ジェントルレーズの効果を知りたい!得意な毛質や痛みなど詳しく解説
ジェントルレーズは、アメリカの医療用レーザーの専門メーカーであるシネロン・キャンデラ社が開発した脱毛レーザー機器です。
第二世代のジェントルレーズプロについては、長期減毛を目的とした器機として2017年に日本ではじめて薬事承認されています。
医療脱毛機のゴールデンスタンダードと謳われるジェントルレーズとはどのような脱毛機なのか、その効果や特徴・注意点などを紹介します。
目次
ジェントルレーズとは
ジェントルレーズの効果を紹介する前に、どのような脱毛機なのかを解説します。
長期減毛を目的とした医療脱毛機
ジェントルレーズはメラニン色素に高い反応を示すアレキサンドライトレーザーを採用しており、永久脱毛が可能な医療レーザー脱毛機です。
永久脱毛は、FDA(アメリカ食品医薬品局) において『一定の脱毛施術を行ったあとに再発毛する本数が、長期間において減少し、その状態が長期間に渡って維持されること』と定義されています。
医療脱毛の場合、発毛組織が破壊された毛穴から再発毛することはほとんどないため、サロン脱毛や自己処理に比べて効率的な脱毛が可能です。
医療脱毛についてはこちらもご一読ください。
→医療脱毛が完了する平均回数は7回以上!通院期間や効果に差が出る理由を解説
熱破壊式
ジェントルレーズは毛根に強い熱ダメージを与える熱破壊式の脱毛機です。
毛根にある毛乳頭・毛母細胞を狙ってレーザーを当てると、黒い色=メラニン色素に反応し発毛組織を破壊します。
発毛組織は一度破壊されると毛が再生されないと考えられており、永久脱毛が期待できます。
冷却機能で痛み軽減
ジェントルレーズには施術時の痛みを軽減する冷却機能が付いています。
サロン脱毛に比べて高い出力を出せる医療脱毛は、痛みを強く感じることも。
しかし、ジェントルレーズはレーザーの照射と同時に-26℃の冷却ガスを吹き出す構造になっています。
冷やすことで痛みを軽減するのに加え、炎症を防ぐ効果も期待でき、施術後の肌トラブルに対する不安も軽減できます。
ジェントルレーズの効果やメリット
ジェントルレーズの効果やメリットについて紹介します。
医療脱毛でジェントルレーズを検討している人は参考にしてください。
短期間で脱毛が完了できる
ジェントルレーズで一度施術をした毛穴は発毛組織が破壊され毛が生えてこなくなるとされているため、効率的な脱毛が可能です。
毛周期があるため、施術したときに生えていなかった毛穴からは発毛しますが、周期に合わせて間隔を空けながら5~7回程通う頃にはほとんどの毛穴の脱毛が完了します。
サロン脱毛に比べて短期間で脱毛できるので、時間をかけたくない人におすすめです。
ジェントルレーズの得意な毛質
ジェントルレーズはメラニンへの反応がよいアレキサンドライトレーザーを採用しているため、太い毛や濃い毛に対して高い結果が期待できます。
特にVIOやワキはジェントルレーズの得意とする毛が多いため、脱毛を急いでいる人はジェントルレーズがおすすめです。
シミ・そばかすなどにも効果がある
ジェントルレーズは出力を調整することで、脱毛以外にもシミやソバカス・ニキビの発生を抑える効果も期待できます。
シミやソバカスの原因は、皮膚の中に潜んでいる過剰なメラニン色素のため、ジェントルレーズを低出力で照射することにより、余計なメラニンを減らせます。
また、ニキビの原因は皮脂の過剰な分泌やアクネ菌が原因です。レーザー照射による熱エネルギーは過剰な皮脂分泌の抑制やアクネ菌の殺菌につながり、ニキビ抑制効果も期待できるでしょう。
こうした低出力のレーザーの施術による美肌治療は『レーザーフェイシャル』とよばれ、ジェントルレーズの脱毛以外の効果として利用されています。
レーザーフェイシャルについてはこちらの記事をご参考ください。
→レーザーフェイシャルとは?5つの効果や持続期間、経過や症例を紹介
ジェントルレーズの注意点やデメリット
ここからは、ジェントルレーズの施術を受ける際の注意点やデメリットについて紹介します。
ジェントルレーズは痛い?
ジェントルレーズの施術は痛みを伴いますが、感じ方は人によって異なります。
ジェントルレーズは太い毛や色の濃い毛が得意ですが、そのような毛が生えている部位は、皮膚がデリケートなワキやVIOです。
IラインやOラインは毛の他に比較的皮膚にも色素が多い部位のため、レーザーが毛穴まわりの皮膚に反応してしまう場合があります。
Vラインやワキの皮膚は他の肌の色とそれほど変わりありませんが、毛が太く濃いためレーザーが強く反応します。
IラインからVラインに移行する部分は、皮膚の色も毛の色や太さもレーザーが反応しやすい部位のため、特に痛いといわれています。
また、脱毛施術に慣れておらず、毛も多い初回は痛みを強く感じる傾向があるようです。回数を重ねて毛が薄くなると、痛みが和らいでいくとされています。
ジェントルレーズには痛みを軽減するための冷却機能が付いているため、ある程度の軽減は可能です。
なお、ジェントルレーズによる脱毛は医療脱毛のため、痛みを感じやすい人、どうしても痛みに耐えられない場合などは、麻酔クリームや笑気麻酔などが利用できます。
痛みが心配な人は、事前に相談して麻酔を使用するといいでしょう。
産毛や日焼け肌には不向き
ジェントルレーズは産毛のように色が薄く細い毛は得意ではありません。また、日焼けして黒くなった肌に生えている毛に対しては照射できない場合があります。
ジェントルレーズはほぼ全身の脱毛が可能ですが、メラニン色素に反応する脱毛のため、産毛が多い顔や背中はあまり得意ではありません。
ジェントルレーズに限らず熱破壊式の医療脱毛の場合、日焼けをしてしまうとレーザーが強く反応してしまいやけどのリスクが高まるため、施術を断られる場合があります。
その際は他の脱毛機で対応できる場合もあるため、クリニックに相談してみましょう。
ジェントルレーズは効果がないのか?
メラニン色素に反応するレーザーを利用したジェントルレーズは、産毛などメラニンの薄い毛にはあまり反応しないため「効果がない」と感じてしまう人もいるようです。
また、毛には毛周期という3つの段階があり、レーザーを照射して脱毛できるのは「成長期」の毛です。
- 成長期……毛の根が毛根に一番近くにあり、毛のメラニン色素が一番濃い時期
- 退行期……毛の成長が止まり退色し、毛根から毛が離れ始める時期
- 休止期……毛が完全に抜け落ち、次の成長期の準備をする段階
毛周期の間隔は部位によってそれぞれであり、全体の体毛の量を一定に保つため、この3つの段階の毛がそれぞれ混在しています。
成長期以外の段階では照射しても熱エネルギーが発毛組織にうまく届かないため、高い効果が期待できません。
初回の照射で毛が抜け落ちたのにまた生えてきたように見えるのは、照射時に休んでいた他の毛穴から施術後に生えてきたためであり、ジェントルレーズに効果がないわけではありません。
回数を重ねることで徐々に毛が減っていくため、2~3ヶ月程度の間隔を空けながら少なくとも5回は通いましょう。
自己処理の際は毛抜きは使わない
脱毛施術の前には準備として自己処理をする必要がありますが、自己処理は電気シェーバーやカミソリで剃りましょう。
毛抜きによる処理を行うと毛穴にメラニン色素が残らないため、レーザーが反応しなくなってしまいます。
今脱毛できる成長期の毛根を狙うためのメラニン色素をちゃんと毛根に残せるように、
自己処理の際は抜くのではなく剃りましょう。
ジェントルレーズとジェントルレーズプロの違いは?
ジェントルレーズはジェントルレーズプロの旧型です。後継機であるジェントルレーズプロは、照射面や照射スピードがバージョンアップしています。
脱毛機 | ジェントルレーズ | ジェントルレーズプロ |
---|---|---|
照射面 | 最大18mm | 最大24mm |
スピード | 一秒に1ショット | 一秒に2ショット |
特徴 | ・多くのクリニックで採用
・治療実績が豊富 |
パルス幅の調整により、さまざまな毛質に対応可 |
ジェントルレーズに比べ、ジェントルレーズプロは照射面が1.5倍広くなっていて、照射速度も倍に上がっているため、よりスピーディに施術が進められます。
また、ジェントルレーズプロはジェントルレーズが不得意とする色の薄い毛や細い毛にも対応が可能です。
中には『ジェントルレーズプロ』を『ジェントルレーズ』と呼ぶクリニックもあるため、どこのクリニックにするのか検討の際は、どちらの機種なのかをしっかりと確認しておきましょう。
日本の美容界で20年以上の実績をもつジェントルレーズプロは、ダリア銀座スキンクリニックでも取り扱っています。
ジェントルレーズプロの効果についてはこちらの記事もお読みください。
→ジェントルレーズプロの効果は?メリット・デメリットやおすすめの人を解説
まとめ
ジェントルレーズの効果について、特徴や対応可能な毛質・肌質や痛みなどと共に紹介しました。
日本ではじめて薬事承認されたジェントルレーズは、高出力の熱破壊式脱毛機でありながら冷却機能によって肌への負担が軽減されています。
気になるVIOやワキ・脛などの太い毛・濃い毛の医療脱毛は、ジェントルレーズやジェントルレーズプロを取り扱っているクリニックへ相談してみましょう。