ジュベルックはクレーターにも効く?効果や施術方法について徹底解説
肌トラブルのなかでも厄介なのが、ニキビ跡のクレーターです。セルフケアではなかなか治りませんし、肌に凹凸ができてしまうためメイクでもなかなか隠せません。
そんな悩みの種となるクレーター肌の治療にいいとして最近注目されているのが、韓国発の肌育注入剤「ジュベルック」です。
この記事ではジュベルックの特徴や施術内容、クレーター治療に効果があるのか詳しく解説します。
クレーターのメカニズムについても解説しますので、クレーター肌でお悩みの方は、ぜひ最後まで読んで悩み解消にお役立てください。
目次
ジュベルックとは?
ジュベルックは、「ポリ乳酸(PDLLA)」と非架橋ヒアルロン酸製剤を組み合わせて使用する韓国発のスキンブースターです。
ジュベルックを肌に注入すると、真皮層でコラーゲンの生成が促進され、肌のハリやツヤ感がアップし、さまざまな肌の悩みに効果が得られます。
ジュベルックの特徴
ジュベルックには、以下のような特徴があります。
- 長期間にわたって効果が持続する
- 体内に残らない
- 安全性が高い
- 副作用が少ない
それぞれの特徴について、さらに詳しくみていきましょう。
長期間にわたって効果が持続する
ジュベルックは注入してすぐに効果が現れるわけではなく、注入後1〜2年かけてゆっくりと真皮層の線維芽細胞を刺激し、その過程でコラーゲンの生成を促します。
そのため、効果が1年以上持続するとされています。
体内に残らない
注入されたジュベルックはゆっくりと吸収された後、水と二酸化炭素に分解されるため、体内に残ることはありません。
安全性が高い
ジュベルックは、米国FDA(アメリカ食品医薬品局)や韓国MFDS(韓国食品医薬品安全処)など、日本の厚生労働省にあたる機関で承認を受けています。
安全性が認められているので、安心して使用できる注入剤です。
副作用が少ない
ジュベルックは注入部位をあまり刺激しないため、炎症やしこりなどの副作用のリスクが少ないとされています。
ジュベルックの副作用については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ジュべルックは痛いの?どんな痛み?軽減する方法とその他の副作用リスクを解説
ジュベルックはクレーターに効く?期待できる効果
ジュベルックは、真皮層のコラーゲンの生成を促すことから、クレーターなどのニキビ跡の治療にも使われています。
真皮層でコラーゲンが生成されることでクレーターなどの凹み部分が持ち上がり、肌の凹凸が改善が期待できるのです。
この特性ゆえに、ジュベルックにはクレーター(ニキビ跡)以外のさまざまな症状にも効果が期待できます。
効果が期待できるクレーター以外の悩みは以下のとおりです。
- 毛穴の開き
- 小じわ
- 傷による凹み
- 肌のハリの低下
- 肌のボリューム不足
- レーザー治療で効果を実感できなかった
幅広い悩みに対応できるため、「クレーターも小じわも気になる」というように、複数の悩みがある方にとって、ジュベルックでの治療は魅力的に感じられるでしょう。
ジュベルックで治療可能な「クレーター」について
ジュベルックでの治療効果が期待できるクレーターですが、原因や種類があるのをご存じですか?
ここでは、クレーターができる原因やクレーターの種類について解説します。
クレーターができる原因
クレーターができる原因として代表的なのがニキビです。
ニキビが悪化して強い炎症が起きると、真皮層にまでダメージが及び、真皮層内のコラーゲンなどが破壊されます。そのため、ニキビができていた毛穴部分に凹みが生じてしまうのです。
ニキビが原因でできるクレーターは、医学用語で『陥凹性瘢痕(かんおうせいはんこん)』といいます。
クレーターはニキビ以外でも、肌の乾燥やたるみ、水疱瘡(みずぼうそう)などが原因でできることもあります。
クレーターの種類
ニキビ跡などによってできるクレーターの凹みは、形状や大きさの特徴によって大きく『ボックス型』『アイスピック型』『ローリング型』の3つに分けられます。
▼ボックス型
クレーターの辺縁がはっきりとしていて底面が平らになっているのが特徴です。
肌が四角に凹んでいるように見えるのでボックス型、またはボックスカー型と呼ばれています。
クレーターのなかで最も多いタイプです。
▼アイスピック型
アイスピックで突き刺した後のように深く凹んだ状態のクレーターです。
サイズは小さいものの、真皮層の奥の皮下組織まで鋭く深く達していることもあります。
幅が狭いため毛穴の開きと間違われることもありますが、ニキビができた後に気になり始めたなら、クレーターの可能性が高いと思われるでしょう。
▼ローリング型
サイズは大きめであるものの、境界がはっきりしないような感じで浅くくぼんでいるクレーターです。波状の凹凸が広い範囲にできているのが特徴です。
クレーター治療が難しい理由
肌にクレーターができると、簡単には治りません。クレーターは、肌の表面だけでなく真皮層、また皮下組織にまでダメージが及んでいる状態です。
そのため、肌表面のスキンケアだけではアプローチできず、十分な効果が得られないのです。
また、ダメージが肌の深い部分にある分、一般的なニキビやニキビ跡に良いといわれる治療でも効果は期待できません。
クレーターを改善するには、真皮層の線維芽細胞にアプローチする治療が必要です。
ジュベルックは線維芽細胞を刺激してコラーゲン生成を促せるため、クレーター治療に用いられています。
クレーターにアプローチ!ジュベルックの施術方法
クレーター治療にジュベルックを打つ場合、主に『水光注射』と『手打ち』の2つの注入方法があります。
どの施術方法を用いるかは、クレーターの状態や範囲などを考慮して医師が判断します。
それぞれの施術方法の特徴は以下のとおりです。
水光注射
複数の極細針がついた専用のマシンを使ってジュベルックを注入する方法です。
薬剤を広範囲に、また一定の深さに均等に注入できるのが特徴で、広範囲のクレーター治療をおこなうときにおすすめの施術方法となります。
皮膚を吸引しながら注入する仕組みになっているため、施術時の痛みを最小限に抑えながら真皮層にアプローチできる方法です。
手打ち
気になる部分に医師が手打ちでジュベルックを注入する施術方法です。医師の手打ちによる注入なので、注入量や深さ、注入範囲などを調節できます。
クレーターが数えられる程度しかない、部分的に気になるところがあるというときにおすすめの施術方法です。
ジュベルックでのクレーター治療についてのQ&A
ジュベルックによるクレーター治療に興味があるものの、以下のような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。
- 即効性があるのだろうか?
- 複数回施術を受ける必要があるのか?
- 効果はどれくらい持続するんだろうか?
- 元に戻る可能性はあるのか?
ジュベルックを受けるかどうか決めるにあたって、まずはこれらの疑問の答えを知っておきたいものです。
それぞれの疑問にお答えしていきます。
Q:効果はいつから?
ジュベルックの効果はゆっくりと現れてくるため、ヒアルロン酸注入のような即効性は期待できません。ジュベルックを注入してからコラーゲン生成による効果が実感できるまでは、2〜3週間くらいの期間が必要とみておきましょう。
Q:何回くらい受ける必要がある?
1回のみの施術も可能ではあるものの、基本的に3回を1セットとしています。
クレーター治療については、皮膚の凹みの深さや形状によって必要となる回数は変わってくるため、クレーターの状態によっては施術回数がもっと多くなるケースもあるでしょう。
Q:施術間隔は?
ジュベルックを複数回受ける場合、1ヶ月に1回のペースで施術を受けるのが一般的です。クリニックによっては、3週間〜4週間に1回のペースで施術を受けるケースもあります。
Q:効果の持続期間は?
ジュベルックは1〜2年かけてゆっくりと線維芽細胞を刺激するため、注入後の効果は1年以上持続するのが一般的です。
ただし、個人差はあるので、人によっては1年未満のこともあれば、2年近く持続することもあります。
効果を持続するには、1年に1セットのメンテナンスを受けるのがおすすめです。
Q:施術後にクレーターが元に戻ることはある?
基本的に一度改善したクレーターが時間の経過によって再び凹むことはありません。
しかし、新たにできたニキビによって再びクレーターが発生する可能性はあるため、ニキビ予防・改善のためのケアをしっかり行うことが大切です。
まとめ
このコラムでは、ジュベルックでクレーター治療ができるのか解説しました。
クレーターは、主にニキビなどが悪化して肌の奥の真皮層にまでダメージが達することで形成されます。そのため、日頃のスキンケアや一般的なニキビケアで治すことは難しいものです。
ジュベルックを注入すると、真皮層の線維芽細胞を刺激してコラーゲンの生成を促せるため、クレーターの凹みの改善が期待できます。
ダリア銀座スキンクリニックでは、患者様一人ひとりのお肌の悩みに合わせたさまざまな美容医療を提供しています。
ニキビ跡についても、ジュベルックをはじめダーマペンやピーリングなどの治療を提供しているので、お気軽にご相談ください。
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