ヒアルロン酸注射の副作用やリスクを回避方法と共に紹介
加齢でへこみが気になる部分やふっくらさせたい部分に注入することで、お悩みを改善できるヒアルロン酸注射ですが、副作用やリスクが気になるという方も多いですよね。
副作用の中には、皮膚が壊死してしまうという重篤なものもあるため、そのような話を聞いたことがあるという方は、ヒアルロン酸は怖い施術だと考えてしまうこともあるのが事実です。
しかし、事前に副作用の有無を知っておくことや、その対処方法を知っておくことで、安心して施術を受けることができます。
この記事では、ヒアルロン酸注射の副作用やリスクを回避方法と一緒にご紹介します。
ヒアルロン酸注射を検討しているという方、ヒアルロン酸注射の副作用やリスクを知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ヒアルロン酸治療とは
もともと体内に存在していて、高い保水力をもつヒアルロン酸は、注射することでどのような効果を発揮するのでしょうか?
まずは、ヒアルロン酸注射について詳しくご紹介します。
ヒアルロン酸の効果
ヒアルロン酸注射は、さまざまな肌悩みを解決に導く治療です。以下のようなお悩みに効果的です。
- 小ジワ
- まぶたのくぼみ
- 目の下のくぼみ
- 涙袋の形成
- 唇のボリュームアップ
- ほうれい線
- 額やこめかみのへこみ など
ヒアルロン酸には、ボリュームアップや小ジワの改善などに向いている柔らかいヒアルロン酸と、鼻筋などの形成に向いている硬いヒアルロン酸が存在します。
肌トラブルが気になるという部位にヒアルロン酸を注入することで、内側からふっくらとハリのある状態がよみがえります。
ヒアルロン酸の効果について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
ヒアルロン酸の効果持続期間
ヒアルロン酸は、2週間ほどで安定して効果があらわれはじめ、その後半年~1年ほど続いて徐々に体内に吸収されていきます。
持続期間には個人差があることや、使用する製剤によっても異なることから、医師と相談して製剤やヒアルロン酸を打つ頻度を決めましょう。
ヒアルロン酸の効果持続期間について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
→ヒアルロン酸注射の効果期間はどのくらい?長持ちさせる方法も紹介
ヒアルロン酸注射の副作用
ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分なので、ほとんどアレルギー反応が起こらない安全な製剤とされていますが、それでも副作用が起こることもあります。
ここからは、ヒアルロン酸注射の副作用についてご紹介します。
内出血
皮膚の薄い部位や、毛細血管が多い部位に注射をすると、内出血が起こる可能性があります。内出血は発生したとしても2週間ほどで治まることがほとんどです。
また、内出血を防止するために、先の丸い針で血管を傷つけずに注入しているクリニックもあります。
腫れやむくみ
ヒアルロン酸を注入した刺激によって、腫れ、むくみを感じることがありますが、1週間ほどで治まります。
腫れやむくみが発生しているときは、患部を強く押すなどの行為はしないようにする必要があります。マッサージなども控えるようにしましょう。
また、アルコールを摂取してしまうとむくみやすくなる傾向があるため、施術後の飲酒も控えることをおすすめします。
痛み
ヒアルロン酸を注入する際に、多少の違和感、痛みが生じることがありますが、麻酔薬入りの製剤なども存在するため、痛みに不安がある方は事前にクリニックに申し出るようにしましょう。
麻酔が切れてから痛みを感じることもありますが、痛みが続く、腫れてきたなど異常を感じたらクリニックにすぐ連絡するようにしましょう。
チンダル現象
チンダル現象とは、ヒアルロン酸を注入した部位が青っぽい肌質になってしまうことをいいます。ヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されるとお伝えしましたが、注入する量や部位を間違えてしまうことで、吸収されずに残ってしまうことがあるのです。
目の周りに注入した際に起こりやすく、クマの改善などの治療を希望していたのに、結局ヒアルロン酸によって目の周りが青くなってしまったという例も。
チンダル現象は、時間が経っても戻ることはないため、そのままにしていても解消されません。
その場合は、ヒアルロニターゼという溶解液によってヒアルロン酸を溶解すると、チンダル現象を解消することができます。
ヒアルロン酸注射は危険?5つのリスクと回避方法
ヒアルロン酸には、上記でご紹介した軽度の副作用もあれば、重大な副作用も起こる可能性があることが事実です。
しかし、その副作用は医師の技術不足によるものがほとんどです。回避するためにはクリニック選びが重要となるのです。
ここからは、ヒアルロン酸注射で起こる可能性のあるリスクとその回避方法についてご紹介します。
血管閉塞
ヒアルロン酸の注入でもっとも重篤な副作用とされるのが、血管閉塞です。ヒアルロン酸を血管内に注入してしまうことで、その血管をヒアルロン酸で閉塞させてしまい、栄養が行きわたらずにその部位が壊死してしまうのです。
血管閉塞を回避するためには、解剖学を熟知している医師に施術をお願いすることや、血管を刺してしまう心配がないマイクロカニューレを使用することなどが挙げられます。
また、血管にヒアルロン酸を注入してしまった場合は、即座にヒアルロニターゼによってヒアルロン酸を溶解することで血管閉塞を阻止できます。
アレルギー反応
ヒアルロン酸は体内にもともとあるものなので、アレルギー反応が起こる確率は非常に低いのですが、0.05%の確率でアレルギー反応が起こるとされています。
過去にヒアルロン酸でアレルギーを起こしたことがある方は、ヒアルロン酸治療を控えることや、アレルギー体質の方は事前に医師に相談しておくことが必要となります。
感染
稀に起こる副作用として、ヒアルロン酸を注入したことで感染症にかかってしまうことがあります。
感染症の原因は、不衛生な環境で施術を行うことにあります。また、重度の糖尿病の方や免疫抑制剤を内服中の方などは、大量のヒアルロン酸を注入したことによって感染を起こしやすいともいわれています。
感染が起こった場合も、ヒアルロニターゼを用いてヒアルロン酸を溶解することと、抗生剤で治療することで改善します。
衛生面で安心できるクリニックを選ぶことや、持病のある方は医師に相談してから施術を受けるようにするなどの対策をするようにしましょう。
左右非対称
ヒアルロン酸を左右どちらかに多く注入してしまうと、左右非対称の状態になってしまうことがあります。
もともと顔は完全に左右対称ではないため、医師の技術が重要となり、ヒアルロン酸を左右同じ量注入すればよいというわけでもないのです。
これは、注入量を間違えることが起こる失敗なので、クリニック選びが非常に重要となります。
また、左右非対称になる以外にも、ヒアルロン酸の量を間違えてしまうとふくらみすぎたり、皮膚がつっぱったりすることも。
安心できるクリニックを探すことがもっとも重要ですが、医師とカウンセリングでよく話し合い、自分の理想とする顔をしっかり伝えるようにしましょう。
表情が不自然になる
ヒアルロン酸で表情が不自然になる原因は、改善したい部位のみに注入してしまうこと、過剰な注入によるものです。
顔全体の仕上がりをしっかりデザインして注入部位を決めていかないと、不自然な表情になってしまい、「ヒアル顔」と呼ばれてしまうことも。
ヒアルロン酸の注入は、不自然にならないよう医師と事前に仕上がりについてよく話し合い、過剰に注入するようなことがないようにする必要があるのです。
一部のクリニックでは、過剰に注入することへの説明がないまま患者さんの希望通りにヒアルロン酸を注入してしまうことがあります。
過剰注入は、表情の不自然さを与えるだけではなく、前述したようなリスクを引き起こす可能性もあるため、適切な量を注入するようにしましょう。
まとめ
ヒアルロン酸の副作用やリスクについてお伝えしましたが、ヒアルロン酸は量を間違えたり、注入する量を間違えたりしなければ安全な製剤です。
製剤の種類も多くあることから、適切な製剤を選ぶことで、お悩みを改善に導くことができる治療です。副作用が心配だという方は、クリニック選びを慎重に行うようにしましょう。
前述したように、美容クリニックの中には、患者さんの希望のみを聞いてヒアルロン酸を注入してしまうクリニックも少なからず存在するのが事実です。
クリニック選びを慎重に行い、安全な施術を行ってくれる医師にヒアルロン酸注射の施術をしてもらうことで、失敗や副作用を心配することなく施術が可能です。
ヒアルロン酸注射を検討している方は、この記事を参考にクリニックに足を運んでみてくださいね。