ハイフの種類8選!比較ポイントや特徴を知って後悔しない機種選びを
SMAS筋膜という肌の深いところにまで照射が届き、年齢肌などのリフトアップ効果が期待できる医療ハイフ。
ダウンタイムも軽めで期間も一般的に短いため、検討している人も実際施術を受ける人も少なくない施術ですが、いくつかの種類があることをご存じですか?
この記事では、医療ハイフの種類や比較ポイント・それぞれの特徴・選び方などを詳しく解説します。
取り扱っている機種はクリニック選びの条件にもなるため、ハイフ検討中の人は特にご参考ください。
目次
ハイフの種類の比較ポイント
数種類あるハイフのなかから選ぶ前に、機種によってどのような違いがあるのかが気になる方もいますよね。
ここでは、ハイフを選ぶ際の比較したいポイントを紹介します。
深さ
ハイフは、欲しい結果をだすために適した肌の層を狙って熱エネルギーを照射します。
一般的には、
- 真皮層まで届く1.5mm
- 皮下組織まで届く3.0mm
- SMAS筋膜まで届く4.5mm
の3つの深さに届く照射が多いですが、もっと間隔設定が狭かったり上限が深かったりという機種もあります。
そして、狙う深さが違えば実感できる効果も違いがあるため、目的に合った深さを選ぶことが大切です。
照射温度
ハイフの熱エネルギーを照射されるとコラーゲンが縮む『熱変性』が起こってリフトアップしますが、その温度により効果や施術に違いがあります。
熱変性が起こる温度は60℃のため、それ以上の温度で短時間か、それ以下の温度で長時間照射することで、リフトアップ効果やコラーゲン生成の促進が得られます。
一般的に温度が高い場合、効果が高い代わりに痛みが強く出やすく、照射回数も多く必要です。
逆に低い場合は、痛みも少なく広範囲に安定して照射が可能ですが、効果は穏やかです。
照射方法
医療ハイフには大きく分けて『リニアハイフ』と『ドットハイフ』があり、対応できる機種が限られます。
リニアハイフは60℃手前の熱エネルギーを、リニア専用のカートリッジを使用して線状に照射する方法です。
熱を広範囲に伝えることで効率よく脂肪融解します。もちろん顔のシェイプアップも可能です。
一方ドットハイフは、60~70℃の熱エネルギーを点状に照射する方法です。
真皮や皮下組織、そして奥深いSMAS筋膜まで、狙った層に対して熱エネルギーが一点に集中して届くため、高いリフトアップが期待できます。
リニアハイフはサイズダウン、ドットハイフは肌の引き締めと、それぞれの特徴がありますが、機種によってそれぞれ可能な照射方法が決まっています。両方できる機種もあります。
どのような治療をしたいかによって機種が決まる場合もあるため、希望機種の取り扱いでクリニックを探すのもいいでしょう。
施術頻度
ハイフは機種によって、出力やショット数・特徴などに違いがあるため、効果の持続期間も同じように違いがあります。
頻繁に施術を繰り返すのではなく、施術頻度を正しく空けることが、効果をよりよく引きだし維持するための重要なポイントです。
ハイフの適切な施術頻度についてはこちらの記事をご参考ください。
→ハイフの適切な頻度はどのくらい?ハイフの効果や併用できる美容メニューも解説!
ハイフの持続期間についてはこちらもご一読ください。
→ハイフの効果や持続期間、効果を高める方法を解説!他施術との併用症例も紹介
痛みの強さ
ハイフは機種によって痛みの程度に違いがあるため、痛みが気になる人は基準を『痛みの感じ方』にして機種を選ぶのもいいでしょう。
温度が高くても痛みを軽減できる特徴がある機種や、麻酔クリームなどで対応してくれるクリニック、冷却機能つき機種など、最近のハイフ治療は痛みが少ないという意見が多く見られます。
ハイフの痛みについてはこちらの記事が参考になります。
→ハイフが痛いって本当?痛みの種類や感じやすい場所、対処法などを紹介
施術時間
ハイフの施術時間は、機種それぞれの照射方法やショット数などによって、かかる時間にも違いがあります。
ハイフに興味はあるけれど、かかる時間が気になってなかなか踏み出せない忙しい人にとっては重要な比較ポイントでしょう。
特徴
ハイフの機種には上述したような違いがあるのはもちろんですが、それ以外にも他にはないメリットなどの特徴があります。
例えば選択できるカートリッジが複数ある機種や、丁寧な段階を踏んでバージョンアップしてきた機種など、数字や形式では測れない優秀な個性があります。
どの項目を比べても選択するための決定打に欠ける場合は、この特徴のなかに探してみましょう。
ハイフの人気機種8種類の比較と特徴
今や多種多様な進化を続けるハイフの機種を、最新バージョンで比較しました。
深さ | 照射 温度 |
照射 方法 |
施術 頻度 |
施術時 の痛み |
全顔の 施術時間 |
|
ウルセラ | 1.5mm 3.0mm 4.5mm |
65~75℃ | ドット | 半年〜1年 | 強め | 45〜60分 |
ダブロ ゴールド |
1.5mm 3.0mm 4.5mm |
55〜60℃ | ドット | 3〜6ヶ月 | 弱め | 10〜15分 |
ソノ クイーン |
2.0mm 3.0mm 4.5mm |
60〜70℃ | ドット | 3〜6ヶ月 | 弱め | 30〜40分 |
ウルトラ セルZi |
1.5〜6.0mm (0.5mm刻み) |
60〜65℃ | リニア ドット |
半年〜1年 | 弱め | 20~30分 |
ウルトラ フォーマー MPT |
1.5mm 2.0mm 3.0mm 4.5mm 6.0mm |
65~75℃ | リニア ドット |
3〜6ヶ月 | 弱め | 15~20分 |
リフテラV | 1.5mm 2.0mm 3.0mm 4.5mm |
60〜65℃ | ドット (ムービング式) |
1ヶ月に1回×3 以降3〜6ヶ月に1回 |
弱め | 15~20分 |
UTIMS | 1.5mm 3.0mm 4.5mm 7.0mm |
60〜70℃ | リニア ドット |
半年〜1年 | 弱め | 30〜60分 |
第3世代 タイタン |
1.5mm 3.0mm 4.5mm |
60〜80°C | ドット | 3〜6ヶ月 | 弱め | 20~30分 |
ウルセラ
アメリカのFDA(日本の厚生労働省にあたる機関)にリフトアップ効果が認められている唯一のハイフ機器です。
パワーが強い分痛みも伴いますが、麻酔対応してくれるクリニックもあります。
ハイフ機種の比較をする際よく引き合いにだされるほど、導入しているクリニックが多い人気の機種です。
ウルセラについてはこちらもどうぞ。
→ウルセラと他のHIFU機器の3つの違いと施術を受ける際の注意点を紹介
ダブロゴールド
8分間で800ショットが照射できるため、短時間での施術ができる特徴があります。
韓国で開発され、韓国MFDS(韓国の国家行政機関)の認証を受けており、先代にダブロやダブロS+(プラス)があります。
ソノクイーン
リフトアップはもちろんのこと、目のきわ・眉下などの繊細な部分にも対応できるため『アイシャドウハイフ』とも呼ばれています。
ハイフのなかでも特に痛みやダウンタイムが軽減されている機種のため、ハイフ初心者におすすめです。
ウルトラセルZi
ウルトラセルZiはリニアとドットをカートリッジを替えずにこなすうえ、1.5〜6.0mmの広範囲を0.5mm刻みで狙えるなど、さまざまな層に対してスムーズな施術が可能です。
ハイフの他に高周波での施術も可能なウルトラセルから、施術時間を短縮し痛みも軽減したウルトラセルQ+、さらにそこから1ショットの照射時間を半分にしたウルトラセルQ+リニアと変化を遂げ、今や6mmという肌の深層に迫ったのがウルトラセルZiです。
ウルトラフォーマーMPT
ウルトラフォーマーMPTはカートリッジの種類が豊富で、リニア・ドットの他にハイフシャワー(低い出力での蓄熱効果で肌を引き締める)や、薬剤導入が可能なペン型カートリッジもあります。
ウルトラフォーマーからウルトラフォーマーⅢ、そしてさらに改良を重ねて現在の最新機種へモデルチェンジしました。
リフテラV(ハイフLTV)
リフテラVはペン型のアプリケーターを使用するため、頬などの広い範囲はもちろん、湾曲した部位でもアプリケーターを移動させながら(ムービング式)ピンポイントの照射が可能な機種です。
移動速度で痛みの調節ができたり、気になる部位を集中的に照射できたりするため、多彩なアプローチが可能です。
UTIMS(ユーティムス)
『ウルセラやダブロの進化系』と評価されるUTIMSは、痛みややけどなどのリスクを大幅に軽減した機種です。
A1~A3までバージョンがあり、特にA3は目元などの狭い範囲の照射が得意な『ナローカートリッジ』が使用できるため、目元の施術にも効果的です。
A3は他にも7mmのカートリッジの用意があるため、脂肪が厚い部位のボディハイフにも適しています。
第3世代タイタン
第3世代タイタンは温度が60〜80°Cとハイフのなかでも高いため痛みが心配されますが「施術中の痛みはない」と言い切るクリニックがあるほど、痛みに配慮されたハイフ機種です。
業界最速の施術時間と高い効果を誇りますが、施術料金の相場は3万円弱と、コストパフォーマンスも優秀です。
まとめ
ハイフ機種を選ぶ際は「1回の施術でどのような効果を望むか」と「続けることができるか」を基準にすることをおすすめします。
ハイフを比較する際、痛みや温度・費用の相場やかかる時間など、気になるポイントは沢山あると思います。
そしてハイフは一度施術を受けると短くても半年はその効果が持続しますが、その効果は永久的ではないため、やがてゆっくりと施術前に戻っていきます。
繰り返し施術を受けるためには、1回の施術について、がまんできる痛みなのか・どの程度の結果が欲しいのか・費用相場に無理はないかなど、人それぞれにとってバランスのいい落としどころの見極めが必要です。
定期的に施術を受けて効果を持続するために特に必要なポイントは、施術を継続できるかどうかだといえるでしょう。
この記事が、ハイフの機種選びの参考になれば幸いです。