ピコフラクショナルで点状出血が起こる?対処法やその他のリスクについて解説
ピコフラクショナルは、ニキビ跡や小ジワなどの改善が期待できる治療です。肌の真皮層にアプローチする治療のため、肌表面が傷つきにくく、痛みやダウンタイムが比較的抑えられる点が人気のポイントです。
しかし、ピコフラクショナルにはリスクもあります。ピコフラクショナルのダウンタイム中に点状出血が起こる可能性があるため、気になる方もいるでしょう。
このコラムでは、ピコフラクショナルで点状出血が起こった際の対策や、その他のリスクについて紹介します。
ピコフラクショナルのリスクが気になる方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
ピコフラクショナルは点状出血のリスクがある
ピコフラクショナルのダウンタイム中には、点状出血が起こる可能性があります。
点状出血について、下記で詳しく説明します。
点状出血とは
点状出血とは、何らかの理由によって毛細血管が破れたときにできる、赤や紫の点のことです。
肌が薄かったり、毛細血管が弱い方は、ピコフラクショナルを受けた際に点状出血が起こりやすいといわれています。
点状出血が起こったら
まれではありますが、ピコフラクショナルの治療後に点状出血の症状が起こる可能性があります。点状出血は、自然に治癒する症状です。
肌に赤や紫の点があらわれた場合でも、多くの場合数日〜2週間程度で症状はよくなります。
一時的なもののため心配しすぎることはありませんが、症状が目立つ場合、気になる可能性があるでしょう。
点状出血以外のピコフラクショナルのリスク
点状出血以外にも、ピコフラクショナルの治療には下記のリスクがあります。
- ニキビ
- 色素沈着
- 赤み
- 肝斑の悪化
- やけど
これらの症状について、詳しく見ていきましょう。
ニキビ
ピコフラクショナルの治療により、ニキビが悪化する可能性があります。
ピコフラクショナルは、ニキビ跡の治療にも使われる治療法です。しかし、レーザーの刺激によって皮脂腺が刺激されてしまうと、皮脂分泌が増加してニキビが増えてしまう可能性があります。
また、ニキビができている場所にレーザーを照射した場合、刺激を受けると炎症が起こってさらにニキビが悪化してしまう可能性もあります。
ニキビの症状がひどい場合は、ピコフラクショナルの治療を避けたほうがよいでしょう。
なお、もしニキビが悪化した場合でも、心配しすぎることはありません。
多くは一時的な症状のため、ピコフラクショナルの治療によって肌のターンオーバーが整うと、皮脂分泌も正常に戻り、ニキビも改善していく傾向にあります。
色素沈着
ピコフラクショナルの治療後に、色素沈着が起こるリスクもあります。
これは、日焼けしている方や日焼けしやすい方、レーザーの出力が高すぎた場合などに起こりやすいリスクです。
色素沈着は紫外線ダメージによって起こりやすい症状です。
ピコフラクショナルの治療後は肌がダメージを受けやすい状態ですが、ダウンタイム中に強い紫外線を浴びてしまうと、メラニンをいつも以上に吸収し、色素沈着が起こりやすくなります。
また、摩擦にも気をつけましょう。肌が弱っている時期に刺激を与えてしまうと、その部分が色素沈着を起こす可能性があります。
肌の刺激をできるだけ少なくすることが大切です。
赤み
ピコフラクショナルの治療後に、赤みが強くなる可能性もあります。
赤みが強くなる原因は、炎症やニキビが起こっている場合と、血管が透けている場合があります。
血管が透けている方の場合、ピコフラクショナルの治療によって肌の内部が炎症を起こし、血液が集まると、赤みが強くなってしまうのです。
これは一時的な症状のため、時間が経って炎症がおさまると、徐々に落ち着いていくでしょう。
肝斑の悪化
肝斑の部分にレーザーを照射した場合、悪化してしまう可能性があります。
肝斑とは、頬などに左右対称にできるぼやっとした薄茶色のシミのことです。肉眼で確認できるものもあれば「隠れ肝斑」といって肌の表面には出てきていないものもあります。
肝斑はレーザーの刺激に弱い症状です。
ピコフラクショナルの刺激によってメラニンを作る細胞を活性化させてしまった場合、肝斑が濃くなる可能性があるでしょう。
ピコレーザー(ピコトーニング)は肝斑に適した治療ですが、出力が高すぎると悪化させてしまう場合があるため、医師に症状をよく見極めてもらってから治療を受けるようにしましょう。
肝斑の治療法については、こちらのコラムもご覧ください。
→ピコレーザーで肝斑を改善できる!効果的な施術回数や頻度も解説
やけど
ピコフラクショナルの治療で、まれにやけどの症状が出る可能性があります。
ピコフラクショナルは肌に熱を与える治療のため出力が強すぎると、熱によってやけどや水ぶくれなどの症状が起こる可能性があるのです。
適切な出力を見極めれば、やけどのリスクは軽減できます。実績豊富な医師の元で治療を受けることが大切です。
副作用やリスクを避けるためのダウンタイムの過ごし方
ピコフラクショナルのリスクをできるだけ抑え、症状を悪化させないためには、ダウンタイム中の過ごし方が重要です。
ダウンタイム中は以下のことを守るようにしましょう。
- たっぷり保湿する
- 紫外線対策を徹底する
- 施術箇所を刺激しない
- 血行が良くなる行動は避ける
- 規則正しい生活を心がける
それぞれについて下記で詳しく説明します。
たっぷり保湿する
ピコフラクショナルの治療後は肌がダメージを負って乾燥しやすい状態のため、たっぷり保湿しましょう。
使用するスキンケアは、刺激が少なく肌に優しいものをおすすめします。
アルコールや香料が入っているものは肌に刺激を与えてしまい、赤みなどを強くする可能性があるため、避けた方が良いでしょう。
保湿をしっかり行うことにより、ピコフラクショナルの治療を継続した場合も効果があらわれやすくなります。
紫外線対策を徹底する
ピコフラクショナルの治療後は、紫外線対策を徹底しましょう。
治療後の肌は刺激を受けやすい状態です。紫外線を浴びると普段以上にメラニンを吸収して色素沈着が起こりやすくなります。
ダウンタイム中は日焼け止めや日傘、帽子などで紫外線を浴びないように気をつけましょう。
施術箇所を刺激しない
ピコフラクショナルの施術後は、施術を受けた箇所を刺激しないように気をつけてください。
施術後の肌は、一時的にダメージを受けており、傷つきやすい状態です。
スクラブやピーリングなどで肌に刺激を与えると、肌がさらに傷んでしまい、赤みやヒリヒリ感が増す可能性があります。
タオルで顔を拭く際にも、ゴシゴシこするのは避け、そっと抑えるようにしてみてください。
血行が良くなる行動は避ける
ピコフラクショナルを受けた後1週間程度は、サウナやエステ、激しい運動などの血行が良くなる行動を避けるようにしてください。
血行が良くなると炎症が起こりやすくなり、赤みや腫れなどの症状があらわれる可能性があります。
炎症が長引くと色素沈着が起こることもあるため、安静に過ごすように気をつけてみてください。
規則正しい生活を心がける
ピコフラクショナルの治療後は、規則正しい生活を送るように心がけましょう。栄養バランスのよい食事を取り、ぐっすり眠ることが大切です。
規則正しい生活を送ることにより、肌のターンオーバーが整い、ダウンタイム中の症状がおさまりやすくなります。
ターンオーバーが正常に行われない場合、メラニンが排出されずに色素沈着が起こる可能性があります。
リスクをできるだけ抑えるためにも、健康的な生活を意識して過ごすようにしましょう。
ピコフラクショナルで後悔しないためのポイント
ピコフラクショナルの治療後に後悔しないためには、以下の3つを守ることが大切です。
- 治療前にリスクやダウンタイムについて確認する
- ダウンタイム中の生活に気をつける
- 実績の確かな医師の元で治療を受ける
それぞれについて詳しく説明します。
治療前にリスクやダウンタイムについて確認する
ピコフラクショナルに限ったことではありませんが、美容医療の施術には副作用やダウンタイムがあります。
治療を受ける前にはリスクやダウンタイム期間・症状などについて細かく確認するようにしましょう。
たとえば点状出血のリスクを知らずに治療を受けた場合、治療後に症状があらわれた場合に後悔してしまうことがあるでしょう。
必ず治療前に確認し、納得してから治療を受けることが大切です。
ダウンタイム中の生活に気をつける
ダウンタイム中の生活に気を配らないと、肌トラブルが悪化するなどのリスクが起こる可能性があります。
たとえば、紫外線対策を行わなかった場合は、色素沈着のリスクが高まってしまいます。
病院で言われた注意を必ず守り、肌トラブルが起こらないように気をつけましょう。
実績の確かな医師の元で治療を受ける
実績の確かなクリニックや医師の元で治療を受けることも大切です。
レーザー治療は、一人一人の肌状態や治療したい症状を細かく確認し、出力の大きさや照射する場所を決めていく必要があります。
治療を受ける前には、カウンセリングの丁寧さや口コミなどを確認し、信頼できる医師の元で治療を受けるようにしましょう。
まとめ
ピコフラクショナルは、点状出血(毛細血管が破れた際に生じる赤や紫の点)のリスクがあります。
ただし、点状出血は一時的な症状のため、多くの場合で数日〜2週間程度で症状は消失します。
ピコフラクショナルに限らず、美容医療の施術には副作用やダウンタイムがあります。治療を受ける前に必ずリスクやデメリットを確認し、納得してから治療を受けることが大切です。
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