ピコフラクショナルは毛穴の開きに効果的!治療の際の注意点も紹介
ピコフラクショナルは、肌表面のダメージを抑えつつ肌の再生を目指す治療法です。従来のレーザー治療よりもダウンタイムや痛みを抑えられる傾向があります。
ピコフラクショナルを検討している方の中には、毛穴の開きに効果があるのか、他の治療法と比較してどちらがおすすめなのかなどが気になっている方もいるでしょう。
そこで今回は、ピコフラクショナルで毛穴の開きを治療する場合の注意点や、他の治療法との違いについても紹介します。
毛穴の開きに悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
ピコフラクショナルとは
ピコフラクショナルとは、レーザーを当てて衝撃波で肌の真皮層に穴を空ける治療法です。
一時的に肌にダメージを与えることによって、肌の再生能力を利用し、肌悩みの改善を目指します。
ピコフラクショナルによってダメージを受けた肌は、新しい皮膚へ生まれ変わるために、美肌成分であるコラーゲンやエラスチンなどを生成します。
これにより、毛穴の開きやニキビ跡などが改善する効果が期待できるのです。
従来のレーザー治療と比較して熱発生が少なく、照射時間も短いため、痛みやダウンタイムも抑えられる傾向にあります。
従来のレーザー治療は痛みが怖くて受けられなかった方や、学校や仕事などで長期休みが取れない方におすすめの治療法です。
ピコフラクショナルで治療できる肌トラブル
ピコフラクショナルは、以下の肌トラブルに悩んでいる方におすすめの治療です。
- 毛穴の開き
- ニキビ跡
- 肌質
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
毛穴の開き
ピコフラクショナルはレーザー治療によって肌に一時的にダメージを与え、肌を再生させる治療です。
ダメージを負った肌を再生させるためにコラーゲンやエラスチンなどの成分が生成されるため、肌がふっくらと生まれ変わり、毛穴の開きが改善する可能性があります。
また、ピコフラクショナルには皮脂の過剰分泌を抑える効果も期待できます。
毛穴の開きの主な原因は、皮脂の過剰分泌や肌の乾燥、コラーゲンの減少などです。
ピコフラクショナルは毛穴の開きの原因にアプローチできるため、改善が見込めるでしょう。
ニキビ跡
ニキビが治った後に残ってしまったクレーター状の跡も、ピコフラクショナルによって治療が可能です。
ピコフラクショナルによってコラーゲン生成が促進され、肌がなめらかになることにより、肌の凹凸が改善する効果が期待できるでしょう。
また、赤や茶色の色素沈着が残っているニキビ跡にも効果が期待できます。
ピコフラクショナルはメラニン色素を破壊する効果が期待できるため、色素沈着したニキビ跡の改善も見込めるのです。
肌質
ピコフラクショナルによる治療は新しい皮膚細胞の生成を促すため、肌質自体が改善する効果が期待できます。
肌質が改善することによって、様々な肌悩みを解決することができるため、複数の肌トラブルを抱えている方にもおすすめの治療法です。
ピコフラクショナルの特徴
次にピコフラクショナルの特徴について紹介します。ピコフラクショナルの主な特徴は、以下の3つです。
- ダウンタイムが短い
- 痛みやダメージが少ない
- 少ない回数で効果を感じやすい
上記について詳しく見ていきましょう。
ダウンタイムが短い
ピコフラクショナルの特徴に、ダウンタイムが短いことが挙げられます。
ピコフラクショナルは従来のレーザー治療と比べ、熱を加える時間が短く、肌に開ける穴も小さいため、ダウンタイムが短く抑えられる傾向があります。
また、肌表面には余計な熱が加わりにくいため、かさぶたができることも少ないです。
ダウンタイムは数時間〜1週間程度に抑えられるため、仕事や学校で長期間のお休みを取れない方でも受けやすい治療といえるでしょう。
痛みやダメージが少ない
ピコフラクショナルは、痛みやダメージが少ない点も特徴です。照射時間が短いため、熱による痛みやダメージを抑えられます。
レーザー治療は、照射時間が短いほど痛みやダメージが少ないといわれていますが、ピコフラクショナルの照射時間は、約ピコ秒(1兆分の1秒)という短さです。
他のレーザー治療と比較しても非常に短い照射時間のため、肌がダメージを負いにくいのです。
また、レーザーの波長や出力の強さなどは調整もできるので、痛みやダウンタイムが気になる方は弱い出力で治療を受けることも可能です。
麻酔クリームもオプションで付けられるので、不安な方はカウンセリング時に相談してみてください。
少ない回数で効果を感じやすい
ピコフラクショナルは、少ない施術回数でも効果を感じやすい治療といわれています。
レーザーが肌の深部にまで届くので、アプローチしたい部分にしっかりと働きかけることが可能です。
効率的な治療ができるので、トータルの治療回数を抑えられる傾向があります。
ピコフラクショナルで毛穴の開きを治療する際の注意点
ピコフラクショナルで毛穴の開きを治療する場合には、以下の2つの注意点を押さえておく必要があります。
- 鼻の黒ずみの改善は難しい
- 複数回の治療が必要になることが多い
治療の注意点について、詳しく見ていきましょう。
鼻の黒ずみの改善は難しい
ピコフラクショナルの治療だけでは、鼻の黒ずみの改善は難しい可能性があります。
鼻の黒ずみは、メイク汚れや古い角質、ターンオーバーの乱れで残った古い角質が毛穴に詰まることによって起こります。
ピコフラクショナルはコラーゲンやエラスチンなどの美容成分の生成を促す治療法のため、鼻の黒ずみの根本的な原因の解決はできません。
鼻の黒ずみを治療したい場合は、まず毛穴に詰まった汚れを落とすことが必要です。
汚れが残った状態でピコフラクショナルを受けると、毛穴に詰まった老廃物が毛穴の開きの改善を妨げる可能性もあります。
ピコフラクショナルを受ける際は、毛穴の黒ずみを除去してから受けるとよいでしょう。
複数回の治療が必要になることが多い
ピコフラクショナルで毛穴の開きの改善を目指す場合は、1回のみの治療では思ったような効果が得られない可能性があります。
ピコフラクショナルで毛穴の開きを改善したい場合、3〜5回の治療がおすすめです。
毛穴の開き具合や肌の状態によっても適した回数は異なるため、医師と相談して自分に合った頻度・回数について聞いてみましょう。
ピコフラクショナルと他の治療法との違い
ピコフラクショナルと名称や治療法が似ている治療として、以下の3つが挙げられます。
- ピコトーニング
- ピコスポット
- ダーマペン
毛穴の開きの改善を目指す人の中には、どの治療法が一番適しているのかわからないという方もいるでしょう。
ここではそれぞれの治療法について、どの肌悩みの改善に向いているのかを紹介します。
ピコトーニング
ピコトーニングは、弱い出力のレーザーを顔全体に照射し、シミの原因であるメラニン色素を破壊する治療法です。
メラニンが原因のシミやくすみの改善が期待できるだけでなく、治療法によっては悪化する危険性もある肝斑への治療効果も期待できます。
ピコトーニングは毛穴の引き締め効果も期待できるので、シミやそばかす、肝斑などの治療とともに毛穴にもアプローチしたい方は、ピコトーニングを選ぶとよいでしょう。
ピコトーニングについてもっと知りたい方は、こちらのコラムもお読みください。
→ピコトーニングの毛穴に対する効果とは?仕組みや治療の間隔を解説
ピコスポット
ピコスポットは、高出力のレーザーでシミの元になるメラニンを破壊する治療法です。気になる箇所にピンポイントで照射します。
シミ取りレーザーとも呼ばれており、シミやそばかすなど、治療したい箇所が明確にある方におすすめの治療法です。
レーザーを当てた箇所は、かさぶたができ、剥がれ落ちた際にシミが薄くなる効果が期待できます。
ダーマペン
ダーマペンは、ピコフラクショナルと同じように肌に微細な穴を開けて、肌の治癒力を利用して肌の再生を目指す治療法です。
2つの治療は似ていますが、ダーマペンが極細の針で肌の表面に直接穴を開けるのに対し、ピコフラクショナルはレーザーで肌内部に穴を開けていく点が異なります。
直接肌に穴を開けるため、深さにもよりますがダーマペンのダウンタウンはピコフラクショナルより長くなることがあります。
肌の表皮にもしっかりアプローチしたい方はダーマペンを、ダウンタイムを短くしたい方はピコフラクショナルを選ぶと良いでしょう。
ピコレーザーとダーマペンの違いについてよりたは、こちらの記事をお読みください。
→ダーマペンとピコレーザーどっちを選ぶと良い?それぞれの特徴や効果を徹底比較!
まとめ
ピコフラクショナルは肌の再生を促す治療法で、毛穴の開きに効果が期待できます。ダウンタイムが短く、痛みや肌のダメージが抑えられる点が特徴です。
一方で鼻の黒ずみの改善は難しかったり、開き毛穴は複数回の治療が必要などの注意点もあるため、メリット・デメリットを理解して治療を受けましょう。
また、ダーマペンでも毛穴の治療は可能です。医師と相談して、自分に合った治療法を選びましょう。