ボトックスリフトの効果は?デメリット・失敗リスクはある?症例写真も紹介
首のたるみやフェイスラインのもたつきがあると、老けて見えてしまいがちです。しかし、口元より下のしわやたるみを気にする方はあまりいないため、気づいたときにはすでに症状が進行しているケースも少なくありません。
そんなときにおすすめなのが「ボトックスリフト(マイクロボトックス)」です。
美容医療の中でもポピュラーな施術のひとつである「ボトックス注射」では、筋肉に薬剤を注入することで表情ジワなど深いシワの改善やエラ張りの解消、肩こりの改善などを図ります。
一方、「ボトックスリフト」の場合は薬剤を注入する場所が異なり、筋肉の上層にある皮膚の浅い層に注入することで、自然なリフトアップやシワ改善効果、口角や頬の引き上げ効果が期待できます。
この記事では、ボトックスリフトの効果やメカニズム、メリット・デメリットなどをご紹介します。また、ボトックスリフトの実際の症例もビフォーアフター写真付きでご紹介しますので、「自然なリフトアップがしたい!」「切らずに顔のたるみや・もたつきを解消したい」という方はぜひ記事をチェックしてみてください。
目次
ボトックスリフト(マイクロボトックス)とは
ボトックスリフトとは、皮膚の浅い層(真皮層)に、極めて微量のボトックスを広範囲にわたって注入することで、気になるたるみをリフトアップさせたり、シワやフェイスラインのもたつきを改善したりする施術です。
「マイクロボトックス」や「広頚筋ボトックス」と呼ばれることもあります。
ボトックス注射は通常、表情ジワなどの改善によく用いられますが、実は顔やフェイスラインなどをリフトアップさせる効果も期待できます。
なお、ボトックスリフトやボトックス注射で使用される「ボトックス」とは、ボツリヌストキシン(ボツリヌス菌から放出されるタンパク質)製剤の商標登録名です。
本来、「ボトックス」を呼べるのはアメリカのアラガン社が製造販売するボツリヌストキシン製剤のみですが、世界的に知名度が高く実績も豊富なため、ボツリヌストキシン製剤を使用した治療の代名詞となっています。
ボトックスリフトの特徴・効果
ボトックスリフトは、メスを使用せず注射のみで気になるエイジングサインを改善する施術です。超極細の注射針で薬剤を注入するので、ダウンタイムもほとんどなく気軽に受けられます。
ボトックスリフトでは、以下のような効果が期待できます。
- 自然な表情のままシワやたるみを改善する
- 毛穴を引き締めて肌をなめらかにする
- 赤みやニキビ肌などの肌質を改善する
- 頬や口角をリフトアップする
- フェイスラインを引き締める
- 首の横ジワを浅くする、たるみを引き締める
- 下顔面の幅をスリムにする
- 顔の汗や皮脂の分泌を押さえる など
ボトックスリフトの大きな特徴が、切らずに首のタイトニングが行えるという点です。
エイジングが気になる首に対する施術としては糸を使ったスレッドリフトや切開によるネックリフトなどがありますが、ボトックスリフトは注射のみで施術可能なため、よりダウンタイムや痛みを抑えて治療できます。
フェイスラインや首元のタイトニングのほか、ボトックスには汗や皮脂を抑える効果も期待でき、ニキビやオイリー肌(脂性肌)の改善につながるというメリットも。メイク崩れやテカり、汗が多いのが気になる方にもおすすめです。
なお、治療する部位や範囲は、患者さんの希望と医師の判断によって決定するのが一般的です。
ボトックスリフトのメカニズム
ボトックスリフトやボトックス注射の施術で使用するボツリヌストキシン製剤には、神経の伝達物質であるアセチルコリンの放出を抑えることで、筋肉を一時的に麻痺させる作用があります。ボトックスリフトは、この作用を利用してリフトアップを行う治療です。
顔の筋肉(表情筋)にはフェイスラインから首にかけて、顔を下向きに引っ張る「広頚筋」という筋肉と、それと拮抗する上向きに引っ張る「抗重力筋」という筋肉があります。
年を重ねると顔を下向きに引っ張る筋肉は過剰に収縮しますが、これに対して顔を上向きに引っ張る筋肉はどんどん弱くなってしまいます。加齢によってこれまで保たれていた上下に引っ張り合うバランスが崩れてしまうことで、フェイスラインや口周り、首元にたるみやもたつきが起こるのです。
そこで、ボトックスリフトでは、筋肉の上層部分にボトックス注射を注入し、顔を下方向に引っ張っている広頚筋の働きを抑えることで、自然なリフトアップを行います。
さらに首と合わせて、額や眉間、目尻や頬など気になる部分に注射することで、全体のリフトアップ効果が期待できます。
ボトックスリフトとボトックス注射との違い
通常のボトックス注射は、表情筋にボトックスを注入することで、シワを改善したりエラの張りを縮小したりする施術です。一方、ボトックスリフトは表情筋ではなく、皮膚の浅い部分に注入することで、たるみをリフトアップしたり、肌質を改善したりします。
わかりやすくいうと、シワを治療したい場合はボトックス注射、たるみを引き上げて肌質を改善したい場合はボトックスリフトが適しているということです。
ボトックス注射とボトックスリフトの違いを表にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
ボトックス注射 | ボトックスリフト | |
---|---|---|
適応する症状 | シワ | たるみ |
薬剤の注入箇所 | 表情筋 | 皮膚の浅い部分 |
主な適応範囲 |
|
|
筋肉に直接作用するボトックス注射とは異なり、ボトックスリフトは筋肉の表面繊維の働きのみを弱めるため、通常のボトックス注射のリスクとしてあげられるような「表情を作りにくくなる」「表情が乏しくなる」といった副作用が少ないことが特徴です。
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ボトックスリフトの適応部位と部位別の効果
筋肉に直接注射するボトックス注射とは異なり、ボトックスリフトでは皮膚の浅い層に注射することで筋肉の表面繊維のみに働きかけます。そのため表情への影響が起こりにくく、フェイスラインや首の他にも、額や眉間、頬、口元など広範囲への施術が可能です。
以下は、ボトックスリフトの適応部位と部位別の効果の一覧表です。
適応部位 | 期待できる効果 |
---|---|
額・眉間 | 額や眉間のシワの改善や、肌のハリアップ効果。眉が引き上がる効果や汗の軽減効果も期待できる |
目尻 | 目尻のたるみのリフトアップや目尻のシワの改善。目元がすっきりする効果も期待できる |
頬 | 頬の位置が上がり、頬全体がリフトアップする。毛穴も引き締まるため、肌がなめらかになり、表情ジワやくすみなどのエイジングサインも改善され、若々しい印象になる |
フェイスライン・首 | フェイスラインが引き締まってリフトアップするため、小顔効果が期待できる。口角も上がり首元がスッキリする他、首の横ジワも改善する |
ボトックスリフトの効果はいつから?持続期間は?
ボトックスリフトの効果の現れ方には個人差がありますが、施術後、数日~2週間程度で効果が現れ始めます。人によっては施術から2週間ほどは肌が突っ張る感じを感じるケースもあるようです。
効果の持続期間は約3ヶ月〜6ヶ月くらいが目安です。また、回数を重ねるごとに持続期間が長くなります。
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ボトックスリフトのメリット・デメリット
キュッと引き締まった小顔を目指せる他、肌質を改善する効果まで期待できるボトックスリフト。手軽に受けられるため、検討されている方も多いようですが、どんな施術にもメリットがあればデメリットもあります。
ここでは、ボトックスリフトのメリットとデメリットを両方ご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
メリット
以下は、ボトックスリフトのメリットです。
- 切開手術が必要ない
- 施術時間が短い
- 当日施術ができる
- ダウンタイムがほとんどない
- メイクをして帰宅できる
- 他の施術と併用できる
- 表情に影響しない
ボトックスリフトのもっとも大きなメリットは、注射のみで気になるたるみを解消できる点です。首のタイトニングができる美容医療はあまり多くない中、効果の高い施術を気軽に受けられるボトックスリフトは、非常におすすめの施術だといえます。
また、いわゆる「ネックリフト」など余った皮膚を切開して引き上げる治療のように、メスを使用する必要もないので、傷も残らずダウンタイムもほとんどありません。
ボトックスリフトの効果は3〜6ヶ月ほど持続するため、頻繁に通院せずに済むのもメリットだといえるでしょう。
クリニックによっては「ヒアルロン酸」や「フォトフェイシャル」など他の治療と組み合わせることも可能です。自分の肌悩みや希望に合わせて施術を組み合わせることで、より効果的な治療ができるでしょう。
当院のボトックス、ボトックスリフトの詳しい情報は、以下のページからご覧ください。
デメリット
以下は、ボトックスリフトのデメリットです。
- 効果は永久的ではない
- 腫れや赤み、内出血が生じる可能性がある
- 症状に適さない場合がある
ボトックスリフトの効果は、永久的に続くわけではないため、定期的に施術を受ける必要があります。その都度費用がかかるので、長期間受け続けた場合は結果的に他の治療法よりも費用が高額になったり、通院回数が多くなったりすることもあるでしょう。
施術後に腫れや赤み、内出血といった副作用が生じる可能性もあるため、施術を受ける日や翌日は大事な予定を入れないなどの配慮も必要です。
また、深いシワなどの症状には、ボトックスリフトではなく通常のボトックス注射や他の美容医療の方が適している場合もあります。医師とよく相談し、症状や悩みに合った治療を選択するようにしましょう。
ボトックスリフトのダウンタイムや痛み
ボトックスリフトは、ダウンタイムがほとんどないことが特徴です。赤みや腫れなどの副作用が生じた場合でも、1日から5日ほどで自然に消えていきます。
また、注射針を刺す際に痛みが生じることがありますが、麻酔なしでも耐えられる痛みです。
痛みに弱い方や、なるべく痛みを抑えて施術を受けたい方は麻酔クリームを使用することで痛みの緩和もできます。気になる方は事前のカウンセリング時にドクターに伝えておくと安心でしょう。
ダウンタイムや痛みがほぼない施術であるため、「まわりに気付かれずに自然にフェイスラインのもたつきを解消したい」「ダウンタイムの少ない施術が受けたい」という方にもおすすめです。
施術後はすぐにメイクをして帰宅できますが、内出血などのリスクを増大させないよう、施術当日は血行が良くなるような行為(飲酒や激しい運動など)は控えるようにしましょう。
ボトックスリフトの症例写真
ここからは、当院でボトックスリフト(口角アップ+あご+広頚筋(首))の施術を受けた越馬千春様(@chiharukoshiba)の症例をご紹介します。
越馬千春様は顎下や頬、おでこやフェイスラインが気になっていたそうです。たるみやもたつきといった肌悩みは、普段の丁寧なスキンケアやセルフケアでは改善が難しい部分であるため、お悩みの方も少なくありません。
そこで今回は、自然なリフトアップ効果やシワの改善などが期待できるボトックスリフトによる治療を行いました。
ボトックスリフトでは、ボトックス製剤を筋肉ではなく肌の浅い層に注入することで、筋肉の表面繊維にだけ働きかけ、自然な表情を保ちながらリフトアップが行えます。
リフトアップ効果の他にも、シワやたるみの軽減、毛穴を収縮させなめらかにする効果、頬や口角を引き上げる効果、目の周りや額の小ジワ軽減などさまざまな効果が期待できる治療です。
ボトックスリフトを受けるきっかけ・悩みについて
Q:お悩みについて教えてください。特に、どの部分が気になりますか?
顎下、頬の弛み、おでこ、フェイスラインなどが気になっています。
ケアのためにこれまで小顔矯正やハイフをしてきましたが、わりとすぐ元に戻ってしまい、維持が難しいと感じていました。
Q:ボトックスリフトを受けることを決めたきっかけについて教えてください。
とにかくフェイスラインを綺麗に見せたかったためです。フェイスラインが綺麗になること、もたつきがなくなることを期待しています。
Q:ボトックスリフトを受けるにあたって、不安な点や気になることはありましたか?
注射を使って薬を注入する治療なので、痛みがどれくらいあるのかが気になりました。
【↓画像】ボトックスリフトを受ける前の写真
丁寧なカウンセリングで理想の仕上がりなどをチェック
Q:カウンセリングはいかがでしたか?
どういう顔になりたいか理想をしっかりと聞いてくださりました。痛みに弱いことを伝えると麻酔時間をしっかり確保して頂き安心して施術に臨めました。
スムーズに進み、だいたい1時間もかからなかった気がします。ダリアクリニックの皆様はドクター、看護師さん、スタッフの皆様が凄く優しい方ばかりで本当に安心できました。
Q:施術前日の過ごし方や当日の用意について教えてください。
リラックスして睡眠をしっかりとりました。
ボトックスリフトの施術開始!
Q:ボトックスリフトの治療はどんな流れで進みましたか?
ドクターにカウンセリングをしっかりしてもらい、麻酔をしてから右側、左側と施術して頂きました。
【↓画像】ボトックスリフト施術前に麻酔クリームを塗布
ボトックスリフトでは、注射によって皮膚の浅い層に薬剤を注入していくため、注射を刺すときにチクッとした痛みを感じることがあります。
麻酔なしでも耐えられる痛みですが、痛みが苦手な方や少しでも痛みを抑えたい方は、麻酔クリームの使用が可能です。
今回は痛みの緩和のため、施術前に麻酔クリームを塗り、効いてくるまでしばらく時間を置いてから治療を開始しました。
【↓画像】ボトックスリフト施術中の様子
あらかじめマーキングをした部分に、注射器で丁寧に薬剤を注入していきます。施術直後は注入した部分がポコポコと膨らんで見えますが、時間の経過によって自然に消えていくため心配ありません。
Q:ボトックスリフト施術直後の感想を教えてください。施術中・施術後の痛みはどうでしたか?
施術中、注射の痛みはありましたが、施術後は特に痛みなく過ごせました。
Q:ボトックスリフト施術後、顔の見た目に赤みや腫れ・むくみなどはありましたか?
少し注射の跡がありましたが、メイクで隠せる程度でした。
【↓画像】ボトックスリフト施術直後の写真
施術直後の状態です。ボトックスリフトは、数日~2週間程度かけて効果が現れ始めます。
ボトックスリフトの施術後〜ダウンタイム・経過
ここからは、ボトックスリフトのダウンタイムを見ていきましょう。薬剤の効果が少しずつ現れてくるため、朝鏡を見るときなどに変化を実感できるはずです。
Q:ボトックスリフト施術後のお顔や肌の変化・経過を教えてください。
【↓画像】施術当日夜
注射の跡もなくなり特に変化はなかったです。
【↓画像】施術から3日目
少しフェイスラインがシュッとした気がしました。
【↓画像】施術から7日目
周りから変化を気づいてもらえるくらい、フェイスラインが綺麗になりました。
【↓画像】施術から14日目
手で触ってもフェイスラインの変化に気づくようになりました。
【↓画像】施術から1ヶ月後
横顔、顎下、笑顔が作りやすくなりとても快適に過ごせるようになりました。
Q:ダウンタイム期間中に赤み・腫れ・痛みなどはありましたか?
ほぼなく、普段通りに過ごせました。
Q:施術後、状態の変化を感じたのはどんなタイミングですか?
朝起きて違いに気づきます。浮腫がなくシュッとして見えます。
Q:ダウンタイム中に気をつけていたことはありますか?
スキンケアを丁寧に行うようにしました。
ボトックスリフトの施術を終えて
Q:施術後、誰かに会いましたか?どんな反応がありましたか?
夫に会ったときに、顔が小さくなったと言われました。
Q:ボトックスリフトの施術を受けた全体的な感想を教えてください。
ボトックスリフトの施術で一番効果を感じたのは、小顔、浮腫がなくなったことです。横顔にも自信が持てるようになりました。
朝起きてすぐの顔を見るのが嫌だったのですが、フェイスラインが綺麗になり筋肉のバランスも取れ顔の表情が良くなった気がします。
フェイスラインのもたつきが気になる人、フェイスラインを綺麗にしたい方にオススメな施術です!
フェイスラインのもたつきが気になって今まで小顔矯正やハイフなどを受けてきましたが、ボトックスリフトが1番効果がわかる施術でした。フェイスラインの悩みがある方は是非受けてもらいたい施術です。
ボトックスリフトのビフォーアフター
ここでは、ボトックスリフトのビフォーアフターをご紹介します。上から施術前・施術直後・施術から1ヶ月後の状態です。
治療内容 | ボトックスリフトは、ボトックス製剤を皮膚の浅い層に注入することによって引き締め効果や浅いシワの改善を図る治療です。 |
---|---|
治療期間・回数 | 治療期間:1日、治療回数:1回 |
費用(自由診療となります) | 総額 80,190円(税込) 【費用詳細:ボトックスリフト 口角アップ+あご+広頚筋(首)77,000円、麻酔クリーム 3,190円】 |
リスクや副作用 | 注射部位の痛み、腫れ、赤み、内出血、倦怠感、筋力低下、表情のこわばりなど |
※ボトックスリフトの経過や効果は目安であり、個人差があります。すべての方が同じ効果を得られるとは限りません。
※未承認医薬品・医療機器等
ボトックスビスタ(アラガン) は日本の厚生労働省認可を取得している製剤です。
※入手経路等
アラガンジャパン株式会社を通じて入手しております。
※国内の承認医薬品等の有無
同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等はありません。
※諸外国における安全性等に係る情報
アメリカFDA(アメリカにおける厚生労働省)の認可を得ています。
ボトックスリフトで失敗するとどうなる?
ボトックス注射の失敗としてよく知られているのが「不自然な表情になる」「表情が作りにくくなる」といった副作用です。
ボトックスリフトの場合、顔の筋肉に直接注射する通常のボトックス注射とは異なり、皮膚の浅い層に極めて少量の薬剤を注入します。そのため筋肉の働きを抑制する作用が少なく、自然な表情を保ったままリフトアップ効果が期待できます。
ボトックスリフトを受けるクリニック選びのポイント
ボトックスリフトで納得できる治療を受けるためにも、クリニック選びの際はこれからご紹介するポイントをチェックしてみてください。
安さではなく安全面でクリニックを選ぶ
肌の浅い層に薬剤を注入するボトックスリフトは、顔の表情が不自然になるといった失敗が起こりにくいものの、繊細な医療技術が問われます。
そのため、安さではなく安全面でクリニックを選ぶことが大切です。これまでボトックスリフトを施術した実績や症例などもチェックしておくと安心でしょう。
使用するボトックス(ボツリヌストキシン製剤)の種類をチェックする
ボツリヌストキシン製剤には、さまざまな種類があります。イギリスの『ディスポート』、ドイツの『ゼオミン』、韓国の『ニューロノックス』『コアトックス』『ボツラックス』、フランスの『ディスポート』など、世界各国で製造されています。
中でも代表的なボツリヌストキシン製剤がアメリカの『ボトックスビスタ』で、日本で唯一厚生労働省からの認可を受けたボツリヌストキシン製剤です。
ボトックスビスタは資格を取得した医師のみ使用できます。製剤の取り扱いや治療技術、関連知識などを習得する講習や実技セミナー、定期的な研修への参加が必要となるため、クリニック選びの一つの基準にできるでしょう。
ダリア銀座スキンクリニックでは、ボトックスビスタを使用してボトックスリフトの施術を行っております。
ボトックスリフトの施術手順
ここでは、ボトックスリフトの一般的な施術手順をご紹介します。
- カウンセリング
- 洗顔
- 施術部位の冷却や表面麻酔の塗布
- 注射位置のマーキング
- ボトックスの注入
- 終了
カウンセリングでは、お肌の状態を確認し、希望や悩みを伺ったうえで適した治療を提案します。希望によっても施術箇所や注入量などが変わるため、納得いくまでしっかりドクターと話し合いましょう。
気になる痛みですが、施術前にボトックスを注入する部位を冷却したり、希望によって表面麻酔を塗布したりするため、施術中の痛みはほとんどありません。注入時に生じる肌の赤みも、通常1時間程度で落ち着きます。
なお、ダリア銀座スキンクリニックでは、ボトックスリフトの施術後1ヶ月後に経過診察を行っております。気になる点などがありましたらお気軽にご相談ください。
ボトックスリフト(マイクロボトックス)のQ&A
ここからは、ボトックスリフトに関連するよくある質問をご紹介します。
Q:ボトックスリフトの単位はどのくらい?
A:ボトックス(ボツリヌストキシン製剤)の注入量は一般的に「単位」で表されます。通常のボトックス注射の場合、施術部位ごとにおおよその注入量の目安がありますが、ボトックスリフトの場合は気になる場所に応じた注入を行います。
以下は、通常のボトックス注射とボトックスリフトの1ヶ所の注入量と注入箇所の比較表です。あくまで目安となりますが、ボトックスリフトの場合は、極めて少ない量のボトックスを広い範囲に注射することが特徴です。
通常のボトックス注射 | ボトックスリフト | |
---|---|---|
1ヶ所あたりの注入量 | 1〜2単位 | 約0.05~0.1単位 |
注入箇所 | 5~10ヶ所 | 30~40ヶ所 |
Q:ボトックスリフトの費用相場は?
ボトックスリフトは保険が適用されない自費診療です。クリニックによって費用は大きく異なり、フェイスラインへのボトックスリフトの場合、70,000円〜300,000円ほどが料金相場の目安です。
使用するボツリヌストキシン製剤の種類や施術部位によっても費用が変わるため、いくつかのクリニックの費用を比較してみるといいでしょう。
Q:ボトックスリフトで深いシワを消すことはできる?
A:深いシワが気になる場合、ボトックスリフトではなく他の施術が向いている可能性があります。
なお、ボトックスリフトは他の施術と併用もできるため、ボトックスリフトを行った後で深いシワ部分にヒアルロン酸を注入し、ふっくらさせるといった治療も可能です。
どんな治療が向いているか自分だけで判断することは難しいため、事前のカウンセリングでよくドクターと相談して、悩みや希望に合った治療を受けるといいでしょう。
Q:ボトックスリフトの効果の強弱は調整できる?
A:ボトックスリフトでは、ボトックスの注入量や注入する深さによって効果を調整することも可能です。詳しくは事前のカウンセリングでドクターに相談してみましょう。
Q:ボトックスリフト後、いつから他の施術を受けられる?
A:ボトックスリフトの施術後、2週間経過していれば他の施術やフェイシャルマッサージを受ける事が可能です。
Q:水光注射でのボトックス注入でも同じ効果を得られる?
A:極細針のついた専用機器を使い、有効成分を皮膚内部に直接届けられる「水光注射」では、オプションとしてボトックスを追加可能です。
水光注射のボトックスとボトックスリフトを比較した場合、ボトックスリフトの方が効果を得やすい傾向があります。これは、水光注射は機械によって自動的に注入するのに対し、ボトックスリフトでは注射器を使って効かせたい部分にピンポイントに注入できるためです。
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Q:ボトックスリフトは何回も繰り返し受けても大丈夫?
A:適切な頻度で受ける分には、ボトックスリフトは繰り返し受けても問題はありません。
効果の持続期間は注入量や使用するボツリヌストキシン製剤の種類によっても異なりますが、約3〜6ヶ月ほど効果が続くため、作用が薄れた頃に施術を受けることで効果を持続させることができます。
Q:ボトックスリフトが受けられない人はいる?
A:ボトックスリフトは以下に該当する方は受けられませんので注意しましょう。
- ボトックスに対してアレルギーがある方
- 妊娠・授乳中の方・妊娠の可能性がある方
安全上ボトックスを打ってはいけない方が施術を受けた場合「全身性筋肉麻痺」や「嚥下障害」「呼吸困難」などの症状が現れることもあります。
上記の他にも、ボトックスを受けられない場合があります。思わぬリスクが発生しないよう、基礎疾患などがある方はカウンセリングで医師にきちんと報告しましょう。
自然なリフトアップならボトックスリフトがおすすめ
ボトックスリフトは、通常のボトックス注射とは異なり、筋肉ではなく皮膚の浅い層に極めて微量の薬剤(ボツリヌストキシン製剤)を注入することで、筋肉の表面繊維の働きだけを弱めます。
そのため、「不自然な表情になる」「表情が乏しくなる」といった失敗や副作用が起こりにくく、自然なリフトアップができる点がメリットです。また、注射のみで施術可能なためダウンタイムや痛みもほとんどありません。
フェイスラインのもたつきが気になる方や、首まわりのエイジングをケアしたい方にもおすすめです。
ダリア銀座スキンクリニックでは、丁寧なカウンセリングを行い、患者さま一人ひとりのお悩みやご希望に適した治療をご提案しています。「ボトックスリフトが自分に合っているのかわからない」「どんな治療を受ければいいか迷っている」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。