。
腫れが生じると、一時的に顔全体や顔の一部がふっくらと見えるケースがあるため、それが頬骨が目立つようになった印象につながるのです。
特に、糸を入れる箇所が頬骨に沿っている場合はその傾向があります。実際に頬骨が大きくなっているわけではありません。
一時的にふっくらすると言っても、ムーンフェイスのように大きくなっているわけではないことも覚えておきましょう。あくまで小さな変化です。
とはいえ、小さな変化でも顔の印象が変わることは確かです。人の顔はそれほど繊細であるとも言えるでしょう。
施術後の腫れは時間の経過とともに改善します。「頬骨が目立つようになった」と感じても焦らず、しばらく様子を見てください。
糸リフトの引き締め効果の可能性
糸リフトにはさまざまな効果があり、その中には引き締め効果も含まれています。
引き締め効果は一般的に肌のハリを増し、フェイスラインを引き締めることにより、若々しさを強調します。しかし、人によっては頬の部分にへこみが生じることも。
へこみが生じると頬がこけたように見えてしまい、その結果、頬骨が強調されたような印象が生まれます。
幸いにも多くの場合は時間の経過とともに改善しますが、あまりにも違和感が気になるようであれば、やはりクリニックで再度相談してみるとよいでしょう。
また、すべての疑問や不安に共通することですが、施術前に細かいことでもしっかりわかるまで説明を受け、自分の希望や理想の結果を伝えるようにするべきです。
その上で施術結果に違和感や不安感を持つのであれば、積極的にあらためて相談するとよいでしょう。
ダウンタイムの可能性と対処法
糸リフトはダウンタイムが短いことが特徴のひとつですが、まったくないというわけではありません。
人によってはダウンタイム中の症状を「顔が大きくなった」「頬骨が目立つようになった」と感じている可能性が否定できません。
ダウンタイム中によく見られる症状を把握し、症状ごとに適切な対処をしましょう。
なお、糸リフトでの失敗例についてはこちらの記事もご覧ください。
→糸リフトの失敗例とは?後悔しないための注意点や失敗したときの対処法を解説
痛み・腫れ
程度には個人差がありますが、糸リフトのダウンタイム中には一般的に痛みや腫れの症状が顕著に現れることがあります。
糸リフトは皮膚を切らずに行われる施術ですが、針と糸を使用して皮下組織をリフトアップする仕組みです。このため、皮膚には一定の負担がかかり、その反動で一時的に痛みや腫れ、膨らみが生じやすくなります。
前述の通り、施術後に顔が大きく見える場合、腫れが関わる場合が少なくありません。一時的に現れることが多い症状ですが、長期間続く場合はクリニックへの相談が必要です。
専門家であるクリニック医師の指導のもと、適切なアフターケアを受け、対処法を知ることにより、順調な改善が期待できます。
肌のくぼみ、凹凸
糸リフトの施術後、肌の凸凹やくぼみが気になることがあります。これは施術後間もない段階で糸リフトが十分に顔になじんでいないためだと考えられます。
糸を使った皮下組織の持ち上げは、時間をかけて徐々になじんでいく過程があり、一般的に1~2週間ほどかかる傾向です。
施術直後の初期段階では糸が組織にしっかりと統合されていないため、肌に凹凸が生じやすくなります。
これは一時的な現象であり、時間の経過とともに糸がなじみ、改善されていきます。違和感があってもしばらく様子を見ておきましょう。
ただし、あまりにも違和感が強く、症状が気になる場合は必ずクリニックで相談してください。
内出血
糸リフトの施術後には、まれに内出血の症状が見られるケースがあります。
内出血の原因は血管の破れによるものです。針を使用して皮下組織に糸を挿入する際、軽い皮下損傷が起こることは避けられません。
この内出血は通常、ほかの症状と同様に一時的なもので、時間の経過とともに改善していきます。
例外として、内出血の色が長期間消えない場合は注意が必要です。1~2週間しても改善が見られなければクリニックへ相談してください。
ひきつった感覚
施術後、ひきつった感覚が生じることがあります。具体的には、施術した部位が引っ張られるような感覚や状態で、ほとんどの場合はまだ糸リフトの感覚に慣れていないために起こります。
人によっては口周りの動きが悪くなったと感じ、不快感を覚えるかもしれません。しかし、通常は時間の経過とともに改善していきます。
時間が経過しても改善が見られない、慣れないといった状況であればクリニックに相談しましょう。
ダウンタイム中や経過観察中に気をつけるべきこと
ダウンタイム中、または「顔が大きくなった」など気になる様子を数日観察する時、適切な生活をするほど改善が進みます。期間中にしないほうがよいことを考えながら生活しましょう。
長風呂やサウナは控えて
長風呂やサウナでやや過剰な血行促進をおこなうと、腫れ・痛み・内出血などの症状改善が遅れることがあります。
「顔が大きくなった」と感じるのは腫れ・痛み・内出血などが原因のひとつであるため、長風呂やサウナは避け、適度な血行促進におさえる工夫をしましょう。
激しい運動はNG、お酒は控えめに
激しい運動やアルコールの摂取も血行を促進します。趣味や嗜好で運動やお酒をたしなむ人も、ダウンタイム中は控えると安心です。
口周りの筋肉を動かしすぎない
大声で叫んだり笑ったりなど、大きく口を開ける動作はできるだけ避けてください。
ダウンタイム中に口周りの筋肉を動かしすぎると、糸リフトの定着に影響が出る可能性があります。
まとめ
糸リフト後に顔が大きくなったと感じても、多くの場合は時間の経過で解決します。ただし、どうしても気になるようであれば、クリニックへ再度相談すると安心できるのではないでしょうか。
施術後に見られる症状を把握し、対処法を取り入れて、糸リフトの効果を安心して楽しみましょう。