リベルサスを縦に切れない理由は光に弱いから!効果的に服用するポイントを解説
リベルサスは、2型糖尿病の治療薬だけではなくメディカルダイエットでも近年注目されている薬で、ダイエットと言っても1日に1回服用するだけなので、食事制限や運動が苦手な方でも継続しやすいと人気が高まっています。
今まで注射でしか体内に取り入れることができなかったGLP-1受容体作動薬の中でも唯一の経口薬であり、注射でのGLP-1ダイエットに不安があった方でも挑戦しやすいのが大きな特徴の1つです。
リベルサスは錠剤タイプの薬なので決まった量を服用すれば問題はないのですが、効果をしっかりと体内に届けるためには、服用するときに抑えておきたいポイントがいくつかあります。
今回は、リベルサスを使ったダイエットをする上で、リベルサスを効果的に服用するポイントやリベルサスを縦に切ってはいけない理由など、詳しく解説していきます。
目次
リベルサスはどんな薬?
リベルサスは、メディカルダイエットで人気が高まってきている薬ですが、服用するとどのような効果が期待できるのでしょうか。
まずは、リベルサスについて、効果などを詳しく解説していきましょう。
リベルサスは経口タイプのGLP-1受容体作動薬
リベルサスは、世界初で唯一の経口薬のGLP-1受容体作動薬であり、主に2型糖尿病の治療薬として使用されていて、メディカルダイエットの1つとしても注目されています。
GLP-1とは、私達の体にあるホルモンの1つで血糖値を下げる働きがあり、食事をしていない時など、体内の血糖値が低い場合は作用しません。
GLP-1受容体作動薬は、2型糖尿病ではない方が服用しても空腹時には作用しないので低血糖を起こしにくいと言われています。
なおかつ、継続して使用するとGLP-1の血中濃度が高くなり、代謝が上がることで脂肪分解が促進され痩せやすい体質になれるので、メディカルダイエットとしても使用されています。
もともと、GLP-1受容体作動薬は、胃酸などの消化酵素によってすぐに分解されてしまうなどの理由から注射での投与しかできませんでしたが、吸収促進剤を配合させることで経口薬であるリベルサスが作られ、日本では2021年に発売されました。
メディカルダイエットにおけるリベルサスの効果
メディカルダイエットにおけるリベルサスの効果には、下記のようなことが挙げられます。
- 食欲を抑えられる
- 食べ物の吸収スピードを遅らせる
- 脂肪を燃焼する効果が期待できる
主なリベルサスの効果としては、まず、食欲を抑えられる効果が挙げられます。
リベルサスを服用すると、満腹中枢がある脳の視床下部に作用し食欲を抑え、胃腸の働きをコントロールし緩やかにするので、いつもより少ない量の食事でも満腹感を得やすくなります。
また、食べ物の吸収スピードも遅らせるので、糖分の吸収が緩やかになり食後に血糖値が急激に上昇するのを防ぎます。
そして、リベルサスは脂肪を燃焼させる働きがある褐色脂肪細胞にもアプローチするので、脂肪燃焼効果も期待できます。
リベルサスの効果についてより詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
→リベルサスの効果はいつから?確実に痩せるためにすべきことも紹介
リベルサスは自己判断で服用をやめてはいけない
リベルサスには、3mg、7mg、14mgと3種類あり、まずは3mgから飲み始めて効果の有無や副作用などが出たか確認し、ご自身の体質に合っているか判断します。
一般的には、3mgを1ヶ月続けた後、効果をもっと感じたい場合は7mgや14mgに変更していきますが、これは医師が判断した上で変更する必要があります。
効果を早く感じたいと思って、勝手に1回の服用量を増やしたり種類を変更したりすることはとても危険なので、必ず処方された通りに服用します。
また、自己判断で勝手にリベルサスの服用をやめてはいけません。
リベルサスは服用し続けることで効果を発揮しやすくなるので、効果を実感するまでに時間がかかる場合もあります。
効果が出るか不安だからといって勝手に服用をやめてしまうと、リベルサスを服用しているときの食事量に体が慣れておらず、反動で食事量が増えてリバウンドする可能性が高くなります。
効果が出るか不安であったり途中で服用をやめたい理由ができたりした場合は、必ず処方してもらっている医師に相談をしましょう。
リベルサスが縦に切れない理由とは
リベルサスは、錠剤タイプで3mg、7mg、14mgと種類が異なっても錠剤の大きさはすべて一緒ですが、包んでいるシートの色が異なります。
そのシートには、2錠ごとに区切られるミシン目が横に引いてあるのですが、リベルサスを使用する場合、このシートの取り扱い方や薬の保管方法に注意しなければなりません。
というのも、リベルサスは非常に湿気や光に弱く、シートをミシン目以外の場所を切ってしまったり錠剤を事前に取り出して保管したりすると、服用後の効果をしっかり得られなくなる可能性があります。
稀に、リベルサスと検索すると「縦に切ってはいけない」という情報がありますが、リベルサスを包んでいるシートを縦に切ってしまうと薬が密閉されなくなり中の品質の安定性に問題が生じます。
リベルサスの効果を最大限体内で発揮させるためにも、下記のポイントに注意してリベルサスを保管しましょう。
ミシン目以外で切らない
前述したように、リベルサスは湿気や光にとても弱いため、専用のシートに密閉された状態で包まれています。
シートには2錠ごとに横に区切るミシン目がついているので、薬を分ける際は必ずミシン目に沿って切り離しましょう。
曜日ごとに服用する薬を分けている方や外出先で服用するために小分けにしたい方もいるかもしれませんが、リベルサスが入っているシートを縦に半分に切ったり細かく分けたり、錠剤をむき出しのまま保管したりすることはしてはいけません。
奇数処方ができない
どの種類のリベルサスであっても1シート10錠入っていますが、リベルサスは奇数処方をすることができません。
2錠ずつミシン目で区切られており1錠だけ切り離すことはできないため、リベルサスは偶数日分の薬が処方されます。
リベルサスを効果的に服用するポイント
ここまで、リベルサスの効果や保管方法を解説しましたが、最後に、リベルサスを効果的に服用するために必要なポイントを5つ解説していきましょう。
用法用量を正しく守る
リベルサスは、1日1回1錠服用します。
1日に1錠飲むだけでも効果が持続するように改良された薬なので、飲み忘れたからといって2錠まとめて飲んだりはせず、必ず1日1回1錠の用量を守りましょう。
また、半分に割って飲んだり噛み砕いたりすると、効果を発揮できなくなる可能性があるので、1錠そのまま水と一緒に服用してください。
空腹の時に120ml以下の水で服用する
リベルサスは、朝起きてすぐなど、必ず空腹の時に水で服用しなければなりません。
胃に食べ物や飲み物が残っているうちに服用すると、リベルサスの吸収が悪くなる可能性があります。
また、リベルサスはお茶やコーヒーなどで飲むと影響を受けてしまう場合があるので、吸収率を高めるためにも120ml以下(コップ半分くらいの量)の水で飲むことが大切です。
他に服用している薬を確認する
新しい薬を飲み始める時にはどんな薬であっても確認が必要ですが、リベルサス以外に服用している薬があれば必ず医師に申告し、飲み合わせなどに問題がないか確認をしましょう。
例えば、骨粗鬆症の治療剤であるボナロン経口ゼリーはリベルサスと同様に空腹時に服用しますが、180ml(コップ1杯くらいの量)の水と一緒に飲む必要があります。
そのため、120ml以下で飲まなければいけないリベルサスと一緒に服用してしまうと、お互いの効果を得にくくなる可能性があります。
薬の組み合わせによってはお互いの効果を抑制しあってしまうものや、一緒に飲んではいけないものがあるので、他の病院や美容クリニックで処方されている薬を把握しておきましょう。
服用する直前に開封する
リベルサスは前項で解説した通り、湿気や光にとても弱いので、効果を最大限発揮させるためにも服用する直前にシートから取り出しましょう。
旅行など外出先で服用したいからといって、ピルケースに中身を取り出して入れたり小分けに分割して持ち運んではいけません。
服用を継続する
リベルサスは、服用し続けることで効果を発揮します。
リベルサスを服用し始めてから効果が出るまでには、個人差がありますが、早めれば1ヶ月、一般的には3ヶ月前後かかると言われています。
効果が出にくい場合は、リベルサスの種類を変更したほうが良いのか、リベルサスでダイエットするのがご自身の体質に合っているのかなど、まずは医師に気になることを相談してみましょう。
なかなか効果が出ないからといって自己判断で服用をやめると、リバウンドの原因につながるので危険性があるので注意です。
まとめ
今回は、リベルサスの効果や保管方法、効果的な服用方法について解説しましたが、いかがでしたか?
リベルサスはメディカルダイエットの中でも、1日に1錠服用するだけでダイエット効果が期待できるので注目を集めています。
食事制限や運動に比べて楽で簡単ではありますが、リベルサスの保管方法や服用方法を正しく守ることが、効果を発揮させるためにもとても重要になります。
リベルサスの用法用量を守り、継続させながらダイエット効果を実感していきましょう。