糸リフトの施術後に気をつけることは?ダウンタイム中の注意事項を解説!
糸リフトとは、特殊な糸を皮膚に入れて顔のたるみなどを引き上げる美容施術です。
糸リフトを行うと、たるみやほうれい線の改善によるアンチエイジング効果や、フェイスラインがすっきりすることによる小顔効果が期待できます。
切らない美容施術のためダウンタイムが少ないことが特徴として挙げられますが、皮膚に糸を入れる以上、腫れや赤み、内出血といった副反応が発生するリスクはゼロではありません。
この記事では、そんな副反応のリスクを抑えるために、施術後に気をつけることを解説します。
糸リフトの施術を検討している方や、ダウンタイムの症状を抑えたいと思っている方はぜひ、本記事を参考にしてください。
目次
糸リフトとは
糸リフトとは、皮膚に特殊な糸を挿入して内側から引き上げることで、リフトアップ効果が期待できる美容施術です。
糸リフトを行うと、以下のような効果が得られます。
- たるみやほうれい線の改善
- 小顔効果
- ハリツヤの向上
皮膚を引き上げることによるリフトアップ効果に加え、フェイスラインがシャープになることで小顔効果も期待できます。
また、挿入した糸に皮膚の細胞が反応することによってコラーゲンの生成が促され、肌の弾力やツヤをアップさせる効果も期待できるでしょう。
糸リフトに使用される糸には、体内に吸収される「溶ける糸」と、吸収されず体内に残り続ける「溶けない糸」があり、それぞれ次のような特徴があります。
- 溶ける糸…体内に吸収されるため拒絶反応が起こりにくく、感染症のリスクも少ない
- 溶けない糸…リフトアップ効果は高いものの、体内に吸収されない素材のため拒絶反応が起こる可能性がある
糸を選ぶ際は、これらのメリットとデメリットを理解した上で、希望に合うものを選んでください。
こちらの記事では、糸リフトを始めとしたリフトアップに効果的な美容施術について解説しています。
→ほうれい線のリフトアップに効果的な施術とは?切開法やヒアルロン酸注射の留意点
糸リフト後に気をつけることは?7つの注意点
糸リフト後の副作用をなるべく抑えるためには、ダウンタイム中の過ごし方に気をつける必要があります。
糸リフトの施術を受けた後は、以下のことに注意して過ごしてください。
- 施術部分を必要以上に触らない
- 食事の内容に気を付ける
- 激しい運動は避ける
- 寝るときの体勢に気をつける
- 飲酒は控える
- レーザー治療や歯の治療は控える
- 長時間の入浴やサウナは控える
それぞれの注意点について、詳しく確認していきましょう。
施術部分を必要以上に触らない
糸リフト後は、施術部分をなるべく触らないようにしましょう。
糸リフトは切らない美容施術のため、施術後すぐにメイクできるのが特徴です。
メイク自体にそこまで問題はありませんが、メイク時やクレンジング時には肌を強くこすったり、押さえたりしないようにしましょう。
糸リフトをしてから3日程度は痛みを感じやすいため、触ると痛い場合はメイクも控えるのがおすすめです。
また、糸リフト後は顔のマッサージも控えてください。
糸リフトが肌に馴染んでいないときに施術部分を必要以上に触ると糸がずれたり、場合によっては取れる可能性もあります。
そのため、糸が肌に馴染むまでの1ヶ月程度は、顔のマッサージを控えるのが良いでしょう。個人差もあるため、マッサージを受ける前に医師に相談しておくのがおすすめです。
食事の内容に気をつける
「糸リフト後はご飯を食べれないの?」と思う方もいるかもしれませんが、糸リフトは皮膚にメスを入れるような施術と違ってダウンタイムが少ないため、ご飯は食べられます。
ただし、食事の内容には気をつけなければなりません。
糸リフトの施術後は、ハンバーガーなど大きく口を開ける必要がある食事は控え、おかゆやゼリーなど柔らかくて口を開かないで少量ずつ食べられるものを選びましょう。
激しい運動は避ける
糸リフト後は、大量に汗をかくような激しい運動も避けましょう。
汗をかいて血行が促進されると、腫れや内出血といった副反応を引き起こしやすくなります。
普段からジムやランニング等で運動している方は、糸リフトの施術後1~2週間程度は運動を控えるのがおすすめです。
基本的にダウンタイムの期間は安静に過ごす必要がありますが、運動を行いたい場合は事前に医師に相談するようにしてください。
寝るときの体勢に気をつける
糸リフト後は、寝るときの体勢にも気をつける必要があります。
顔が圧迫されると糸がずれたり、痛みを感じたりする可能性があるため、うつ伏せや横向きで寝るのは避け、術後1~2週間程度はなるべく仰向けで寝るようにしてください。
普段からうつ伏せや横向きで寝ている方は、寝る前だけでも仰向けで寝るように意識しましょう。
飲酒は控える
糸リフト後は、飲酒を控えるのも重要です。
飲酒は激しい運動と同様に血行が良くなるため、ダウンタイム中の腫れや赤みの症状が出やすくなります。
腫れや赤みなどの副反応が出ていなくても、施術後1~2週間程度は飲酒を控えるのがおすすめです。
また、ダウンタイム中に飲酒をしてしまい腫れや赤みが出た場合は、保冷剤を当てて顔を冷やすようにしてください。
レーザー治療や歯の治療は控える
糸リフトの後は、レーザー治療や歯の治療も控えるようにしましょう。
糸リフトの直後にレーザー治療を受けると、糸リフトの効果が弱まったり、挿入した糸が変形したりするリスクがあります。
そのため、糸リフトの施術から2ヶ月程度はレーザー治療を控えましょう。
また、糸リフト後は引っ張られる感覚に慣れず、口が開きづらくなります。
その状態で歯の治療を行うと、無理に口を開けることで糸がずれやすくなるため、歯の治療は糸が肌に馴染むまでやめておきましょう。
長時間の入浴やサウナは控える
糸リフトは、施術後でも当日から髪の毛を洗えます。
ただし、血行を促進して腫れや赤みの症状が出やすくなったり、長引きやすくなったりする恐れがあるため、長く湯船に浸かるなど身体を温める行為は控えてください。
特に、施術当日のお風呂はシャワーのみにしておくのが良いでしょう。
また、サウナも血行を促進する作用があるため、術後1~2週間程度は控えるのをおすすめします。
糸リフト施術後・ダウンタイム中のよくある質問
ここでは、糸リフト施術後・ダウンタイム中のよくある質問を紹介します。
Q:糸リフトはいつ馴染む?
糸リフトが肌に馴染むまでには、基本的に数週間~1ヶ月程度かかるとされています。
糸が馴染んでいない状態で顔を強くこすったり、圧迫したりすると糸がずれる可能性があるため、施術後はなるべく安静にし、施術部分を触らないように心がけてください。
また、初めて糸リフトを行う場合、皮膚が引っ張られる感覚に慣れず違和感がある方もいるかもしれません。
違和感は糸が肌に馴染むのと共に徐々に無くなっていきますが、あまりにも違和感が続くようであれば医師に相談しましょう。
Q:糸リフトの痛みはいつまで続く?
痛みの感じ方には個人差がありますが、痛みが完全になくなるまでには1~3週間程度かかるとされています。
また、施術中は局部麻酔をするため痛みを感じませんが、糸リフトを行ってから3日程度は強い痛みを感じることがあるかもしれません。
その場合は痛み止めで症状が改善できるため、処方された薬を飲んで対処しましょう。
痛みが強い場合や気になる症状がある場合は我慢せず、早めに施術を受けた病院に相談することが大切です。
Q:糸リフトが切れたらどうすればいい?
糸リフトの施術後、口を大きく開けたり表情を大きく動かしたりすると、まれに「ブチッ」「ブチブチ」といった音が聞こえることがあります。
初めて経験する方は「糸が切れたのではないか」と不安になるかもしれませんが、糸リフトが簡単に切れることはありません。
切れるような音がするのは、口周りを大きく動かすことによって糸が皮膚と擦れるのが主な原因です。
そのため、切れたような音がしたからといって、糸が切れたと心配する必要はありません。
ただし、何度も「ブチッ」と音がする場合や、痛みを伴う場合には注意が必要です。
その場合は糸が切れている可能性もゼロではないため、なるべく早く医師に相談するようにしてください。
まとめ
本記事では、糸リフトの施術後に気をつけることについて解説しました。
ダウンタイムの症状を抑えるためにも、糸リフト後は以下に気をつけて過ごしましょう。
- 施術部分を必要以上に触らない
- 食事の内容に気を付ける
- 激しい運動は避ける
- 寝るときの体勢に気をつける
- 飲酒は控える
- レーザー治療や歯の治療は控える
- 長時間の入浴やサウナは控える
糸リフトはダウンタイムが少ないとはいえ、人によっては気をつけて過ごしていても副反応が出る可能性があります。
赤みや内出血、痛みなどの症状があまりにひどい場合は、なるべく早く医師に相談しましょう。