ピコレーザーの痛みってどれくらい?激痛って本当?
ピコレーザーは、美容業界でも注目を集めているレーザーです。
多くの肌の悩みを解決するレーザーで、高い治療効果の期待ができます。一般的に痛みが少ないレーザーですが、実際のところ痛みや副作用はどういったものがあるのでしょうか?
この記事では、ピコレーザーを受けたときに感じる痛みや注意点について解説します。
目次
ピコレーザーは、どんなレーザー?
ピコレーザーは、ピコ秒でレーザーを照射してメラニン色素を減らす治療です。ピコ秒とは、1兆分の1秒のことで、従来のレーザー治療よりも照射時間スピードが早く、施術時間を短縮でき肌への負担が少なく済みます。
この短い照射時間でメラニン色素を破壊できるため、肌トラブルや肌の悩みを抱えている方にとって強い味方になるでしょう。
美容レーザーは、さまざまな種類があるものの、ピコレーザーは次の点がメリットです。
メリット
- 肌への熱ダメージが少ない
- 少ない施術回数で高い効果が得られる
- ダウンタイムが少ない
上記のメリットを踏まえて、得られる効果を紹介します。
ピコレーザーについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
→「ピコレーザーとは?照射方法&機器の種類とシミ取り放題の症例写真を紹介」
効果①:くすみ・シミ・そばかすの改善
ピコレーザーは、レーザーによる衝撃波で色素を破壊する施術です。そのため、くすみのほかシミやそばかすといった肌のお悩みを解決できます。複数の波長を用いた施術ができるため、色素の薄いくすみに対しても効果的です。
また、ピンポイントでレーザーを照射できるため、シミやそばかすなどの改善もできます。
効果②:肌質や肌トラブルなどの改善
ピコレーザーは、色素を破壊する効果だけでなく、肌を再生させる効果もあります。
そのため、ニキビや開いた毛穴などの肌トラブルを改善に導きます。
専用のパーツを取り付け、レーザー以外の施術をおこなうことにより、肌質改善を促せるのもメリットです。小じわや肌の乾燥にも効果があります。
効果③:タトゥーの除去ができる
ピコレーザーを活用することによりタトゥーの除去ができます。
3種類の波長のレーザーを照射するため、黒や暖色、寒色へ反応します。結果、さまざまなデザインのタトゥーを除去できる点がメリットです。
タトゥーを入れてしまったけれど、除去したい場合に施術が可能なため、タトゥーを除去したい場合には、ピコレーザーをご検討ください。
ピコレーザーは痛いの?
ピコレーザーは、痛みが少ないことがメリットのレーザー治療です。しかし、痛みの感じ方には個人差があるため、麻酔クリームを塗布してから施術した方がよいケースもあります。
ピコレーザーの治療では、レーザーを照射してメラニン色素を破壊します。そのため、多少なりとも痛みが生じるかもしれません。従来のレーザー治療器と比べると痛みが少ないため人気のある治療方法ですが、具体的に比喩をされる痛みは以下の通りです。
シミを除去するとき | 輪ゴムではじかれるような痛み
痛みよりも熱さを感じる |
タトゥーを除去するとき | 輪ゴムではじかれるような痛み
チクチク刺されるような痛み 熱による痛み |
シミを改善するとき | 軽く触れられているような刺激 |
肌質改善をしているとき | 輪ゴムではじかれるような痛み |
基本的には、ピコレーザーによる痛みは少ない傾向があります。
しかし、個人差によって、上記のような痛みを感じる場合があるため、痛みに敏感な方は事前にクリニックで伝えておきましょう。施術前に、麻酔クリームを塗布してもらえるので痛みが軽減できます。
ピコレーザーのダウンタイムは以下の通りです。
シミの除去 | 半日~1日 |
タトゥーの除去 | 半日~1日 |
肌質の改善 | 施術箇所が2~3日赤く腫れる |
どの治療でも、ピコレーザーの施術後は肌が敏感な状態です。保湿や紫外線対策を心がけ、メイクや洗顔の開始は、医師の指示に従う必要があります。
併せて、以下の方は施術を受けられない可能性があります。
- 日焼けしている方
- 施術部位に傷がある方
- 妊娠中や授乳中の方
- 次の病気を患っている方:てんかん発作、糖尿病、光線過敏症、心臓疾患、脳疾患、悪性腫瘍など
いずれにしても、医師へ相談したうえでピコレーザーの施術をご検討ください。
ピコレーザーの効果や平均治療回数について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
ピコレーザーの注意点を紹介!
ピコレーザーは、美容効果が高いため注目を集めているレーザー治療です。基本的には痛みが少なく、肌への負担を軽減できる点がメリットであるものの、注意しなくてはならない点もあります。
また、ピコレーザーを受けることで起こるデメリットがあります。
具体的には、以下の点です。
デメリット
- 施術費用が高額になるかもしれない
- 痛みに敏感な方は施術中に痛みを感じるかもしれない
- 施術部分が目立つかもしれない
上記の点を踏まえて、注意しなくてはならない点を解説します。
ピコレーザーでのシミ対策について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
→「ピコレーザーで失敗するとシミが悪化する?症状や対処法・予防法を解説」
注意点①:施術箇所をこすらない
ピコレーザーは、熱作用によって肌トラブルを改善します。従来のレーザーと比べると熱作用が軽減されている施術ではあるものの、施術後の皮膚はやけどと同じような状態です。
そのため、施術した箇所を強くこすらないように注意しましょう。洗顔なども注意する必要があります。
ピコレーザーの施術を受ける前は、洗顔をしっかりとすることが大切です。メイクをしないままでクリニックに訪れるとよいでしょう。もし、すっぴんのままであっても皮脂や汚れの除去のためにクリニックで洗顔を促される場合があります。
クリニックでの指示を正しく守って施術を受けましょう。
注意点②:紫外線対策をする
ピコレーザー施術後の肌は敏感な状態です。強くこすったり、紫外線による刺激があったりすると、肌トラブルの原因になる恐れがあります。
肌を強くこすってしまうと、真皮がむき出しになってしまい炎症が起こるだけでなく、シミの原因になる恐れもあります。
一般的には、施術後1ヶ月程度の間は日焼けをしないように注意してください。紫外線対策などをしっかりしていないと、炎症が起こったり、色素沈着が起こってしまったりするので注意が必要です。
ピコレーザー施術後は保護テープが不要とされています。しかし、医師の判断によっては必要となる可能性もあるため、指示に従いましょう。
注意点③:炎症が起こったらすぐに治療する
ピコレーザーの治療を受けたあとは、軽いやけどのような状態であるため一時的な色素沈着が起こります。
一時的ではあるものの、炎症がすぐに引かない可能性もあり、個人差も生じます。皮膚の炎症が起こると、肌トラブルが悪化する危険があるため注意してください。炎症などの症状が出た場合、すぐに医師へ相談しましょう。
また、ピコレーザー施術を受けてからの施術箇所へのメイクはしばらくの間は避けてください。もし、仕事上、メイクをしなくてはならない場合は、保護テープの使用を検討しましょう。医師へ相談をすることも大切です。
ピコレーザー施術後のセルフケアを紹介!
ピコレーザー施術を受けたあとは、紫外線対策などが必要です。ピコレーザーの治療では、正しいケアをしないとシミが増えるなどの可能性があります。セルフケアとともに、クリニックで受けた指示通りのケアをおこないましょう。
具体的に、どのようなセルフケアをしたらよいかを紹介します。
セルフケア①:洗顔はていねいにする
ピコレーザーの施術後、肌はとても敏感な状態です。そのため、洗顔をする際にはていねいにしましょう。
たっぷりの泡で優しく洗うようにしてください。また、乾燥しやすい状態のため、保湿もしっかりとしましょう。敏感肌用の化粧水や乳液などを選ぶとより安心です。
洗い流してから、顔を拭くときもこすらないように注意してください。
セルフケア②:日焼け止め・日傘などを使用する
ピコレーザーの施術を受けたあとは、日焼けに注意しましょう。紫外線対策をすることで、皮膚に炎症が起こる可能性を抑えられます。日焼け止めや日傘などを用いて、季節や天候に関係なく対策をしましょう。
また、室内でも窓から紫外線が入るため、カーテンや日焼け止めクリームを使用してください。
セルフケア③:内服外用薬をクリニックで処方してもらう
ピコレーザーの色素沈着を予防する内服薬などをクリニックで処方してもらえます。
ピコレーザーの施術によって起こる色素沈着を予防できます。そのほか、美白やシミに効果のある薬を処方してもらえる可能性があるため、クリニックで相談をご検討ください。
まとめ
ピコレーザーは、痛みが少ないレーザー治療です。
しかしながら、レーザーでメラニン色素を破壊しているため、まったく痛みがないわけではありません。
痛みを感じる強さについても、個人差があるため麻酔クリームを塗らなくても大丈夫な方もいるでしょう。
痛みに弱い方は、カウンセリングの際に相談をしてください。痛みの少ない施術をしてもらえます。また、ピコレーザーの施術で注意するべきポイントを事前に確認したうえで施術を受けるようにしましょう。