アートメイクで後悔しないためには?失敗例と治療後の対応について解説
アートメイクには、メイク時間を短縮できたりメイクしていない状態でも顔をきれいに見せたりするメリットがあります。
しかし一方で、アートメイクに失敗してしまい後から後悔したという事例も多いです。
では、アートメイクの失敗とはどのようなもので、なぜ失敗が起こってしまうのでしょうか。
この記事では、アートメイクで後悔してしまう原因について解説しています。
また、後悔しないためにどのような対策ができるのかも併せて説明しているため、アートメイクを検討している方は参考にしてください。
目次
アートメイクで後悔してしまう原因
アートメイク後に後悔した理由として多いものが、思っていたような色、形にならなかった、普段行っているメイクがやりにくくなったというものです。
例えば、眉のアートメイクを行った場合に思っていたようなラインにならなかった、唇のアートメイクで希望した発色にならなかった、などが挙げられます。
あるいは、左右でバランスが悪くなった、治療が原因で傷跡が残ったといった事例もあります。
では、形や色合いに不満が残る結果となるのは、どのようなことが原因なのでしょうか。
ダウンタイム中のアフターケアに問題があった
アートメイクは、ダウンタイム中の過ごし方や発色を保つための薬の処方など施術後のケアが重要となる治療法です。
したがって、アフターケアが十分ではなかった場合、着色した部分の色がすぐに消えてしまったり、だんだん色合いに変化が出てしまったりすることがあります。
アートメイク施術直後は、皮膚に無数の細かい傷が付いている状態です。その細かな穴に色のもとになるインクが入っているのですが、傷が塞がるまではインクが流れ落ちる可能性があります。
それを防ぐために、ワセリンのような保湿力の高い軟膏を塗り、皮膚を保護しなくてはいけません。
アフターケアを怠り、軟膏を塗るなどの処置を行わない状態だと、色落ちが早く施術後すぐにアートメイクが消えてしまう原因になります。
トレンドの変化に対応できなかった
眉やリップの書き方や色は、トレンドに左右される場合が多い部分です。
流行は絶えず変化しているため、一度アートメイクで眉やアイラインの形を作ってしまうと、後で違う形の眉やリップが流行っても変更できません。
そのため、極端に太いあるいは細い眉毛にしてしまったり、唇を特徴的な色に着色してしまったりすると、後で後悔することが多くなります。
年齢によるバランスの変化
アートメイクは数年で色が抜けるため、定期的に色を入れ直す処置が必要です。
しかし、加齢によって皮膚がたるんだり表情筋がおとえたりすることで、元々のバランスがズレていくことがあります。
若い頃に入れたアートメイクをずっと維持しようとすると、後から左右のデザインが非対称になっていくなどのリスクがあるため、最初からそのことを考慮したデザイン設定を行うことが重要です。
皮膚に傷が残ってしまった
アートメイクの色素を入れる深さは、表皮層と真皮層の境界線までのごく浅い位置であることが特徴です。
そのため、2〜3年で色素が抜けてしまうことが一般的であり、半永久的に色が残るタトゥーとは異なります。
美容クリニックではなくエステサロンなど資格を持たない人物による施術を受けた場合、真皮層にまで針が刺さってしまい、皮膚が傷つくというケースがあります。
アートメイクは医療行為となるため、必ず医師が在籍するクリニックで施術を受けるようにしましょう。
アートメイクについては以下の記事でも詳しく説明しています。参考にしてください。
→アートメイク1回目が消えるのはどんな理由?効果を長持ちさせるコツも解説
→アートメイクでリップにおすすめのデザインと色の選び方とは?施術の流れや経過・もちについても紹介
→アートメイクをアイラインにするメリット、デメリットやデザインなどを紹介
アートメイクでよくある失敗の例
アートメイクで後悔する原因になってしまう、部位別の失敗例について説明します。事前に知っておくことで、満足のいく治療に繋がります。
ぜひ参考にしてください。
アートメイクの失敗・眉
眉毛のアートメイクで後悔する原因になるのが、希望通りのデザインにならなかったり不自然な仕上がりになってしまったりすることです。
不自然な仕上がりの例は、左右で形が違う、バランスが乱れているなどがあります。また、希望よりも濃い色で施術されてしまい、眉毛が目立ってしまうなどの失敗例も起こり得ます。
特に、肌の色に対してあまりにも目立つ色で眉を書かれてしまうと、眉毛だけだ浮いて
見えるため不自然な見た目になりがちです。
ただ、治療の直後に色がはっきりして見えるのは、元々の眉の色合いが薄かったからそう見えるだけという場合もあります。
注入したインクは、徐々に色合いが落ち着いていくものです。数日経っても希望より色合いが濃いままだった場合は、治療を受けたクリニックに相談しましょう。
アートメイクの失敗・唇
唇のアートメイクで起こりやすい失敗は、色ムラができることと変色してしまうことです。色ムラができる原因は、ダウンタイムの過ごし方である場合があります。
アートメイクの施術後は、色が定着しやすくするために、食事に気をつけたり激しい運動や高温の入浴を避けたりしなくてはいけません。
また、変色してしまう原因として皮膚のターンオーバーによって徐々に色素が薄くなるため、色合いが変わったように見えてしまうことが挙げられます。
加えて、酸化鉄を多く含むような安価なインクを使用しているクリニックで治療を受けた場合、紫外線の影響で色が変わってしまうリスクもあります。
ターンオーバーによる変色を防ぐためには、できるだけ施術箇所を刺激しないようにしましょう。保湿効果の高いリップクリームなどが適しています。
また、自然由来成分使用の色素を使っていたり、色落ちしにくい色素を使ったりしているクリニックも多いです。気になる場合は直接問い合わせてみてください。
アートメイクの失敗・アイライン
アイラインは目元の施術となるため、眼球やまぶたにトラブルが起こることがあります。
まぶたに傷がついて腫れてしまったり、角膜に傷がついて視力が落ちたりするなどのリスクがあります。
その他、眉や唇と同様に思ったような色合いにならなかったり、すぐに色落ちしてしまったりするケースも。
色落ちの場合は再度施術を受けることで解消できますが、目元の治療は他の部位よりも危険が伴います。予め信頼できるクリニックを探して受診することが重要です。
アートメイクで後悔しないための対策
アートメイクに失敗し、後悔しないために受診の前や治療の後にできる対策について解説します。
実績のある医師が所属するクリニックを選ぶ
アートメイクの施術を受けるには、医師や看護師の国家資格を持ち、施術実績も多いスタッフが常駐しているクリニックを選ぶことが重要です。
エステなどでアートメイクを受けると、医療の資格を持っていない人物が施術を行うケースがあります。
そのため、デザインの失敗や術後の腫れや痛みなどのアクシデントが起こりやすくなります。
特に、アートメイクの施術をしてきた回数が長い医師の場合なら、色合いや形が思い通りにならないというリスクをある程度避けることが可能です。
この他、事前のカウンセリングや術後のアフターケアがしっかりしているかも大切なポイントです。
定期的なメンテナンスを行う
アートメイクは数年で色落ちをしてもとの状態に戻ることが多い治療法です。
そのため、1回の施術で終わるのではなく、2〜3回治療を受けたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが必要。
メンテナンスを行う際に、トレンドを意識したデザインではなく、自分の顔にマッチする眉や唇の状態に変更を希望することも重要です。
骨格や顔立ちに合わせて自然な眉や唇になるようにしておけば、トレンドが変化したとしても自分らしい魅力的な表情を維持することができるからです。
アートメイクは一回で終了するのではなく、数年単位でメンテナンスをするという意識を持っておきましょう。
ダウンタイムの過ごし方に気をつける
ダウンタイム中には、アートメイクを施した箇所の保湿をしっかりと行い、激しい運動やサウナのように血流が良くなることを避けなくてはいけません。
アートメイクは肌に微細な傷をつける治療法です。施術後にはかさぶたができることがあり、無理に剥がそうとすると皮膚に色素が残りにくくなってしまいます。
施術箇所はしっかりと保湿し、無理に刺激を与えないようにしましょう。
また、激しい運動で汗をかくと、インクを排出しようとする肌の作用が活性化されて色落ちの原因になります。運動や高温の入浴は、治療を受けてから1週間後を目安に再開してください。
まとめ
アートメイクで起こりがちな失敗と後悔を避けるためのポイントについて解説しました。
アートメイクを失敗してしまう原因は、デザインの確認ができていなかったことや、色落ちが早く起こることなどが挙げられます。
アートメイクを行ってから後悔しないためには、経験豊富な医師が所属しているクリニックを選ぶことが重要なポイントです。
公式ホームページや医師のプロフィールをチェックしてから受診するようにしましょう。