ほうれい線のリフトアップに効果的な施術とは?切開法やヒアルロン酸注射の留意点
加齢とともにほうれい線が目立ってきたことで、「年齢よりも老けて見えてしまうのでは」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
ほうれい線ができる原因は、肌の乾燥や皮下脂肪の増加、表情筋の衰えなどが挙げられます。これらの原因に対して、ヒアルロン酸注射や切開法による手術、糸リフトなどでほうれい線の改善を目的とした治療が行われています。
この記事では、ほうれい線のリフトアップに対する切開法やヒアルロン酸注射の特徴、注意点などを解説します。
目次
ほうれい線ができる原因とは
ほうれい線ができる第一の原因は、肌の乾燥です。表皮から水分が失われると、表情ジワという表情筋が動く際に細かなシワができるようになります。
肌の乾燥が進み、真皮層のコラーゲンやヒアルロン酸といった保水成分が減少することで、徐々にシワが深くなり、ほうれい線が目立つようになっていきます。
加えて、40代以降の女性はホルモンの影響で全身の筋肉量が減少する傾向にあります。筋肉量の減少は表情筋も同様のことがいえるため、皮膚組織を支える筋肉が少なくなり、頬が垂れ下がって深刻なほうれい線の原因となります。
こうしたほうれい線をリフトアップするには、ヒアルロン酸注射や皮膚の切開手術が一般的です。
ヒアルロン酸注射によるほうれい線のリフトアップ
ほうれい線のリフトアップ治療の中でも、手軽に利用しやすいのがヒアルロン酸注射です。
シワが深くなると、その部分だけ皮膚が凹んで段差ができてしまいます。そこに対してヒアルロン酸を注入することで、凹んだ組織を下から持ち上げ、肌を平らな状態に近づけることが可能です。
ほうれい線の状態にもよりますが、数回の注射でほうれい線の筋を目立たなくすることができ、ダウンタイムも短いことが魅力的な治療法です。
ヒアルロン酸注射の留意点
シワやたるみの治療に使われるヒアルロン酸製剤は、徐々に皮膚組織の中に吸収されていく性質を持っています。
そのため、早くて2〜3ヶ月、長い場合でも1〜2年で注射の効果が無くなってしまうのが一般的です。
注入するヒアルロン酸製剤の種類や特性にもよって、効果の持続時間は異なります。しかし、永続的な効果を期待できないことは共通しています。
したがって、ヒアルロン酸注射でほうれい線が目立つのを解消するには、定期的な注射を繰り返すことが必要です。
ヒアルロン酸注射の効果や持続期間については、以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
→ヒアルロン酸注射の効果期間はどのくらい?長持ちさせる方法も紹介
→ヒアルロン酸注射の効果とは?施術を受ける前に知っておきたい注意点も紹介
→ヒアルロン酸の4つの効果と注入できる部位を紹介
ヒアルロン酸注射で改善できない症例
ヒアルロン酸注射では、対処しきれないほうれい線の症状もあるため注意が必要です。
例えば、皮下脂肪の減少や表情筋の減少によってできたほうれい線に対しては、ヒアルロン酸注射で大きな効果に期待できないケースがあります。
深すぎるほうれい線の改善には、脂肪注入または切開法によるリフトアップ手術の方がほうれい線が適していると考えられます。
どのような治療方針が適しているのかは、事前に医師へ相談して判断してもらいましょう。
切開法によるほうれい線のリフトアップ
切開法とは、皮膚がたるんでしまった箇所を切開し、余分な脂肪や皮膚組織を切除して縫い合わせ、全体的に顔の皮膚を持ち上げるリフトアップ手術のことです。
あるいは、筋肉や皮下脂肪の減少によるほうれい線で、ヒアルロン酸注射では改善しきれない症例への対処法として施術される場合もあります。
年齢による皮膚のたるみの解消に効果的であり、深刻なほうれい線の治療にも適しています。
手術の流れとして、まずは事前診断でほうれい線をどのようなデザインに修正したいのかを医師と確認します。その上で、切開が必要な箇所に局部麻酔を注射し、ほうれい線の原因となっている脂肪や皮下組織を除去する治療を計画します。
脂肪や皮下組織の他にも伸びてしまった皮膚を適宜切除し、最後に切開した箇所を縫合して手術完了です。
切開法の留意点
ヒアルロン酸注射に比べて、リフトアップ効果の持続時間が長い傾向にあることが切開法のメリットです。
ただし、ヒアルロン酸注射よりもダウンタイムが長いことと、わずかながら皮膚を切開したことによる傷跡が残るリスクがあります。
筋肉の減少や皮膚のたるみは加齢とともに進行し続けるため、時間の経過によって再びほうれい線が目立つリスクがあるため、十分に理解が必要です。
糸リフトによるほうれい線のリフトアップ
切開法よりも肌を傷つけないリフトアップ手術に、糸リフトがあります。
糸リフトは、注射器などを使って特殊な糸を皮膚組織の中に挿入し、たるみを引き上げる美容治療です。
使用される糸は、生体吸収性ポリマーという人体に自然に吸収されていく物質が原料になっています。そのため、糸を入れることによる皮膚への影響はほとんどありません。また、アレルギー反応が起こるリスクが抑えられているのが特徴的です。
糸リフトの糸にはコグと呼ばれるギザギザした返しがついており、これが皮下組織に引っかかることでたるんだ部分の引き上げを可能にします。
切開法がこめかみ周辺を大きく切り開くのに対し、糸リフトは極小の穴を皮膚に開けて糸を挿入する治療法です。施術後の傷跡が目立ちにくく、高いリフト効果に期待できることがメリットです。
糸リフトの留意点
糸リフトは、皮膚がたるんだ状態で施術するため、たるみがひどい場合のほうれい線の改善には適していません。
たるみがひどい場合、糸が皮膚を引き上げる力だけでは十分顔を引き締められないからです。また、糸リフトに用いる生体吸収性ポリマーが皮膚組織に吸収されていくにつれて、リフトアップ効果も少しずつ失われていきます。
ヒアルロン酸・切開法・糸リフトのすべてに共通するのは、ほうれい線を目立たなくさせることはできても、根本的な治療や永続的な効果を得られる治療法ではないということです。
そのため、ほうれい線が深くなりすぎないうちに適切なケアを行うことが大切です。
ほうれい線を目立たなくするためにできるスキンケア
リフトアップ手術が必要になる前に、家庭でもできるほうれい線予防のスキンケアがあります。
重要なことは、肌の水分補給と保湿成分を含んだスキンケアグッズの使用です。水分は表皮から吸収されることがないため、経口で接種することを心がけましょう。
保湿成分であるコラーゲンやヒアルロン酸は、加齢や紫外線を浴びることで失われていくため、化粧水や美容液で補うことが重要です。
ただし、コラーゲンはそのままでは分子が大きく、肌に上手く浸透させることができません。そのため、分子を細かくした加水分解コラーゲンの使用が望まれます。
ヒト幹細胞由来成分使用美容液 「Stemcell Booster」
「Stemcell Booster」は、ダリア銀座利金クリニックが独自に開発したエイジングケアにもダウンタイムのケアにも使える美容液です。
ヒト幹細胞順化培養液という、細胞の若返りを促進する溶液から美容に効果的な成分を抽出して配合した処方となっています。
古くなった皮膚細胞を新しい細胞に置き換える力が強いため、肌のバリア機能回復やハリ、ツヤ改善を目的に使用していただけます。
ほうれい線ができる大きな原因は肌の乾燥です。深刻な状態になる前に、真皮層に十分な水分を補給し、コラーゲンやエラスチンの組成を正常化することが大切です。
「最近笑ったときにほうれい線ができるような気がする」「毎日のスキンケアでほうれい線の予防がしたい」という方は、ぜひ「Stemcell Booster」をご利用ください。
まとめ
この記事では、ほうれい線に対するリフトアップ治療について解説しました。
ほうれい線ができてしまう原因は、肌の乾燥や加齢による表情筋の減少などにあります。
まだほうれい線が浅いうちに対処するのであれば、ヒアルロン酸注射で改善につなげることが可能です。頬にくっきりと刻まれたほうれい線に関しては、切開法によるリフトアップや、皮膚を引き上げてたるみを解消する糸シフトが治療の選択肢となります。
ヒアルロン酸注射・切開法・糸リフトは、ほうれい線の永続的な治療には該当しないため、長期的な効果を望む場合には継続的な治療を受ける必要があります。
筋肉は加齢とともに徐々に減っていくものであり、顔のたるみは進行し続けます。そのため、ほうれい線ができ始めた時点で予防のためのスキンケアを行うことが重要になります。
肌の乾燥を防ぎ、紫外線の影響を軽減することに並行して、美容治療を実践していけば、ほうれい線の重症化を防ぐことにもつながるでしょう。