ピコレーザーはニキビ跡に効果あり!照射モード別に最適な症状を解説
シミやくすみ、肝斑に効果が期待できるピコレーザーは、ニキビ跡の改善にも効果を発揮することをご存知ですか?
ニキビ跡は、セルフケアでは治りにくく「どうせもう治らない」と諦めてしまっている方も多い肌悩みのひとつですが、ピコレーザーの施術を受けることできれいな肌を取り戻せる可能性があります。
この記事では、ピコレーザーが効果的なニキビ跡を照射モード別にご紹介します。ピコレーザー以外でニキビ跡に効果がある美容医療もご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
ピコレーザーが効果的なニキビ跡
「ニキビが治った後、赤みや茶色い色素沈着が残ってしまった」「毛穴の開きが治らない」「デコボコのクレーター状態になってしまった」などのニキビ跡のお悩みは、コンプレックスになりやすく、ひとりで抱え込みがちな問題です。
ピコレーザーは、そんな困ったニキビ跡を効果的に治すことができる美容医療の施術ですが、照射モードが3種類あり、それぞれに適した症状が異なるため、どれを受けたらよいのかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、ピコレーザーが効果的なニキビ跡を照射モード別にご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
ピコトーニングは肌質改善に効果あり
ピコレーザーでニキビとニキビ跡の両方を治療するのであれば、ピコトーニングの施術を受けるのがおすすめです。
ピコトーニングは、出力の弱いレーザーを顔の広範囲に照射する施術です。1回の施術できれいにニキビ跡を消し去ることはできませんが、繰り返し施術を行うことで、少しずつニキビ跡が改善されていきます。
肌の角質層に働きかけてニキビ跡の色素沈着を改善する効果が期待できるほか、コラーゲンの増生も見込めるため、ターンオーバーが整って徐々に肌質が改善されていきます。
ニキビ跡だけでなく、シミや肝斑、くすみなども同時に改善できるので、複数の肌悩みをお持ちの方にもおすすめです。
また、ピコトーニングは熱の作用で毛穴に詰まった角栓を溶かす作用も期待できます。ニキビの原因菌であるアクネ菌を抑制して皮脂分泌量を減らしてくれるため、ニキビ自体ができにくくなるなど、これからニキビ跡ができないようにすることも可能です。
ピコスポットはニキビ跡の色素沈着に効果あり
ピコスポットは、シミなどが気になる箇所にピンポイントでレーザーを照射して除去する施術です。出力の強いレーザーを照射するため、多少の痛みを伴うものの、1回の施術でシミやそばかす、タトゥーなどをなくせる可能性があります。
そんなピコスポットは、薄茶色や赤っぽい茶色に残ってしまったシミやくすみなど、ニキビの炎症の刺激から肌を守ろうとしてできた色素沈着に対しても効果が期待できます。
ただし、ピコトーニングでの施術の方が向いている場合もあるので、どちらが適しているか医師と相談して最適な施術を受けるようにしましょう。
なお、炎症後色素沈着を起こしているニキビ跡は、ピコレーザーの施術と内服外用薬を併用して治療を行うこともあります。
シミ治療で用いられる内服外用薬については、こちらで詳しくご紹介しているので、ぜひ参考になさってください。
→出来てしまったシミに効く薬とは?内服薬と外用薬、併用がオススメの施術も紹介
ピコフラクショナルはクレーターに効果あり
ピコフラクショナルは、細かい点状のレーザーを肌の奥深くに照射し、新しい皮膚への再生を促進する施術です。さまざまな症状を改善できるピコレーザーの中でも、クレーター状のニキビ跡への効果が期待できます。
また、ニキビやニキビ跡のほか、小ジワやハリ不足など総合的な肌質改善も可能です。従来のフラクショナルレーザーと比べて熱が発生しにくいため、痛みやダウンタイムを抑えた施術ができます。
毛穴の開きやクレーター状のニキビ跡にお悩みの方は、ピコフラクショナルの施術を行っているクリニックへ相談に行ってみるとよいでしょう。
※ダリア銀座スキンクリニックでは、ピコトーニングとピコスポットの2種類を取り扱っております。
ピコレーザーはニキビ跡の種類によって照射モードを変える必要がある
以下は、ピコレーザーの照射モード別の特徴を表にまとめたものです。
照射モード | 特徴 |
ピコトーニング |
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ピコスポット |
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ピコフラクショナル |
|
上述の通り、ピコレーザーの施術には3つの照射モードがあります。それぞれに特徴や効果が異なるため、自身のニキビ跡の症状に適した施術を受けることが大切です。
ちなみに、ピコレーザーの施術では肌のターンオーバーが促進されることで、一時的にニキビができることもありますが、ほとんどの場合しばらくすると自然に消えていきます。なかなか治らない、ひどくなったなど心配なときは、早めに施術を受けたクリニックへ相談に行きましょう。
ピコレーザー以外でニキビ跡に効果がある美容医療
ニキビ跡の種類は大きくわけて「赤みのあるニキビ跡」「炎症後色素沈着」「クレーター状のデコボコしたニキビ跡」がの3種類があり、以下のようにそれぞれに適した治療が異なります。
- 赤みのあるニキビ跡:ケミカルピーリング
- 炎症後色素沈着:光治療
- クレーター状のニキビ跡:ダーマペン
ここでは、それぞれの治療方法について詳しく解説していきますので、自身の症状に適した施術を見つけてみてください。
赤みのあるニキビ跡にはケミカルピーリング
赤みのあるニキビ跡は、ニキビが治った後も炎症が残っている状態です。細胞が修復しようと患部に血流を集中させるため、炎症で薄くなった皮膚が赤みを帯びて見えます。
赤みのあるニキビ跡は、正しく対処すればきれいに治すことは十分可能です。この段階で間違った処置をしたりそのまま放置したりすると、色素沈着やデコボコのクレーター状のニキビ跡になってしまう恐れもあるので早急に対処しましょう。
赤みのあるニキビ跡におすすめの治療は「ケミカルピーリング」です。患部に専用の薬剤を塗布し、古い角質を除去してターンオーバーを活性化させて新しい皮膚へと生まれ変わらせます。
ケミカルピーリングの特徴は、ダウンタイムもほとんどなく、約5,000円という比較的低コストで施術が受けられることです。ピコレーザーとの併用が可能な場合もあるので、ニキビ跡を早く治したい方は担当の医師に相談してみることをおすすめします。
色素沈着には光治療
「光治療」とは、特殊な光を皮膚の奥深くに照射することで、色素沈着を改善する治療方法です。色素沈着の原因であるメラニンやヘモグロビンなどに直接アプローチするため、色素沈着のニキビ跡にも効果を発揮します。
ダウンタイムもほとんどなく施術時間も短いので、日々忙しく過ごしている方にもおすすめですが、1回の費用相場が20,000円前後と比較的高額なうえ、3〜4週間に1回の施術を4回程度受ける必要がある点に注意が必要です。
クレーター・ケロイド状のニキビ跡にはダーマペン
クレーターやケロイド状のニキビ跡は、肌の奥深くにある真皮層にまでダメージが及んだ状態です。そのため、肌を再生するターンオーバーが行われず、セルフケアでの改善はほとんど期待できません。
しかし「ダーマペン」の施術であれば、ニキビ跡によるクレーターやケロイドにも効果を発揮します。
ダーマペンとは、髪の毛より細い極細の針で肌の表面に微細な穴をあけ、肌本来の自然治癒力を引き出してコラーゲンやエラスチンを増生させる治療方法です。以下のような症状への効果が期待できます。
- クレーター状のニキビ跡
- ケロイド状のニキビ跡
- 色素沈着のニキビ跡
ダーマペンですべてのニキビ跡を改善できるわけではありませんが、全体的な肌質改善効果もあるので、自身の症状が適しているか医師とよく相談したうえで施術を受けるようにしましょう。
まとめ
ピコレーザーの照射モード別の最適なニキビ跡と、ピコレーザー以外でニキビ跡に効果がある美容医療をご紹介しました。
ピコレーザーは、照射モードごとにそれぞれ最適のニキビ跡があります。
ピコトーニングは色素沈着と肌質改善、ピコスポットも同じく色素沈着、ピコフラクショナルはクレーターやケロイド状のニキビ跡に効果を発揮するため、自身の症状に適した照射モードの施術を受けることが非常に重要です。
また、ピコレーザー以外にもニキビ跡治療ができる美容医療はいくつかあります。コンプレックスになりやすいニキビ跡を効果的に治療するためにも、まずは美容クリニックへ相談に行き、医師とよく相談してみましょう。