エラスチン注射の効果は?メリット・デメリットも解説!
「最近、肌がたるんできた…」
「前よりも化粧のりが悪くなったような気がする…」
「年齢とともに肌トラブルが増えるのは仕方がないの?」
お肌のハリを維持するのに欠かせないのが「エラスチン」という成分。コラーゲンと同じタンパク質のひとつで、若々しいお肌を保つために重要な役割を担っています。
しかし、エラスチンは加齢やストレス、睡眠不足などにより、減少していきます。特に加齢の影響は大きく、年齢を重ねて肌のハリ低下を感じる場合、エラスチンの減少が影響しているかもしれません。
そこでおすすめなのが、生成を促成させる成分を体に注入する「エラスチン注射」です。
本記事では、エラスチン注射について、肌に与える影響からメリット・デメリットまで解説します。
年齢とともに肌悩みが増えてきた方、エラスチン注射に興味がある方はぜひ、本記事を参考にしてください。
目次
エラスチンとは
エラスチンとは、肌のハリや弾力を保つ役割がある美肌成分のひとつです。
ここではエラスチンについて、肌と体に与える効果や増やすための方法を確認していきましょう。
エラスチンが肌と体に与える効果
美肌成分として知られるエラスチンには、主に次のような効果があります。
- 肌のハリや弾力性の向上
- バストの垂れ防止
- 血流の改善
- じん帯の伸縮維持
エラスチンには弾力性をアップさせる作用があるため、若々しく健康的な肌を維持したり、血管を柔らかくして血流を良くしたりする効果が期待できます。
エラスチンが不足するとしわやたるみの原因になったり、血管がつまりやすくなったりと、肌や体に支障をきたしてしまうため、注意が必要です。
また、骨と骨の間にあるじん帯は、そのほとんどがコラーゲンとエラスチンでできています。
バストを支えているクーパーじん帯も例外ではなく、美しいバストを保つためにはエラスチンが欠かせません。
このように、エラスチンは肌や体にさまざまな良い影響を与えているのです。
エラスチンの効果については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
→エラスチンの効果とは?お肌と身体に必須であるエラスチンの秘密
美肌のメカニズム
エラスチンをはじめとした美肌成分やメカニズムについて、もう少し詳しくみていきましょう。
人間の肌は、上から「表皮層」「真皮層」「皮下組織」と主に3つの層があります。
このうち、美肌に大きく関係しているのが「真皮層」です。
真皮層には、お肌のハリをつくる網状の「コラーゲン」と、それらの繊維を束ねて弾力感をアップさせる「エラスチン」、そしてそれらの成分を作り出す「線維芽細胞」が存在しています。
これらの成分が真皮層を満たしていることで、お肌のハリと弾力が維持されているのです。
しかし、加齢とともに繊維芽細胞が減って美肌成分が生成されなくなると、コラーゲンやエラスチンの量も減少します。
コラーゲンやエラスチン、繊維芽細胞が減ってハリがなくなった真皮層では表皮層を支えきれず、しわやたるみといった肌トラブルを引き起こすのです。
こうした肌トラブルを防いで美肌を維持するには、コラーゲンやエラスチンを増やす必要があります。
ここでは、特にエラスチンを増やす方法について、以下で確認していきましょう。
エラスチンを増やすにはどうすればいい?
美肌成分であるエラスチンを増やすには、主に4つの方法があります。
- スキンケア
- 食事
- 美容医療
- 肌再生医療
スキンケアによってエラスチンを増やす場合は、「ナールスゲン」や「ネオダーミル」といった繊維芽細胞に働きかける成分が含まれているものを選びましょう。繊維芽細胞がコラーゲンやエラスチンの生成を促進してくれます。
また、食事でエラスチンを増やす場合は、牛すじ肉・軟骨などの食べ物や、エラスチン配合のサプリメントで摂取するのがおすすめです。
ただし、スキンケアや食事によってエラスチンを増やす方法は、継続的に行う必要があるほか、劇的な変化が起こるわけでもありません。
そこでおすすめなのが、エラスチン注射などの「美容医療」や、生成を促す成分を直接体に注入する「肌再生医療」です。
エラスチンを生成する繊維芽細胞に直接アプローチできるため、肌トラブルを根本から改善することが期待できます。
エラスチンの生成を促進する美容医療・肌再生医療
繊維芽細胞にアプローチできる美容医療と肌再生医療は、主に次の4つです。
施術名 | 特徴 | |
---|---|---|
美容医療 | スネコス | ・エラスチン注射のひとつ
・ヒアルロン酸とアミノ酸を配合した製剤を真皮層に注入し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進する |
ダーマペン | ・極小の針で肌に穴を開ける治療法
・傷が治る過程でコラーゲンやエラスチンの生成が促進される |
|
ハイフ | ・高密度の超音波によって筋膜にアプローチする治療法
・熱によるダメージを再生する過程でコラーゲンやエラスチンの生成が促進される |
|
肌再生医療 | PRP皮膚再生療法 | ・自身の血小板を含んだ成分(PRP)を注入して肌を若返らせる治療法
・繊維芽細胞を活性化させてコラーゲンやエラスチンの生成を促す |
それぞれ施術方法や、エラスチンを増やす以外の効果が異なるため、自分に合ったものを選びましょう。
なお、当院のスネコス、ダーマペン、ハイフ、PRP皮膚再生療法の詳細についての詳しい情報は、こちらをご覧ください。
→スネコス
→ハイフ
エラスチン注射がおすすめの人
エラスチン注射がおすすめなのは、次のような肌悩みがある方です。
- 肌のハリツヤ
- 肌のたるみ
- 目元や口元の小じわ
- 目の下のクマ
エラスチン注射によって、コラーゲンやエラスチンをつくる繊維芽細胞の活性化が期待できます。
繊維芽細胞が活性化されると肌のターンオーバーが促進されるため、内側から潤ってハリツヤがアップするでしょう。
また、真皮層の弾力感がアップすることで表皮を支えられるようになり、小じわや肌のたるみの改善も期待できます。
さらに、エラスチンには血行を促進する効果があるため、血行不良が原因で起こる目の下のクマの改善も期待できるでしょう。
エラスチン注射のメリット
エラスチン注射には、次のようなメリットがあります。
- 副作用のリスクが少ない
- 肌悩みを根本から改善できる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
副作用のリスクが少ない
エラスチンを増やす注射のひとつである「スネコス」は、体内にある物質のみが配合されているため、副作用のリスクが少ないとされています。
肌のボリュームをアップさせる「ヒアルロン酸注射」は、ゲル状の架橋ヒアルロン酸を使用するため、動脈内でつまる血管閉鎖を引き起こすリスクがありました。
しかし、エラスチン注射では、非架橋のヒアルロン酸を使用しています。
水のようにさらさらとしているため、血管閉鎖のリスクが少なくなるといえるでしょう。
また、配合されている全てが体内に存在している成分のため、化学物質によるアレルギー反応を引き起こしづらいのもメリットといえます。
肌悩みを根本から改善できる
肌トラブルを根本から改善できるのも、エラスチン注射のメリットのひとつです。
スキンケアでエラスチンを補う方法もありますが、ほとんどが表皮止まりで真皮層の繊維芽細胞まで届きません。
表皮に潤いがプラスされたことで、ハリツヤがアップしたように感じている場合もあります。
一方、エラスチン注射は繊維芽細胞に直接アプローチできるため、活性化によってエラスチンをはじめとした美肌成分の生成の促進が可能です。
たるみやしわ、ハリツヤの低下といった肌トラブルは真皮層全体に原因があります。エラスチンだけでは根本的なトラブルの解決とはなりません。
繊維芽細胞に直接アプローチし、真皮層全体を活性化させることで、根本的な肌トラブルの改善が期待できるでしょう。
エラスチン注射のデメリット
一方、エラスチン注射には以下のようなデメリットもあります。
- 痛みや内出血が生じる
- 人によっては施術を受けられない
施術を検討する際は、メリット・デメリットの両方を考慮した上で決定しましょう。
痛みや内出血が生じる
注射によってエラスチンの生成を促進する成分を注入するため、人によってはダウンタイムがあります。
ダウンタイム中の主な症状は、次のとおりです。
- 注入箇所の腫れ
- 内出血
- 赤み
期間や症状は人によって異なるものの、大体が1~2週間程度で治まります。
また、化粧で隠せる程度のため「職場でばれたくない」という方でも安心です。
とはいえ、ダウンタイムの症状がひどい場合や、長く続く場合は必ず医師に相談してください。
人によっては施術を受けられない
次の項目に該当する方は、エラスチン注射の施術が受けられません。
- 妊娠・授乳中(妊娠の可能性がある場合も含む)の方
- 施術部位に傷がある方
- 皮膚の疾患がある方
- 多発性のアレルギーをお持ちの方
上記以外にも、医師の判断によっては施術不可となる可能性があります。
不安や疑問点がある方は、施術前に医師に相談するようにしましょう。
よくある質問
エラスチン注射にリスクはあるの?
注射によって成分を注入する施術である以上、次のようなリスクの可能性があります。
- 注入箇所の腫れ
- 内出血
- 赤み
- アレルギー症状
術後に血行が良くなる行為をすると、腫れや赤みの症状が出やすくなるため、汗をかくような激しい運動や飲酒、長時間の入浴は控えましょう。
また、アレルギーをお持ちの方は、薬剤によってアレルギー症状が出る場合があります。
カウンセリング時に必ずアレルギーの既往歴を伝えるようにしてください。
エラスチン注射はどれくらいの頻度がおすすめ?
肌トラブルを根本から改善したい場合は、繰り返し施術を受けるのがおすすめです。
使用する薬剤にもよりますが、1~4週間に1回のペースで3~4回の治療を受けると、肌質の改善効果が期待できます。
その後のメンテナンスとしては、半年~1年に1回のペースで施術を受けるのがおすすめです。
効果はどれくらい続く?
使用する薬剤にもよりますが、半年~9ヶ月程度とされています。
ただし、この持続期間はあくまで継続的に施術を受けている場合です。
エラスチン注射は徐々に効果が実感できる施術のため、複数回の施術を継続的に行うことをおすすめします。
まとめ
本記事では、エラスチンが肌に与える影響や、注射による注入のメリット・デメリットを解説しました。
エラスチンは真皮層でコラーゲンを束ねている成分で、肌の弾力性に関わっています。
エラスチンが減少すると真皮層の土台が崩れ、しわやたるみといった肌トラブルを引き起こすため、美肌を維持したい場合は体の内外からアプローチするのがおすすめです。
エラスチンを増やす方法には、スキンケアやサプリメントなどがありますが、おすすめはエラスチン注射をはじめとした「美容医療」や「肌再生医療」です。
真皮層のエラスチンを増やし、健康で若々しいお肌を維持しましょう。