ピコフラクショナルでたるみ治療ができる?治療回数や注意点を紹介
ピコフラクショナルは、高密度のレーザーを肌の奥に照射し、コラーゲンやエラスチン生成を促すことで肌悩みを治療する方法です。
ニキビ跡治療や肌質改善などに使用される治療法ですが、たるみにも効果があると考えられています。
このコラムでは、ピコフラクショナルによるたるみ治療の仕組みや治療の注意点、その他の治療法についても紹介します。
ピコフラクショナルによるたるみ治療を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ピコフラクショナルとは
ピコフラクショナルとは、高密度のピコレーザーを照射してたるみや小ジワ、肌質の改善などを目指す治療法です。
肌の真皮層にレーザーで一時的にダメージを与え、肌細胞の生成を促すことで肌トラブルの改善が期待できます。
また、ピコフラクショナルは従来のフラクショナルレーザー治療よりもダメージが少ないため、ダウンタイムが短く痛みが少ない傾向があります。
仕事や学校を休めない方でも、比較的受けやすい治療といえるでしょう。
肌がたるむ原因
肌がたるむのには、以下の3つの原因が考えられます。
- ハリや弾力成分の減少
- 皮下脂肪の増減
- 表情筋の老化
たるみの原因について、それぞれ詳しく解説します。
ハリや弾力成分の減少
肌がたるむ原因の1つは、ハリや弾力成分の減少です。
肌のハリや弾力は、真皮層で生成されるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの成分によって保たれています。
しかし、年齢を重ねることによってこれらの成分は減少するため、たるみが起こりやすくなるのです。
ハリを保つ成分は、紫外線を浴びることでも減少します。
紫外線によるダメージが蓄積すると、シワやシミの原因になる光老化が起こりやすくなるため、たるみにつながるのです。
皮下脂肪の増減
顔の皮下脂肪が増加することも、たるみの原因の1つです。
脂肪が増え、顔の筋肉や皮膚によって支えきれなくなると、たるみが生じやすくなります。
反対に、体重の減少や加齢によって皮下脂肪が減ることもたるみの原因です。
今まであった場所に脂肪がなくなることで皮膚が緩んでしまい、たるみが起こりやすくなります。
表情筋の老化
たるみの原因の3つ目は、表情筋の老化です。皮膚を支えている表情筋は、加齢とともに徐々に衰えていきます。
表情筋が皮膚や脂肪を支えきれなくなると、重力に負けて肌にたるみが起こりやすくなるのです。
ピコフラクショナルによるたるみ治療の仕組み
ピコフラクショナルは、レーザーによって皮膚にダメージを与え、皮膚の再生力を利用してコラーゲンなどの美容成分を生成させる治療法です。
ピコフラクショナルによってコラーゲンやエラスチンなどの成分が生成されると、弾力性が向上し、たるみが改善しやすくなります。
また、ピコフラクショナルレーザーによるエネルギーは肌の真皮にまで届くため、即時的な引き締め効果も期待できます。
目の下やほうれい線などのたるみにアプローチしたい方にも、おすすめの治療法です。
ピコフラクショナルによるたるみ以外の治療効果
ピコフラクショナルでは、たるみ以外にも下記の肌トラブルにアプローチできます。
- ニキビ跡
- 毛穴の開き
- 肌質
- 小ジワ
それぞれへの治療効果について、詳しく見ていきましょう。
ニキビ跡
ピコフラクショナルは、ニキビ跡の改善も期待できます。
ピコフラクショナルは、肌に微細な穴を開けることで一時的にダメージを与え、肌の再生を促します。
これによってニキビ跡が残る部分の肌質も改善し、ニキビ跡が目立たなくなる可能性があるでしょう。
クレーター状の深いニキビ跡の場合は、複数回治療を継続して受ける必要があります。
やや深いニキビ跡が見受けられる状態のお肌であっても、根気強く通院し、ピコフラクショナルレーザー治療を繰り返すことが大切です。
治療を繰り返すことによって新しい皮膚への再生が促進され、ニキビ跡が目立ちにくくなるでしょう。
毛穴の開き
ピコフラクショナルは、毛穴の開きにも効果が期待できます。
ピコフラクショナルによる治療では、創傷治癒過程によって肌の再生が促され、コラーゲンやエラスチンなどの美肌成分が生成されます。
美肌成分が生成されることによって肌がふっくらするため、毛穴が目立たなくなる効果が期待できるでしょう。
肌質
ピコフラクショナルは照射した部分に皮膚細胞の生成を促すため、顔全体の肌質を改善したい方にもおすすめの治療法です。
肌の変化に敏感な方であれば、1回の治療でもメイク乗りの良さを実感できる場合もあります。
小ジワ
ピコフラクショナルは、小ジワの改善にも効果が期待できます。
目の下のちりめんジワや目尻のシワ、口周りに起こるシワなどにお悩みの方にもおすすめです。
ピコフラクショナルの治療は何回受けるべきか
ピコフラクショナルは、1回でも治療効果を感じられるケースがある治療法です。
しかし、改善したい肌トラブルがある場合は、何回か治療を繰り返して受けることで、より効果を感じやすくなるでしょう。
ピコフラクショナルのおすすめの治療頻度と回数について解説します。
ピコフラクショナルを受ける回数については以下の記事でも詳しく解説していますので、よろしければこちらも合わせてご覧ください。
→ピコフラクショナルは何回受けるべき?治療のメリットやデメリットも合わせて紹介
1回でも効果を感じられる
ピコフラクショナル、1回の治療でも効果を感じられる場合があります。
1回治療を受けると、肌の10〜15%ほどの細胞が再生されるといわれています。肌の変化に敏感な方であれば、1回でも効果を感じられることがあるでしょう。
4〜6週間に1回の頻度で3回以上がおすすめ
ピコフラクショナルは、継続して治療を受けることでさらに効果を感じやすくなります。
そのため、複数回の治療がおすすめです。
たるみやニキビ跡、毛穴の開きなどを改善したい場合は、4〜6週間程度の間隔で3〜5回以上の治療を継続すると良いでしょう。
症状によっても推奨される頻度や回数は異なるため、医師に相談して自分に合ったペースで受けるのがおすすめです。
ピコフラクショナルでたるみ治療を行う際の注意点
ピコフラクショナルは肌表面へのダメージが抑えられた治療ですが、それでも美容医療には必ずリスクがあります。
ここでは、ピコフラクショナルによるたるみ治療の注意点について見ていきましょう。
副作用が起こることがある
ピコフラクショナルは、治療後のダウンタイムに下記のような症状が起こるケースがあります。
ピコフラクショナルはダウンタイムが少ない治療ですが、人によっては1週間程度赤みなどが目立つ可能性があります。
適切なケアをしていれば1週間程度でおさまりますが、悪化するようであれば医師への相談が必要です。
ダウンタイム中のケアが必要
ピコフラクショナル後の肌は一時的にダメージを受けた状態のため、非常に敏感です。
紫外線や摩擦によるダメージを受けると、色素沈着が起こったり、赤みが激しくなったりする可能性があります。
そのため、普段以上に日焼け止めで紫外線対策を入念に行い、肌に優しいスキンケアでしっかりと保湿することが必要です。
ピコフラクショナル以外のたるみ治療法
たるみ治療には、ピコフラクショナルの他にも以下の治療法が向いています。
- ハイフ
- 糸リフト(スレッドリフト)
- ヒアルロン酸注射
それぞれの治療の特徴を押さえ、自分に適したものを選んでみてください。
ハイフ
ハイフは、高密度焦点式超音波を利用した治療法です。真皮だけでなく、脂肪層や筋膜などの複数の層に熱エネルギーを与えることで皮膚の再生効果を促し、引き締め効果が期待できます。
ハイフの特徴は筋膜にもアプローチできる点です。
皮膚を支える土台ともいわれる「SMAS筋膜」にもアプローチできるため、フェイスラインの引き締め効果が期待できるでしょう。
加齢によってたるみが進んでいる方におすすめの治療法です。
糸リフト(スレッドリフト)
糸リフトは、肌にトゲの付いた糸を埋め込み、引っ張り上げることで肌のたるみの解消を目指す治療法です。
肌を引っ張り上げるため、即時的な効果が期待できます。
また、挿入された糸の刺激によって美肌成分が生成されやすくなるため、即時的な効果に加え、徐々にハリや弾力アップ効果も期待できる点が特徴です。
糸リフトには溶ける糸が使われることが多く、時が経つにつれて体内で溶けてなくなります。
そのため、リフトアップ効果を継続するには、1年に1回程度の継続治療が必要です。即時的な効果を求めている方におすすめの治療といえます。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射でたるみが目立たなくなる効果が期待できます。
ヒアルロン酸をたるみによってできたほうれい線や口元の影などに注入することで、視覚的にたるみが目立たなくなる効果が期待できます。
顔のコケが気になる部分をボリュームアップさせることもできるため、顔のふっくら感をアップさせて若々しい印象に近づけたい方におすすめの治療法です。
ヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されるため、定期的に注入する必要があります。
たるみを解消したい方は、半年から1年程度の頻度で治療を受けると良いでしょう。
まとめ
ピコフラクショナルは、肌の真皮層にダメージを与え、肌が再生しようとする力を利用して肌トラブルを改善する治療法です。
コラーゲンやエラスチンなどのハリや弾力をアップさせる成分の生成を促すため、たるみ治療にも効果が期待できます。
ピコフラクショナルによる治療は1回でも効果を感じられるケースがありますが、たるみを改善したい場合には、複数回繰り返しての治療がおすすめです。
また、ピコフラクショナル以外にもハイフや糸リフトなどの治療法も、たるみ改善への効果が期待できます。
たるみの改善を目指している方は、さまざまな治療法から自分に合うものを検討してみてください。
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