肩ボトックスに後遺症はある?肩こりの原因や失敗と感じる理由を紹介
首から肩にかけての筋肉が重いと感じたり、盛り上がっているように感じたりする方は、肩こりが慢性化してしまい、ひどいときは頭痛や吐き気を催すケースも。
そんなひどい肩こりを改善させることができる肩ボトックスですが、後遺症があるのでは?と心配している方もいらっしゃいます。
この記事では、肩こりの原因についてご紹介したあとに、肩ボトックスに後遺症はあるのか、失敗してしまう原因などをご紹介します。
肩こりを解消させるためにボトックス注射を検討している方、肩ボトックスに不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
肩こりの原因
二足歩行で重たい頭を支えている人間は、どうしても首や肩周辺の筋肉に負担がかかり、肩こりを発症させてしまう方がたくさんいます。
まずは、肩こりの原因について詳しくご紹介します。
長時間同じ姿勢を続けている
毎日パソコンを使っている人や、スマートフォンを同じ姿勢で見続けている、鞄を同じ手で持つなど、長時間同じ姿勢を続けていると、筋肉は緊張し続けている状態となってしまいます。
筋肉が緊張することによって、酸素不足が起こって疲労物質と呼ばれる乳酸などが蓄積し、筋肉がかたくなります。
そのため、同じ姿勢を保っていることは、筋肉を疲労させてしまう原因となり、結果的に肩こりを発症させてしまうのです。
精神的なストレス
ストレスが溜まると、自律神経の交感神経が優位になり、血管が収縮して血行を悪化させてしまいます。
また、脳が受けたストレスの情報が神経線維に伝わると、筋肉を緊張させてこの場合も結構が悪くなってしまうのです。
精神的なストレスは一見肩こりとは無縁に見えることもありますが、このように2つの原因によって血行が悪化すると、肩こりを感じやすくなるでしょう。
目の疲れ
パソコンやスマートフォンの操作を長時間行うことは、物理的に肩こりを生じさせるだけではなく、目の疲れから肩こりを感じるようになったという方も多いです。
目の疲れは前述したストレスと大きく関係していて、交感神経が優位な状態から引き起こされます。
自律神経の働きが乱れることで、ピントの調整機能が低下し、そのままパソコンやスマートフォンの操作を続けることでストレス反応として脳に不快感が伝わり、首や肩の筋肉をこわばらせてしまうのです。
血液循環の悪化
さまざまな原因によって筋肉がかたくなってしまうと、血行不良によってさらに筋肉はかたくなります。
かたくなった筋肉は、さらに周囲の血管を圧迫し血行を悪くしてしまい、乳酸などが排出されずに筋肉内に留まることで、悪循環が起こり筋肉はかたくなる一方です。
お風呂に入ったときなど、体を温めたときに肩こりがよくなったと感じるのは、血行がよくなることが原因です。血液循環が悪化することで、肩こりはよりひどくなっていきます。
肩ボトックスとは
肩ボトックスは、ボツリヌス菌が産生する毒素であるボツリヌストキシンから作り出す製剤で、神経から筋肉に伝わる情報をブロックすることで、緊張した筋肉をゆるめる効果があります。
目元のしわや眉間のしわなど、表情筋が原因で引き起こされる顔のしわに効果があることで知られているボトックス注射ですが、肩に使用することで肩こりを改善させることができます。
首から肩にかけて広がっている僧帽筋にボトックスを注射し、肩のこわばりを解消させることで肩こりが改善するだけではなく、首がスッキリと長く見えたり、頭痛を改善させたりする効果も期待できます。
肩ボトックスについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
→肩ボトックスの5つの効果とは?後悔しないためのクリニック選びのポイントを紹介
→ボトックスを打ち続けるとどうなる?人気の肩ボトックスをオススメする方とは
肩ボトックスに後遺症はある?
肩ボトックスに後遺症があるのでは?という噂を目にしたことがある方は、ボトックスを打つことを躊躇してしまうこともありますよね。
しかし、ボトックスは1980年代から長年使用されている安全な製剤で、後遺症と呼ばれる症状は起こらないため安心して施術を検討してみてください。
ボトックスは、通常効果が出るまでに1週間ほどの時間が必要で、その後は4~6ヵ月かけて効果が消失していきます。
そのため、後遺症として一生残ってしまうような施術ミスは起こらず、万が一失敗が起こったとしても数か月でもとにもどるという特徴があります。
ボトックスの持続期間について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。
→ボトックスの効果が持続する期間は?長持ちさせる5つのコツを紹介
肩ボトックスの施術を失敗と感じる理由
肩ボトックスに後遺症が発生することはなく、安全な施術として知られているものですが、失敗してしまう可能性はあるのでしょうか?
ここからは、ボトックスを失敗と感じる理由について、詳しくご紹介します。
手があげにくくなる
ボトックスは副作用やダウンタイムが少ない治療として知られていますが、肩への注入をしたあと、強い揉み返しのような症状が出る方もいらっしゃいます。
その場合、腕をあげるのが難しいと感じることもありますが、数日~10日ほどで症状は落ち着くため、様子を見てみるようにしましょう。
あまりにも症状が酷く日常生活に支障をきたすような場合は、クリニックで施術をしてくれた医師に相談するようにしましょう。
注入場所の間違い
肩こりの原因となる僧帽筋は、首から背中にかけて広がっています。ボトックス治療では、圧痛点やかたく張っている部分に対して触診を行い、片側5~10か所ほどボトックスを注入します。
このときに、張っている部分を見誤ったり、注入箇所を間違えたりすると、肩こりの原因となっている箇所にボトックスが効かず、効果がないと感じてしまうことも。
そのようなミスを起こさないためにも、ボトックスの治療は、施術経験が豊富で信頼できる医師のいるクリニックで行うことをオススメします。
効果を感じるのが遅い
肩ボトックスは、施術をしてすぐに効果が現れるわけではありません。個人差はあるものの、施術後3~7日後に効果を徐々に実感し、1ヵ月ほどで安定してくるため、すぐに効果を実感したいという方は、失敗したと感じてしまうこともあります。
また、肩こりの症状が重い方には、追加で施術が必要となることもあるため、一度の施術では効果がなかったと感じることも。
肩こりだけではなく見た目の変化も求めていて、結婚式などのイベントに合わせて施術を行いたいという方は、イベントの1~2ヵ月前に施術を受けるのがオススメです。
肩ボトックスのデメリットについて、詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
→肩ボトックスにデメリットはある?メリットと比較して納得できる施術を
肩ボトックスを安全に行うためには
肩ボトックスの施術を安全に納得した状態で行うためには、以下のことに気を付けてクリニックを選びましょう。
- 施術実績が豊富な医師のいるクリニックを選ぶ
- ボトックス製剤の種類を確認する
肩ボトックスは、前述したように注入箇所を間違えるなどのトラブルが発生すると肩こりの改善などの効果が期待できません。そのため、施術実績が豊富で信頼できる医師が在籍するクリニックを選ぶようにしましょう。
また、ボトックスは製剤によって効き目に違いがあります。日本の厚生労働省が唯一承認している製剤は、アメリカのアラガン社が製造、販売している「ボトックスビスタ」です。
ボトックスビスタは、取り扱うためにはアラガン社が認定したVST認定医である必要があるため、医師の技術力という点でも安心できるのがポイントです。
ボトックスビスタは、世界70ヶ国以上で承認されている安全性の高い製剤なので、安全な治療を求めている方は、ボトックス製剤にも注目してクリニックを選ぶようにしましょう。
まとめ
肩ボトックスは肩こりに悩んでいる方や、肩周りの盛り上がりをスッキリさせたいという方にオススメできる施術です。
見た目にも変化が現れるため、酷い肩こりによって肩が張っているという状態が改善され、肩を出したファッションも楽しめるようになります。
後遺症が残るという噂がありますが、万が一失敗してしまったとしても、ボトックスは数か月で効き目が切れるという特徴があることから、後遺症が残ることはありません。
しかし、失敗を防ぐためにはクリニック選びを慎重に行う必要があります。クリニックを選ぶ際は、医師の技術力や使用している製剤を確認し、検討することをオススメします。
信頼できるクリニックと医師による施術で、肩こりを解消できる肩ボトックスを検討している方は、ぜひこの記事を参考にクリニックに足を運んでみてくださいね。