ピコレーザーのダウンタイムはどのくらい?5つの注意点も紹介
ピコレーザーは、シミや肝斑など年齢を重ねるごとに気になってくる肌悩みの改善に効果を発揮するレーザー治療です。従来のシミ取り治療よりも短い時間で照射できるため、痛みや術後のリスクを軽減できます。
しかし、効果が大きいことでその分ダウンタイムも長くかかるというイメージをお持ちの方も多く、なかなか治療に踏み出せない方もいらっしゃるようです。
そこでこの記事では、ピコレーザーのダウンタイムと5つの注意点などをご紹介します。ピコレーザーの施術を検討している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
ピコレーザーのダウンタイムについて
ピコレーザーには「ピコスポット」と「ピコトーニング」、「ピコフラクショナル」の3つの照射モードがあります。これらを使い分けることで、一人ひとりに最適な治療を行えるのが特徴です。
ただし、ダウンタイムは照射モードによって異なるため、施術を検討している場合は、それぞれの違いを知っておく必要があります。
ここでは、当院で取り扱いのあるピコスポットとピコトーニングのダウンタイムについてご紹介します。
ピコレーザーのダウンタイムは何日?
以下は、ピコスポットとピコトーニングの具体的なダウンタイムの日数です。
ピコスポット
ピコスポットは、気になるシミに直接レーザーを当てることで綺麗に黒ずみを消し去る施術です。1回受けただけで効果を実感できる方も多くいらっしゃいます。
ただし、即効性が高い反面、ダウンタイムは数日から2週間ほどかかります。シミがなくなった部分が完全に肌の色に馴染むまでには1ヶ月ほどかかるので、イベントなどを控えている場合はダウンタイムも考慮して施術を受けましょう。
ピコトーニング
ピコトーニングは、低出力のレーザーを顔の広い範囲に照射して徐々にシミやくすみを減らしていく施術です。ピコスポットでは対応できない肝斑にも効果を発揮します。
レーザーの出力が弱い分、肌にダメージが残らずダウンタイムもほとんどありません。そのため、施術当日や術後数日以内に出かける予定がある場合でも、ダウンタイムを気にせず楽しめます。
ただし、1回では効果を実感しにくく、複数回施術を受ける必要がある点に注意が必要です。
ピコレーザーに副作用はある?
ピコレーザーの施術では、主に以下のような副作用があります。
ピコスポット
ピコスポットの主な副作用は痛みや赤み、熱感、肝斑の悪化、色素沈着、毛嚢炎、水疱形成、色素脱失です。
基本的には患部をテープで保護する必要はありませんが、強めの出力で施術を行った場合や、摩擦や紫外線の影響が心配な場合などはテープで保護することをおすすめします。
ピコトーニング
ピコトーニングはダウンタイムがほとんどなく、副作用も少ないのが特徴です。これまでに大きな副作用が報告された事例はありませんが、施術後数時間から数日は赤みやひりつき感が出ることもあります。
また、稀に薄いかさぶたができる可能性はあるものの、数日以内に治っていくので心配しすぎないようにしましょう。
ピコレーザー後の経過
一般的に、ピコレーザーの施術後は、以下のような経過をたどってシミが改善されていきます。
ピコスポット
ピコスポットの施術後は、患部が一旦白くなってから徐々に黒くなり、薄いかさぶたができることもあります。
時間が経過するとともにメラニン色素が排出され、ピンクっぽい肌になっていきますが、術後1ヶ月ほど経った頃に色素沈着が生じることもあるため、セルフケアは入念に行っておきましょう。その後は、レーザーを照射した部分が徐々に落ち着いていき、肌色に馴染んでいきます。
ピコスポット後の経過については、こちらで詳しくご紹介しています。
→【ピコレーザー】ピコスポット後の経過は?色素沈着の予防方法も紹介
ピコトーニング
ピコトーニングは、回数を重ねることで徐々にシミや肝斑を改善していく施術です。
肌にダメージを与える可能性も低いため、ほてり感や赤みも出にくいですが、術後は肌の乾燥感が強くカサつくこともあります。
また、施術後数日間は肌荒れがひどくなったり、もともとなかった場所にまでシミが浮かび上がって見えたりする恐れもありますが、時間の経過とともに薄くなってくるでしょう。
一般的に、ピコトーニングでシミを除去するには3回程度、毛穴や色素沈着、シワを改善するには5〜10回程度の施術が必要です。1〜2週間に1度、効果を実感しはじめた後は1ヶ月に1回程度の間隔で施術を受けるようにしましょう。
ピコレーザーのダウンタイム中の5つの注意点とメイクについて
ピコレーザーは、肌に優しくダウンタイムも短い美肌治療ですが、術後は肌が敏感な状態になるため、これからご紹介する5つのポイントを守って生活する必要があります。
処方された薬はしっかり使用
ピコレーザーの施術後、クリニックによってはビタミンCやトラネキサムさんなどの内服薬や、軟膏が処方されることもあります。
処方された場合は、医師の指示に従ってしっかりと薬を使用してダウンタイムを過ごしましょう。
UVケアを入念に
ピコレーザーの施術後は、紫外線を浴びるとメラニンが再生したり、肌に悪影響が及んだりすることもあります。
そのため、ダウンタイム中は日焼け止めクリームや飲むタイプの日焼け止め、日傘、帽子などを使用して念入りにUVケアをすることが重要です。室内にいる場合でも、紫外線対策を怠らないようにしましょう。
おすすめの飲む日焼け止めについては、こちらで詳しくご紹介しています。
→飲む日焼け止め「ヘリオケア」の効果とは?よくある質問も紹介
保湿ケアはしっかりと
ピコレーザー後のダウンタイムは、保湿ケアをしっかりと行い、肌の乾燥を防ぐことが大切です。
ピコレーザーの施術後に肌が乾燥してしまうと、肌にダメージを与えるだけでなく、ターンオーバーが乱れてメラニンの排出を阻害する恐れもあります。
とくに施術後に赤みが出ているような場合は、肌に炎症が起こっている状態です。敏感肌用や乾燥肌用のアルコール成分が含まれていないコスメを使用して、赤みが引くまでしっかりと保湿しましょう。
刺激を与えない
ピコレーザーの施術後は、保護テープを貼った状態であっても洗顔や入浴はできますが、患部に刺激を与えないよう注意が必要です。
保護テープやかさぶたが剥がれないよう、洗顔するときは優しく丁寧に洗いましょう。洗顔料もスクラブ入りのものや洗浄力の高いものは避け、低刺激タイプを使用するのがおすすめです。
また、普段自宅でピーリングや美顔器などを使用している方もいらっしゃるかもしれませんが、ピコレーザー後の肌にとっては刺激となってしまうので、医師とよく相談した上で再開しましょう。
かさぶたは剥がさない
ピコレーザーの施術後は、患部にかさぶたができることがあります。無理に剥がしてしまうと、患部への刺激となって傷跡が残ったり、色素沈着を起こしたりする原因になる恐れもあります。
かさぶたは数日のうちに自然と剥がれていくので、できるだけ触らないようにしましょう。
ただし、ピコレーザーの施術では、かさぶたができないケースもあります。かさぶたにならない理由については、こちらで詳しくご紹介しているので参考になさってください。
ピコレーザーのダウンタイム中のメイクについて
ピコレーザーのダウンタイム中に心配なことのひとつであるメイク。仕事をしている方も多い現代では、メイクができないと困ってしまうことも多いです。
ピコレーザーの施術後は、患部への刺激を避ければ当日からメイクをすることができます。
ただし、ピコスポットの施術を複数箇所受けた場合は、メイクや洗顔は施術翌日から開始しましょう。
ピコレーザーは何日後に効果を感じる?
個人差はありますが、ピコスポットの施術後は1週間程度で患部のかさぶたが取れ、新しい綺麗な皮膚が現れます。
ピコトーニングの場合は、効果を実感するまでに複数回の施術を受ける必要があるので、すぐに効果が現れなくても焦らなくて大丈夫です。
どちらの施術を受けた場合でも、効果をできるだけ早く実感できるよう、医師の指示に従って念入りにアフターケアを行いましょう。
ピコレーザーの施術で効果を感じられない場合は、こちらの記事も参考になさってください。
まとめ
ピコレーザーのダウンタイムと5つの注意点などをご紹介しました。
ピコレーザーは、ダウンタイムもほとんどなく安全な美肌治療ですが、施術後の過ごし方によってはシミがひどくなったり、稀に毛嚢炎などのトラブルが生じたりする可能性もあります。
どの照射モードで施術を受けた場合でも、患部への刺激に注意して保湿とUVケアを入念に行い、処方された薬はきちんと使用するようにしましょう。
ピコレーザーの施術を検討している方は、ぜひ本記事を参考に、効果的なシミ取り治療を受けてくださいね。