ピコトーニングとピコフラクショナル は同時に受けられる?併用すると良い治療方法も解説!
1兆分の1秒、いわゆる、ピコ秒単位でレーザーを肌に照射できるピコレーザーを使った施術の中でも、顔全体の美白効果をアップさせられるのが「ピコトーニング」
ピコトーニングは、シミやそばかす、肝斑の治療をはじめ、くすみ改善にも効果を発揮しやすいので顔全体のトーンアップも期待できます。
ピコレーザーにはピコトーニングの他に、ピコスポットとピコフラクショナルといった施術を行うことができますが、ピコトーニングの施術と併用して受けることはできるのでしょうか。
今回は、ピコトーニングとピコレーザーで行える他の施術を同時に受けられるのか詳しく解説するとともに、ピコトーニングと一緒に受けることでより効果を実感しやすい治療をご紹介いたします。
目次
ピコトーニングは顔全体の肌の悩みに効果的
ピコトーニングはピコレーザーで行える3つの施術のうちの1つで、低い出力のレーザーを顔の全体に照射することで、顔に広がりやすい細かなシミやそばかす、くすみ、レーザーでは治療が難しかった肝斑の改善にも効果が期待できます。
ピコトーニングは、レーザーを照射した衝撃波でシミやそばかすの原因となるメラニンを肌の奥で分解するので、肌表面でのダメージをおさえられ肌への負担が気になる方も安心して施術を受けやすいのが特徴です。
レーザー治療というと、施術後にレーザーを当てた部分がかさぶたになったり皮が剥けたりすることがありますが、基本的にピコトーニングの場合は照射したところが少し赤くなる程度で、ダウンタイムの期間は少なくメイクも施術後すぐから行えます。
1回の施術で効果を実感できる方も中にはいらっしゃいますが、低い出力のレーザーを照射するため、1回の施術だけで肌トラブルがすべて改善するのは難しく、平均して5回ほど施術を受ける必要があります。
目安となる施術を受ける間隔は4週間に1回ほどで、肌の状態によっては2週間前後にピコトーニングを再度受けることが可能です。
しかし、肝斑の治療の場合や肌の状態によっては施術間隔をあけないと効果を得にくくなったり、炎症が起きたりする可能性があるので、ご自身の肌に合わせて焦らずに施術を進めていくことが重要です。
ピコトーニングを行えるピコレーザーには、ピコトーニングの他に「ピコスポット」と「ピコフラクショナル」の2種類の施術が可能です。
ピコレーザーのその他の施術方法
ピコレーザーでは、ピコトーニングの他にピコスポットとピコフラクショナルという施術が可能で、それぞれ効果を発揮する症状が異なります。
目立つシミにはピコスポット
ピコスポットは、その名の通り、気になる部分にピンポイントで高い出力のレーザーを照射する施術で、目立つシミやほくろの改善に効果を発揮します。
顔全体にレーザーを照射するピコトーニングとは異なり、気になる部分へ集中的に照射するので1回目の施術から効果を実感しやすく、症状によって異なりますが1回〜3回程度で目立っていたシミやほくろを薄くし改善に導きます。
シミやほくろ以外にもタトゥーの除去にも用いられる施術で、他のレーザー治療では満足できない結果だった方にもオススメです。
ピコトーニングと大きく異なる点は施術後の経過で、例えば、ピコスポットで目立つシミを照射した場合、照射後数日経過すると今までよりもシミが濃くなりかさぶたになります。
2週間前後経過すると黒くなったかさぶたが剥がれ落ちピンク色の肌が見えますが、1ヶ月ほど経つと肌が落ち着きシミがあった部分が肌色に戻ります。
ピコトーニングに比べるとレーザーの出力が高いので、施術中の痛みは強くなりますが、輪ゴムで弾かれる程度の痛みなのでそこまで強い痛みではありません。
ピコトーニングよりもダウンタイムには時間を要しますが、施術回数が少なくても目に見える効果を感じやすいので、濃いシミやほくろに悩んでいる方にオススメの施術です。
肌質改善におすすめのピコフラクショナル
ピコフラクショナルは、今までご紹介したピコレーザーの施術内容とは異なり、ニキビ跡や毛穴、小ジワなどといった肌質の改善が期待できる施術です。
ピコフラクショナルは、無数の非常に細かい穴を肌質が気になる部分にわざと開けることで、肌の再生力を促しコラーゲンやエラスチンの生成を活発化させ肌のターンオーバーを起こします。
そのため、ニキビ跡で肌が凸凹していたり小じわが気になったりする部分に照射すると、肌が新しく生まれ変わることで症状の改善に繋がります。
また、コラーゲンなどが増えることで肌のハリや弾力がアップし、リフトアップ効果も期待できます。
ピコフラクショナルは、肌に穴を開けるといっても肌表面ではなく肌の真皮層なので、肌表面を傷つけることなく、同じような効果のある従来のレーザー治療と比べても施術中の痛みやダウンタイムの期間が短いのが大きな特徴です。
今まで肌質改善をするためのレーザー治療で痛みが辛かった方や、ダウンタイムを気にして治療を受けられなかった方にもおすすめできる施術です。
※ダリア銀座スキンクリニックでは、ピコフラクショナルの取り扱いはありません
ピコトーニングと他の施術は同時にできる?
肌の悩みは人それぞれですが、施術を受けるならしっかりと効果を実感して肌のトラブルを解決したいもの。
シミやそばかすの大きさや色の濃さ、数、毛穴の開き、ニキビ跡の凹凸など、肌のトラブルは1つだけではなく同時に何個も組み合わさっている場合があります。
ピコトーニングを受けた日に、ピコレーザーでできる他の種類の施術を同時に受けることはできるのでしょうか。
ここからは、ピコトーニングとピコレーザーで行える他の施術を同時に施術することが可能か、また、施術の際に気をつけたいポイントなどを解説していきましょう。
ピコトーニングとピコスポット
顔全体のトーンアップやシミ、そばかすの改善に導くピコトーニングと、くっきりとした目立つシミやほくろをピンポイントで治療するピコスポットは、同じ日に施術することが可能です。
ピコトーニングとピコスポットの同時施術は、例えば、全体的に細かなそばかすやシミがある中に際立つ大きさや濃さのシミがある方や、気になるシミを改善しつつ美白効果を手に入れたい方にオススメのセットメニューです。
ピコトーニングは2週間〜1ヶ月、ピコスポットは3ヶ月前後と、それぞれの施術を行う間隔が異なるので、毎回同時に施術するのではなくご自身の肌の状態に合わせて治療を進めていくことが大切になります。
特にピコスポットの場合は1度の施術で効果を実感しやすくなりますが、出力の低いレーザーで行うピコトーニングはトーンアップ効果は実感しやすいものの、そばかすやシミに関しては繰り返し施術を行わなければなりません。
ピコトーニングとピコスポットを同時に施術する時には、効果を早く得たいからといって焦って施術受けるとかえって状態が悪くなる可能性も考えられるので、医師と相談しながら治療方針を決めていきましょう、
ピコトーニングとピコフラクショナル
ピコトーニングとニキビ跡の凹凸といった肌質の改善が期待できるピコフラクショナルは、同時に施術が可能な場合があり、「ダブルピコ」という施術メニューなどで扱っているクリニックもあります。
しかし、ピコトーニングとピコスポットの場合とは異なり、ピコフラクショナルの同時施術はクリニックによって施術不可の場合もあるので注意しなければなりません。
同時施術ができない場合は、ピコトーニングを受けた後、2週間〜1ヶ月ほど期間を開けてからピコフラクショナルを施術することができるので、2つの施術を検討している方は医師に相談をしてみましょう。
ピコトーニングと併用できるオススメの治療
ピコトーニングには、ピコレーザーで受けられる施術の他にも併用することで効果をより実感できる治療方法があります。
今回は、ピコトーニングと併用するのがオススメである治療「ピーリング」と「水光注射」「内服薬」を解説しましょう。
ピーリング
ピーリングとは、酸性の薬剤を肌に塗布することで古い角質を取り除き肌のターンオーバーを促します。
肌のターンオーバーは加齢や紫外線などの影響によって周期が乱れると、自然に剥がれ落ちるはずだった角質が溜まってしまい肌のくすみやシミの原因につながるので、ピーリングを定期的に行うことで肌のトラブルを防ぐことができ、肌の弾力もアップします。
ピーリングをピコトーニング前に行い余分な肌の角質を落とすことで、レーザーをより均一に照射することができ、肌質やくすみの改善など効果を高めます。
ケミカルピーリングについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
→【ケミカルピーリング】一回の効果は?4種類のピーリングを徹底比較
→ケミカルピーリングの効果は?クリニックで施術できる4つの種類を徹底解説
水光注射
水光注射とは、肌の浅い部分に極細のハリを使ってヒアルロン酸などの美容成分を直接注入することで肌のハリやツヤをアップさせる美容医療で、アンチエイジングケアとしても人気の高い韓国発祥の施術です。
水光注射とピコトーニングを含むレーザー治療はとても相性がよく、併用して施術をするのにとてもオススメです。、
なぜなら、肌の浅い部分に直接美容成分を届けられる水光注射と、皮膚の奥から肌質を改善できるピコトーニングを一緒に施術すれば、肌の表面近くから奥までアプローチをすることが可能だからです。
水光注射は施術後すぐから効果を実感しやすいので、施術後すぐに変化を感じたい方はピコトーニングと併用して施術を受けると良いでしょう。
水光注射について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
→水光注射のビフォーアフター┃やりすぎは危険?ダーマペンとの違いも
→水光注射は効果ない?何日後がピーク?施術を継続して受けるべき理由とクリニックを選ぶ際の3つのポイント
→水光注射の効果持続期間はどのくらい?適正なインターバルや長持ちさせる3つのポイントを紹介
内服薬
シミや肝斑の治療を行う場合、ピコトーニングと合わせて内服薬を服用することで、体の内側からメラニンの生成や炎症を抑えることができます。
また、ピコトーニングはレーザー治療の中でも施術後に照射した部分に色素沈着が起こりにくい施術の1つですが、万が一のことを考えて内服薬を飲んでおくことで色素沈着を防ぐ効果もあります。
内服薬の種類は肌の状態によって異なりますが、一般的にトラネキサム酸やビタミンCなどを服用します。
内服薬について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
→出来てしまったシミに効く薬とは?内服薬と外用薬、併用がオススメの施術も紹介
まとめ
今回は、ピコトーニングと同時にできる施術や治療方法などを中心に解説しましたが、いかがでしたか?
ピコトーニングは、顔全体の肌トラブルに対して治療を行えますが、他の施術と組み合わせることでより一層効果を高められる可能性があります。
満足できる効果を実感するためにも、医師と相談しながらご自身の肌症状に合う治療方法を見つけてみましょう。