ピコレーザーが効果なしと感じる原因と対処法
ピコレーザーはシミや色素沈着、毛穴などさまざまな肌悩みを改善する人気の治療です。
痛みやダウンタイムも少なく手軽に受けられるため、きれいな肌を取り戻そうとピコレーザーの施術を検討している方も多いですが、インターネット上で「ピコレーザーは効果なし」という口コミを見かけて不安になってしまっている方もいらっしゃるようです。
この記事では、ピコレーザーが効果なしと感じる原因とその対処法をご紹介します。ピコレーザーは本当に効果がないのか気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
ピコレーザーが効果なしと感じる原因
実際のところ、ピコレーザーで思ったような効果を得られなかったり、炎症後色素沈着が起きてシミが増えたりする可能性は、他の美容医療の施術よりも低いと考えられます。
なぜなら、ピコレーザーは従来のレーザーよりも短い時間でレーザー照射ができるからです。効率的にメラニン色素を破壊することで、周辺組織への影響を最小限に抑えるため、肌へのダメージが軽減されます。
そんなピコレーザーの施術で「効果なし」もしくは「変化なし」と感じてしまう原因はなんなのでしょうか。
もともと日焼けしやすい体質
もともと日焼けしやすい体質の方は、他の方と比べて紫外線を吸収しやすく、メラニンを生成する能力が高いケースが多いです。
ピコレーザーの施術を受けると、お肌は外部からの刺激に弱い状態になります。通常よりも紫外線の影響を受けやすくなるため、もともと日焼けしやすい体質の方は、シミがなくなるどころか逆に増えてしまうことも考えられるでしょう。
注意点を守らなかった
ピコレーザーは、施術後の過ごし方が非常に重要です。
効果が得られなかった、むしろ逆にシミが増えてしまったという方は、以下の術後の注意点をきちんと守れていなかった可能性があります。
- かさぶたを無理に剥がさない
- お肌に刺激を与えない
- お肌を摩擦しない
- 日焼けをしない
ピコレーザーの施術後は、患部にかさぶたができることがあります。
かさぶたを剥けばお肌が早くきれいになると思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、無理に剥がしてしまうと、患部に炎症が起きて炎症後色素沈着が生じるリスクが高まってしまうため、自然と剥がれるまでできるだけ触らないのが鉄則です。
患部の状態によっては、施術後に保護テープを貼ることがあります。ここで注意したいのが、保護テープを頻繁に交換しないことです。テープを剥がすだけでもお肌への刺激になり、炎症後色素沈着が起こりやすくなります。
スクラブ入りの洗顔料の使用や、フェイスマッサージなどの摩擦も、お肌への刺激となりますので、控えましょう。
もちろん、日焼けにも要注意。もともと日焼けしやすい体質でなくても、十分に気をつける必要があります。
シミの種類が肝斑だった
ピコレーザーには3種類の照射モードがあり、それぞれに得られる効果が異なります。
肝斑に効果を発揮するのは「ピコトーニング」ですが、医師に勧められて施術を受けたものの、効果を感じられないと不安になってしまう方もいらっしゃるようです。
そもそもピコトーニングは、出力の弱いレーザーを照射する方法であるため、施術後かさぶたが剥がれたらすぐにきれいな肌になるわけではありません。個人差はありますが、平均で5回以上は施術を受けなければ効果を実感できないでしょう。
そのため、1回の施術で「ピコレーザーでは肝斑に変化なし! 」と決めつけるのではなく、根気強く通院して治療を受けることが大切なのです。
ターンオーバーが乱れている
ピコレーザーを照射してメラニン色素を破壊した後は、粉々に砕けたメラニン色素がお肌のターンオーバーによって体外へ排出されることで、シミや肝斑が薄くなっていきます。
通常は1ヶ月くらいで自然と排出されていきますが、ターンオーバーが乱れている場合は、皮膚内に排出されるはずのメラニン色素が蓄積してしまい、結果として炎症後色素沈着が起こる恐れもあります。
治療を途中でやめてしまった
インターネット上では、ピコレーザーの施術をやめたらシミや肝斑が復活したという口コミも多いです。
とくにピコトーニングは効果が緩やかなため、治療を受けている最中はそれほど大きな変化を感じないかもしれませんが、きれいにならないからと治療をやめてしまうと、消えていたシミや肝斑が再度現れることもあります。
ピコレーザーには、ピコトーニングの他にピコスポットやピコフラクショナルという照射モードがあります。それぞれに施術を受ける間隔や頻度が異なりますので、以下を参考に適切な間隔を保ってきちんと通院しましょう。
- ピコトーニング:2〜4週間ごと
- ピコスポット:2〜3ヶ月ごと
- ピコフラクショナル:2〜4週間ごと
ピコレーザーの治療で大切なことは、継続することです。医師にお肌の状態を確認してもらい、指示に従ってしっかりと必要な回数の治療を受けましょう。
なお、ダリア銀座スキンクリニックでは、ピコトーニングとピコスポットの2種類の施術をご用意しております。ピコトーニングは顔全体にあるシミや肝斑、薄いシミ、ピコスポットはピンポイントで治したい濃いめのシミに対して効果を発揮します。
ダリア銀座スキンクリニックのピコレーザーの施術について、詳しくはこちらをご覧ください。
ピコレーザーで効果を感じられないときの対処法
「ピコレーザーでシミが消えなかった」「むしろシミがひどくなってしまった」という場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
ここでは、ピコレーザーで効果を感じられないときの対処法をご紹介します。
内服外用薬を併用する
ピコレーザーの施術のみではシミやくすみが消えなかった場合、クリニックで内服外用薬を処方してもらうのがおすすめです。
具体的には、以下の内服外用薬を併用します。
【内服薬】
- ビタミンE
- ビタミンC
- トラネキサム酸
- L-システイン
【外用薬】
- ハイドロキノン
- トレチノイン
これらの内服外用薬は、メラニンの排出を促進したりターンオーバーを正常に戻したりするほか、シミや炎症後色素沈着を起こりにくくする効果が期待できます。
ピコレーザーで効果を感じられない場合や効果を高めたい場合は、ピコレーザーの施術を受けたクリニックで自身に最適の薬を処方してもらうようにしましょう。
内服外用薬については、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考になさってください。
→シナール・トランサミンを処方してもらうには?効果や副作用を紹介
セルフケアのやり方を見直す
ピコレーザーで効果を感じられない場合、術後のセルフケアのやり方が間違っているかもしれません。以下を参考に、自身のセルフケアを見直してみましょう。
まず、ピコレーザー後の洗顔はゴシゴシとこすらないように注意し、お湯は避けて水かぬるま湯で優しく洗い流します。その後は、バリア機能が一時的に落ちているお肌をガードするために、保湿力の高い化粧水や乳液を使ってお肌にしっかりと膜を作りましょう。
かさぶたが剥がれたら、医療機関専売品のコスメ「ゼオスキン」でさらなる美肌を目指すのもおすすめです。
ゼオスキンについて知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
ピコレーザー後は、洗顔や保湿だけでなく紫外線対策も普段より入念に行う必要があります。ゼオスキンでも日焼け止めが発売されているので、気になる方はこちらの記事を参考になさってください。
→ゼオスキンの日焼け止めの主成分を解説!選ぶときの参考になる3種類の特徴も紹介
日焼け止めや帽子、日傘だけでは不安な場合は、飲む日焼け止め「ヘリオケア」を併用すると安心です。ゼオスキンと同様、医療機関専売品なので、ピコレーザーの施術を受ける際に相談してみるとよいでしょう。
ヘリオケアについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
→飲む日焼け止め「ヘリオケア」の効果とは?よくある質問も紹介
治療を継続して様子をみる
上記でもご紹介した通り、ピコレーザーの施術は継続して受けることが非常に大切です。回数を重ねるごとにお肌は着実にきれいになっているはずなので、諦めずに通院してください。
万が一医師が勧める回数治療を受けても効果を得られなかった場合は、さらに回数を重ねるか他の治療に切り替えるか医師とよく相談して最良の方法を選択しましょう。
まとめ
ピコレーザーが効果なしと感じる原因とその対処法をご紹介しました。
ピコレーザーは、治療時間やダウンタイムが短く副作用も軽いため、仕事や家事で忙しい現代人に最適のレーザー治療です。
まれに効果を感じられない方もいらっしゃるようですが、それには必ず原因があるはずなので、自身の体質やセルフケアのやり方、生活習慣を見直すなどして対処しましょう。
これからピコレーザーの施術を受ける方は、しっかりと効果を感じられるよう、ぜひ今回ご紹介した原因と対処法を参考にしてみてください。