サーマクールでクマはとれる?痛みや副作用は?サーマクールアイの効果と注意点

疲れや年齢を感じさせる目元のクマを取りたいけれど、メスを使った施術は怖い、忙しくてダウンタイムがとれない、治療箇所が目立つから嫌だ、という方もいるのではないでしょうか。
この記事では、メスを使わず、ダウンタイムも少ないサーマクールアイのクマ取り効果について解説します。
気になる痛みや副作用、注意点についても紹介しますので、切らずにクマを取りたいという方は、ぜひご覧ください。
クマの種類
目元のクマには赤クマ、青クマ、茶クマ、黒クマの4種類があります。
それぞれの特徴や原因は以下の表のとおりです。
特徴 | 原因 | |
青クマ | 目の下の毛細血管が透けて、青、または紫のぼんやりとした影のようなクマ | 疲労、ストレス、睡眠不足、筋肉のこりなどで起こる目元の血行不良 |
黒クマ | 目の下に黒っぽい影が広がっている状態 | 加齢などによる目の下のたるみ、眼窩脂肪(がんかしぼう)の垂れ下がり |
茶クマ | 目の下にシミのような色の濃い部分が広がっている状態 | 紫外線の影響や摩擦による刺激などで引き起こされる色素沈着 |
赤クマ | 目の下に赤いふくらみが生じている状態 | 眼窩脂肪によって眼輪筋が圧迫され、透けて赤く見える |
黒クマ、茶クマ、赤クマは以下のように見分けることが可能です。
- 黒クマ:目の下にある眼窩脂のふくらみに光をあてた際に、影が薄くなったり影が移動する
- 茶クマ:目の下の皮膚を引っ張っても色に変化がない
- 赤クマ:目の下にふくらみがある。頬骨付近の皮膚を下に引っ張ると赤みが悪化する
クマの種類によって原因も改善方法も変わってくるため、自分のクマの見分け方を知っておくと便利です。
サーマクールが効くのはどのタイプのクマ?
サーマクールアイは、血管が透けて見える青クマとたるみや眼窩脂肪の垂れ下がりが原因でできる黒クマに効果があります。
悩んでいるクマがどのタイプなのかわからない方は、クリニックで相談してみましょう。
サーマクールアイとは?
サーマクールアイとは、メスを使わずに高周波を用いて肌のたるみやシワを改善する治療器『サーマクール』の目元専用治療です。
高周波の熱によって真皮細胞が傷つき、人が従来持っている修復機能を利用してコラーゲンが大量に生成、活性化されます。
コラーゲンの活性化により、たるみやシワ改善で強力に目元のたるみやシワを改善でき、長期間効果が持続します。また、熱の照射で血行改善にも効果が期待できます。
サーマクールアイについての詳しい記事はこちらもご参照ください。
目元専用チップで細かい照射が可能
サーマクールアイでは、眼球に熱が届かないように熱の発生深度を浅くし、目元専用チップと保護コンタクトレンズにより眼球を保護するため、目元でも安全に治療ができます。
目元専用チップは肌との接触面が5ミリ四方ほどで、より細かく照射が可能となり、目元のシワやたるみのピンポイントな改善効果が期待できます。
振動と冷却で痛みは少ない
サーマクールアイは、照射と同時に振動を与えることで、痛みが軽減されます。
人間の脳は、振動があることで痛みを感じる神経伝達がブロックされるため、痛みよりも振動の感覚が優先的に伝わるためです。
また、照射前、照射中、照射後に肌表面を冷却ガスでクーリングしながら治療を行うため、肌を保護して熱感を抑え、痛みを軽減します。
ダウンタイムはほぼなし
サーマクールアイは、メスや注射を使用せず、冷却ガスでクーリングしながら施術を行うため、ダウンタイムや照射後の腫れはほとんどありません。
施術終了後すぐにメイクや洗顔を行うことも問題なく、施術当日の洗髪や入浴も可能です。
また、施術当日のエステやセルフマッサージも行えます。
サーマクールアイのクマ取り効果
サーマクールアイは、青クマ、黒クマに効果があります。
青クマは、疲労やストレスによる血行不良が原因です。サーマクールアイの熱照射で血行を促すことにより、血液循環がよくなり、青クマの改善につながります。
また、黒クマはたるみや眼窩脂肪の垂れ下がりが原因のため、引き締め効果のあるサーマクールアイの施術で効果が期待できます。
切らずにクマが取れる
加齢によるたるみが原因のクマには、切開法が行われることもあります。しかし、メスを行う治療には不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
サーマクールアイは、切らずにクマ取り効果を実感することができるため、顔にメスを入れることが心配な方や、ダウンタイムが気になる方も安心して施術を検討できます。
美肌効果も
サーマクールアイは、高周波を利用した熱照射で、コラーゲンの生成、活性化が起こり美肌効果も期待できます。
個人差はありますが、施術直後からコラーゲンの収縮による引き締めが始まり、肌にツヤが出てきます。その後2~3か月でコラーゲン生成がより促進され、まぶたのたるみだけでなく、シワ、目の下の小ジワも改善されます。
サーマクールアイ治療の流れ
サーマクールアイの治療がどのように行われるのかを知っておくことで、不安を取り除けます。
ここでは、一般的な治療の流れについて解説します。
カウンセリング
サーマクールアイのクマ取りには、まずカウンセリングを行います。
目元の悩みや仕上がりの希望を相談し、肌の状態やクマの種類を医師が確認したうえで、サーマクールアイでの施術が可能だと判断された場合、施術を行います。
麻酔の目薬投与、保護コンタクトシェルを装着
サーマクールアイの施術には、眼球を保護するために点眼で麻酔を行います。また、保護用のコンタクトシェルを装着します。
保護用のコンタクトシェルは大きめのコンタクトレンズのようなもので、麻酔をかけているため入れる際の痛みや違和感はありません。
照射
専用のマーキングシートを使用して、照射部位に印をつけ、上まぶたから下まぶたの順に照射を行います。
照射中は、痛みの度合いについて聞きながら施術を行います。
照射エネルギーが弱すぎるとコラーゲンの産生が少なくなり、肌への効果が少なくなりますが、強すぎても痛みなどのリスクが増えます。
そのため、痛みをほとんど感じないか、少しぴりぴりするくらいの照射エネルギーに合わせることがよいとされていますので、痛みの程度をきちんと医師に伝えることが大切です。
治療完了
治療直後から皮膚のハリなどの効果が実感できる場合もあります。
治療後の腫れやダウンタイムはほぼないため、すぐにメイクや洗顔をすることも可能です。
サーマクールアイの注意点
サーマクールアイを検討する際に知っておきたい注意点は以下の通りです。
- 施術できない場合がある
- 照射時に痛みがある
- 効果を実感するまでに時間がかかる
それぞれについて詳しく解説します。
施術できない場合
サーマクールアイは、以下のような場合には施術が受けられない可能性があります。
- ペースメーカーや除細動器など、体内に金属が入っている
- 妊娠中、授乳中
- 重度の心疾患がある
- 日光過敏症の既往がある
- 治療部位に炎症がある
- 眼内レンズが入っている
- 2週間以内に他のレーザー治療を受けた
- 糖尿病、創傷治癒に体質的障害がある
- レーシック術後で時間が経っていない
サーマクールアイの施術ができるか不安な方は、まずクリニックで相談してみましょう。
照射時に痛みがある
照射時の痛みの感じ方は個人差がありますが、ぴりぴりとした痛みを感じることがあります。
サーマクールアイは、振動や冷却により痛みを軽減させる効果はありますが、施術中に痛みを感じた場合にはすぐに医師に知らせることが大切です。
効果を実感するまでに時間がかかる
メスを使う施術に比べて、効果の即効性を感じにくい場合があります。
施術直後からハリの効果が現れますが、コラーゲンの生成や活性化が行われる2~3か月後に効果が最大限に現れます。
副作用がある場合も
熱を照射する治療のため、一時的な熱感、発赤が出る場合がありますが、数日で引くことがほとんどです。
サーマクールアイのよくある質問
サーマクールとの違いは?
サーマクールとサーマクールアイは、高周波を用いてコラーゲンの産生を促す治療法という点では同じです。
通常のサーマクールは、眼球に高周波が当たってしまうと熱により眼球がダメージを受けてしまうため、皮膚が薄い目元の使用は認められていません。
サーマクールアイは目元専用パッチを使用し、通常のサーマクールでは施術できなかった部分をピンポイントに施術することができます。
また、保護コンタクトシェルや点眼麻酔を使用するため、安心して治療を受けられます。
サーマクールについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください
→サーマクールのダウンタイムは?施術後の注意点やクリニックの選び方を紹介
サーマクールアイの効果はいつから?
サーマクールアイは、施術後すぐに目元のハリを実感できる場合もあります。
コラーゲンの生成や活性化により、3か月程度で効果が最大になり、クマやシワ、たるみが引き締まるだけでなく、美肌効果も実感できます。
サーマクールアイの持続時間は?
サーマクールアイは、長期間効果が持続することも特徴のひとつです。
効果の持続期間には個人差がありますが、一般的に半年~1年程度は効果が実感できるとされています。ただし、効果を持続させるために、半年に一度の施術が推奨されます。
サーマクールアイで失明することはない?
サーマクールアイでは、眼球を保護する措置を講じているため、適切に施術した場合、失明のリスクは極めて低いとされています。
通常のサーマクールよりも高周波エネルギーの照射深度が浅くなっており、かつ眼球に到達しないよう、保護用コンタクトシェルを入れることで眼球を守ることができ、安全に施術が受けられます。
ただし、どのような施術も、一定のリスクが伴うことを理解しておきましょう。
サーマクールアイと併用できるものはある?
サーマクールアイは通常のサーマクールやウルセラと同日施術が可能です。
同時に施術することにより、顔全体の引き締め効果がさらに実感できます。
他の施術についても2週間の期間をあければほとんどの場合が可能となります。
併用できるものや期間については、クリニックに相談して検討することをおすすめします。
まとめ
サーマクールアイは、高周波でコラーゲンの産生を促進し、目元のクマを取る効果が期待できます。
痛みやダウンタイムはほとんどなく、副作用も一時的な熱感や発赤を感じることがありますが、数日で引く場合がほとんどです。
メスを使うことなく治療直後も施術箇所が目立たないので、忙しい時期でも安心して施術を受けることができます。
目元のクマにお悩みの方は、サーマクールアイをぜひ検討ください。