ピコトーニングの毛穴に対する効果とは?仕組みや治療の間隔を解説
毛穴の黒ずみや角栓は、一度できてしまうと洗顔などではなかなか解消できず、悩む方も多いでしょう。
ピコレーザーを用いたピコトーニングは、毛穴の引き締めに効果的であり、さらに黒ずみの原因となる色素の破壊に期待できる治療法です。ピーリングのような他の美容法を併用することで、より高い治療効率を目指すこともできます。
この記事では、毛穴の開きやつまり、黒ずみに対するピコトーニングの効果について解説します。
毛穴の黒ずみや角質などが気になって悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ピコトーニングの仕組みと効果
ピコトーニングとは、ピコレーザーを使った美容治療法の一種です。
ピコレーザーは、1秒の1兆分の1(=1ピコ秒)という非常に短いサイクルでレーザーを照射する機械ですが、ピコトーニングはその中でも特に肌に与える刺激が少ない施術方法になっています。
ピコレーザーは、表皮細胞の中にあるメラニン色素を細かく砕いて排出されやすくする機能を持っています。そのため、色素沈着が原因のシミ・くすみ・肝斑・クマの治療に活用されています。
ピコトーニングは目元の治療に向いている
ピコレーザーの中でも低刺激のピコトーニングは、目元から頬にかけての皮膚が薄い部分の治療に適しています。
特に、まぶたや目元にできたシミの治療に向いています。レーザー照射は熱の刺激を利用して肌トラブルの改善を目指す美容治療です。一般的なレーザー美顔器では、皮膚の薄い部分や、眼球に負担をかけてしまう可能性があります。
そのため、レーザー照射時間が短いピコトーニングが目元のシミ対策に活用されるようになりました。
クマやまぶたのシミは、年齢より老けた印象を与える可能性があるため、こうした悩みを持っている方にとってピコトーニングの施術はメリットがあるといえます。
毛穴に対するピコトーニングの治療効果
ピコトーニングは毛穴の引き締めを促す効果があるため、黒ずみや角栓の治療に用いられています。
毛穴が開く原因や黒ずみや角栓ができる理由とともに、ピコトーニングの働きについて解説します。
毛穴の黒ずみができる原因
皮膚のゆるみやたるみによって開いた毛穴に、過剰に分泌された皮脂が詰まることで、ニキビや角栓ができます。
黒ずみは、その溜まった皮脂が酸素と反応して黒くなってしまった状態を指します。
そのため、毛穴の黒ずみを解消するためには、まず皮脂の過剰な分泌を抑え、肌のたるみを解消しなくてはいけません。
毛穴の黒ずみに対するピコトーニングの効果
ピコトーニングは、黒い色素に反応して破壊する性質を持っているため、毛穴に詰まった黒い皮脂の分解を促す効果に期待できます。
また、レーザーの刺激によって乱れていた肌のターンオーバーを正常に近づけることもでき、分解された色素や皮脂の排出を促します。
さらに、毛穴のつまりが解消されることで、広がっていた毛穴が収縮しやすくなるため、肌の引き締めにもつながります。
毛穴が引き締まると、治療後に再び皮脂が詰まることを予防できます。つまり、ピコトーニングは黒ずみに対する治療と予防の両方の効果に期待できる治療法です。
引き締め効果の持続に期待できるドクターズコスメ「Stemcell Booster」
「Stemcell Booster」は、ダリア銀座スキンクリニックが独自に開発したヒト幹細胞順化培養液由来の美容液です。
ヒト幹細胞とは、体中のあらゆる臓器の元となる細胞のことです。肌の生まれ変わりや若返りに高い効果を持つとされており、アンチエイジングに有効な成分として注目されています。
「Stemcell Booster」は、ヒト幹細胞を培養した溶液の中から美容成分だけを抽出して配合した美容液です。ターンオーバーの回復や、保湿成分であるコラーゲンやエラスチンの生成を加速し、肌を引きしめる効果に期待できます。
肌のたるみによる毛穴の広がりを防ぐために使うこともできるため、年齢を重ねて毛穴の黒ずみが気になるようになってきた方におすすめです。
ピーリングと合わせると更に効率アップ
ピコトーニングの前に肌のピーリングを行うことで、黒ずみや毛穴の引き締め効果の向上に繋げられます。
ピーリングとは、表皮に残っている古い角質を取り除くスキンケアの方法のことです。美容クリニックでは、専用の薬剤を用いたり軽い振動を与える機械を使ったりして治療を行います。
肌に古い角質が溜まってしまう原因の一つとして考えられるのが、肌のターンオーバーの乱れです。その原因は、乾燥や紫外線などさまざまですが、角質が蓄積するとターンオーバーが更に停滞し、ニキビや肌荒れを引き起こすなど悪循環が生まれます。
ピーリングにより、表皮がクリーニングされた状態になり、毛穴の詰まりにアプローチしやすくなります。そのため、ピコトーニング前にピーリングを行うのは黒ずみ改善にとってより効率的といえます。
毛穴の引き締めにはピコフラクショナルも効果的
毛穴を引き締めて角栓を解消するためには、ピコフラクショナルという治療方法も効果的です。
ピコフラクショナルとは、ピコトーニングと同じピコレーザーを用いた美容治療です。
ピコレーザーの基本的な手法であるピコトーニングは、ピコ秒に1回のレーザー照射を行うため、肌への刺激を抑えられます。ピコフラクショナルは、レーザーで皮膚に微細な穴を開け、真皮層を刺激しコラーゲンの生成や肌の引き締めを促進します。
ピコトーニングの方が肌への負担が小さく、ピコフラクショナルの方が肌の引き締め効果により期待できるという特徴があります。
ピコレーザー、ピコフラクショナルについては以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
→ピコトーニングとピコフラクショナル は同時に受けられる?併用すると良い治療方法も解説!
→ピコレーザーとは?照射方法&機器の種類とシミ取り放題の症例写真を紹介
→ピコトーニングとボトックスは同時にできる?施術間隔について詳しく解説
ピコトーニングの治療間隔
ピコトーニングは、何度か治療を繰り返すことで、より効果を体感しやすいのが特徴です。そのため、複数回にわたる受診のスケジュールを組むことが望まれます。
ピコトーニングの治療間隔の一般的な目安は、2〜4週間に1回で合計5〜6回を1クールとします。1クール終了後も、2〜3ヶ月おきにケアを受けることでさらに効果が持続しやすくなります。
毛穴のクリーニングや引き締めは、エイジングケアにも効果的です。定期的な肌のメンテナンスとして生活に取り入れることで、加齢による肌トラブル対策になります。
まずは半年を目処にピコトーニングを1クールを行い、その後の継続的な受診を検討してみてはいかがでしょうか。
ピコトーニングを行う上での注意点
ピコトーニングは、従来のレーザー治療の課題であった患部の赤みや痛み、腫れといった副作用の課題を克服するための治療法です。そのため、治療後のトラブルが少ないことが特徴です。
従来の治療法よりもレーザー照射時間が短縮したことで、肌への刺激と負担の軽減につながっています。ただし、ごく稀に患部がヒリヒリと痛んだり、赤くなったりすることもあるため、施術前に医師からリスクの説明を十分に受けておきましょう。
副作用対策
治療後はしっかりクーリングを行い、レーザーを照射した箇所の保湿に気を遣いましょう。
施術当日は、食品や飲み物からの水分補給も大切です。保湿と水分補給によって肌のバリア機能が高まり、刺激を受けた箇所を保護することができるからです。
パックやクリームも治療後のケアとして使用できますが、できるだけ添加物を含まない低刺激なものを使用してください。
まとめ
この記事では、ピコトーニングによる毛穴の治療について説明しました。
黒ずみや角栓ができてしまうのは、肌のたるみやゆるみによって毛穴が広がり、そこに過剰な皮脂が溜まることが原因として考えられます。
溜まった皮脂が酸化して黒っぽくなったものが角栓であり、症状が進行すると洗顔やクレンジングではなかなか除去しきれません。
ピコレーザーは黒い色に反応し、熱で蒸散させて分解する作用があります。したがって、黒ずみ除去や解消を促すために効果的です。
また、ピーリングと併用して治療効率の向上を図ったり、コラーゲンの生成を促すピコフラクションも活用したりすることで、さらに肌の引き締めを促すことができます。
エイジングケアのためには、定期的なケアが重要です。ピコトーニングも一定の間隔をおいて治療を継続することで、加齢による肌トラブルを防ぐことにつながります。
肌がたるんできたように感じる方や、毛穴の開きや黒ずみを改善したいと考えている方は、ピコトーニングによるケアをぜひ検討してみてはいかがでしょうか。