【ケミカルピーリング】一回の効果は?4種類のピーリングを徹底比較
顔に薬剤を塗布して古い角質を取り除き、ターンオーバーを活性化させるケミカルピーリングは、数回の施術が必要な治療となりますが、一回の効果はどの程度期待できるのでしょうか?
また、さまざまな種類があるケミカルピーリングのうち、自分に合ったものはどれなのかわからないという方も多いですよね。
この記事では、ケミカルピーリングの種類と一回でどの程度効果があるのか、市販のケミカルピーリングとの違いなどをご紹介します。
ケミカルピーリングに興味があるという方、一回の効果を知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ケミカルピーリングとは
ケミカルピーリングは、専用の薬剤を塗布して角質同士の結びつきを弱め、新陳代謝を促すことができます。
まずは、ケミカルピーリングについて詳しくご紹介します。
ケミカルピーリングの効果
ケミカルピーリングには、以下のような効果が期待できます。
- ニキビやニキビ跡の改善
- 毛穴の開き改善
- シミやそばかすの改善
- しわの改善
- 顔全体のくすみ改善
肌トラブルが発生する原因の多くは、ターンオーバーが乱れること。ケミカルピーリングは、薬剤を塗布して肌のターンオーバーを整えることで、さまざまな肌悩みを改善に導きます。
古い角質が除去されることで、毛穴トラブルも改善され、肌全体が生まれ変わったように感じる方もいらっしゃいます。
ケミカルピーリングのダウンタイム
ケミカルピーリング後は、以下のような症状が出る可能性があります。
- 赤み
- 肌荒れ
- 乾燥
- 皮むけ
これらは薬剤によってその症状に違いがあり、皮むけが必ず起こるものもあれば、起こりにくいものもあります。
しかし、ダウンタイムとして2~3日で症状が落ち着くことがほとんどです。敏感肌の方でも安心して治療を受けられるピーリング剤も増えているため、肌が弱いからとピーリングを諦めていた方も安心して施術を受けることができます。
万が一、赤みがなかなか引かない、腫れてしまったなど不安なことがあれば、施術をしたクリニックにすぐ相談するようにしましょう。
治療後の過ごし方
ケミカルピーリングを受けたあとは、日焼けをしやすい状態となっているため、紫外線対策をしっかり行うようにしましょう。
UVカット効果のある日焼け止めを塗るだけではなく、帽子や日傘などの紫外線対策グッズを使用することをオススメします。
また、紫外線は晴れている日や外出するときだけではなく、雲や窓を通過して降り注いでいるものなので、曇りの日、家の中でも対策を怠らないようにしましょう。
また、ケミカルピーリング後の肌は乾燥しやすい状態となっているため、保湿を丁寧に行う必要があります。
化粧水や乳液、クリームなどを用いて、いつもより多めに保湿剤を使用するようにしましょう。
ケミカルピーリングの種類
ケミカルピーリングにはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。
ここからは、ケミカルピーリングの4つの種類をご紹介します。
ミラノリピール
ミラノリピールはトリクロロ酢酸、ラクトビオン酸、サリチル酸、タルトル酸、クエン酸と、5種類の酸が配合されているだけではなく、保湿成分であるスクワランやビタミンB、ビタミンC、GABA、アルギニンなどさまざまな成分が配合されているのが特徴です。
これらの成分によって、以下のような効果が期待できます。
- コラーゲンブースター作用
- 皮膚の再生
- 剥離と活性
- 保湿と浸透性
皮膚の再生効果に優れているトリクロロ酢酸ですが、ダウンタイムが激しいことで敬遠されていました。しかし、ミラノリピールにはアルギニンと水酸化ナトリウムが配合されていることで、効率的ながら皮膚に優しいピーリングが可能となったのです。
ミラノリピールについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
→ミラノリピールの皮むけはいつからいつまで?気になるQ&Aを紹介
→ミラノリピールはどんな毛穴悩みに効果を発揮する?併用がオススメの治療も紹介
→ミラノリピールを効果なしと感じてしまう理由は?4つの効果とクリニックでの施術をオススメする理由
→ミラノリピールの効果はいつから?ピーリング治療の特徴や選び方を紹介
レチノールピール
レチノールピールは、レチノール誘導体がナノカプセル化したものとともに、亜鉛、ヒアルロン酸が配合されています。
レチノールはビタミンAの一種です。ビタミンAが不足していると、うるおい不足や小じわ、ニキビなどができるなどの不調が現れることから、肌トラブルを防ぐ効果が得られます。
レチノールピールでは以下のような効果が期待できます。
- シミの改善
- くすみの改善
- ニキビの予防、改善
- 小じわ改善
- 肌のバリア機能改善
レチノールは「レチノール」「レチナール」「レチニール」という3つの物質に体内で変化し、バランスよく作用することで肌に継続的に高い効果をもたらします。
フリーラジカルから肌を守る亜鉛と、レチノールの働きを後押しするヒアルロン酸が配合されていることで、相乗効果を発揮しています。
マッサージピールPRX-T33(コラーゲンピール)
マッサージピールに使用する薬剤「PRX-T33」とは、トリクロロ酢酸、過酸化水素、コウジ酸が特殊に配合されているもので、この薬剤をマッサージしながら浸透させることでコラーゲンを増生させ、肌にハリ、弾力をもたらす治療です。
マッサージピールによって以下のような効果が期待できます。
- ハリの回復
- 色素沈着の改善
- ニキビ改善
真皮深層まで浸透することで、線維芽細胞増殖因子を活性化させるため、強力なコラーゲン増生作用と美白作用が期待できます。
そのため、施術直後からハリや皮膚の柔らかさを感じられるという即効性のある治療です。
ヨーロッパでは9万回をこえる施術実績をもち、EUマークも取得している安全性の高い薬剤で、ダウンタイムを最小限に抑えて肌悩みを改善に導くことができます。
サリチル酸マクロゴールピーリング
サリチル酸マクロゴールピーリングは、サリチル酸とマクロゴールを配合することで、酸が皮膚深部へ浸透するのを防ぎ、角質層にのみ反応させることが可能となっています。
サリチル酸マクロゴールピーリングは以下のような効果が期待できます。
- ニキビ改善
- 毛穴の黒ずみや詰まり改善
- たるみ改善
- 小じわ改善
- 乾燥肌改善
真皮のコラーゲン産生を促進することで、ハリや弾力がアップしてたるみや小ジワを改善させることができます。肌のターンオーバーを促進し、蓄積されたメラニンも排出。
角質を柔らかくして毛穴の悩みやニキビの悩みも改善に導くことができます。
ケミカルピーリングの一回の効果は?
ケミカルピーリングは、一回の治療でも効果はある程度感じることができますが、症状によっては複数回治療を重ねることで効果を実感できるという治療です。
また、ケミカルピーリングは、肌自身が生まれ変わろうとする力を外から与え、刺激を受けることでターンオーバーが促され肌が徐々に生まれ変わっていくのが特徴です。
そのため、一回の治療で効果を感じるというよりは、複数回定期的に治療を重ねることでメンテナンスとして施術を行うことをオススメします。
市販のピーリング剤との違い
市販のピーリングの種類として以下のようなものがあります。
- 石鹸ピーリング
- ウォーターピーリング
- ピーリングジェル
市販のピーリング剤は、ケミカルピーリングと比較すると薬剤の濃度が低いため、自宅で行うピーリングでは、クリニックで行うケミカルピーリングと同様の効果は期待できません。
また、ピーリング剤によって肌への負担が異なるため、自分の肌の状態や肌質に合ったものを選ぶ必要があります。
ケミカルピーリングは、クリニックで医師がカウンセリングをして肌状態や肌悩みに合ったものを選択し、濃度を調整することもできるため、肌への負担を抑えながら肌悩みを改善に導くことができます。
まとめ
ケミカルピーリングは、クリニックで受けられる治療の1つとして、顔に薬剤を塗布して角質を剥がし、毛穴の開きやニキビ、シミ、くすみ、小じわを改善するなど、さまざまな効果が得られます。
肌のターンオーバーの周期を整えて肌トラブルを改善に導くうえに、ダウンタイムが短く肌に負担をかけることなく治療が可能です。
一回の治療で効果をある程度感じることができるものの、ターンオーバーの周期に合わせて複数回を定期的に受けることでより高い効果を得られます。
クリニックでは一人ひとりの患者さまに対して、適した治療法を丁寧なカウンセリングによって提案し、悩みや症状を改善に導くことが可能です。
ケミカルピーリングの施術を考えているという方は、ぜひこの記事を参考にクリニックで施術を受けてみてくださいね。