そばかすを消す方法はある?種類や原因・治療方法も解説
顔や体にできるそばかすは、目立つ場所にできると気になる方も多い肌トラブルの1つです。
ドラッグストアなどでは、シミ対策用のスキンケア用品が数多く販売されていますが、どれがご自身に合っているのか悩んでしまう方も少なくありません。
それでは、このようなシミ対策用のスキンケア用品を使えば、そばかすは自力で改善できるのでしょうか。
今回は、そばかすをセルフケアで薄くする方法や美容クリニックで消す方法を中心に、そばかすの原因などを含めて詳しく解説します。
目次
そばかすには2つの種類がある
そばかすはシミの1つで、スズメの卵の殻の模様に似ていることから雀卵斑(じゃくらんはん)と呼ばれています。
鼻から頬にかけて小さな斑点状のシミが広がり、肌の白い方ができやすい傾向にあります。
そばかすは、出現する時期や原因などによって大きく2種類に分けることができます。
遺伝性
遺伝性のそばかすは、主に思春期に出現しますが、思春期をすぎると薄くなっていき治療をしなくても自然と消えてしまうことがあります。
しかし、遺伝性のそばかすだからいつか消えるだろうと紫外線対策をせずにいると、色が濃くなったり量が増えたりする可能性があるため、小さい頃から日焼け止めクリームなどで紫外線を浴びすぎないように注意する必要があります。
また、お子様だと顔を擦ったり掻いたりする機会も多くなりますが、肌への摩擦もそばかすへ悪影響を及ぼします。
そばかすを悪化させないようにするには、肌への刺激を与えないように気をつけなければなりません。
後天性
後天性のそばかすは遺伝性とは異なり、紫外線の浴び過ぎやホルモンバランスの乱れなどが原因で現れます。
遺伝性のそばかすは時間の経過とともに薄くなる傾向にありますが、後天性のそばかすは自然に薄くなったり消えたりすることはありません。
後天性のそばかすは正しいケアをしないと、色が濃くなったり大きくなったりと悪化する可能性があるため、注意しなければなりません。
そばかすができやすい3つの原因
そばかすができる原因として遺伝によるものが多いといわれていますが、後天性のそばかすにはどのような原因があるのでしょうか。
そばかすを予防するためには、そばかすができやすい原因を知っておく必要があります。
ここからは、そばかすができやすくなる3つの原因を紹介します。
紫外線による影響
そばかすをはじめとするシミができる大きな原因として、紫外線による影響が挙げられます。
紫外線を浴びることで、シミを作るメラノサイトが肌を守ろうとしてメラニンを過剰に生成します。
通常、メラニンが作られても肌のターンオーバーによって周期的に排出されますが、紫外線を浴びて過剰にメラニンが生成されると、メラニンの排出が遅れ蓄積されて色素沈着を起こし、そばかすとして肌の表面に現れます。
適切な日焼け対策をしていなかったり、長い時間紫外線を浴びたりすると紫外線の影響を受けやすくなります。
強い刺激
メラニンは肌を守ろうとして生成されるため、紫外線以外にも肌を擦るなどの強い刺激を与えると過剰に生成されるといわれています。
そのため、顔をこすりすぎたり掻きすぎたりと、普段よりも強い刺激を肌にあたえる行動はそばかすが発生する原因につながります。
洗顔やメイクの方法によっても肌に過剰に刺激を与えている場合があるため、洗顔料を見直したり洗顔やメイク方法を改善させることも、そばかす予防になるでしょう。
生活習慣の乱れ
食生活が乱れビタミン類やミネラルなどが不足したり、飲酒や喫煙、睡眠不足など、生活習慣が乱れることで、新陳代謝が悪くなったり肌のターンオーバーが乱れたりするため、そばかすができやすくなります。
また、ストレスによってホルモンバランスが崩れるのも新陳代謝や肌のターンオーバーが乱れる原因になるため、ストレスをため過ぎないこともそばかす予防には大切であると言われています。
美容クリニックでそばかすを消す方法
そばかすはシミより細かく薄いことも多いため、セルフケアで消したいと思う方も多いですが、結論からいうとセルフケアで確実にそばかすを消すのは難しいといわれています。
そのため、そばかすを改善したい場合は、美容クリニックや皮膚科などの医療機関で治療を受けるのがオススメです。
ピコレーザー
ピコレーザーはそばかすやシミ、くすみなどの肌トラブルを改善するレーザーを用いた治療で、照射出力などを変更するとさまざまな肌トラブル改善に効果を発揮します。
他のレーザー治療と比べて、ピコ秒という非常に短い時間で照射できるため、肌への負担が軽減され、施術中の痛みやダウンタイムの期間も抑えられるのが大きな特徴です。
顔全体に広がる細かなそばかすにはピコレーザーの中でもピコトーニングがオススメ。
低い出力でレーザーを照射し、そばかすを徐々に薄くするとともに肌質を改善させます。
ピコレーザーについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
→ピコレーザーとは?照射方法&機器の種類とシミ取り放題の症例写真を紹介
→ピコレーザートーニングの特徴と効果、より高い効果を得るためのポイントも紹介
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、専用の薬剤を顔に塗布し新陳代謝を促して肌のターンオーバーを整える施術です。
肌トラブルによって薬剤の種類を変えますが、肌のターンオーバーが整うとメラニンの排出がされやすくなるため、そばかすの改善も目指せます。
特にレチノールピールは、レチノール誘導体をナノカプセル化させて他の成分と一緒に配合されているため施術による赤みやかぶれを抑えながら、そばかすの改善をはじめくすみや小じわの改善、ニキビ予防の効果も期待できます。
ケミカルピーリングについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
→【ケミカルピーリング】一回の効果は?4種類のピーリングを徹底比較
フォトフェイシャル
フォトフェイシャルは光(IPL)を用いた施術で、顔全体に光を照射することで肌の浅い部分に優しく働きかけ、紫外線による肌トラブルの改善や新陳代謝を促し肌のターンオーバーを促進させる効果があるため、そばかす治療に向いています。
また、そばかすの原因となるメラニンにも直接的にダメージを与えられるため、メラニンが過剰に生成されたり蓄積されたりするのを防ぎます。
しかし、レーザー系の治療と比べると照射が優しいため、そばかすの状態によっては効果をいまいち感じにくい場合もあります。
フォトフェイシャルを詳しく知りたい方は、下記の記事ご覧ください。
→ピコトーニングとフォトフェイシャルの違いとは?迷ったときの選び方も紹介
セルフケアでそばかすを薄くする方法
ここまで、美容クリニックでそばかすを消す方法について解説しましたが、美容クリニックで治療するのと同時にセルフケアを行うことで、そばかすを薄くしたり予防したりする効果が高められる可能性があります。
そばかすをセルフケアで薄くする方法として、下記の3つが挙げられます。
- 美白効果が高いスキンケア用品を使用する
- 紫外線対策をする
- 生活習慣を見直す
近年、シミ対策用の化粧品や美肌効果の高いスキンケア用品がドラッグストアなどで購入することができます。
ビタミンC誘導体やハイドロキノン、トラネキサム酸、プラセンタなど、シミ予防やメラニンの生成を抑制する効果がある成分を配合している化粧水や美白クリームなどを、毎日のスキンケアに取り入れれば、そばかすの改善を促せるでしょう。
しかし、市販されている美白効果やシミ対策用のスキンケアアイテムは、配合されている成分の濃度が低い場合があり、長期間継続して使用しないと効果をなかなか実感できないことがあります。
そばかすを薄くして美白効果を少しでも実感したいと感じる方は、皮膚科や美容クリニックで購入できるメディカルコスメを使用してみるのがオススメです。
メディカルコスメは、医師が診察したうえでのみ購入ができるスキンケア用品で、市販品よりも成分濃度が濃いものや医療機関でしか処方できない成分が含まれています。
注意したいのは、遺伝性のそばかすで中学生くらいのお子様にそばかす対策用のスキンケア用品を使いたい場合は、メディカルコスメに限らず市販品もお子様には成分が強すぎる場合があります。
お子様に使用する場合は、医師に診断を受けたうえでスキンケア用品を選ぶようにしましょう。
また、前項でも解説した通り、紫外線はそばかすをつくるメラニンを過剰に生成させてしまう原因になり、紫外線対策を行わずに長時間紫外線を浴びるとそばかすが発生し悪化する可能性があります。
そばかすを予防するためにも、日焼け止めクリームの塗布や帽子、日傘などを使って紫外線をなるべく浴びないように心がけましょう。
そして、ストレスや睡眠不足、喫煙、飲酒、食生活の乱れなど、不規則な生活習慣は肌のターンオーバーを乱し、適切にメラニンが排出されなくなるため、そばかすを悪化させないためには生活習慣を整えることが重要です。
特に、偏った食生活をしていると栄養バランスが崩れ、そばかすに効果的なビタミン類などが不足しやすくなります。
その場合は、サプリメントや薬で補うのも1つの方法で、トラネキサム酸などのそばかすに有効な成分を含んだものを選びましょう。
まとめ
今回は、そばかすを消す方法について解説しましたが、いかがでしたか。
そばかすは、セルフケアで薄くする方法もありますが、元の肌の状態まで改善させるのはむずかしいため、少しでも効果を実感しやすくそばかすをきれいにしたい方は、美容医療の力を使って改善を目指すのがオススメです。
スキンケアや生活習慣を見直しつつ、薬やピコレーザーなどの治療を併用して受けて、そばかすの悪化を防ぎながら治していきましょう。