肩ボトックスは巻き肩に効果的!原因やセルフチェック方法も紹介
肩が丸まっている状態を指す「巻き肩」は、ひどくなると姿勢の悪さだけではなく肩こり、頭痛、自律神経失調症などを引き起こす可能性もあります。
ストレッチを行ったり、整体へ行ったりしても症状が改善されないなど、お困りの方は定期的にボトックス注射(肩ボトックス)の施術を受けることをオススメします。
この記事では、巻き肩について、セルフチェック方法や原因、巻き肩を解消させるボトックス注射について詳しくご紹介します。
巻き肩による頭痛や肩こりに悩まされている方、ボトックス注射を検討しているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
巻き肩とは?
長時間同じ姿勢をしていたり、運動不足だったりすることで発症してしまう「巻き肩」とは一体どのような状態なのでしょうか?
まずは、猫背との違いや巻き肩のセルフチェック方法をご紹介します。
巻き肩と猫背は違う?
巻き肩は肩が内側に向かって丸まっている状態で、バスト周りの筋肉が縮こまってしまい、肩のトップから肩甲骨にかけてのラインが前に出てしまっているのが特徴です。
一方で、猫背は背中が丸まっている状態で、背骨に沿って体の縦ラインが丸まっています。
この二つは違う症状ですが、巻き肩の方は猫背も併発することが多く、肩が丸まっていることで背中にも影響を及ぼし、猫背になってしまったというケースも。
巻き肩や猫背は見た目がスッキリしないというだけではなく、呼吸が浅くなって自律神経が乱れたり、肩こりを引き起こしたりするため改善させたいという方が多い症状です。
巻き肩によって起こる不調
巻き肩によって起こる不調は、大きく分けて3点挙げられます。
- 姿勢が悪く見える
- 呼吸が浅くなる
- 肩こりや頭痛が起こる
巻き肩は肩が内側に入っている状態なので、見た目に影響があるだけではなく、胸が開きにくく肺が圧迫されて呼吸が浅くなりやすいのが特徴です。
呼吸が浅くなることで、酸素が体に十分に行きわたらず、疲れやすくなったり血行不良によって頭痛が起こったりという不調につながる恐れも。
原因不明の疲れや頭痛に悩まされている方は、もしかしたら巻き肩が原因ということも考えられるのです。
巻き肩のセルフチェック方法
巻き肩は以下の方法でセルフチェックしてみましょう。
- リラックスして立ったときに両肘が外側を向く
- 腕をあげたときに二の腕が耳の脇まで届かない
- まっすぐ立っているのに上半身が丸まっている
- 肩の付け根が凝っている
- 仰向けで寝るよりも横向きで寝るほうが楽だと感じる
- 呼吸が浅いと感じる
半分以上当てはまっている方は、巻き肩である可能性が高いと言えます。
肩が体の前に出ている状態が巻き肩となるため、リラックスして横向きに立って鏡を見てみるとわかりやすいかもしれません。
巻き肩の原因は?
巻き肩になってしまう原因は、寝方や普段の姿勢にあります。
ここからは、巻き肩の原因について詳しくご紹介します。
横向きに寝ている
実は、寝るときに仰向けではなく横を向いて寝ている方は、巻き肩になりやすいとされています。横を向いて寝ると上半身の体重がすべて肩にかかることで、無意識に肩を前に出して寝る癖がついてしまいます。
寝ているときに同じ姿勢を続けていることで筋肉が硬くなり、起きているときも肩が前に出て巻き肩になってしまうのです。
長時間のパソコンやスマートフォンの操作
長時間パソコンを前かがみで見つめていたり、スマートフォンを操作していたりすることで、手元をのぞき込む形になり肩が突き出した状態が続きます。
結果的に筋肉がこわばって、その状態から元の姿勢に戻るのが難しくなるのです。
実は、巻き肩のことは「スマホ巻き肩」とも呼ばれるほどで、スマートフォンが普及しはじめてから巻き肩になってしまう方が多いとも言われています。
寝ているときでも起きているときでも、同じ姿勢を続けていると筋肉が緊張してしまい、その状態を改善するのが難しくなります。
巻き肩を解消する肩ボトックスとは
巻き肩にはストレッチなどが効果的とも言われていますが、思うような効果が得られないという方も。
ここからは、巻き肩を解消する肩ボトックスについて詳しくご紹介します。
ボトックス製剤の特徴
ボトックス注射は、ボツリヌス菌がつくるタンパク質である「ボツリヌストキシン」を、薬として用いられるように加工された製剤を使って治療をする施術です。
1980年代から医学に応用され、現在はとくに美容医療の分野で眉間のしわ、目尻のしわ、多汗症などの治療に用いられています。
ボトックスを注射すると、ボトックス製剤が筋肉を支配する神経に取り込まれ、神経を麻痺させます。すると、注射した箇所の筋肉の動きを抑制することができるため、過剰な緊張で固くなった筋肉を緩める効果があるのです。
ボトックス注射について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
肩ボトックスとは
肩ボトックスは、ボトックス製剤を首から肩、背中にかけて広がっている僧帽筋(そうぼうきん)に打つことで、筋肉の動きを緩める施術です。
以下は、肩ボトックスの特徴です。
- 施術時間が短い
- メスを使用しない
- 痛みが少なくダウンタイムもほとんどない
- 原因を根本的に解消
肩ボトックスは、施術時間も短くメスを使用しないため、美容医療の中でも手軽に受けられる施術のひとつです。注射だけで済むので、痛みも少なくダウンタイムもほとんどありません。
また、過剰な筋肉の緊張によって起こる巻き肩に効果的で、原因に直接アプローチすることで、メスを使用せず根本的に問題を解決に導きます。
肩ボトックスについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
肩ボトックスの効果
肩ボトックスは一般的に肩こりを解消させることができる注射として知られていますが、他にも以下のような効果が期待できます。
- 肩こりの改善
- 肩のラインをスッキリさせる
- 首を長く見せる
- 小顔効果
- 頭痛改善 など
肩ボトックスを注射することによって、僧帽筋の発達を抑えることができ、肩のラインをスッキリさせることができます。また、肩のこわばりが解消されることによって、首のラインも長く見える効果が。それによって、フェイスラインがすっきり見えることで、顔が小さくなったように感じられる場合もあります。
肩こりから頭痛を発症している方は、僧帽筋の緊張をほぐすことで肩こりが解消され、溜まった老廃物や疲労が流れるため、必要な栄養や酸素が頭部へ届くようになり、頭痛も改善されます。
肩ボトックスの効果について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
→肩ボトックスの5つの効果とは?後悔しないためのクリニック選びのポイントを紹介
肩ボトックスの効果はどの程度続く?
肩ボトックスの効果は、治療後すぐに出るわけではなく数日経ってから効果が実感できることが多く、1週間ほどでピークを迎えます。
その後は4~6ヵ月ほど効果が持続するとされているため、ボトックスの効果を持続させたい方は、定期的に施術を繰り返し受ける必要があります。
ボトックス注射は、続けて施術を受けることで筋肉が萎縮して持続期間が長くなることもあります。
そのため、効果の持続期間には個人差があります。どの程度の期間をあけるべきかは医師と相談しながら決めるようにしましょう。
肩ボトックスの注意点やデメリット
以下は、肩ボトックスの注意点やデメリットです。
- 効果を実感するまでに時間がかかる
- 定期的に施術を受ける必要がある
- 赤みや腫れ、筋肉痛のような痛みが生じる恐れもある
- クリニックによって費用が異なる
肩ボトックスは、筋肉に薬剤を直接注入することで、筋肉の動きをゆるやかにしていく施術です。一般的に効果を実感するまでに数日から1週間ほどかかるため、即効性はあまりなく、定期的に施術を受ける必要がある点にも注意が必要です。
肩ボトックスはダウンタイムがほとんどない治療ですが、注射での施術になるため、注射した箇所に赤みや腫れが生じることもあります。
また、注射後に筋肉痛のような倦怠感が生じることもありますが、一時的なものですぐ治まるため安心して施術を受けることを検討してみてください。
ボトックスのデメリットとして挙げられる点は、保険適用外ということです。そのため、クリニックによって費用は異なります。費用が気になるという方は、事前にクリニックに肩ボトックスの費用を確認するようにしましょう。
肩ボトックスに関するQ&A
ここからは、肩ボトックスの施術に関するよくある質問をご紹介します。
Q:肩ボトックスの治療後はスポーツや筋トレをしても大丈夫?
肩ボトックスの治療後は、必要以上に筋肉を動かすと注入した薬剤が周囲に分散して十分な効果を得られなくなる可能性があります。術後1週間程度は、スポーツや筋トレなどの体を動かす行為は控えておいた方がよいでしょう。
また、肩ボトックスで痩せた筋肉も、筋トレをすることで再び肥大化する可能性が高いので、術後はある程度制限することをおすすめします。
Q:肩ボトックスを打ち続けるとどうなるの?
肩ボトックスに限らず、ボトックスは打ち続けることによって副作用が出たり、筋力が弱まりすぎたりするなどの副作用が出ることはほとんどありません。
その反対に、ボトックスを継続して打ち続けることで効果を維持しやすくなり、徐々に治療を受けるまでの間隔を長くできることもあります。
また、1回の治療で思ったような効果が得られなかった場合でも、短期間で何度も肩ボトックスを受けてしまうと、体内に抗体ができて効果を得にくくなることもあります。そのため、治療間隔などについては医師とよく相談し、指示に従うことが重要です。
Q:肩ボトックスの治療後に気をつけた方がよいことはある?
肩ボトックスの治療後は、運動はもちろん長時間の入浴やサウナ、マッサージなど、体温が上がったり血行が良くなったりするような行動は1週間程度避けた方がよいでしょう。
Q:肩ボトックスを受けて1週間経って肩のだるさを感じるときは受診すべき?
肩ボトックスの効果がピークに達する術後1〜2週間後は、肩の動かしにくさや違和感、ダルさなどを感じることがあります。しかしこれは筋肉の弛緩によって起こるもので、通常は数日のうちに改善するため、受診せず様子をみても問題ありません。
ただし、あまりに長期間症状が続くようであれば、一度受診して医師に相談するようにしましょう。
ボトックスの種類はボトックスビスタがオススメ!
アメリカのアラガン社が製造、販売しているボトックスビスタは、日本でも厚生労働省に唯一承認されている製剤です。
また、ボトックスビスタを使用するには、アラガン社が認定しているVST認定医である必要があります。
ボトックスは筋肉の緊張をほぐす注射なので、間違えて他の筋肉に注射をしてしまうと、動かすべき筋肉が動かせなくなる可能性もあります。
そのため、ボトックス注射は医師の技術力や知識がどれだけあるかが重要です。
VST認定医であれば安心して施術を任せることができるため、クリニックを選ぶ際はアラガン社のボトックスビスタを取り扱っているクリニックを選ぶことをオススメします。
まとめ
巻き肩が原因となって肩こりや頭痛だけではなく、呼吸が浅くなるなどの症状が起こる可能性もあります。セルフチェックを行い、巻き肩だと感じた方は、早めに対処することが重要です。
ボトックス注射は長年医療現場で使用され続けている安全な製剤です。マッサージや自分で行うストレッチ、整体などで効果を感じられなかったという方は、ぜひ肩ボトックスの施術を検討してみてください。
また、肩ボトックスは巻き肩を改善させるだけではなく、肩こり改善、首を長く見せる効果、小顔効果などうれしい効果が同時に得られる施術です。
巻き肩にお悩みの方、肩ボトックスでさまざまな症状を改善させたいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にクリニックに足を運んでみてくださいね。