エラボトックスって老けるの?小顔になるメカニズムや注意点も紹介
小顔になれると人気の「エラボトックス」。エラの筋肉にボトックスを注射することで、筋肉を小さくし、エラを細くして小顔効果を得る施術です。
エラが張っていると、顔が大きく見えたり角張って見えたりすることからお悩みの方も多く、エラボトックスを受けようか迷っている方もおられるのではないでしょうか。
インターネット上では、「エラボトックスは老ける原因になる」「皮膚がたるむ」などマイナスな意見も見受けられます。そのため、顔の大きさに悩んではいるものの、なかなか踏み切れないという意見も。
この記事では、そんな方のためにエラボトックスで老けて見える原因や失敗しないための注意点をご紹介します。エラボトックスを検討されている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
エラボトックスって老けるの?
ボトックスとは、ボツリヌス毒素から抽出した成分を注射で直接皮膚内に注入する施術です。毒素というと、体に害があるのではと心配になるかもしれませんが、ボトックスはボツリヌス毒素から毒素を取り除いているので、安全に使用できます。
加齢とともに誰しも生じる表情ジワのほとんどに有効な施術で、表情筋の動きを和らげることで、シワを目立たなくしたり予防したりする効果が得られます。
ボトックスについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
エラの張りに対しても、ボトックスは高い効果を発揮します。しかし、老けるという噂もあるため、顔に注射するとなると心配になってしまうことでしょう。
そこでここでは、エラボトックスの効果や老けて見える原因、老けて見えやすい方について解説します。
エラボトックスとは
現代の日本では、顔は小さい方が綺麗だとされているため、顔の大きさやエラの張りが気になる方にはエラボトックスがとてもおすすめです。
これまでは、小顔になるためにはエラや頬の肉を削る骨格矯正の手術が必要でした。しかし、これらはダウンタイムが大きく、普及しにくいという問題点も。
その一方、エラボトックスは注射のみの非常に簡単な処置で済むうえ、効果もしっかりと感じられることから、今では美容医療がはじめての方にも人気の施術のひとつとなっています。
以下は、エラボトックスがおすすめの方です。
- エラの張りを目立たなくしたい方
- 角張った顔をシャープにしたい方
- あごのラインをスッキリ見せたい方
- あごの筋肉が張っていると感じる方
- エラの張りは直したいが切開はしたくない方
エラボトックスを受けると、2〜3週間で顔がシュッとしてバランスがよくなります。そのため、1度施術を受けた方の多くは、3〜6ヶ月ほど経過して効果が薄くなってくると、再度施術を受けるようです。
エラボトックスは咬筋に作用する
上述の通り、ボトックスはボツリヌス毒素を無毒化した薬剤を直接注入することで、筋肉の動きを和らげる施術です。
エラが張る原因の多くは、噛むときに働く咬筋(こうきん)という筋肉の発達によるものです。
エラボトックスの施術では、この咬筋にボトックスを注入することにより、咬筋の運動量を抑えてエラを細く痩せさせます。咬筋が発達している方であれば、ボトックス注射後は劇的な小顔効果が得られるため、非常に満足度が高いでしょう。
施術時間も5〜10分程度と短く、ダウンタイムもありません。
小顔以外の効果も
エラボトックスには、咬筋の動きを抑えてエラを小さくすることによる小顔効果の他にも、以下のような効果が期待できます。
- 歯ぎしりや食いしばりの改善:咬筋の働きを抑制することで噛む力が一時的に弱まり、無意識に起こる歯ぎしりや食いしばりの力が弱まる
- 肩こりの改善:噛み締めが強いことで肩こりになりやすい方は、エラボトックスで肩こりが解消することがある
歯ぎしりや食いしばりの改善にはマウスピースを使用するのが一般的ですが、口の中に異物を入れるのが苦手な方や、いちいちマウスピースを装着するのが面倒な方にとっては、エラボトックスは嬉しい施術ではないでしょうか。
また、意外かもしれませんがエラボトックスを受けることで、噛み締めによる肩こりが解消する可能性も。ボトックスは、肩に直接注射することもできますので、どちらの施術が適しているか担当の医師とよく相談してみることをおすすめします。
エラボトックスの効果やメリットデメリットについて、詳しくはこちらでご紹介しています。
→ボトックスをエラに打った時の効果やメリット・デメリットを紹介
エラボトックスで老けて見える原因
手軽に小顔になれるのが魅力のエラボトックスですが、施術を受けたことで顔がたるんで老けて見えるようになってしまったという声があるのも事実です。
これはエラボトックスに限ったことではなく、ダイエットでも脂肪吸引でも、短期間で急激に痩せることで起こる可能性があります。
エラボトックスによってこの現象が起きた場合、一度は顔がたるんだように感じてしまうかもしれませんが、その後ある程度は引き締まってくることも多いです。それでも顔のたるみが気になるという場合は、しばらく時間を置くと施術の効果が切れてきて元に戻ってくるでしょう。
基本的に、ボトックスは注入部位や量が適切であれば、顔がたるんでしまうリスクは低い施術です。注入量が多すぎたり頻繁に施術を受けたりしない限りは、たるみがひどくなることはほとんどないでしょう。
ただし、すでに複数回の施術を受けていると徐々に戻りにくくなるので、たるみが完全に元に戻らない可能性も。そのため、施術後は効果の現れ方をよく観察する必要があるのです。
エラボトックスで老けて見えやすいのはどんな方?
以下は、エラボトックスで老けて見えやすい方の例です。
- ある程度年齢を重ねた方
- もともと皮膚が薄い方
- 頬がコケている方
- 頬骨の位置が高い方
エラボトックスは、咬筋が落ちることで小顔を叶える施術ですが、もともと皮膚が薄い方や年配の方など、皮膚の弾力性が低い方はたるみが起きやすく老けて見えやすい可能性があります。普段から顔のたるみが気になる、肌触りが人よりもやわらかい場合は注意が必要です。
また、通常の場合エラボトックスは咬筋が盛り上がっている部位にのみ注射します。もともと頬骨の位置が高い方や頬がコケている方は、エラボトックスによって頬のコケが目立ちやすくなるので、疲れたような印象になってしまうこともあるでしょう。
エラボトックスで失敗しないための注意点
エラボトックスは、咬筋が発達している方ほど効果が期待できる施術です。フェイスラインを綺麗に整えたい方すべてにおすすめですが、満足のいく効果を得るためには注意しなければいけない点がいくつかあります。
ここでは、エラボトックスで失敗しないための注意点を3つご紹介します。
注入量に気をつける
ボトックスは、体積ではなく「単位」で数えるのが一般的です。ボトックスの場合、バイアルと呼ばれる小さなガラスやプラスチック製の容器に入った粉末を、施術前に生理食塩水で希釈して使用しており、製剤やクリニックによっても希釈濃度は異なります。
多くのクリニックでは、厚生労働省の承認を受けているアラガン社の「ボトックスビスタ」を使用しています。その場合、1ccあたり40単位で薄めることが推奨されており、この通りに希釈しているクリニックが多いようです。
また、注入量は施術を受ける部位やドクターによっても考え方が異なるため一概にはいえませんが、エラボトックスの場合は両側で40〜50単位ほどが目安となります。
治療効果を維持したい方やそれほど大きな効果は望まない方は20単位、咬筋が非常に発達している方や1回の施術で効果を最大限得たい方は、80単位ほど注入することも。
施術を検討しているクリニックの注入量が知りたい方は、カウンセリング時に担当の医師へ質問してみることをおすすめします。
適切な間隔をあける
エラボトックスの適正な施術間隔は、約3〜6ヶ月です。最低でも3ヶ月あけてから、効果が切れてしまう前に次の施術を受けると、効果持続期間も長くなり、注射の頻度も少なくなっていくでしょう。
適切な間隔よりも早い頻度で施術を受けてしまうと、抗体ができてせっかくの効果を感じにくくなってしまう可能性もあるため、次の施術を受けるタイミングを見極めることが大切です。
どのくらいの間隔をあけるべきかわからない方は、担当の医師へ相談しましょう。
信頼できるクリニックで施術を受ける
エラボトックスは、基本的にリスクが低く安全性の高い施術です。しかし、皮膚がたるんで老けて見えてしまうことも稀にあり、その原因の多くはボトックスを注入する部位や注入量が適切ではないことだといわれています。
実際のところ、医師の技術力によって効果に差が出てしまうこともあるため、クリニック選びは慎重に行うべきなのです。
エラボトックスを検討している場合は、医師の経験は豊富か、カウンセリングはしっかりと時間をとって丁寧に行ってくれるか、効果や安全性が確認されている薬剤を使用しているか、注入量などを確認したうえでクリニックを決めるようにしましょう。
まとめ
エラボトックスで老けて見えてしまうのは、注入量や間隔が適切でなく短期間で急激に痩せてしまった場合や、医師の技術力が低い場合です。
従来、エラ張りを治すにはエラや頬の肉を削る骨格矯正の手術が必要でした。それと比較するとエラボトックスは施術時間も短くダウンタイムもない安全性の高い施術ですが、どんなに良いとされる美容医療でも必ずデメリットがあります。
今回ご紹介した注意点を参考に、理想の小顔を叶えてみてくださいね。