ピコフラクショナルのダウンタイム期間は?症状や治療後の過ごし方を紹介
ニキビ跡や毛穴の改善に効果が期待できるのが、ピコフラクショナルと呼ばれる治療法です。
従来のレーザー治療よりも痛みやダウンタイムが抑えられた治療ですが、どの程度ダウンタイムがあるのか知りたい方も多いでしょう。
そこで今回は、ピコフラクショナルのダウンタイム期間や症状、治療後の過ごし方などについて詳しく紹介します。
ピコフラクショナルの治療を検討している方やダウンタイムが不安で治療を受けられていない方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ピコフラクショナルとは
ピコフラクショナルは、レーザーで肌の奥にある真皮層に衝撃波によって無数の穴を空ける治療法です。
レーザーによってダメージを受けた真皮層は、コラーゲンやエラスチンなどの美肌成分を出すことにより、新しい皮膚細胞に入れ替わります。
この働きによって、肌を治療することが可能です。
ピコフラクショナルは、従来のレーザー治療よりも肌表面のダメージが少なく、痛みやダウンタイムを抑えられる傾向にあります。
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ピコフラクショナルの効果
ピコフラクショナルは、下記の肌悩みに適した治療法です。
- ニキビ跡
- 毛穴
- 肌質改善
ピコフラクショナルは皮膚の自然治癒力を利用し、コラーゲンやエラスチンなどの美容成分の生成を促します。
これらの成分の生成を促すことにより、ニキビ跡・毛穴など、顔全体の肌質の改善が目指せます。
レーザーの出力を中出力に設定すると小ジワやある程度深さのある毛穴の治療が期待でき、高出力に設定すると、シワ・ニキビ跡・小鼻の毛穴目立ちの改善が期待できます。
ピコフラクショナルの特徴
ピコフラクショナルの特徴について、以下で詳しく見ていきましょう。
痛みや肌へのダメージを抑えられる
ピコフラクショナルは、痛みや肌へのダメージを従来のレーザー治療よりも抑えられた施術です。
レーザーは、照射時間が短いほど熱による肌ダメージが少ないといわれています。
ピコフラクショナルの照射時間は、ピコ秒(1兆分の1秒)です。他の治療と比較して照射時間が短いため、肌へのダメージを少なくできます。
さらに、ピコフラクショナルで照射するレーザーの波長や照射時間、照射サイズなどは、肌トラブルの状態などによって調整も可能です。
また、当院で取り扱う「Resolve1064nm」ハンドピースでは、肌表面にダメージを与えることなく真皮内に微小な空洞をつくることができます。
比較的痛みが抑えられた治療ですが、痛みに弱い方や痛みが怖い方は、麻酔クリームもオプションで付けられます。
施術が不安な方は、カウンセリング時にご相談ください。
ピコレーザーの痛みが気になる方は、こちらの記事もご覧ください。
ダウンタイムが短い
ピコフラクショナルは、ダウンタイムが短く抑えられる点が特徴です。
従来のレーザー治療は、肌表面にも熱を加えたり微細な穴を空けたりする治療法のため、肌表面がダメージを負ってしまい、ダウンタイムが長くなる傾向がありました。
しかし、ピコフラクショナルは肌の奥にある真皮層にダメージを与える治療法のため、皮膚表面へのダメージが少なく、ダウンタイムが抑えられます。
肌表面にかさぶたができることも少ないので、仕事や学校で長期間のお休みを取れない方でも受けやすい治療といえるでしょう。
少ない回数で効果を感じやすい
ピコフラクショナルは、少ない施術回数でも効果を感じやすい治療といわれています。
レーザーで肌の深部にまで届くので、患部にしっかりと働きかけることが可能です。効率的な治療ができるので、トータルの治療回数を抑えられる傾向があります。
4週間に1度のペースの治療を肌悩みに合わせて受けるのがおすすめです。例えばニキビ跡の治療の場合、3〜5回ほどが目安となります。
ピコフラクショナルのダウンタイム
ピコフラクショナルのダウンタイムは、以下の症状が見られる可能性があります。
- 赤み
- 痛み
- 点状出血
ピコフラクショナルはダウンタイムが抑えられた治療ですが、全く起こらないわけではありません。
ダウンタイム中に起こりうる症状について、下記で詳しく説明します。
赤み
ピコフラクショナルの施術直後は肌が敏感になるため、赤みが生じる可能性があります。
施術後に予定がある場合などは、メイクでカバーすることもできます。
万が一数日経っても赤みが引かない場合や程度がひどくなった場合は、クリニックで相談しましょう。
痛み
施術後数時間〜数日程度、ヒリヒリとした痛みを感じることがあります。
ピコフラクショナルは、肌の再生効果を狙う治療法のため、肌を一度傷つける治療法です。そのため、ダメージを負って肌が少し痛む可能性があるでしょう。
ただし、ピコフラクショナルは従来のレーザー治療よりも照射時間が少ないため、肌への余計なダメージが抑えられています。
施術後の痛みは数時間すれば治るケースが多いです。
点状出血
頻度は多くないですが、点状出血が起こる可能性があります。
点状出血とは、毛細血管が破れて生じる、赤色や紫色の点のことです。
肌が薄い方や、毛細血管が弱い方は点状出血が起こりやすいといわれています。点状出血が起こった場合は、数日〜1週間程度かけて消失していきます。
ピコフラクショナルのダウンタイム期間
ピコフラクショナルのダウンタイム期間は数時間〜1週間程度です。
レーザーの出力パワーが強かったり肌が刺激に弱かったりすると、ダウンタイムが長引く傾向にあります。
施術後は赤みやヒリヒリ感が気になることがありますが、数時間経つと治るケースが多いです。
点状出血の症状が出た場合は、1週間程度ダウンタイムの時間が必要なこともあります。
これらの副作用は時間の経過で治ることがほとんどですが、個人差があるため、症状の程度がひどい方や長引いている方はクリニックに相談してみましょう。
ピコフラクショナルの治療後の過ごし方
ピコフラクショナルの施術後は、下記の注意を守って過ごすようにしましょう。
- 施術箇所を刺激しない
- 肌をたっぷり保湿する
- 紫外線対策する
- 血行が良くなる行動は避ける
- 生活習慣を整える
ピコフラクショナルはダウンタイム中の症状を抑えやすい施術ですが、肌に刺激の多い生活を送っていると、症状が悪化する可能性があります。
上記の注意点について、詳しく見ていきましょう。
施術箇所を刺激しない
ピコフラクショナルの施術後は、施術を受けた箇所をできるだけ刺激しないようにしましょう。
施術後の肌は、一時的にダメージを負った状態です。
強くこすったり、スクラブやピーリングなどで肌に刺激を与えたりすると、肌がさらに傷んでしまい、赤みやヒリヒリ感が強くなる可能性があります。
刺激の強いスキンケアは避け、肌にはできるだけ優しく触るようにしましょう。
肌をたっぷり保湿する
施術後は、肌をしっかり保湿しましょう。
施術後の肌は傷んでいるため、できるだけ刺激の少ない保湿剤でうるおいを与えるのがおすすめです。
アルコールや香料が入っているものは避けた方がよいでしょう。保湿をたっぷり行うことで、施術を継続した場合の効果も現れやすくなります。
紫外線対策する
施術後の肌は紫外線の影響を受けやすいです。
紫外線を浴びるとメラニンを吸収して色素沈着が起こる可能性があるため、外出時は日焼け止めや日傘などを使って紫外線対策を徹底しましょう。
血行が良くなる行動は避ける
施術後1週間程度、サウナやエステ、激しい運動などの血行が良くなる行動は避けるようにしましょう。
血行が良くなると炎症が起こって赤みが激しく出る可能性があります。
炎症が長引くと色素沈着のリスクも高まるため、施術後はできるだけ安静に過ごすように心がけてみてください。
生活習慣を整える
ピコフラクショナルの施術後は、規則正しい生活を送り、肌のターンオーバーを正常化する必要があります。
ターンオーバーが正常に行われない場合、メラニンが排出されず、色素沈着が起こる可能性があるのです。
特に以下の点に気をつけて施術後の生活を送るようにしましょう。
- 睡眠時間を確保する
- 体を冷やさない
- ビタミン(とくにビタミンA・B・E・C)を摂取する
質のよい睡眠や食事は、肌の状態を整えるために必要です。栄養バランスのよい食事を心がけ、ターンオーバーを促進させましょう。
かさぶたを剝がさない
ピコフラクショナルの治療後は、まれにかさぶたができる可能性があります。
かさぶたを自分で剥がしてしまうと、跡が残ったり色素沈着が起きたりする可能性があります。
かさぶたは1週間程度で自然に剥がれ落ちるので、無理に触らず時間の経過を待ちましょう。
ピコフラクショナルを受けられない人
ピコフラクショナルは、以下に当てはまる方は治療を受けられない可能性があります。
- 妊娠・授乳中の方
- 日焼けをしている方
- てんかん発作の既往歴がある方
- 施術箇所に傷やヘルペスがある方
- 光過敏症の方
上記に当てはまる方は、ピコフラクショナルの治療が体に悪影響を及ぼす可能性があるため、治療をお断りするケースがあります。
既往歴や心配な事柄がある方は、カウンセリングで相談するようにしてください。
まとめ
ピコフラクショナルのダウンタイムは、数時間〜1週間程度です。
ピコフラクショナルは従来のレーザー治療と比較して、痛みやダウンタイムが抑えられた治療です。
しかし人によっては、ダウンタイム中には赤みやヒリヒリとした痛み、稀に点状出血が起こる可能性があります。
ダウンタイム中の症状を抑えるためには、施術箇所を刺激しない・保湿するなどの対策が大切です。
ダウンタイム中の注意点については施術前に説明があるため、クリニックに言われたことを守って過ごしましょう。