ボトックスをエラに打った時の効果やメリット・デメリットを紹介
エラが張っていることをお悩みの方は多く、その原因がエラの筋肉である場合は、ボトックス注射によってエラの張りを改善させることができます。
エラが張っているとフェイスラインが角ばって見えるため、小顔効果を求めてボトックスの治療を受けたいという方も少なくありません。
この記事では、エラボトックスの効果、メリット、デメリットなどを詳しくご紹介します。
エラボトックスを検討している方、詳しい効果を知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
エラが張る原因とは
エラが張ってしまう原因は実は2つ存在します。
- 骨格が原因のタイプ
- 咬筋(こうきん)の発達が原因のタイプ
エラの骨は下顎角(かがくかく)という部分にありますが、下顎角の位置が低いとエラが出っ張って見えてしまい、顔が大きく見える原因になります。
もともとの骨格が原因の場合は改善させる方法として、外科手術が必要になりますが、エラ張りの多くは咬筋と呼ばれる筋肉の発達が原因であることがほとんどです。
奥歯を食いしばって口を横に広げたときに、エラが膨らむという方は咬筋の発達が原因であることが考えられます。
咬筋が発達してしまう原因は、歯ぎしりや食いしばりの癖がある、硬いものをよく噛む習慣があるなどです。
この場合は、外科手術を行わなくてもボトックス注射によって、筋肉の動きを抑制することでエラ張りを解消させることが可能です。
エラボトックスの効果
エラボトックスとは、エラが張る原因となっている筋肉にボトックスを注射して筋肉を萎縮させ、すっきりとしたフェイスラインに整える施術です。
ここからは、エラボトックスの効果について詳しくご紹介します。
エラ張りが改善される
エラとは、左右の頬から顎にかけての膨らんでいる部位のことで、その部分が目立っている状態を「エラが張っている」と表現します。
エラ張りの原因である咬筋の発達は、食いしばりや歯ぎしり、口周りに過度な緊張がかかっているなどの原因がありますが、無意識に行っていることなので、自分で改善させようと思ってもなかなか難しいと感じる方が多いようです。
しかし、咬筋にボトックスを打つことで、筋肉の動きが抑制されて悩んでいたエラ張りを改善させることができます。
大きな手術をすることなくエラ張りを改善させることができるため、ボトックス注射を治療の一つとして選ぶ方が多くいらっしゃいます。
小顔効果が期待できる
エラが張っていると、顔が大きく見えてしまいます。筋肉や骨格が原因となるため、ダイエットやマッサージで改善させるのは難しく、長年自分の顔の形に悩んできたという方も多くいらっしゃいます。
しかし、エラボトックスを注射することで、エラが解消されてシュッと引き締まったフェイスラインを手に入れることができます。
フェイスラインが引き締まることで、小顔効果も期待できるため、ダイエットやマッサージで効果がなかったと諦めていたという方にもおすすめです。
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歯ぎしりや食いしばりが改善される
歯ぎしりや食いしばりを無意識に行っている方は意外と多く、家族から「歯ぎしりをいつもしているよ」と言われてはじめて気が付くという方も。
歯ぎしりや食いしばりは、咬筋を発達させてエラが目立つようになるだけではなく、歯に負担をかけてしまい歯が削れたり、弱ったりする原因にもなります。
エラボトックスを打つことで、常に緊張している筋肉の動きを弱め、歯ぎしりや食いしばりも改善させることができます。
エラボトックスの効果はいつからいつまで?
エラボトックスはいつからいつまで効果が持続するのでしょうか?ここからは、エラボトックスの効果の期間についてご紹介します。
エラボトックスの効果が出始めるのは?
エラボトックスは、以下のようなメカニズムで咬筋に働きかけます。
- 咬筋にボトックスを注射する
- 神経伝達物質(アセチルコリン)に対してボツリヌストキシンが働きかけることで、咬筋の動きを抑制する
- 咬筋が低下した状態が持続することで、筋肉が萎縮する
- 筋肉の体積が少なくなりエラ張りが解消される
咬筋の発達を抑えてエラ張りを解消させるボトックス注射は、施術後すぐに効果が感じられるものではありません。
咬筋へ作用したあとに筋肉が萎縮していく過程を踏むため、個人差がありますが数週間~1ヵ月程度かかることも。
効果の出方は、ボトックスの量、筋肉の量などで変わってくるため、効果が感じられないからといって治療をやめてしまうのではなく、医師と相談のうえでボトックスの量を調整するなどして様子を見るようにしましょう。
エラボトックスの効果のピーク
エラボトックスの効果のピークは、筋肉が萎縮して小さくなっていく過程で感じられます。傾向として初めてボトックス注射をする際は効果が出やすいと言われていて、ピークが注射後約2~4週間経った時期に訪れます。
エラボトックスの効果の持続期間
ボトックス注射は、注入してから効果のピークを過ぎると徐々に筋肉が元に戻ることで効果がなくなっていきます。エラボトックスの効果の持続期間は約4~6ヵ月とされていて、個人差はありますがそのまま再度施術を行わなければ元の状態に戻ります。
エラボトックスは、回数を重ねるごとに持続期間が長くなっていくとされているため、医師の判断のもと適切な時期に再度施術を行うようにしましょう。
主に、筋肉が多くついている方は効果を実感しやすく、筋肉が少ない方は効果を実感しにくいため、患者さんの筋肉の状態によって持続期間は変わります。そのため、製剤の量や筋肉の状態を適切に判断できる医師のいる院で施術を受けるのがおすすめです。
また、ボトックスによる咬筋抑制を2~3年続けると、下顎骨の突出している部分が萎縮していきます。そうすると、筋肉量が少なく薄い曲線を描くような女性らしい輪郭となっていきます。
さらに、ボトックスを継続することで骨がリモデリングし、新しい骨として女性らしい輪郭が安定していきます。
エラボトックスのメリット
ボトックスは効果が徐々に薄れていってしまう施術なので、定期的に打つ必要がありますが、メリットが多くある施術として人気です。
ここからは、エラボトックスのメリットについてご紹介します。
ダウンタイムがほぼない
一般的に美容医療を受けるとダウンタイムがあり、しばらく顔が腫れてしまったり赤みが出てしまったりします。そのため、ダウンタイム中人に会わないようにするなどのスケジュール調整が必要となります。
しかし、ボトックスの注射はダウンタイムがほぼない治療となっているため、施術をしたその日からメイクをすることも可能。
内出血やむくみなどが起こる可能性もありますが、数日でそれらの副作用は解消されるため、仕事の予定を調整するなどの手間が省けます。
施術時間が短い
エラボトックスは施術時間が30分ほどと短いため、入院の必要もありません。一日がかりの施術でもなく、仕事の予定を調整しづらいという方や、育児や家事に忙しく過ごしている方にもおすすめできます。
施術当日にシャワーや洗顔も可能となっているため、すぐに普段通りの生活に戻ることができるのも、ボトックス注射のメリットといえます。
痛みが少ない
エラボトックスの施術時は、注射を刺したときにチクっとした痛みを感じる程度で、その後痛みが続くようなこともありません。
注射の痛みが気になるという方は、オプションで麻酔をすることも可能なクリニックも多いため、カウンセリング時に相談するようにしましょう。
エラボトックスのデメリット
ここまでエラボトックスの効果やメリットをご紹介してきましたが、デメリットやリスクも知っておきたいという方が多いですよね。
ここからは、エラボトックスのデメリットについてご紹介します。
永久的な効果ではない
ボトックスの効果は、施術後3~4日経ってから徐々に表れはじめ、安定するのは施術後2週間ほど経過してからとなります。その後、効果が安定してから数か月で徐々に筋肉を抑制する働きがなくなっていきます。
そのため、メスを使用した施術のように、効果が半永久的に続くわけではないということは覚えておきましょう。
しかし、ボトックス注射を適切な時期に定期的に打つことによって、咬筋が発達しづらくなり、打ち続けることで施術間隔を短くすることはできます。
永久的な効果は得られないエラボトックスですが、一気に顔が変わるというよりも、徐々に咬筋が目立たなくなってくるので、自然な変化で周りに気づかれにくいという特徴もあります。
一時的に嚙みにくいと感じることがある
ボトックスの注射を打ったあとは、筋肉が小さくなっているため、今まで使用していた咬筋を使用しなくなることで、一時的に噛みづらさを感じることがあります。
また、硬いものを食べてしまうとせっかく小さくしようとしている筋肉が鍛えられてしまうため、食べるものの制限もする必要があります。
しかし、噛みにくさを感じるのは一時的なもので、その後は口周りの他の筋肉を使用して噛むようになってくるため、今までと違う噛み方に慣れてしまえば違和感はなくなっていきます。
頭痛が起こるケースもある
エラボトックスによって顔の筋肉のバランスが変化することで、普段使っていない筋肉が動き頭痛が発生することがあります。
しかし、この頭痛は自然に数日間で治まることが多いため、鎮痛剤を飲むなど対処することで徐々に気にならなくなるでしょう。
症状がなかなか改善せず、頭痛が長引くようであれば施術をしたクリニックで相談してみるようにしましょう。
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エラボトックスは打ち続けるとどうなる?
ボトックス注射は、数か月経つごとに徐々に効果が切れていってしまいます。そのため、効果が切れる前に再度施術を行うという方が多いのですが、打ち続けることによって効果が長持ちするといわれています。
一般的にボトックス注射の効果は6~9ヵ月ほどとされているため、5ヵ月を過ぎたあたりでクリニックに来院し、再度ボトックス注射をすると、ボトックスの効果を持続させることができます。
その行為を続けていると、そのうち施術間隔が長くなるようになってきます。これは、通常物を噛む筋肉である咬筋を抑制することで、他の筋肉で物を噛む癖が自然とつき、ボトックスの効果が切れても咬筋が発達しづらくなることが原因ではないかと考えられています。
打ち続けることで体に害があるのでは?と心配される方もいらっしゃいますが、ボトックスは何十年も使用されてきた安全な製剤なので、クリニックでしっかりカウンセリングをし、筋肉やボトックスの製剤について知識のある医師が施術することにより、安心して施術を受けることができます。
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まとめ
エラボトックスの効果、メリット、デメリットなどを詳しくご紹介しましたが、参考になりましたか?
エラボトックスは、エラが張っているという方におすすめできる施術です。エラが張っていると顔が大きく見えてしまい、ダイエットをしてもなかなか思うような変化が見られず悩んでいるという方も多いですよね。
メリットもあればもちろんデメリットもあるのが美容医療ですが、ご自身の状況と照らし合わせてエラボトックスの施術をお悩み解決の手段として検討してみてくださいね。