おでこのシワにはボトックスが効果的?効果や失敗しないためのポイントも解説
年を重ねるごとに目立ちやすくなるおでこのシワは、気になり出した頃にはもうすでに濃く、溝が深いシワであることも多いため、スキンケアをしてもなかなか改善しないと感じる方も少なくありません。
ボトックスは、おでこのシワを改善する治療の1つとして効果があるとされていますが、おでこのボトックスはどのような治療方法でシワ改善効果を得られるのでしょうか。
今回は、おでこのボトックスの治療方法や効果、失敗しないためのポイントなどを中心に、おでこにできる表情ジワの原因なども詳しく解説します。
目次
おでこにできる表情ジワの原因
表情ジワとは、笑ったり怒ったりと顔の表情を変化させるときに使う表情筋を動かすことでできるシワのことを指し、動的なシワとも呼ばれています。
表情筋は表情を変化させるたびに筋肉が収縮されますが、顔の表面にある皮膚は伸び縮みしないため、その影響で年齢を重ねると皮膚にたるみやよれが生じ、表情ジワができる原因に繋がります。
おでこに表情ジワができる原因はいくつかあるとされていますが、代表的な例は下記の3つです。
表情の癖
おでこに表情ジワができる原因として最も多いといわれているのが、表情の癖です。
額の内側には前頭筋と呼ばれるおでこを動かす筋肉があり、この前頭筋には眉毛を上げたり生え際を下げたりする機能があります。
そのため、目を開けるときにおでこまで動いたり、眉毛を動かしたりする癖がある方は表情ジワが付きやすく、気にせずに過ごしているとおでこの横ジワが目立ちやすくなる可能性があります。
特に額は、顔の中でも皮下組織や表皮、真皮が薄いため、内側にある筋肉の動きが皮膚の表面にまで伝わりやすく、シワが残りやすいとされています。
また、肌のハリに関わるエラスチンやコラーゲンは20代でピークとなり、30代になると減少、40代では激減するといわれているため、表情の癖が30代〜40代以降も治らずに続いていると、より深いシワがおでこに残リやすくなります。
おでこのシワを残さないためには、ご自身の表情の癖を見抜いて少しでも早いうちから改善させることが重要になります。
紫外線や乾燥
紫外線や乾燥は、肌にハリや潤いをもたらすエラスチンやコラーゲンの量を減少させるため、肌に大きなダメージを与えます。
おでこは紫外線を浴びやすく、正しくケアをしなければ紫外線によって乾燥も引き起こされてしまいシワができる原因に繋がるだけではなく、コラーゲンなどが減少することで肌にハリがなくなりシワが残りやすくなります。
おでこに表情ジワを残さないためには、紫外線対策や日々のスキンケアが大切なポイントです。
眼精疲労
近年、スマートフォンやタブレットを長時間使用する人が増えたことで、眼精疲労が生じる人も増えている傾向にありますが、実は、眼精疲労もおでこに表情ジワができる原因の1つとして挙げられます。
スマートフォンなどから発せられるブルーライトの影響で眼精疲労が起き、目の周りにある眼輪筋や前頭筋といった筋肉も疲労し、無意識にピントを合わせようとしてこれらの筋肉に力を入れます。
目の周りの筋肉に力を入れるとおでこや眉間に表情ジワが生じ、シワが蓄積することでより深い表情ジワがおでこに残ってしまいます。
眼精疲労を起こさないためにも、スマートフォンなどの長時間使用を控えたりブルーライトをカットするメガネを使用したり、表情ジワ対策をしながら使うことも心がけましょう。
おでこのボトックスとは
ボトックスとは、ボツリヌス菌が産生するタンパク質である「A型ボツリヌス毒素」を成分とした製剤で、ボトックス注射はシワが気になる部分にボトックスを注入する施術のことを指します。
おでこのボトックスはおでこにボトックスを注入することで、額の内側にある筋肉の働きを抑制し、シワを目立ちにくくします。
おでこのボトックスは、ボトックスを注入するだけなので30分ほどの施術時間で、なおかつ、施術直後からメイク可能OKであるクリニックも多くダウンタイムもほぼないため、美容系の治療の中でも比較的受けやすいといわれています。
おでこのボトックスの効果
おでこのボトックスは、注入後すぐに効果が現れるわけではなく、一般的に注入後2週間程度でシワに変化が見えはじめます。
効果の持続期間は、効果が見え始めてから約半年なので、1回の治療だけで効果がずっと続くわけではありません。
おでこのシワを継続的に目立ちにくくしたい場合は、一定期間を空けて治療を続ける必要があります。
おでこのボトックスは、1回3万円ほどで治療が受けられますが、継続して治療を行う場合は、定期的に料金が発生するため、ご自身の予算と相談しながら治療を受けましょう。
おでこのボトックスが向いている人の特徴
おでこのボトックスは、下記のような方にオススメの治療です。
- おでこを動かす癖がある
- 目を見開くことが多い(コンタクトをつける時など)
- 眼瞼下垂ではない
前項でも解説しましたが、おでこにできるシワは表情の癖によってつくことが多いため、おでこを動かす癖があったり、コンタクトを入れる際などに目を見開く癖があったりする方は、おでこの内側にある筋肉が発達している可能性が高く、ボトックス治療が効果的です。
また、おでこのボトックスを検討している場合、ご自身が眼瞼下垂でないか確認する必要があります。
眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、主にまぶたの筋肉が機能しづらくなることで、まぶたが下に垂れ下がる状態のことを指します。
万が一、眼瞼下垂と気づかずにおでこのボトックスを行ってしまうと、今までまぶたではなく無意識におでこの筋肉を使って目を開けていたため、治療後に目が開きづらくなってしまう可能性があります。
そのため、おでこのボトックスを希望している方は、眼瞼下垂か治療前に必ず診察を受けることが重要です。
おでこのボトックスのリスク
おでこのボトックスは、美容治療の中でも比較的気軽にできるといわれていますが、ボトックス注入後に起こる可能性がある副作用はあるのでしょうか。
ここからは、おでこのボトックスで起こりうるリスクについて解説します。
目が開けづらくなる
可能性としては少ないといわれていますが、おでこのボトックスを受けると目が開けづらくなるリスクが考えられます。
その原因の1つとして、前項でも解説しましたが、眼瞼下垂が挙げられます。
眼瞼下垂でボトックスをおでこに注入してしまうと、まぶたを開けるときに無意識に使っていたおでこの筋肉の働きが抑制されてしまい、目が開きづらいと感じてしまいます。
治療前に症状がでていたり、目に見えて眼瞼下垂と診断ができたりしていれば問題ないのですが、眼瞼下垂と気づきにくい「隠れ眼瞼下垂」であった場合に注意が必要です。
また、額からまぶたにかけて皮膚にたるみが生じている方も、おでこのボトックスを受けたあとに目が開けづらくなる可能性があります。
理由は眼瞼下垂と似ていますが、おでこの筋肉の力によって引き上げられていたたるみが、ボトックスを注入することで筋肉の働きが抑えられていたたるみがまぶたの方へ下がってしまい、目にたるみ重さがかかり開けづらくなります。
眼瞼下垂やたるみがある場合は、無意識のうちに過剰におでこの筋肉を使っているため、ボトックスを注入する前に、まず、眼瞼下垂やたるみ改善の治療を行うとおでこに力を入れなくても良くなるため、ボトックスを注入しなくてもシワ改善につながる可能性があります。
頭痛
ボトックスをおでこに注入すると、圧迫感や筋肉の働きが変化する影響で頭痛が起こる
可能性があります。
しかし、ボトックス注入による頭痛は一時的なもので、ボトックスが吸収されることによって症状が徐々に治まります。
頭痛はあまり発症しない副作用ですが、万が一、発症した場合でも数日〜1ヶ月程度で治るので問題ありませんが、頭痛が酷い場合は医師に相談しましょう。
シワが改善しない
おでこのボトックスのリスクとして、ボトックスを注入して2週間程度経っても変化が見られない場合や、数ヶ月経過しても思うような改善効果を得られない可能性があることも挙げられます。
シワが改善しない原因は、ボトックスの注入量や注入箇所が適切でなかったことが考えられます。
ボトックスは半年程度で効果が薄れてしまうため、再度注入を希望する場合は医師に希望するような改善効果が見られなかったことも報告し、次の注入量などを前回より増やすなど、変更して効果を確認してみましょう。
おでこのボトックスで失敗しないためのポイント
おでこのボトックスで起こりうるリスクについて解説しましたが、リスクを回避したり失敗したりしないためには、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
おでこのボトックスで失敗しないためのポイントを、詳しく解説しましょう。
注入量や注入部位に気をつける
おでこのボトックスは、注入量や注入部位によって仕上がりが左右するため、治療後のイメージなどを医師としっかりと相談してから決める必要があります。
ボトックスを過剰に注入したり注入箇所を誤るとおでこが動きづらくなり、目が開きにくかったり、表情がうまく作れなかったりする可能性があります。
おでこのボトックスは注入するだけの施術だからと簡単に考えてしまう方もいますが、実は、医師の経験や知識がとても重要になる治療の1つです。
おでこのボトックスを打つときは、ご自身の希望を伝えたうえで必ず医師の診察結果や判断を受け入れて治療を行いましょう。
おでこのボトックス治療で注意したいことについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
→額のボトックスで目が小さくなるのは失敗?原因や対策法を解説
ボトックス注入後に額を擦らない
おでこにボトックスを注入したあとは、おでこを強く擦らないように注意し、刺激を与えないように過ごすのが重要です。
ボトックスを注入した箇所を強く擦ってしまうと、ボトックスが広がってしまい目の周りまで効果を発揮してしまう可能性があるため、眼瞼下垂や眉毛下垂、目が小さく見えるなどといった症状を引き起こす原因に繋がります。
おでこのボトックスを受けたあとにメイクをするときや顔を洗うときなどは、普段以上に刺激を与えないように注意しましょう。
まとめ
今回はおでこのボトックスについて解説しましたが、いかがでしたか?
おでこのシワは表情の癖などが原因で付きやすく、加齢などにより肌の潤いやハリが減少することで、より濃く溝の深いシワに変化し目立ちやすくなります。
ご自身の癖を見直して、日々、おでこにシワがよらないように生活することも大切ですが、万が一、気になるくらいのシワができてしまった場合は、ボトックスを注入してシワ改善治療を行うのがオススメです。
ボトックス治療は簡単そうに見えて、医師の経験や知識によって仕上がりが左右される美容治療でもあります。
ご自身の希望とするイメージを伝えたうえでシワの状態を診察してもらい、医師が判断した注入量などに従って適切な治療を受けることがリスクや失敗を避けるためにも重要です。